レイチェルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

すごく引き込まれて面白かったが、観終わるとストーリーは王道でもう少し捻りがほしかった。

データを盗んだ人がもっと何かやるのかな、とか思ったけど普通にヘタレで残念。

隣のおばちゃんにはイラッとした。
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幻滅(2021年製作の映画)

4.0

19世紀前半。王政復古の頃のフランス。原作はオノレ・ド・バルザック『人間喜劇』の一編『幻滅-メディア戦記』

当時のメディアの裏を知って驚いた。

田舎からパリに出てきた詩人である純朴な青年。当時メデ
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

5.0

素晴らしかった!ストーリーも映像も音楽も。映画から個人的に得るメッセージも。

とわさん、素敵な映画をご紹介くださってありがとうございます。私の好みでした。

退屈な男と元妻に言われながらも真面目に教
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マイ・ルーム(1996年製作の映画)

4.5

映画ファンの皆様、今年もよろしくお願い致します。今年最初のレビューです。

こういう映画が好き。本当に良かった。

疎遠だった姉妹。姉ベッシー(ダイアン・キートン)が白血病になり、妹リー(メリル・スト
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

ケイト様の熱演に圧倒された、長いけど。

才能溢れるマエストロのケイト様。あるきっかけから少しづつ何かが狂っていくのだった。

SNS、怖いなぁ。気にしなければ良いけれど、仕事に影響するような著名人は
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.8

ロシア製の反戦映画。
ロシア製の映画がこの視点から「戦争が全て悪い」と語るのは意義深い。

終戦直後のレニングラード。退役軍人の女性二人の物語。イーヤは負傷してマーシャの幼子を預かり先に帰国していた。
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.6

久しぶりの韓国映画!面白かった!
買ったばかりのマンションが落ちていく話はジャケットの通り。人間ドラマも韓国らしさがすごく良かった。

上司の新居に部下がお祝いの為にやってくるって昭和の日本にはあった
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忠臣蔵(1958年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

年末が近づくと忠臣蔵が観たいと思う。
日本人の心に響く名作。泣ける。

浅野内匠頭(市川雷蔵様)。吉良上野介(滝沢修)にあからさまに意地悪される。そんなに虐めるのは意味がわからない。嫌いなら無視すれば
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扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

4.0

フリッツ・ラングにハズレ無し!ということで安心安全安定の作品を鑑賞。とわさん、こちらの作品をご紹介くださってありがとうございました。

夫の趣味、これですか!これはなかなか無い趣味というか、よっぽどの
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.0

アケルマン監督の初期のショートムービーがとんでもない作品でした。

ご自身主演。一人芝居。支離滅裂の破壊的な行動。え?全然、わかんない。

すごかったです。ぜひぜひ。

カプリコン・1(1977年製作の映画)

4.0

前からずっと気になっていた作品を鑑賞。もっと早く観るべきだった。最高にドキドキするし、アクションシーンはトム様にも負けないくらいすごい事に。

火星に行こう大作戦のアメリカNASA。再び世界のリーダー
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しあわせな孤独(2002年製作の映画)

4.0

スサンネ・ビア監督作品は『バード・ボックス』しか観ていないがあのような謎展開SFよりもリアルですごく好き。

交通事故で運命が狂う2組の男女の物語。

①セシリ(ソニア・リクター)は恋人ヨアキム(ニコ
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.5

今年のクリスマス映画はこれにしました。

クリスマスイブ。やさぐれサンタはテキトーに仕事をこなしていたが、良い子の願いは叶えてあげたいと頑張る!巻き込まれ系グログロアクションコメディ。

サンタの前職
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.8

渉外活動…確かに。顧客の要望に応えるお仕事なのかも。そんな娼婦ディアナは殺人鬼に執拗に狙われるのだった。

事故で失明してからも。何故…

ダリオ・アルジェントの新作という事で期待値高めで鑑賞。これか
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.8

ロバート・アルトマン監督の『ロング・グッドバイ』で私立探偵フィリップ・マーロウ役のエリオット・グールドは飄々として常に冷静でクールだったが、本作のフィリップ・マーロウはハンフリー・ボガート様。超絶美し>>続きを読む

裸足の伯爵夫人(1954年製作の映画)

4.2

わぁ…素晴らしかった。マンキウィッツ監督のことはデヴィッド・フィンチャー監督作品の『Mank』を観て人柄が苦手だと思っていたが、監督作品のなんと素晴らしい事。先入観は良くないのね。

落ち目の映画監督
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サバイブ 極限死闘(2022年製作の映画)

2.5

自殺願望で頭がいっぱいの女性が実家に帰省する飛行機の中で大量の薬を飲んで、いざ、という時に飛行機が墜落する話。

今、死のうとしてたのに。助けて!となります。どうしたいの。

そんな中で究極の恋。もち
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.2

みぽちさん、さくらんぼさん、Ruuちゃん、おススメありがとうございます。

大好きな作品に出会えて胸がいっぱい。ケリー・ライカート監督作品はシンプルなストーリーに胸熱のポイントが満載で最高。

ほぼ無
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.8

ケリー・ライカート監督作品初鑑賞。静かに進む中でドキドキするのは好みで良かった。

19世紀半ば。オレゴンで広大な砂漠を移動する三組の家族のロードムービー。ミークという道案内の男を雇うが、彼を信用して
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.2

続編というか後半。これはスコア爆上がりだった。

色情狂の彼女、自分を酷使し過ぎて不感症になりなんとか「感覚」を取り戻したいとして、特殊な世界へ。

ジェイミー・ベルが謎のドSだったり、ウィレム・デフ
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死んでもいい(1992年製作の映画)

3.8

昭和の匂いがする邦画は良いですね…

とんでもない傑作。人妻に恋した青年の暴走。若い人妻は、夫が大事だけれども強引な青年にも惹かれて…

大竹しのぶさんがとっても可愛くて最高。永瀬正敏さんの一途な恋心
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.8

トリアー監督作品はほぼ好きだけど本作は食わず嫌いしてました…

思いの外、真面目な作品。その「感覚」に目覚めてからずっと絶えず求めて止まらない、自分は悪い人間だと悩みながら。

満足することが無いのは
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある男の真相に触れないと書けないので、観ていない人は読まないでくださいね。

再婚相手が事故死。弔問で初めて会った夫の兄に「これは弟ではない」と言われ…

里枝さん(安藤サクラ)は離婚して息子がひとり
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

3.8

確かに素晴らしい、名作を初鑑賞。だけど観終わってモヤモヤが残ってしまった。

グレゴリー・ペックが元は射撃の名手で退役軍人、妻を亡くし幼い息子と娘を育てている弁護士。街の人々にも信頼が厚く保安官も友人
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

4.5

ヴィスコンティ監督のドイツ三部作の③を鑑賞。(①は『地獄に堕ちた勇者ども』、②は『ベニスに死す』)どれも傑作。

バイエルン王国のルートヴィヒ2世の半生はざっくり調べた所、本作とほぼ同じ。貴族映画はヴ
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尼僧物語(1959年製作の映画)

3.8

『ベネデッタ』で修道院のイメージが歪んでしまったので、多分正統派と思われるこちらを鑑賞。オードリー・ヘプバーン様が外科医の父親を持つ看護師。コンゴへ派遣される事を希望して修道院へ。尼僧になるための修行>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.6

前作と繋がっていないが続編感あって良かった。とにかく早くて付いていけない。

わかったこと①:アメリカの学生は親の留守に必ず飲酒パーティー

わかったこと②:Siriは便利

伏線が多い。全部拾えたか
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零落(2023年製作の映画)

3.6

落ちぶれることを零落と言うのは知らなかった。今度使う。

大ヒット長編漫画の連載を終えた漫画家深澤(斎藤工さま)が、延々とグズグズする。自己中で傲慢で甘ったれで面倒くさい男の役がこんなにハマる斎藤工さ
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サイド バイ サイド 隣にいる人(2023年製作の映画)

3.8

ここの評価はそれほど高くないけれど、かなり良かった。田舎の美しい景色もかなり好き。

坂口健太郎さんがふわふわした優しい男のイメージにぴったり。見た目も声も話し方も超タイプで好き過ぎる。加点!

いな
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.8

少なくともコメディではない。

ローマの高級アパートに暮らす3組の家族は密かに問題を抱えていた。あるきっかけからそれぞれの家族の関係が綻び始め、5年後、さらにその5年後のストーリー。重い展開で余韻が残
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

5.0

タル・ベーラ監督作品初鑑賞。圧倒された438分。長くて飽きるかと思いきや、深く引き込まれて自分もそこにいる気がした。

ハンガリーの寒村。長雨、泥だらけの土地。村人達は死んだはずの男イリミアーシュが帰
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.8

ロバート・アルトマン監督作品を初鑑賞。有名タイトル、なるほど。クールな私立探偵フィリップ・マーロウ、ちょっとゆるいけど魅力的。

友人が助けを求めて来たので逃走を手助け、その後友人が妻を殺害し自殺。何
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ウィルバーの事情(2002年製作の映画)

4.0

11月22日はマッツ様のお誕生日なのでこちらを鑑賞。マッツ様は脇役でも存在感があって良かった。

父親の残した古書店の隣で暮らす兄弟。30代の弟ウィルバーは何度も自殺未遂を繰り返す。優しい兄ハーバーは
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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

3.6

マージ・ヘルゲンバーガー様が出ていらっしゃる。『CSI:』の凄腕捜査官のイメージ。本作では地元の名士であるケヴィン・コスナーの美しい妻。隣で寝ている男は連続殺人鬼ですけど!
もちろん、全く気が付かない
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

ポール・ヴァーホーヴェン監督は現在85歳ということは本作の制作は80歳過ぎ?お元気で何より。

実在の修道女ベネデッタ。彼女がキリストの声を聞く聖女として様々な奇跡を起こすが、それは本物か、偽装か。
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしかった。末期癌39歳の演劇学校の教師(ブノワ・マジメル)、母親(カトリーヌ・ドヌーヴ)、実際の癌専門医(ガブリエル・サラ)、献身的な看護師(セシル・ドゥ・フランス)…熱演!

幽斎さん、オスス
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