jnkさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.5

序盤から今まで見たことないアニメ表現の連続。近年ここまでまばたきすら惜しいと思わせる作品も珍しい。
クライマックスもえげつないけど、落ち着いたシーンほどクウォリティの高さがはっきりわかる。
あの漫画を
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.3

緻密な計画も知恵もチームワークも根性もない独特のタッチの集団犯罪劇。
あるのは漠然としたあっち側への欲望と謎の興奮。
杜撰な計画をこれ以上なくリアルに描くのはぼんやりと夢を持てとか頑張れとかいう物語へ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

文句なしに面白い展開に身を委ねるだけで重いメッセージが全部入ってくる。
演技からセットまで本当に全部凄い。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

5.0

シンエヴァよりもこっちが必要な時がある。
アニメに逃げ、アニメに拒絶されることでしか伝えられない現実を生き成長しろというメッセージがある。

斬、(2018年製作の映画)

3.8

殺陣のシーンの撮り方にやや不満はあるけど、スカッとチャンバラやっちゃうとこのフラストレーションが肝のテーマは描けないのかなーと。
腕はあるし憧れもあるけど人を切れない侍がいつ覚醒するか、どこまで目覚め
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

映画館でやってたから今更見たけどめっちゃ良い映画やん。
ある程度の立場にいながら外せない独特の緊張感を体感できるのは凄い。いやー、爆上がった。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

覚醒するまでちょっと長いかなと思ったけど無双状態になってから最高すぎる。
見たことないアクションの雰囲気が超楽しい。
ストーリーもちょっとこの手の映画の裏をかくような感じで面白かった。
パクフンジョン
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.5

アクロバティックな設定とあくの強い登場人物の中に嫌な社会の縮図を見るようなところを得意とする白石監督だけど、この作品はちょっと腑に落ちてしまうところが逆に微妙というか、そういう話だから仕方ないとはいえ>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.8

嫌がらせの仕方が面白すぎた。
決着もすげえ。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.9

3作目にしてまだまだ出てくる人殺しのアイデア。
馬、対防弾マン、斬新なナイフ戦とてんこ盛り。
いや、だんだんヤングアダルト小説的な主人公に微妙なハードルを与える俺tueee物の設定っぽくなってきてるけ
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おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

3.6

情報としてはこういう大変なことがあるという本数ページの内容だけど、原産国の現実と都会でオシャレにガブガブコーヒー飲む人の対比を残酷に見せていて映像化の意味は大きい。
コーヒーに限って言えば直接農園から
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

設定も面白いけどPA WARKSのお仕事シリーズ的な働くことと人生の価値という話としても楽しめた。
正直もうちょっとノワール的なのを期待してたけどこういう話ならそれはそれで全然。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

前半の勢いが凄いだけに、途中からトーンが変わるのはちょっと気になる。
まあ色んな仕掛けを盛り込んでエンタメ路線になってるのは楽しい。
今のテンポのこれぐらいレベル高いヤクザ映画は年一ぐらいで作られてほ
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.5

なんかこうこの映画に出てくるような人達と自分は関係ないとかそんな人はいないことにしたい空気を凄く感じる昨今だけど、ほとんど完璧と言っていいような生々しい空気で、ギャンブルやなんの特にもならない暴力にさ>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

ちょっと説明的なきらいはあるけどユーモア含め、より深く欺瞞についてほじくり返す気合いは感じた。

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

4.5

どんな青春映画も結局は大人が考えたストーリーだったりセリフだったりするという気配が残ってしまうわけだけど、下ネタに関しては子供から大人まで何の成長もしないわけだからリアリティがあるし、子供の知らない状>>続きを読む

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

2.5

やっぱりスペシャルティコーヒー界隈はよーわからん。
栽培、焙煎、抽出、味とは無関係な演出にまで話が及ぶのに誰も焙煎後の鮮度の話をしない。
ブルーボトルはそこにこだわってて代表も出てるのに映画の中にその
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.0

普通につまらんかった。
端的に芸がないと思う。
こういう描写をしたら人はこう感じるというところから全くはみ出てない。
逆に面白いみたいなシーンは普通に面白いものとして見せちゃってるじゃん。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

アホくさい話に教訓っぽいのを乗っける時に露骨に感動演出するのはどうかなー、そういうのはアホのままでやるからいいんじゃないのかなーと思ってたらオナラでふっとんだ
終盤の薄気味悪いやつを薄気味悪い目で見つ
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.8

胸熱展開の連続
いや、あそこまでの最新技術にしては陸上の作戦ガバガバすぎやろとかあるけど、胸が熱くなりゃよい

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.6

こういう映画を見る、わかってるつもりの人に向けても棘を残すような気合いを感じた。
自助自助言う人には絶対見てほしい。
ユーモアセンスは日本映画の中でもずば抜けてると思う。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.8

学校であろうと職場であろうとコミュニケーションというのはまあ難しくて面倒くさい。
作中で吃音などという具体的な話が出てこないのは普遍的なテーマということでもあるだろうし、他のキャラクター含めてその難し
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.0

賞レースに絡んでるからなんか立派にでもなったのかと思ってたら前作以上に酷いネタが詰め込まれてた。
でもタイミング的に主張は通じやすくなってる。
メインテーマは女性問題だけど、あーやっぱり女性問題扱うな
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

手品師が「今凄いことやってますよ〜」と言いながら手品をしてたら不思議さも面白さも減ってしまうような感覚はありつつも、これだけ技巧を押し出してその部分に感心してしまうのはやっぱり凄いし映画である以上裏側>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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エスカレーターで中学生男子2人が

「俺、コロナなってから映画館来たのはじめてやわー」
「え?ファーストインパクト?ファーストインパクト?」

という会話をしていたのが本当に良かった。

ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.6

聖地やばっ。
あの描写あってこそのラストの決断の説得力。
いやー凄かった。
話の結末は絶対こうでないとヒックとドラゴンではないというところに落ち着いてくれるけど、あんなエグい描写で見せてくれるとは思わ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

他作品をイジるだけでなく名指しで悪口言ったものをしっかり越えようという気合いが感じられる。
ギャグはもちろんアクションも一級品だしストーリーもめっちゃちゃんとしてる。
ラストの展開はちょいかっこよくて
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.9

自覚のある涼宮ハルヒというか、内面の爆発を意図的に起こせるのは面白いと思った。特に敵のキャラクターの設定が上手い。現実のそこらへんにいる悪だから、もうちょっと結末がどうにかならなかったもんかとは思うけ>>続きを読む

あさがくるまえに(2016年製作の映画)

4.0

心臓移植の話だけど、本人達や家族だけでなく、出てくる人みんなが生きてる感がやばい。セリフほぼないし突然なぞカットとか入るけど、映画のストーリーとか関係なく生きなきゃいけないって感じが凄かった。

きょうのできごと a day in the home(2020年製作の映画)

2.5

日常でもテレビでも死ぬほど見てるリモート画面、いくら自然に振る舞おうとも作られたものである違和感を拭うことは不可能。音飛びや画面のラグすら作為的に見えてしまって、他人の会話を覗き見してる恥ずかしさすら>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

クソ野郎ぶりを示す暴力描写、ゴアシーンとかでないのに本気で嫌になる。
痛みよりプライドを折る型というか、そこまで意図してないのにああいうことをやっちゃう感じ。
それでも時間を遡るごとに、あーあーーって
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

不条理劇でありながら実際にこうなったらどうするかというリアリティのバランスがいつも通り見事。
今回は後半の微妙にみんなが媚びだすとこで爆笑した。
コリンファレル、ロブスターのあいつが結婚後にこうなった
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疾風スプリンター(2015年製作の映画)

3.9

影がないさっぱり青年達が出てきてダンテラムの映画じゃないみたいと思ってたら普通に全員しょんぼり展開になってやっぱりという感じだった。あのみんな気分落ちてくとこで何も悪くないライバルのやつもテンション下>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.3

ポールフェイグのコメディ部分はいつも通り面白いけど、ミステリー楽しみたかったら小説版先に読んだ方が良いと思う。映画だとえーそれかよっていうトリックすぎてちょっと辛い。
でもこの話の中でエンタメするとい
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レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦(2015年製作の映画)

4.5

まだ戦士になりきれてない女性兵士とその人たちが戦わなくてはならない絶妙な設定、地の利を活かした知能戦で多数のナチを倒すロジカルな攻防、あんまり映画で見たことない兵士同士ののんびりした空気感、全編見所だ>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.0

「この意味不明な感じがヱヴァ」に甘えまくった成れの果て。何度も説明を求めるシンジくんをはぐらかすミサトさんだけでなく作り手も誰も語る気がない。
いや、テレビ版の最後3話ぐらいをやり直してるのはわかるけ
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