松村文彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

松村文彦

松村文彦

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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

3.8

いやぁ面白かったです。盲目を騙るピアニストが巻き込まれる殺人事件。その後の予想外の展開には吃驚させられました。インド映画は何本か見ましたが、その手のブラックユーモアな映画は初めてでした。とにかく登場人>>続きを読む

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.7

5つのストーリーで構成された3つの家族の話が最後に繋がっていく展開。
非常に良く練られた話で愛情にあふれた物語です。1つの事件から始まり、奇跡の結末へ持っていく。
ただ、口コミにあるほど私自身には響か
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.9

国家の通貨危機を3人の登場人物の立場の違いから展開していくストーリが面白く、飽きさせず、良く出来ている。上に立つ人物は私利私欲に走るように描かれるのが通例だが、言い分を聞いてみるとしっかりとした考えを>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.7

見終わって不思議な感じのする映画でした。何の変哲もないシナリオで主人公の成長、再開発で立ち退きを余儀なくされる店主の苦悩をうまく表現している。やっと見つけた「銭湯」という居場所が再開発でなくなるが、新>>続きを読む

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.6

この手の映画は突っ込みどころが満載ですが、ストーリーは非常面白く楽しめました。大統領を襲撃するドローン軍団は迫力がありました。黒幕は途中で何となくわかっちゃいます。それにしてもジェラルド・バトラーはカ>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.1

ロバート・デニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ3人の圧倒的な存在感。この手の黒幕、殺し屋、無法者をやらしたら右に出るものはいないなぁ。実話をベースに作られた映画で、3時間を超える超大作ですが、テンポ>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.1

ドキュメント作品としてはピカイチの出来。兎に角、望月記者のタフさは半端ない。恐れ入りました。取材、インタビュー、首相官邸、官房長官会見などのすべての裏側が良く分ります。
その中で孤軍奮闘し、取材した内
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

クチコミのコメント通り、面白かったです。巷で話題のAIを上手く使った近未来ストーリー。
セットの出来も素晴らしく、未来を予想させる造りでした。AIとそれに操作される主人公のやり取りが面白い。最後の落と
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マイ・フーリッシュ・ハート(2018年製作の映画)

2.8

イーサン・ホーク主演の「ブルーの生まれついて」では渡欧前の麻薬を断ち切ろうと苦悩するベイカーの生き方が上手く表現されていた。それに続く本編は少し期待を裏切られた印象。
渡欧後、相変わらずペットの音色は
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.6

刑事ウォンと組織の生き残りラクを中心に誰も見たことがない麻薬王イ先生を追う麻薬サスペンス。スピード感があり、ハラハラドキドキの展開で楽しめました。
特になりすまし捜査のシーンは面白かったです。でも最後
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.4

TOHOフリーパスの最後の映画。ゴッホの半生を描いたもので、長回しとアップの連続で観るのが少々疲れました。それでもゴッホの純粋に絵画に向き合う姿勢、疑うことを知らない無邪気な性格、人付き合いが苦手で孤>>続きを読む

グレタ GRETA(2018年製作の映画)

3.3

イザベル・ユペールが強面で頑張ってました。自分的にはクロエよりマイカの頑張りを推したい。B級ミステリーですが、それなりに楽しめました。最後はそう来るのねという結末。

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.3

アクション・シーンは良く取れてましたが、シナリオに無理があり、あんまり楽しめませんでした。未来で活躍する女性を阻止するためにターミネータが現れ、それと戦う改造人間や人間の持つ心に近づいたシュワちゃん。>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

4.1

昨年あたりから家族をテーマにした映画が増えた印象です。その中でも今年湯拾いの作品に出会えました。父親から家族を救う手段は他にもあったと思いましたが、それ以上に田中裕子の演技はずば抜けてました。子役三人>>続きを読む

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.5

失礼な言い方で申し訳ありませんが、思っていたより面白かったし、良く出来てました。テレビでやっているのは知っていましたが、全く見たことがないので先入観なしで鑑賞。正解でしたね。ゲイをこれ程明るく、お茶目>>続きを読む

108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

3.3

まぁよくここまでやったものですね、松尾さんも中山さんも。ここまで徹底すると腹を抱えて笑えるし、スカッとします。でも何も残らないです。

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.0

いやぁ、やっぱり面白かった。新作「ターミネーター ニューフェイト」に先駆けての限定3D上映を鑑賞。良く出来てますし、名作だと思いました。新作も見ましたが、ストーリー的に無理を感じました。

ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.4

ストーリー展開より、映像の見事さに目が行きました。こうなるとどこまでが実写で、どこからかCGかが良く分からなくなってくる。ストーリーはありそうな話で、天才スパイナーが年老いて引退するなら、そのDNAを>>続きを読む

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.4

う~んていう感じでした。鶴瓶さん、綾野さん、小松さんの演技は素晴らしかったですが、あそまでやっていいのかは疑問が残りました。精神病院の中ですから、日常茶飯事色々なことが起こるでしょうが、患者の管理につ>>続きを読む

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.6

結構面白かったです。あまりアニメ映画は見ませんが、「天気の子」と違った良さがありました。ストーリーも凝っていて、姉妹と元カレの現在と高校時代の四角関係が上手く描かれていました。両親に先立たれた姉妹の微>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.1

ステキな映画でした。お父さんが無くなった通夜の料理は、仕出しでなく、家族の思い出が詰まった料理をふるまう。一品ずつ出てくるたびに、家族での回想シーンが織り込まれ、連れ子を伴う再婚家族が纏まっていく過程>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.3

ストーリーが似ている同じインド映画の「シークレットスーパースター」を見た後なので、ちょっと印象が薄い。それと前半が長すぎて退屈しました。150分の必然性を感じなかった。インド社会の差別、偏見、根深さは>>続きを読む

15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.7

このところテロの実話ベースの映画を立て続けに3本見たうちの1本。「ホテル・ムンバイ」、「エンテベ空港の7日間」と本作。それぞれ描く視点が異なり、実話をベースにしていることもあり、見ごたえがある。前半は>>続きを読む

マレフィセント2(2019年製作の映画)

3.6

前作は鑑賞していませんが、十分に楽しめました。マレフィセントは角のある容姿からもっと意地の悪いキャラかと思っていたら、可愛げのあるしぐさでよかったです。フリーパスでないと見に行かない映画ですが、画像、>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.3

賞金首になったので、ありとあらゆる殺し屋と戦うアクションがほとんどで、ストーリー展開が希薄なのが惜しい。まぁここまでいろいろな殺しのアクションを取りそろえたものです。感服でした。

惡の華(2019年製作の映画)

3.5

60歳過ぎのおっさんには少々無理がありましたが、思春期のもどかしさや息苦しさを「変態」「クソ虫」に置き換えて上手く表現されてました。人と同じ生き方をすることに反発し、「向こうの山」へ行こうとする玉城テ>>続きを読む

スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.4

カメトメと同じパターンで笑わせてくれました。オカルト教団が非常にうさん臭くて、この映画にぴったりでした。最後の種明かしも期待通りです。それにしても主人公の大澤さんをはじめ、無名だけれどもキャラにあった>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.6

是枝監督作品ということで、「万引き家族」のようなドラマ性を期待しすぎた感があり、肩透かしを食らった印象。女優である母親と娘の確執の描き方が秀逸。それにしてもカトリーヌ・ドヌーブの演技はたいしてものでし>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.6

重厚で暗くてすっきりしない展開でしたが、綾野剛、佐藤浩市、杉咲花の演技は見事でした。閉鎖的な村落のY字路で起きた事件をめぐって、3人の人生が村人たちによって翻弄されていく様がドロドロと描かれている。そ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

あのビートルズをネタに作ったコメディーと思い込み、映画を観ましたが、見事に良いほうへ裏切られスッカリハマりました。幼馴染との恋愛話はご愛敬ですが、全編流れるビートルズ愛は素晴らしい。最後に出会う人物に>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.3

あまり期待せずに鑑賞しましたが、この手のB級パニックとしては意外とイケてました。ストーリー展開は思った通りですし、安心して観てられます。この時期台風の被害が相次ぎ、被ったのが気になりましたが。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

演技、ストーリー、音楽どれをとっても素晴らしい出来でした。生い立ちの秘密が明らかになっていくたびに、一歩ずつ狂気に近づいていく様が見事に描かれている。音楽もステキで、チェロなどの弦楽器による不気味さの>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.7

いやぁ期待以上の出来でビックリしました。「君の名は」の映像美は衝撃的でしたが、今回も期待を裏切りませんでした。特に雨の降るシーンは出色の出来です。ストーリー的には「君の名は」よりわかりやすく良かったで>>続きを読む

エンテベ空港の7日間(2018年製作の映画)

3.1

肩透かしを食らったような印象。同テーマを扱った過去の3作は見ていませんが、何が描きたかったのかが良く分からなかったし、前衛舞踏はさっぱり意味不明。どうしても「ホテル・ムンバイ」と比較してしまい、緊張感>>続きを読む

レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

3.5

女性指揮者のパイオニアであるアントニア・ブリコの半生を描いた映画。戦前のこの時代いかに女性の地位が低かったことがシビアに描いてある。今年公開され女弁護士を目指した「ビリーブ」も同様。このぐらい傲慢でな>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

原作未読ですが、演奏シーンも素晴らしく、見ごたえのある仕上がりでした。コンクールで順位を競うだけでなく、それぞれのピアニストの音楽に向かう姿勢、楽しみ方、葛藤が上手く描かれていると思いました。黒子の演>>続きを読む