LeShinjiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

LeShinji

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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

ラストがいい。最後の場面が作品をうまく着地させている。すこしぶっ飛んでるボクシング好きの姉ちゃんの話しにしてくれてる。
ジム周辺を写す『明日のジョー』を思わせるショットもいい。

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

5.0

悪くない。しかし、往年のぶっ飛んでるアルモドヴァールが懐かしくて懐かしくてしようがない、こんな真面目な映画を作る人じゃなかったのに……

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

少しエキゾチックでかなりノスタルジックな、感じのよい小品。

RRR(2022年製作の映画)

5.0

類を見ない映画であることは確か。半ば、怖いもの見たさとは言え、この監督が撮った他の作品も見てみたくなる。

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

5.0

シャーロット・ランプリング、とりわけひたすらエレガントで物分かりのいい中年男性を堅実に演じることでキャリアを築いてきた感のあるアンドレ・デュソリエの怪演は衝撃的でした。それだけでも一見の価値あり。

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

5.0

はるか昔にエコール通りにあったアクション系の映画館で見たことがありました。
最近アマプラで見直しました。
今日的な視点から見ると、ツッコミどこらのあるプロットかもしれませんが、冒頭のスタジオを縦横無尽
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

5.0

ただ、ただ素晴らしい。

登場人物それぞれの心の機微、彼らが抱える心の闇を絶妙な距離感で映し出している。細かいことは描かずに水墨画のように軽く喚起するだけ。この抑制の効かせ方(出世作品『アメリカン・ビ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

寒い寒いボルドーの映画館で見ました。
この内容で企画が通ったことに軽い驚きを覚えました。しかし、なかなか見ごたえのある映画だと思います。実社会では恐らくダメ男かも知れないけれど、思春期前の娘の眼にはや
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.5

たしかにラストシーンは見ごたえありました。しかし、展開の仕方が不器用というか、リズムに欠ける気がしました。タイトルも何とかならないでしょうか?このタイトルの意味がわかるような英語教育を受けてない人(私>>続きを読む

Mascarade(英題)(2022年製作の映画)

4.0

やたらと食事の場面が多い。性愛の場面も。その意味ではこの上なくおフランス。アッジャーニはつくづく作品に恵まれない大女優だと思う。

インターステラー(2014年製作の映画)

3.0

時間というクリストファー・ノーランの作品に常に何らかの形でこびりついているテーマを真正面から扱った作品とはいえ、いやそれだからこそ、彼の仕事としてはどうなんでしょう……これをフィルムで撮ったことは技術>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

5.0

昔、レ・アールかサン・ミッシェル界隈の映画館でみたことがあります。
台詞がほとんど理解できませでした。懐かしい思い出です。今度字幕付きでじっくり見直したいです。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

ヒロインであるケイトの描かれ方についていけませんでした。
ケイトはFBIの突入部隊で麻薬密売組織を相手に銃撃戦を日常的に行っていて、身を守るためとはいえ一撃で容疑者を射殺することも厭いません。それなの
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複製された男(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いや、無茶苦茶面白かったです。ヴィルヌーヴの最高傑作ではないでしょうか(まだ見てない作品も多いのだけれど)。最期のショット、最高すぎます。
邦題ですが、やはり字義通り『敵』と訳さないと、伝わらないこと
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

5.0

笑いと涙ありの大変上質のコメディでした。主人公4人の40年に渡る半生(当然それぞれの人生には色んな出会い、別れ、再会、栄光、希望、失望、裏切り、後悔etcがある)を2時間にまとめてしまうのは、監督ガブ>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい作品でした。
時間の処理の仕方、省略の仕方が抜群にうまい。
ラストのセリフ、「生まれてくる子が娘だったら世界に羽ばたけと教える」ではなく、「生まれてくる子が娘だったら、世界は娘のものだと教え
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

5.0

登場人物の誰もがそれぞれに秘密を持っている。よくあるパターンのようだが、ファルハディの面白いところは秘密の扱い方が他の監督と違うところ。
誰もが秘密はその存在さえも隠そうとするのが普通だ。だが、ファル
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.0

ジーン・ケリーの起用は勿論、ケルメスの舞台でデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)とソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)が披露するダンスが『紳士は金髪がお好き』のローレライ(マリリン・モンロー)と>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

4.0

選曲には驚きました!まさか、今日日の高校生がミッシェル・サルドゥーを合唱とは!

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0

シナリオや設定にはかなり無理があると感じました。
ただ、ブラッド・ピットとマリオン・コチヤールの演技、特にブラッド・ピットの表情はなかなか魅力的でした。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

イエイツの詩行の意味を明かす最後の場面には鳥肌が立ちました。そしてそこに至るまでの主人公の描き方も秀逸(本当に手練手管)。
ショットやコマのつなぎ方が『運び屋』や『父親たちの星条旗』に比べるととても分
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屋根裏部屋のマリアたち(2010年製作の映画)

3.0

ルッキーニ、キベルランの豪華キャストの割にはかなり残念だった記憶があります。昔の感想を貼り付けておきます。

ファブリス・リッキーニ主演の『屋根裏のマリア(Les Femmes du sixième
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荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

5.0

シナリオは無茶苦茶、女性観は問題だらけ。馬上の役者イーストウッドも申し訳ないが、三船敏郎の比ではない。
しかし映画自体はものすごく面白い。いつものこととはいえ、本当に不思議な監督さんです。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

5.0

イーストウッドのカメラの動き、コマのつなぎ方って本当に独特な感じがします。うまくは説明できないのですが……

華麗なる女銀行家(1980年製作の映画)

4.0

あまりに懐かしいキャストの面々に惹かれて見に行ってきました。こんなに美しいマリ=フランス・ピジェは見たことがない気がします。ロメールの映画の彼女とは全く別人のようでした。

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.0

公開時に映画館に足を運んでいたら、もっと面白く見られたかも。

トロイ(2004年製作の映画)

3.0

『イリアス』には敵いません。世界中の中学校でこの映画のDVDが国語の視聴覚教材として使われていると思うと身の毛がよだちます。

太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.0

プール(ちなみに原題は『プール』)のシーンといえばこの映画。色んな人が引用しているのでお勉強のために見てきました。結果は悪い意味で予想通りというか……
あまり意味があるとも思えない長回しのショットがや
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.0

公開時に駅ビルの映画館で見ました。マンガの登場人物を演じる、演出する難しさだけはよくわかりました。