井葉さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

井葉

井葉

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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 こんなに心揺さぶられた映画を観たのはいつぶりだろう。暴力や貧困、差別が渦巻く世界でボロボロに傷ついた彼らがスケートボードで疾走する。転んだり傷ついたりしながら自由自在に、まるで飛び回るように疾走する>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ドラン作品はいつも作り込んだ写真作品のような映像だが、今作はホームビデオで撮ったようなカメラワークの映像が多めで親密感があり、ある種大仰な雰囲気は感じない。でもふとした時にいつもの作り込まれた美しい>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.5

 ループという今まで何度もやられてきたB級設定と、ホラー映画では間違いなく真っ先に死ぬタイプのビッチというB級キャラクターから繰り出される最高の展開!!

 正直もっとやりようあるんじゃね?とか思った
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 不死の軍団という特殊設定から生み出されるアクションは実はそこまで活きてないとは思う。しかしキャラの魅力やそれぞれの関係性がズバ抜けていい。不死という特殊設定が活きているのは実はアクションではなく人と>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 悔しい…途中まではなんとかついて行けてたのに途中で完全に集中力がキレて見失ってしまった…

 時間操作とかが一番のノーランの特徴だと思うけど、もう一つの特徴に話を飛ばしていくってのがあると思う。ここ
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 時間がめちゃくちゃだとか妄想と現実が混ざるとか今までのチャーリーカウフマンの作品の中にはあった要素ではあるけど今作はより深層にまで潜っている。

 彼の恐怖や不安やトラウマが所々に詰め込まれているよ
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.8

 「ビフォアサンライズ」の中で『神がいるならそれは人と人の間にいる。』というセリフがある。つまり人と人が関係を築くという行為には、なにかとてつもない力が宿っているということだと思う。その力がいい方向に>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.0

 マーゴットロビーが完璧に演じどんなに魅力的でも、ハーレイクインというキャラである以上やっぱりジョーカーという巨大すぎる存在ありきだ。そんな彼女が完全に独り立ちを果たす。しかもめちゃくちゃカッコいい女>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

5.0

 やっぱ何度観てもめちゃくちゃ面白い!スパイダーマンの魅力は詰まるところこの一作に詰まっている。

 これ以降ヒーロー映画では様々なアプローチで様々な試みがなされるが、真っ向から度直球でヒーローとはな
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 もちろん全てがそうとは言えないけど、ホラー映画に陳腐さは付き物だと思う。その陳腐な部分がホラー映画の面白さそのものと繋がってたりするんじゃないかと思う。しかし本作はホラー映画の持つ陳腐さを一切排除し>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 ハッキリ言ってあの完璧すぎる3の後なんて絶対に蛇足になるに決まってると思ってた。冒頭から、映像のクオリティが上がったことで自分の観てきたトイストーリーとは違うという違和感が常にあった。自分が子供の頃>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

5.0

最高以外の感想が出てこない…
こんなペースでやってたらやる事なくなるよってぐらい序盤から飛ばしまくるバリエーション豊かなアクションの数々!!まさにアクション密度1000%!!

最高が次から次に流れて
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 家族となった以上お互いになにかを背負わなければならない。その背負ったものが何かで破滅することもある。それは憎しみじゃなくて愛のほうがいい。

 前半の有害な男らしさに抑圧される描写は本当に胸糞悪かっ
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 プロットは至ってシンプル、辛い過去によって自殺願望を持った危険な男ってキャラ設定も「リーサルウェポン」のマーティンリッグスとかを思い出す、どっかで観た感じ、正直既視感が漂い目新しさはあまりない。
 
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
色々といい意味でベタというか。洋館風の家、奇妙な物音、嵐、怪奇現象、なんだ猫かパターンなどなど王道ホラーをしっかり行ってくれる。ホラー映画で観たいものがちゃんと詰まってる。
単純なプロッ
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

5.0

静かなトーンで繰り返される会話の中に人と人が関係を築いていく、その尊さ、美しさが垣間見える。
落ち着いた雰囲気だし、映像も穏やかなんだけどとんでもなくグロテスクな現実が裏にはあって、その中で数少ない受
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 まるで海外文学作品を読んでいるような。
 芸術や文学を愛する人はどこか孤独でどこか自分を偽って生きている。人に合わせ自分を隠し自由に生きられない地獄のなかを生きている。
なんだか身に覚えがあるし、多
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

5.0

 叶わない夢はないという考え方は現実味のないファンタジーだと思う。そんなファンタジーを描いてはいるが、痛いほどの現実もちゃんと描いてるからこそ胸を打つ。
どんなに努力しても絶対に超えられないものある。
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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

5.0

 なにかを黙々と極めた人はただただ美しい。父であり夫であり、そしてヒーローである。父であり夫であるから彼は最強なんだろう。

 困った人々のためにイップマンが立ち上がるというストーリーは全二作とほぼ同
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

5.0

熱い!!
前半は本当に華麗な美しいアクション。ドニーイェンのアクションはどことなく気品がある。
そんな彼が後半汗を流し血みどろで闘う姿に熱くならないわけがない。中国や様々な想い、そして俺たちが愛してき
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.0

 正直演出や演技の感じは安っぽいというか、そんなに垢抜けてはいないんだけど、アクションが始まると途端に世界最高峰に登り詰める。

 なんというかアクションが美しい。前半は一切の無駄がない華麗なアクショ
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.5

マジでどう撮ったかわからない異次元のアクション!冒頭のアクションだけでワクワクが止まらなかった!

しかし冒頭で感じたそのワクワクにちゃんと応えてくれたかというと微妙で、話をこねくり回し過ぎて徐々に失
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 この手のものって普段と覚醒してからのギャップが大事だと思う。それが大きければ大きいほど熱い。その点本作はとんでもない落差のギャップで激熱!!

 前半の等身大なガールズトークは実在感があるし、ちゃん
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 面白かったー!役者の動きとカメラワークの工夫で生み出される今まで観たことのないアクションがめちゃくちゃカッコいい!!こういうカメラワーク新次元みたいなの本当好きなんですよ!
 結末はちょっと先を読め
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 あくまで個人的意見だが、正直めちゃくちゃモヤモヤする。

 ストーリー自体が胸糞悪いのは別にいいんだけど、色々とモヤモヤするポイントが多かった。一番モヤモヤしたのは、マットデイモンがストップウォッチ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これは一体何を観せられたのだろう。

ミステリー、スリラー、コメディー、家族愛、貧富の差、そして負け犬達の再起。様々なジャンルやテーマが入り混じり一つの映画に混在する。なんとも言えない観賞後の感覚。こ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 とにかく全てが唐突すぎる!もう最初の一文目から唐突すぎて、ずっこけそうになった(笑)
見せ場をこれでもかとスピーディーに詰め込むのはスターウォーズぽっくてよかったけど行き当たりばったりだなーって感じ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 なんて豪華で重厚な映画だろう。

 ボスに忠誠を誓い、どんな仕事も淡々とこなす、そんな渋いマフィア達。映画の中で描かれる彼らのようなマフィアはカッコよくヒロイックだ。しかし今作では圧倒的孤独のなかで
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ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

4.0

 色々と演出が上手い!
 まず森の美しさがいい!視界不良さ閉塞感、人間が立ち入る世界ではない感じというか、森そのものが持つ神聖さ、厳かさが上手くストーリーとマッチして恐怖を駆り立てる!
 そして木々の
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 正直幾つかのシーンが長すぎるとは思う。もうそれわかったからサッサと進んでよと思うシーンがいくつかあった。それに流石にヒックが行き当たりばったりすぎる。あるかもわかんないのに聖地目指して出発しちゃった>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 自らの才能を隠してきた主人公が、自分以上の力を持つ少女の師匠へみたいな流れは王道で面白くないわけがないし、能力を駆使したサイキックバトルの応酬は先が読めず興奮したし、キャラクター達も魅力的だし、映像>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

5.0

 結婚してから、この手の離婚ものは苦手になってしまって恐る恐る鑑賞。しかし本当に素晴らしかった。

 共に生活していると、長所だと思ってた「芯の強さ」は「頑固」にもなり「怒りを受け流してくれる」は「話
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 いろんな意味で疲れたときに必ず観たくなる一本で自分にとって本当に大切な映画。

 まずもって、シュールでユーモアを交えた現代芸術的な世界観が面白い。燃え続ける家、自分の事を尾行している老人、謎の病気
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

5.0

 感情が画面から溢れてくる。揶揄でもカッコつけてるのでも何でもなく本当に画面から感情が溢れてくる。日常生活を生きててもなかなか感じられない感情がこの映画を観ると感じられる。

 何から何まで徹頭徹尾美
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 主演がホアキンフェニックスだと聞いた時、もう傑作を確信してた。今ジョーカーを演じるのにこれ程適した役者はいないでしょう。でもホアキンフェニックスが主演のジョーカーという条件から予想された良さを遥かに>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

5.0

Dolby cinemaにて鑑賞。

今観ても全く古くないどころか今でも全然通用するほどのビジュアルの数々。全てのシーンが刺激的でカッコいい。間違いなく「ブレードランナー」に匹敵するビジュアル革命の傑
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