ぶんさんの映画レビュー・感想・評価

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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.5

収容所(ラーゲリ)を通して、様々な「愛」を描いた涙必須の傑作。

瀬々敬久監督は近年様々なジャンルに挑戦している中で、今作は戦争作品を扱っており、2時間強という時間の中で上手く物語がまとめられていた。
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.1

なかなかの珍作。話自体のリアリティもお芝居のリアリティもない。これで感動はさすがにできない。面白みが無さすぎてとくに感想もないです。

左様なら今晩は(2022年製作の映画)

4.1

若い世代の人は見て損はしない、心が穏やかになる良質ラブストーリー。

まず監督が女性監督であるため、ラブシーンであったりハレンチなシーンというのがいやらしく撮られていないので、とても心地がいい。

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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.8

タイトルの通り、何度も大展開が訪れるとても挑戦的な作品。

元々は舞台を映画にしたということで、全体的に舞台っぽいような演出と演技になっている。場面転換が幾度となく変わったり、演技が結構オーバーめであ
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耳をすませば(2020年製作の映画)

3.1

原作は未読で、ジブリ版のみ何度か見た中で鑑賞。正直いい所がひとつもなかった。強いて言えば耳をすませばという作品自体にリスペクトはしてるのだと感じた点。

まず監督が約ネバなどの平川雄一郎監督であること
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.2

試写会にて鑑賞。一言で表すなら、静かで重厚な大人の愛の話。

とにかく寺島しのぶの芝居が素晴らしすぎる。公開前から実際に剃髪したことが話題になっていたが、それからもうかがえるように今作に非常に強い思い
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.5

幾度となく涙が、流れるのではなく滲み出る、「友情」を描いた大傑作。

物語のテイストや雰囲気がとてもシンプルであることから、永野芽郁をはじめとする役者陣の演技力がとんでもなく際立っていて、それだけでも
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.4

想像以上に面白い作品。個人的に原田眞人監督の作品は全然好きではなく、毎作品睡魔と戦っていたが、今作は1秒も飽きずに見ることができた。

まずこれまでの原田眞人監督の作品では歴史物を扱っているものが多く
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.4

周りからの評判であったりいろんな人の評判がよかったので鑑賞。結論から言うと、そんなに面白い?という感じ。

作品全体にある奇妙で恐怖な雰囲気みたいなのは良かったのだけれど、終盤にかけてツッコミどころが
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百花(2022年製作の映画)

3.9

川村元気の初監督作品ということや座組のレベルの高さからここ最近の作品の中では一番期待して鑑賞した。演出、映像、演技のどれもが一級品の非常に考えさせられる作品であった。

良かった点として、ワンシーンワ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.1

沖田修一監督ならではのゆるさ×特徴のある主人公という構図はやっぱ面白い。今作は誰もが知っているさかなクンが主人公であるからこその笑いが多く含まれていて今年で一番劇場が爆笑で包まれた。

まず女性である
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

4.2

歴代の池井戸潤作品の中でも、今作は若者にとっては一番見やすく面白い作品だったと思う。個人的にも池井戸潤作品だと上位にくるほど好きな作品であった。

恋愛映画で有名な三木監督だが、近年は恋愛映画だけでな
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.9

「ミッドナイトスワン」によって一躍名を轟かせた内田英治監督の最新作ということで鑑賞。ちょいちょい気になる点はあるがそれもご愛嬌と抑えられるほど演技も内容も質が高く満足できる作品。

まず思った以上に明
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

とてもいい意味で実写版ジブリを見たような感覚。劇伴がとてもジブリを感じさせるフルートの音がメインになっていて、物語も現実的なものの中にいくつかの非現実的なものが混じり、小学生を主人公にしたからこそ上手>>続きを読む

TANG タング(2022年製作の映画)

3.1

正直予告編から地雷臭が漂っており、不安を抱えて鑑賞。

結論として、うーんという感覚。2時間の映画というよりかは、本編90分のたまにCMとかが入るようなSPドラマとかでやった方が良かった気がする。
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.9

監督が三木孝浩に脚本が月川翔と松本花奈というラブストーリー好きにはたまらん座組であり、期待を込めて鑑賞。万人におすすめ出来る良い作品であった。

正直予想外な展開という訳ではなかったが、それでもしっか
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GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

3.8

山崎貴監督の作品は極端な印象がしっかりあるので不安を抱え観に行ったが
結論から言うと、全体的には想像以上にとても楽しめた。ただ、気になってしまうポイントが大きすぎる非常に惜しい作品。

まず良い点は、
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.2

超絶変態映画。まともなシーンはタイトルが出るまでの5分くらいだけ。私は正直ハマらなかった。

まず良い点を話すと、城定秀夫監督ならではの艶やかな映像美が今作では使われず、普通の映像であったからこそ濡れ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.3

※原作未読

前作からの高いハードルを難なく超えてきた大成功の実写作品であった。

今作はついに戦場での話であるため、前作よりもスケール感が壮大になっており、全く見飽きない。いい意味で、3時間くらいみ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

登場人物全員最悪、何度も衝撃が襲う傑作。吉田恵輔監督またもや大当たり。

吉田恵輔監督ならではの、序盤でスポットライトを全開に照らして、中盤で目の前が分からないほど真っ暗などん底に突き落とし、ラストに
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恋は光(2022年製作の映画)

4.4

傑作。

まず恋愛と全体のゆるさと哲学・文学のバランスが非常に良い。キラキラ映画のように大きな波があるストーリーではないのに全く疲れることがない。むしろ心地よい。

さまざまな登場人物が出てくる中で、
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.6

※これからこの映画を見る女性は、絶対に心が安定している時に見てほしい。もし彼氏に振られた直後の精神が不安定になっている状態で見ると、闇堕ちする可能性がとても高いので注意していただきたい。

※このレビ
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.1

役者の演技はよかったが、全体的には個人的にハマらなかった。

良かった点は、前半と後半で作風がガラッと変わり、物語のテイストや画質までが変わるという試みは面白かった。

そして、麻生久美子の演技が素晴
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.6

アニメを見ることが好きだったり、作る側に興味ある人には相当ハマる作品だと思う。しかし私はそうでなかったので、思っていたよりもハマらなかったのがとても悔しかった。

まず良かった点として、劇中アニメ。ア
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.4

「恋」でも「愛」でもない、それよりもずっと深く苦しいものを描いた傑作。

今作は、セリフにもある「人は見たいように見えてる」ということが全体のメッセージとしてあり、とても考えさせられる内容であるにもか
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.5

作り手のウルトラマンへの愛が溢れに溢れた素晴らしい作品。

大前提として、予備知識が一切なくても非常に楽しめる。さらに、ウルトラマンシリーズをこれまで見たことがある人ほど必ず観に行くべき作品。また、「
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.3

傑作。

白石和彌監督にバイオレンス作品を作らせたら間違いないことを改めて実感。2時間8分ずっと冷や汗をかくような恐怖と緊張に襲われる空気感が続く。

心情が変わるタイミングでだんだんカメラが傾いてい
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.7

前半と後半で感じ方が大きく違うとても好きな作品。

前半はまるで電車に乗って色んな場所、時を旅をしている感覚になる。だが後半は中学の頃などの今は会えない、会わなくなった友達のことを思い出し、切ない感覚
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.7

原作は未読だが、今注目の役者が揃いに揃ったとても激しい良作。

城定秀夫作品ならではの艶やかな映像が、この作品の危険で激しい雰囲気にとてもピッタリ。

前半はとてもぶっ飛んだ展開があれやこれやと続き、
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.7

私は滅多に本や漫画を読まないが、原作はそんな私でも読んだ数少ない小説でとても好きな作品。

良かった点はNetflixならではの予算を掛けたとんでもない特殊メイク。症状が進行しきった時の特殊メイクはも
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

前半はありがちな不倫がたんたんと進み、後半で前半をフリにした今泉節が炸裂の良作。

愛なのに(2021年製作の映画)

4.3

城定秀夫監督の風味も味わえつつ、今泉力哉節が満載の新たな恋愛映画の傑作。

余命10年(2022年製作の映画)

3.9

藤井道人監督が初めての恋愛、そして原作物を描くということで制作の段階から大注目していた作品であったが、「傑作」ではなく、この作品に関しては「美作」という言葉がしっくりくる。

藤井道人作品ならではのこ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.6

傑作。今年の恋愛映画の代表はこれで決定はほぼ確実。

松居大悟監督は「私たちのハァハァ」と「くれなずめ」の2本を鑑賞したことがあり、どちらも普通の日常を切り取った作品であった。今作は松居大悟監督の日常
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前科者(2022年製作の映画)

3.8

面白かった。とくに序盤はとても面白かった。

ドラマでは新米であった阿川先生が不器用ながらも奮闘する様が描かれていたが、映画では時が経ち、阿川先生が少し立派な保護司になっており、親のような目線でしみじ
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