地底獣国さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

ざっくり言うと「『上手いなぁ』って感心する映画。刺さりはしないけど。」

普段トイレ清掃係の人というと、キレイにしたばっかりの便器で用を足す時ちょっと「すいませんねぇ」と思うぐらいであまり意識してない
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

“BORN TO BE WILD!”

うーむ、ラストバトルの、「兄弟・家族の絆で勝利!」ってノリがどうもなぁ…

そういうのが必ずしも悪いって訳でもないんだが、ラスボスは「兄弟と骨肉の争いの末に何千
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シャクラ(2023年製作の映画)

3.6

やっぱ武侠映画は物理法則を超越してナンボですなあッ‼︎

あ、もちろんドニー師父のアクション能力の高さというのが前提にあってその拡張としてワイヤーやVFXを有効活用しているのが素晴らしいんであって、ア
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Caprice(原題)(1986年製作の映画)

2.7

ジョアンナ・ホッグがNFTSの卒業製作で撮った短編。

ティルダ様演じる主人公ラッキーが愛読するファッション誌カプリースの中に吸い込まれ、その世界で自らもモデルとなって様々な誌面の中を冒険するが‥とい
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妖婆 死棺の呪い(1967年製作の映画)

3.2

19世紀に書かれたゴーゴリの小説を映画化した「ソビエト初のホラー映画」だそうで、初公開時動員3000万人の大ヒットを記録したとの事。


キーウにある神学校の哲学生ホマーは夏期休暇で帰郷する途中道に迷
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スーヴェニア 私たちが愛した時間/ザ・スーベニア 魅せられて(2019年製作の映画)

2.9

「エターナルドーター」観た時に監督さんのこと何となく40代ぐらいの人かと思ってたら、ティルダ様と同い年(で長年の友人)だと後で知ってびっくり。

で、本作は監督さんが若かりし頃の経験をベースにした話ら
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.2

2024/1/12追記:テリー・クルーズが降板した事情を聞いてムカついたんで減点

なんだいつものステイサム映画か。

ま〜ねえ、スタローンも後期高齢者だしねえ。ついでに忖度するとVFXも予算が厳しか
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.2

自意識がパンパンに膨れ上がっている、マウントを取り合う、ウザ絡みする、このぐらいの年頃で何者かになろうと踠いている青少年にありがちな事オンパレードといった感じの話。「セッション」のニーマンもこんなタイ>>続きを読む

ブルービートル(2023年製作の映画)

3.4

うーん、面白いことは面白いんやけど。

映画として後発のヒーローであるが故というのもあるにせよ既視感がハンパないし(ヒーロー誕生編にありがちなモタモタ感とか悪役が魅力に乏しいところまで!)、ラテンアメ
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ヘルハウス(1973年製作の映画)

3.4

いかにも「地獄の家」と呼ぶに相応しい禍々しさを湛えた屋敷をバックにタイトルが出るの最高!

霊能者の指からエクトプラズムが出てくるシーンを除いて、霊体のビジュアルを全く出さず、憑依やポルターガイストだ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.3

大きなイベントは一つだけで、それも含めて淡々と進むメロドラマ(と言っていいのか?)。

退屈するギリギリ手前ぐらいのところで間を持たせる芸風には感心するし、細かいギャグも効果的。

とはいえこれを十分
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

結構明確な薬物依存の暗喩。啓蒙映画としてもいけるんじゃね?というのは冗談だが。

それに留まらずコミュニケーションの難しさ、辛い現実との向き合い方、信じたいものしか信じないことの危うさといった要素も鼻
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奴が殺人者だ(1958年製作の映画)

3.4

隅田川で二人の死体が発見され、一人が麻薬の売人と親しかったことから、麻薬取締官・石原が組織に潜入し殺し屋の助手につくが…というお話。

前半は土屋嘉男演じる大利根刑事部長、途中から佐藤允の石原捜査官に
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.9

当初鑑賞予定から外していた自分の節穴ぶりが情け無い(DOMMUNEとBLACKHOLEに感謝)。

トットちゃんの目線を基本に置きつつ、対米戦争へと向かう時期の空気(そこに「高揚感」も含まれている)、
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.7

いやまあ、動機としては分かるけど、問題の根本はそこと違うやろ。それ言い出したら対峙すべき相手は一体何億人おんねんって話やん。

おまけ:マーク・ストロングがこれほどまでにただただ振り回されるだけの役柄
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.8

今はupすべきじゃないのでは?とも思ったが災害サバイバルもの、という事で。

「ウルグアイ空軍機571便遭難事故」が劇映画として製作されるのは本作で三度目。ドキュメンタリーはWikipediaに掲載さ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.4

アリ・アスターが嫌いそうな「何も足さない、何も引かない」ド定番な作りのスラッシャー映画。

「グラインドハウス」版予告編と比較すると大分控えめな作りになっててそこが物足りないと仰る向きがいるのもまあ分
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NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

3.5

昔はよくYouTubeで畠山氏が言うところの無頼系独立候補者(奥崎謙三、東郷健、内田裕也、又吉イエス、外山恒一‥大川興業の大川豊総裁はインディーズ候補と呼んでいた人々)の政見放送動画を見て面白がってい>>続きを読む

不愉快な話(1977年製作の映画)

2.2

今更悔やんでも始まらんが、2023年の見納めがコレで良かったんだろうか‥


かつてトイレでの覗きに夢中になっていた変態紳士が滔々と語る持論、それを傾聴する女性たち。

「お前は何を言ってるんだ」とい
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(1970年製作の映画)

3.3

警告⚠️今回結構品の無いレビューとなってしまったので読むならそのつもりで。

















体重140キロのブタさん。

普通に生きてる状態からの放血はキツいなあ‥

せめて手袋履い
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ロー・タイド(2019年製作の映画)

3.4

窃盗グループの少年たちが「見つけたお宝」を巡って疑心暗鬼に陥り争い始め…というお話。

人間どこに転落のきっかけが潜んでいるか分かったものではないし、一度転がり始めたら止めるのは相当な無理ゲーなんだと
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.5

頭爆発でお馴染みの映画だけど結構地味。いや、銃撃とかカークラッシュとか結構派手なところも入れてくるんだが、クローネンバーグ映画にありがちな低体温な雰囲気故に地味な印象なのかも。

お話は「いつもの」の
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

3.8

クリスチャン・スレーター若い!

ロン・パールマンも若いはずなのに今とあんまり変わらん!

ショーン・コネリー55、6なのに70過ぎぐらいに見える‼︎

自らを権威付けようとする者たちが喜劇や風刺を恐
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エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

3.0

皆さんお好きですねえ「シャイニング」

これはアレか?あからさまな怪奇現象が起きる場面は無しでどれだけティルダ様の力で引っ張っていけるかという実験やったのか?まぁ実際それで間を保たせているのは流石と言
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

2.9

これまでに深夜の地上波放送とか特集上映とかで見たけど全部海外向けバージョンで(自分の知る限り現在配信にあるのも海外向けのやつのみ)、今回レンタルDVDで初めてタコ無しバージョンを鑑賞。

当時スタッフ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ドーナツ一個でも食いもんの怨みは怖いというお話。きっとあの時代のアメリカ大陸、ああいう出来事がいっぱい転がってたんやろな。

二人の「悪い事やり慣れてない感」とか、ルーがmasculinity的な物言
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映画 政見放送(2023年製作の映画)

1.2

今回およそレビューとは呼べない、ただストレス発散のために書き散らした駄文なんで先にお詫びしておきたい。

上映後登壇した監督さんの話では、実際に地方議員に取材したりしたものの、「これは踏み込みづらいな
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.9

本作における「そうはならんやろ」「なっとるやろがい!」な展開は全て『奇蹟』の一言で正当化される!聖夜から元旦まで続く奇蹟!最高❣️

でもドラアグクイーンの描写は今見るとギリギリアウト

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.0

「芸術家肌の人」カタログみたいな映画。自分の身近にショーンみたいな人間(まぁあれを10倍希釈したぐらいの感じやが)がいるんで凄い得心がいくし、なんとなくのイメージやけど無駄に神経質なリジーとか、とにか>>続きを読む

アイム・ヒア(2010年製作の映画)

3.3

恋するロボットの献身。

正直あそこまで行くと怖いし、彼女の方も引くんと違うかって思うけど、悔しいことにグッと来てしまった。

お話自体は全く異なるけど、のちの「her」につながる感覚。

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.1

なーんか、えらく理屈っぽい映画やなぁ。

観ている最中は興味深いと感じる部分もあれど観終わった瞬間ほぼ忘れ去り、結局印象に残っているのはアンナ・カリーナの目を泳がせている横顔のみ。

っていうか1番絵
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.2

キュー(長えなおい)!

風刺の仕方とか、メカやガジェットのセンス(こういうの「ボストーク感覚」っつうんかな?知らんけど)とか好きな奴やけど、どうもリズムが自分には合わんかったな。

気が向いたらその
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キラー・スナイパー(2011年製作の映画)

3.7

これがフリードキンの遺作かと勝手に思ってたら本作のあと、アモルト神父のドキュメンタリーとケイン号の叛乱裁判を描いた作品も撮ってたらしい。

それはともかく登場人物のほぼ全員クズかゲスばっかり、そいつら
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バレリーナ(2023年製作の映画)

2.9

冒頭のコンビニ強盗撃退シーン、カットを非常に細かく割ってて、強者感を出すのに苦労したんやろなあ。伊澤彩織さんと較べちゃ気の毒ではあるけど、やっぱり「ベビわる」を知ってしまった者としては物足りない感が否>>続きを読む

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.2

他の方のレビュー見たらおんなじこと思った人が多くて笑った。

ベアトリスとシャルロットのリラックストークを前フリに、どんどんカオスが加速して最後の阿鼻叫喚と、ある意味完璧。コレを劇場でかけようと思う人
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.6

劇的な事は何も起きず、ゆったりと進むのにハラハラしっぱなしという珍しい話。

正直スプリットスクリーンがそれほど効果を上げていない場面も見受けられるが、いちいち切り替えてたらそれはそれで鬱陶しいから仕
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