竹下トモヒロさんの映画レビュー・感想・評価

竹下トモヒロ

竹下トモヒロ

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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

狂気の矛先

使い方を誤った者が向かう先

選択を繰り返し
我が身をどう転ばすか
人の関わりをも左右する責任

後に気づくか
先にきづくのか
錯乱する中真っ当な世の中
見て見ぬふりで日々を繰り返すのか
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

自分の人生の
途中とその先

理想と現実
不安と孤独
後悔と利己

エルビスとプリシラも
どこか誰もが持つものと苦しみ
楽しむことを知りながら
自らを写しては歩む
年を重ねることとは
何なのか
誰もが
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

このまま行けたら
本当の自分になれる
偽物を知っているから
本物が分かるとも限らない

女性偏見の強い風

それは男性の僕からみても
性的欲求の対象でみたり
自己の観点に価値を置く
身勝手極まりない世
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

宇宙の原理に基づく装置

戦争があって生み出された
技術や研究は数え切れない程
世界中であった事だろうし
今の暮らしにも直結するものも
沢山と存在している事だろう

よく議論になる
原爆があったから戦
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目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(2022年製作の映画)

4.0

目が見えないから
人一倍頑張らないといけない

目の見える人は
頑張らなくてもいい

そんな捉え方

白鳥さんが言ってくれないと

気づけない自分に気づく

なんだろうこの感覚
ロックな思考と行動力
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

殺人からの考察

人の持つ欲望と
誰もが持つ過去

今を見て
過去を二重に織り成し
巧みに残虐性を楽しむかの様な
レクター博士

アンソニーホプキンス
の身の迫る演技
ジョディフォスター
の知的な風貌
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呪怨 終わりの始まり(2014年製作の映画)

2.5

素材としてのホラー

あるある
くるくる
そこをおさえた場面
誰かと一緒に見れば
盛り上がる

佐々木希こそ
お人形の様です。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

part1に続き
独創的な世界観

メカニックなものと
サンドワームといい
全てが超巨大で

理屈抜きに楽しむべき作品

スターウォーズ以前の古典的原作で
それを映像化という点では
デヴィッドリンチ作
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.0

少子高齢化

超高齢化社会

そんなふうに
言葉が飛び交う昨今

まさに後期高齢者の
ひとりの女性の物語

機機械と違いスイッチ一つで
オンオフ出来る簡単な事ではなく
人ひとりが一生を終えることの
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.5

紳士たる所以
紳士の行き着く場所

幼き頃から大人を眺め
憧れる未来の自分
その過程を刻一刻と自覚して
記録する様に生きていける人が
どのくらいいるのだろうか

それほど生きる上で必死であれば
あるほ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

恋愛コメディ小説によう
台詞畳みかけラウンジピアノが鳴る
優雅なニューヨークの雨空‥

往年の監督作の風合いが
現代の若い俳優にベストマッチして
オールドニューな作品

こんな一人旅で
出来事の連続が
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.0

服飾業界に成り立つ
暗黒の怨念

意外と深いテーマありつつ
チープに観せては
現代マーケットの在り方を問う

スモーク(1995年製作の映画)

3.5

アメリカ映画と言えば
オーバーリアクションで
派手な演出といった勝手なイメージ
いい意味でしっかり裏切る

しっかりとした脚本と
出演陣の深くさり気ない演技で
魅せてくれる良作

煙で目が染みる
煙た
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.5

色使いが絵画的で

感情表現が内に秘められ

日常的な物語がさりげなく
ドラマチックで

薄暗さの中に
街の中の店看板が小津調

一度味わうとクセになる
カウリスマキフィルム

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.5

記憶と事実の接点

着衣の姿と
裸体の境目

金は一時は買えるが
所持の仕方には注意すべき
身を滅ぼすか
身を委ねるか
共に笑い飛ばすか
我が身だけ守るには
想像を絶する覚悟がいる

大人のブルース

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.5

ゲームの世界観を知らずして
没入する仮想空間と現実が交差する
ゲームの様な世界‥

可愛らしい中に
恐ろしいシュチュエーション
見せ方写し方
聞かせ方
あらゆる手法で恐怖は
形を変えて突いてくる

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

自分がみている
人生は幻想なのか
疑う勇気を持てる作品

僕は親となって20年近くで
娘が2人いて
何と比べ 何を並べて
何を幸せの基準に上とか下とか
そんなふうに考えてきたのか
色々と巡らせては
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

人の世

男と女

老若男女

生まれた境遇

持って生まれたもの

実は何も変わらず
内在した事なのに
人の世は移り変わり
人が数百年で移り変わり
あたかも古くからの事が新しくもあり
新しい事が古く
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カジノ(1995年製作の映画)

4.0

始まりは終わり

サイコロの目の様に確率で
人生は進んでは行かず
選択の連続の先にある

確信は今の暴走なのか
それとも我を忘れた
気づかない妄想なのか

誰もが未来は分からない

数十年ぶりに見返し
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.5

ジョージ6世

名だたる所以は
一日にして成らず


葛藤、苦悩、幼少期の経験、
立場が違えど感じる身体と心は
人間だれでも同じ
ある意味勇気をもらう傑作

成功体験こそ大きな力になり
コンプレックス
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

世界がそこにあった

窓から見える世界と
どこか賑やかで煌びやかな
窓の先に見える世界も

一枚隔てた場所は家族だったり
兄弟だったり友達だったり

年の数だけその場所は遠のいていく

いつしか古ぼけ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

愛の力は
したたかで
何ものにも変えがたい

依存は原因があり
環境は人生観に影響を与え
静かな街でも
内在する人々の想い

平等に歳を重ねていく上で
時代も2つと選べない
移ろいゆく毎日をどう捉えて
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.0

イカとクジラを見た時の
あの時の純粋に感じた記憶

時が経って
身の回りも変わり
家族も変わる
親も年を取り
息子たちも年を重ねる

誰もが先人に習う訳じゃなく
実態としては誰もが初めての人生を
肌身
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

20年ぶりに観直した。

20年の月日は言葉で簡単に書けるが、
それまでの経過は良き事があると
人は忘れてしまうのか、

そんな簡単なもんじゃない

なんて言うのが普通なのかもしれないが、
意外とそう
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

霊を呼び出し
恐怖をもて遊ぶ
ただそれだけだったはず

ウワサがウワサを呼んで
好奇心が止まらず
招かねざる者達を呼び覚まし
事態は思わね展開に

安易な行動こそ
自分自身を律する事の出来ない甘さ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

朝日当たる家

その影の長さ濃さ

人生は複雑に絡み合う
俯瞰して見れば世の中

その意中にひしめく個人の思いと幻想
どんなに争っても
どんなに憎しみあっても
またはどんなに幸福であれ
無常迅速

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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.5

中学の夏休み
スプラッター系のホラーが
世間的にも大ブームだった

中でも
レザーフェイスにチェンソーを
持った大男はおぞましく
冗談で友達とヘラヘラしては
観れない部類だった

今回は40周年記念版
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.5

作品を通して一貫した統一性と
輪をかけて孤独さと儚さのコントラスト

笑いを誘うシーンと
強烈な名画の様なシーン
そこを繋ぐ抗争の物語

北野武監督の絵画を鑑賞した事があります。
まさに映像化された絵
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.0

夢を抱くことでの生き抜く力

生き抜くことで知り得る事柄


一番大切なことを胸に持っていれば
自分を自分で投げ出したりは出来ない

歌って踊って
日常はミュージカル
目にも耳にも聞こえなくても
誰で
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.0

ルールがわかるから
感情が高ぶる
何も知らないけど
一気に沸騰する爆発力

人生はどっちにせよ
死を目の前にすると儚く尊い

間が遠い記憶の
退屈で
タイクツで
なにか刺激を求めていた頃を
思い出すの
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.5

当時は中学生だったかな、

暴力が過激というよりは
痛さが重いというか
乱発するバイオレンス映画と違い
男たちの見た目以上の怖さを感じました。

34年ぶりに観直してみると
ビートたけしの顔つきだけで
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恋愛日記(1977年製作の映画)

3.0

脚から始まる女性遍歴

実にパーソナルで
デリケートな作品でありながら
男の純真な物語

トリュフォー監督作には
必ずとも美脚が登場する
まさに今回は特化した作品

直接的な卑猥さで表現せず
女性の美
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.0

1作目がインパクトが大きく
フルCGアニメの先駆けで見入りました。

本作も当然ビジュアルは進化して
見応え十分なんですが、
演出や物語が分散していて
どうしても初期作には勝らず
冷静に鑑賞をした感じ
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.0

給食を通じて感動し
学校やそこに取り巻く人々
すべてがドラマチックに
繊細な部分が吐出して演出されるところ
素晴らしい作品だなと感じます。

昭和な服装も何気に楽しめて
我が古き良き時代を思い返します
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ジミー/さよならのキスもしてくれない(1987年製作の映画)

3.0

nothing is beyond you

始まりは終着地であり新たな始まり

哲学的なテーマだが

人生一度は自分のルーツや
この先を考える

考えても仕方ない部分でも
若さの衝動は思わぬ行動を命
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13日の金曜日(2009年製作の映画)

3.0

ホラー映画の殺人キャラとしては
知名度の高いジェイソン

当時のアイスホッケーのマスクを
被り殺戮を繰り返す姿は
恐怖そのものでした。

ただ本作は見えない存在感で
引っ張る見せ所はうまいなと感じまし
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