jinglejangleさんの映画レビュー・感想・評価

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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

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見ていられないほど辛い場面もあった。
自身の中学生時代のことを思い出した。
何もかもに絶望して、音楽にのみ拠り所を求めていた経験がある。
心がずっしりとしてしまう。

岩井俊二氏が、インタビューで、本
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アダプテーション(2002年製作の映画)

5.0

構成神すぎ
メタ合戦
エンドロールの後にそんなおまけがあるのかよ
ニコラスケイジ2人見れて嬉しい
画力もところどころ変質的で大変素敵でした

adaptation=適応・脚本

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

5.0

全カット吸い込まれるくらい奇妙で美しい。

なにもかもが極限に振り切れるでもなく、ただどこか壊れているような雰囲気
悲惨さと明るさの共存、
条理と不条理の塩梅
整っているのにアラがある、
辻と褄が合っ
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

5.0

人間喜劇は永続する

人生は最高だ、というラストに対してのフリとしての不条理や絶望ってなんとユーモラスなんだろうと再確認する。

悲しみや辛さ、不条理を「笑い飛ばす」のではなく、ちゃんとそれに食らいな
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RRR(2022年製作の映画)

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とりま面白いのは面白いけど…
個人的にはinterrrvalの演出と、動物が一斉に飛び出してきたとこと、バイクゲットのシーンで大歓声でした

ただ、エンドロールが個人的に少しゾッとした。はなから、植民
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ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

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酔いそうな画面の構成と、場面ごとに質感が変わるアニメーションがすでに幻想と現実を行き交うようで素敵

必死にさまざまな方法で自由意志や主体性を説く人たちも、みな夢の中だという演出に監督の根暗さとポスト
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

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とりあえず何回か爆笑した
コラージュ的で、一つ一つのアイデアがシンプルに面白かった。
ゴジラ、アコーディオン、チンパンジー、クルマのおしゃべり

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.7

ジャームッシュ、曖昧な関係性の人間同士特有の、他人行儀とか気まずさを人間的な笑いに仕上げてくれる感じがとても好きだ…。
白黒映画だけど、極寒の地から暖かい土地に移動する中でその温度感が変わっていくのが
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JOINT(2020年製作の映画)

4.8

本がよくできていて夢中になってみれた。
十人十色の怖い人、みなさん演技がとっても素敵だった。

やかましい話ではあるのだけど、全体的に静的で都会的な印象を残す。監督の音楽や色彩へのセンスがそうさせるの
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

5.0

電気遊びしてるジャック・ホワイトに爆笑した。全員他人行儀なのが良すぎ

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.6

見るのは3度目だが初めて劇場で。
身体性、宗教、神、ホモソーシャルの中に渦巻く感情、、暴力的だが淡い。
神々の邂逅ってだけで泣いてしまう。

熱帯、汗の匂いと、煤けているが美しい建物たち、日本の伝統と
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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神話素、アナロジー、円環、、難解
永劫回帰の中で少しずつ前に進むこと。母の愛と忘れられない人への想いがトリガーになって平穏が訪れるってところで無条件に泣いてしまった。あと、監督地元の画で締めていくのは
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.9

ツッコミどころはあるが、良いと言います…
映像がずっとワクワクするってだけで十分っしょ!
燃える前で踊るモチーフ本当に好き

突然の森田に笑った

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

4.8

鬱映画だが、インテリアや装飾、街の看板、全体の色調などめちゃくちゃツボだった。突然ハンディで撮ったブレブレの映像になるのも良かった。演者みんなナリが良いのも良い。あと泳ぐというモチーフが好きなので、終>>続きを読む

パロアルト・ストーリー(2013年製作の映画)

4.8

これといってダイナミックな展開がなくて暗いのが良いし、ところどころ突き抜けた快があるのが好き
エマロバーツは素敵すぎるし、唐突な接写など好みだった
あと、サッカーっていうモチーフ、adidasユニと足
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ファーゴ(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 
雪と血のコントラスト、危険と警察夫妻の穏やかさのコントラストが鮮やかで好き

理不尽に無茶苦茶に殺されまくる人たちのどうしようもない悲しさと、小さな幸せを噛み締める警察夫妻の平和っぷり。その警察が
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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良い映画なのは間違いない。あまりのリアリティに途中体調を崩し、映画館で離脱してしまった、悔やまれる。

「自分の人生は自分のものだ。何にも支配されないし、誰かのために生きるのはごめんだ」という考えには
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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赤と青が映える色彩とすべてを許すような音楽はとても好みでした
結果偶然彼は英雄となるわけで、そこに関してはケセラセラな快を覚えたのだが、
そこにいたるまでは、やはりマッチョの脳筋は苦手だなあなどと思っ
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さがす(2022年製作の映画)

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意欲作、しかしえぐすぎた。
最後もっとえげつないカタルシスかなと思いきや優しくて、監督のニンが出てた。

汚い街には美しい親子の関係があり、
暗くてグロくて汚い行動の背後には美しい潮騒が響く。全体がち
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

4.7

すごい良かったね、映像に遊び心があって愉快だった
結局1人で生きていく方が楽だよねみたいな気持ちが加速してしまってそこのところはどうなんだろうかと思うが、なんにせよ強い生き様は魅力的

パリ13区(2021年製作の映画)

4.8

すごい良かったし、2人の女の子の良いところも悪いところも自分に重ねてみてしまった、ジェニーベスがかっこよかった
ハッピーエンドではなさげなところがいい

アネット(2021年製作の映画)

4.5

カットはいちいちクールだった
暗かったけどずっと笑った、ブラックジョークってことだと思う

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.9

暴力は敗北、品位を保つことこそ最大の勝利
寂しい時は先手を打て

自由が丘で(2014年製作の映画)

4.9

この表現が正しいかはわからないけど、映画ってこれで良いんだって思った。
さりげない話にはさりげない演出で十分なのかもしれない。

バラバラなブリコラージュだが、気づいたら時系列を整頓して見ている自分に
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