あもすけさんの映画レビュー・感想・評価

あもすけ

あもすけ

映画(524)
ドラマ(1)

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大嘘こいてくれるのっていいなと思った。
設定や出だしから想像したままの自己と向き合う展開がどれだけ胸に迫ったか、教えていくことを通じて見せつけられるのがどれだけ痛かったか、全部が人目に晒されて、浴びる
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ポゼッション(2012年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

悪魔に憑かれてしまった娘を救おうとする物語にタイトルのままのテーマに沿った場面が綿密に織り込まれている。それでさらにMRIって、なるほど医療も進歩してるところでいったいどんな交わりを魅せてくれるのだろ>>続きを読む

アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

レイドの監督という認識でいたけど、VHSネクストレベルのカルト宗教のやつもこの人だったのだと知って、そうするとレイドも含めてこういうテーマに拘りある人だったのだと思うと、遡っても面白い。記号化されて変>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

自分と違う他人、というのでいえば二人の支え合う姿にもそれがあった。同じところに向かっていてもお互いが出来ることと出来ないことがあって、思うようにいかないもどかしさを相手に見るのもあれば、悔しく噛み締め>>続きを読む

デーモン・インサイド(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

疑心暗鬼がもっと長く続くものと思い込んで観ていたら切り替わった瞬間の落差がものすごくて、ほんの少しの心の入り込む余地も感じられないくらいの凄まじさで殺しにくる。こんなはっきり対殺人鬼の圧と緊張のサバイ>>続きを読む

スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ痺れたもうたまんなかった。

二作目が生涯一レベルで好きすぎて、そこから続く三作目の日本公開待ち続けてたけど待ち切れず、英語力不安でもなんとなくでも雰囲気でわかるかもしれないし、と海外版B
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怪談新耳袋Gメン 孤島編(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

現場の恐怖とパニックは味わえて、特に監督の逃げ帰るとこは恐怖に興奮も混ざってるのかあの場では恐怖だけなのか、その息遣いにゾクゾクしたり、山口さんが行く前から戦意喪失してて、もう帰るきっかけ探してる感じ>>続きを読む

呪怨2(2000年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

呪いの及ぶ範囲がじわじわと拡がりながら、その関連をひとつひとつ丁寧に明かされて、あれふたり、いやめっちゃいる…!のとこまでくると少し隔たり感じられてしまうけど、不動産屋の実家は嫌すぎた。持っていかれる>>続きを読む

呪怨(1999年製作の映画)

3.6

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湿度と冷汗と凍る皮膚に、研ぎ澄まさせる聴覚。そのもの見なくても何度も味わった何だかわかんない体験がリアルに呼び起こされて、家に帯びてく揺るぎないものがじわじわと強くなってく感じがある。そのものの見せ場>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観ながら内臓吐くんじゃないかと思うくらい苦しくなる。憎しみと愛を行ったり来たりしない、憤りの先に見つけてしまう哀れみの感情が愛によるものと思う度に全てが嫌悪に結びつき、自己を抉る。実際的な問題は絶えず>>続きを読む

骸 -MUKURO-(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

どれが好きといえばひとつめの『JUST LIKE A MOTHER』だけど、後の『SWEET HOME INFERNO』も『APARTMENT INFERNO』もメイキング映像まで全部通して、心意気ま>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

あんなに色んなことを仕出かして、あっちにぶつかりこっちにぶつかりの騒がしくて忙しい映画なのに、ものすごく真っ直ぐの線があった。純粋さに最後まで少しの何も混ざらずに、それが弟への愛ならば愛として、本当に>>続きを読む

血を吸う粘土(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

粘土人形の変わらない表情で炎に包まれる姿に映る感情はどこまでも自分の感情で、嫉妬から生まれる届かない感情は自分に跳ね返る呪いとなって澱んで澱んでオチまでいけばもうこれどうしようもないよねあははもういい>>続きを読む

パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

数字的に見られてどんな死も何重にも隔てた先から観測されてデータ取りされて捻じ曲げられて利用される。パージ開始になっても俺たちは関係ないぜ踊ろうぜ、みたいに平和的に抗ったのも虚しく、目的を果たすと決めて>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

想像と現実を行き来すること自体が実で、引き戻されて、逃げ出して、ついに自分の意思で戻るまで、こうして生きているんだと思う。想像の世界と現実の関わりが、それぞれの世界観にどれだけの違いがあっても、すごく>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

繊細に描かれる心の機微がとても後ろめたくて逃げたくなる。自分のなかを知っている自分には、そんな資格はないのだと思いながら背を向けて違う方を見ていて、それでも極端になれずに半端な行ったり来たりを繰り返し>>続きを読む

星に願いを(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

想像の種を受け止めることができない今更、殺して殺して殺してここにいることを、纏ったものを、覆い尽くしたものを、その向こうに何かがあるなんていう可能性を信じることもできなくて、その必死なぐちゃぐちゃが凄>>続きを読む

日本統一外伝 川谷雄一(2019年製作の映画)

3.5

日本統一36が全部借りられてしまってて残念と思ったら外伝が出てるとは!
川谷と三上のやりとりも、氷室と田村のやりとりも楽しくて、まーくんよかったし、くだけた場面が多めでも、過去の話がツギハギにならずに
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冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公たちがずっと目指してついにはやりとげたことと、この作品を通して製作陣がやってのけてしまってることが重なって、これまで繰り返してきた数々のメタ的台詞までもそういう意味と巻き込んでしまうくらい、完璧>>続きを読む

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

こんなに惨めな気持ちになるなんて、でもそこまで追い込まれてこその感情でロイを想えたことが、ギリギリだけど何よりもの救いだった。

こういう作品のパターンを外していくというよりも、焦点が当たりにくいとこ
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレのチェックを入れたのに、できるだけネタバレをしたくないと思ってしまうくらい、順番に知っていくことに沢山詰まっている感じがした。知って思うこともそうだけど、知る前に思っていたこともそうで、思って>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

思い出さなくなったとしても、記憶が消えたわけじゃない。蓋をして見えなくなっただけで、身体のどこかに刻まれたまま、ずっと残り続けている。

いろんなやりかたで、消そうとする人たちが描かれていた。酒浸りに
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日本統一35(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ほとんどまるごと渡辺哲劇場という感じで、面白かった。それにしても、物騒な話なのにあんなに軽いのとか、解決したとはいえシリアスなことがまだ抜け切ってないところでそんなに何もかも良かった感じにしていいのか>>続きを読む

怪談新耳袋Gメン 密林編(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

怪異を映像に捉えたい、という熱意のもとで、今回は不謹慎な挑発行為というよりも、歩み寄るような方向で、そのやり方に何度も笑ってしまった。
そして全てを持っていったというくらい、プロレスラー今成夢人による
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変態村(2004年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

隔絶されて、過去に生きたまま、取り残されて沈んでいく。純粋に野蛮な村人たちの、酒場でのダンスシーンぞわぞわする。宿屋のおじさん村八分かと思いきやそれどころじゃなく夜襲で壮絶な銃撃戦になるし、巻き込まれ>>続きを読む

ハード キャンディ(2005年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

踏みにじられた心と命すべてを背負って、ひとつの正義が具現化されたみたいなヘイリーの、やり遂げることへの純度がものすごい。感情に付け入る隙が全然ない。なんとか逃れようとするジェフの言葉は、ほとんどがヘイ>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

押し付けたり、弾き返したり、分散したり、それぞれが張っているバリアと、行き交う痛みを追っていた。なにをするにも伴う痛みというのはあるし、だから生きているだけで痛いのに、ひとりひとりがその痛みを軽くした>>続きを読む

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

みんなが死んでしまう前のデルがどんなだったかっていうのは、はっきりとは描かれないけど、今の彼のひとつひとつに触れながら、これまでのことを想像するのが、今の彼の心を想像することにも繋がって、誰かと関わる>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の最後まで、自分の言葉を尽くしたこと。自分の声を聴き、自分の言葉を持ちながら、対等に言葉を交わすことすらままならないなかで、諦めずに闘って、どうにもできなくて、ひとつの妥協を受け入れながら悔しさを>>続きを読む

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.8

繰り返される殺人が、並べられた日常の断片になんてことないような感じで組み込まれていて、衝動もなんか乾いていた。そこに他人が混ざることでベタっと湿気てくるみたいに思えて、そこに生まれる不快感から、見境な>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

呼吸そして肉や骨の軋む音ごと迫ってくるような舞踏シーンが凄くて、物語が進むにつれて、纏うものが剥がれて、肉体そのものから、さらにその内側までも抉り出して剥き出しになっていく。表現されるものの膨大さが身>>続きを読む

いちごの唄(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

イヤホンをつけて曲が流れた瞬間に、世界が変わる。抱えた問題は問題のままあり続けて、イヤホンを外せばなんにも解決してなくて、そんなことは知ってるんだけど、それでもその瞬間、目の前の景色が違って見えて、胸>>続きを読む

日本統一34(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前回の舌のところもそうだけど、いざという時にあんなふうにできるだろうか、そして、そこまでするくらいの想いを持つことに熱くなるし、悔しい。氷室もさすがだし、三田会長もさすがだった。認めることを恥じなくて>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

独り身は許されず、期間内にパートナーを見つけられないなら動物にされ、逃げ出せば狩られ、狩れば期間が延長され、という制定されたルールに加えて、さらに縛られているものがあった。強制されながらどこを切り取っ>>続きを読む

ザ・マミー(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

言葉とは裏腹に、渦まくいろんな感情の尖端の全てが自分に向いているかのような、シャイネが気になって仕方なかった。やり場なく、冷めた様子でいながら、エストレヤに向ける眼差しに、憧れと悔しさが混ざったような>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

不可能だと説き伏せるために示されるあらゆる可能性を跳ね除けて、確かにここにあるものを信じられるように、他の誰にも見えていないとしても、だから誰の保証もいらなくて、誇大妄想もクソもない、思ったなら思った>>続きを読む

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