ジャックダニエルさんの映画レビュー・感想・評価

ジャックダニエル

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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.4

これはグレーテストショーマンのような純粋なミュージカル映画ではなく、ララランドのように人にフォーカスを当てた映画だ。
ブラッドリークーパーが素晴らしい、の一言に尽きる。彼の演技がガガを引っ張っている。
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.1

映画の中の映画といって過言ではないだろう。

前半部、キューバの貧しい男が度胸だけでアメリカ裏社会にのし上がっていく様は圧巻だ。主人公はまさにハングリー精神だけを持って生きているかのようにギラギラして
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.7

なぜこんなにも退廃感の漂う雰囲気になっているかがずっと気になっていた。
町はいかにも世紀末といった感じで、人々の身なりも汚く、幸せなんてとんでもないといった感じだ。
人も、町も、なぜこんなにも廃れきっ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.9

息の長い映画だ。ゆっくり観れるように、時間に余裕のある時に見ると良いだろう。

思うに、人生は試練の連続だ。思いがけないところからそれはやってくる。
飛行機の墜落、無人島での衣食住の確保、精神との戦い
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.8

誰でもこの世界に嫌になることがある。
少なくとも個人的には幸せより嫌な気分になることの方が多い気がする。

今の社会、誰でも鬱になる可能性はあるのではないだろうか。みんな”正常”についていこうとしてス
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.8

ヘミングウェイやピカソ、フィッツジェラルドにダリ、ゴーギャン。
過去に遡り文化を彩るアーティストたちに会えるほど素敵なパリ…。

少しパリを美化しすぎているけど、ストーリーは面白い。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.6

2回目。

今この瞬間を生きている、そういう人は一体どれほどいるのだろう。
私たちは緊張や漠然とした未来への不安を抱えていきている。小さな幸せが大きな不安に隠れているかのように。

全ての刹那を意識し
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.6

自由奔放に生きるオードリーヘップバーンがとても素敵で魅力的だ。
煙草を吸う様はとてもクラシックでかっこいい。明るく喋り通すと思えばときおり見せる悲しい目。コロコロと変わりゆく彼女をみているのが楽しかっ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

5.0

一夜限りで出会った若い男女は、半年後に会うことを約束した。
結局会うことは叶わず、9年後にようやくの再会を果たすところから物語は始まる。
というのも、男はあの一夜をベストセラー本に仕上げ、パリで著者会
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.1

Wallflowerとは何か。
ネットで見つけた定義をまとめると、
“社交的ではない人のこと。シャイで注目を浴びるのを嫌い、人といるの好まない。普通の人の様に社会に溶け込みたいと思っているが、人と接す
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

思春期の儚い一晩の恋を描いた作品の中。

行きずりの青年と少女は、彼らの感情や考え、社会や慣習に対する批判、さらには実在的疑問について、今まで2人があっていなかった時間を埋め合わせるように話し続ける。
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.7

多人種国家は成立するのか、を問うた映画。

アメリカ社会は多人種社会だ。
はるか昔に黒人が奴隷としてアメリカ大陸に連れてこられ、白人と黒人が分断された。
制度として人権の平等が確立されたが、文化は未だ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.6

前の恋人を忘れたい。
できることなら記憶から消してしまいたい、次へ進むために。
こうする人は多いのではないのだろうか。少なくとも私はそうだ。

でも結局、忘れることは一時的な対処法に過ぎないと気付くだ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

もし、自分以外の全ての人は、自分という主人公を引き立てる脇役だったとしたら。
脇役は本物ではなく、特別な自分だけが意識ある本当の存在だとしたら。

私たちは一度はこのような妄想を子供の頃にしたことがあ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.5

フランクは何を求めていたのだろう。

仲の良かった父と母は、父の破産により離婚する。母は厳禁な女ですぐに別の金持ち男と結婚する。

最初に母に捨てられ、詐欺で金を求めた。
父親の信頼も失い、愛する人に
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

この映画は何を表現しているか。究極のエンターテインメントの形といえばそれまでだが、私が感じたことをそのまま書こうと思う。

私が思うにこの作品は、人はどこからやってき、またどこへ向かうかという、私たち
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港町(2018年製作の映画)

3.6

小説を読んだかのような感覚があった。

まったく主題からは外れてしまうだろうが、どの媒体よりも日本を的確に表していると思った。

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