レイチェルさんの映画レビュー・感想・評価

レイチェル

レイチェル

デス・ストーム(2021年製作の映画)

3.8

りょーこさん、こちらの作品のご紹介をありがとうございました!

ディザスタームービーの良作。地球規模じゃなくある一部の地域を襲った竜巻の脅威。直前の住民の人間ドラマも田舎独特の閉塞感や人種差別、同性愛
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忘れられし愛(2023年製作の映画)

4.0

素晴らしかった…(ため息)

ポーランドの有名作家さんが原作の壮大な文芸作品。古典的王道ストーリーがとても良かった。田舎の風景も時代背景も素敵。

天才脳外科医があるきっかけで記憶喪失になり、知らない
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(2023年製作の映画)

4.5

ウェス・アンダーソン監督作品。ベネ様の絶体絶命。ある事態で固まったベネ様…

医者役のベン・キングズレー、友人のデヴ・パテル。すっかりウェス作品に溶け込んでいた。ベネ様も仲間入りかな。

これも『ヘン
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ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

4.5

後半、緊張が張り詰めて、息が止まりそう。怖かった…瀕死の鑑賞!

内戦のスリランカ。元兵士のディーパンは他人の女性と少女の3人で偽物の家族となりフランスへ脱出。怪しい仲介者、暗い海、心配しかない。
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

4.0

連投失礼致します。

こちらもウェス・アンダーソン監督作品の短編。ヘンテコリンな技でネズミ捕りをする男の話。

レイフ・ファインズがキモキモで最高。

映像はウェスの世界観のど真ん中で最高。今作はレイ
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白鳥(2023年製作の映画)

4.5

ウェス・アンダーソン監督作品。17分のショートムービー、ウェスウェスしていて最高。シンメトリーな背景や横移動する舞台、喋り倒す主人公、手伝いをする黒装束じゃない黒子…お洒落すぎる。

小柄で頭脳明晰な
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HEX 地上4500m消失領域(2022年製作の映画)

2.5

日本初公開の映画。

スカイダイビングに誘われたサラ。いつもソロで飛んでいたけれど仲間って良いな。

ヘックス(六角形)をやろう。6人で難易度の高いフォーメーションに挑戦!やった!大成功…?

からの
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.5

楽しみにしていたウェス・アンダーソン作品。ウェスらしさ満点のお洒落映画だった。

嘘かホントか、ある人の半生。これを機会にろうそく修行をしようと思う、かも。

お決まりの左右対称の美しい背景、細部まで
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サンライズ(1927年製作の映画)

5.0

ムルナウ監督の代表作を初鑑賞。超絶大大大傑作。無声映画。英語字幕鑑賞。

スズランテープさん、YouTubeにありました。ありがとうございます!

ズーデルマン原作未読。田舎の若い夫婦の夫を、避暑に来
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.5

カウリスマキ監督の敗者三部作の②を鑑賞。カンヌ映画祭でグランプリの作品。カンヌ映画祭のセンスが最高。

カウリスマキ監督の感性は日本の心も持ち合わせている気がしていたけれど、本作では日本文化も。やっぱ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.0

ニコケイ様、仕事を選ばないと言われるのはこういう事だったのね。

台詞を覚えなくて良いから役者としては楽なのかな。タイマー通りにビール飲んで踊ってピンボールして。お掃除大好き。

どういうことが起きて
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.5

カウリスマキ監督の敗者三部作の①を鑑賞。すっかり見慣れたカティ・オウティネン様がまたまた素敵。

真面目に暮らす中年夫婦。ふたり揃って突如失業。以降、どんどん堕ちて行く…何処までも。SONYのカラーT
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

2.0

レストランは大変。だろうとは思っていたけど想像以上に厳しそう。

野菜を洗うシンクで手を洗ってすごく怒られていたけれど、それよりも調理中にマスクもしないであんなに喋ってるのは如何なものかと…

個人的
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.5

大ヒットホラーのシリーズ第1作目を再鑑賞。懐かしくて泣きそう。

ヒッチハイクで乗った車、「道が違うわ!降ろして!」など映画あるあるで素敵。

怖いシーンが来る来るという時の効果音が「キュッキュッキュ
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ねじの回転(2009年製作の映画)

3.8

原作未読でもその雰囲気を掴みやすいと、いつも素敵なとわさんに教えて頂き鑑賞致しました。しかも安心安全なBBC制作。さらにはアマプラ見放題が終了間近。

1898年のヘンリー・ジェイムズの原作。ある地方
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.5

『大人は判ってくれない』のやんちゃな少年ジャン=ピエール・レオ主役で期待値が上がる。30年後、孤独な中年男になっても可愛い。

…母国フランスで上手く行かずにロンドンで長年真面目に働いていたが、ある日
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

シャイな大人のふわふわラブストーリー。優しくてすごく良かった。

仕立て屋でコーヒー中毒の男とロックンローラーもどきの自動車整備士の男が、外国人の女性二人と出会い短い旅をする。

ほとんど会話が噛み合
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

面白すぎる。不満が爆発した女性の復讐劇。家族、一晩の男、彼女を甘く見たのね。

ジャケの上のオデコさんが強烈すぎる。いつ出てくるのかと思っていたらこの人?別人みたい。

悲惨な目に遭ってサイコパスにな
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.5

大統領狙撃事件。何度も何度も事件直前の時刻に戻って多面的な背景をお知らせするスタイル。

気になりポイント
①デニス・クエイドが強面すぎる
②フォレスト・ウィテカーが一般の観光客に見えない
③大統領の
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

これは好き。炭鉱の閉山で失業してから急速に狂っていく人生。また人がふわっと死ぬ。お約束かな。(今度は生き返らない)

もっと落ち込んでもいいくらい、どんどん酷い目に遭うのにとりあえずタバコを吸って一息
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扉の影に誰かいる(1970年製作の映画)

3.5

アンソニー・パーキンスと言えば『サイコ』のノーマン・ベイツ役がハマり役すぎて、今回は精神科医でも自分の方が病んでいるように見えるのだった。

超絶美しいジル・アイアランドがアンソニー・パーキンスの妻役
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.6

アメリカへの憧れと皮肉を感じるコメディ。カウリスマキ監督作品の中ではファンタジー色が強すぎて思いの外ハマらなかった。

人がふわっと死んだり(ふわっと生き返ったり)少し苦手。

お客様から下手くそと言
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カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

4.5

大好きなとわさんに教えていただき、早速鑑賞致しました。

このアニメーション作家さんは、絵本の『頭山』を読んだことがあった気がします。(絵本かな、アニメかな)
独特なキャラクターデザイン、奇妙な動き方
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ監督初期の傑作を初鑑賞。80年代のフィンランドの労働者、ブルーカラーの彼らの切なくて不器用でクセになる、ほっこりして落ち着く、地味なラブストーリー。大好き!

初デート、何処に行く?
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.6

そんな依存症は大変。NYのエリート会社員マイケル・ファスベンダー様はムラムラが止められない。とっても気の毒。

行きずりの女性、娼婦、ファスベンダー様は本能だけでGO!そして後悔。

ところが。食事の
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囚われの女(2000年製作の映画)

4.5

原作マルセル・プルースト『失われた時を求めて』の第5編『囚われの女』

この小説、いつか読みたい。日本語訳では400字詰め原稿用紙10,000枚と聞いて躊躇。とりあえず映画で雰囲気を堪能。

すごく良
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オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

2.5

白人至上主義のフランス男がマレーシアで金鉱の利権を得るために現地の女性と愛のない結婚をし、生まれた娘を溺愛し、白人として育てようとし、反発され、破滅していく話。

娘は白人の寄宿学校でどんなに成績優秀
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

4.0

ティルダ様のほぼひとり芝居。オープニングクレジットのアニメーションがお洒落な中に狂気をはらみワクワク。

ジャケの赤いドレスが黒いドレスに変わり、ブルーのスーツスタイルになりティルダ様は凶器を購入。お
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サン・スーシの女(1982年製作の映画)

4.5

美しくて残酷過ぎる物語。最後の最後にとんでもないテロップが流れてショックでやりきれない。傑作。

人権擁護委員会の代表マックス。テロを非難する立場のトップの彼が私情からある人物を射殺。彼の過去の出来事
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聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

3.8

聖なる泉…その村では代々泉を守る家族が村人の心身を治す役目を担っていた。年老いて病身の父親は娘に継がせるつもり。

娘には3人の兄がいてそれぞれキリスト教の神父、イスラム教の聖職者、無神論者の教師にな
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.0

スイスの至宝(←初耳)ダニエル・シュミット監督作品を初鑑賞。

アフリカに赴任したフランス大使。大使館には執務室も秘書も全てが揃っていた。足りないのは「情婦」だけだ。(はぁ?)

最初からその気満々で
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

3.0

ザ・ローリング・ストーンズが18年ぶりに来月アルバムを発表するという事ですし、これはゴダールですし、期待して観ましたが…

1968年。ストーンズの新曲のスタジオ録音の現場でカメラを回すゴダールは良か
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

ミシェル・フランコ監督作品は『母という名の女』『父の秘密』を観てどちらもショック過ぎて最高だったので前のめり鑑賞。あの2作品は家族の話だったが、本作はいきなりのスケールアップ。国の体制が覆る話。

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裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

4.2

バロウズの原作未読。原作は作者自身を投影しているようなので、作家が創作活動する中で麻薬中毒に陥ったかのような超現実に彷徨いながら書いていく苦悩を映像化、かな。

造形物が細部まで良く出来ていて気持ち悪
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ブライトン ミラクル(2019年製作の映画)

3.8

2015年のラグビーワールドカップ、南アフリカに劇的に勝利した日本チームのその日まで。実際の映像も織り交ぜ、本人たちのインタビューを挟み、やや似ている役者さんによるドラマ。

エディ・ジョーンズ監督さ
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悦楽共犯者(1996年製作の映画)

5.0

ヤン師匠、最高でした。これは師匠の作品の中でも素晴らしすぎて「サイコ〜」と心の中で叫びました。

邦題をつけた方もかなりのヤン師匠ファンではないかと。観終わってからなるほど。素敵な変態さんたちは独特な
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