piroshiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

4.2

ストーリーとかトム・ハンクスの批評は他のレビューにありふれてるから割愛。

Netflixがやばいのはその資金力に物言わせてだけで映画を作るのではなく、トムとヘレナ・ゼンゲルの感情のやりとりを飾る事な
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.2

往年のあのテーマ曲をバックにまたスクリーンでインディを観られたという感動とタイトルは同じだけど全く別の映画だな…という喪失感の複雑な心境で映画館を後にした。

1作目失われたアークが小学1年の時。
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

filmarks試写会にて鑑賞。
全速力で始まるオープンニングからかなり楽しめたけど上映前なのでレビューは違う角度から。

ここ数日のニュースでスコセッシやタランティーノが最近のヒーロームービー(ma
>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.1

マ・ドンソクはあんな豪快なマッチョ体型してるのに実は演技が細かくて好き。
悪人伝のヤクザ役もこの作品の刑事役もピッタリハマってる感じが役者としても凄いよね。

しかも本作では絶妙に少し抜けてる演技を挟
>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.1

先日も実在した大物ヤクザをモデルにした邦画を観て淡々としたストーリーだけど感じるものがあった記憶も新しいところ。

このアイリッシュマンも実話ベースと聞いてたけどいい映画だった!
更にはデニーロとアル
>>続きを読む

無頼(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きな井筒監督作品。
前にアマプラで観れる期間過ぎちゃって、今回Netflixで鑑賞。

レビュー点数平均はあまり高くないけど、俺はこの作品かなり好き。
昭和の暴れん坊から一組員、そして組長へ…その
>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.7

ウエディングマネージャーの視点を通してサービス業の難しさを知る。

ただ…どんなに苦労があってトラブルが続いてうまくまとまらなくて情けない気分になっても客の笑顔と『ありがとう』と言うひと言で全てが報わ
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.9

filmarks試写会が終わったばかりなんだけど俺は声を大にして叫びたい….
前2作を大きく超えてくる超傑作!!!

GW中是非スクリーンの大迫力で笑いあり涙ありのスペースオペラを体感してほしくて詳細
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.1

教師でありながら生徒や家族との距離感に悩み苦悩するヒューマンドラマをマッツが見事に演じてる。

ヴァルハラ・ライジングが特に好きで元々情け容赦ない雰囲気や冷酷な印象が強い俳優さんだけど、この映画ではマ
>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.2

特別な映画だった。
ずっと頭の片隅にタイトルはあったけど、教授が亡くなってちゃんと観ようと思い立って鑑賞。

北野武が俺だけになっちゃったなって呟く気持ちが今ならわかる。
大島監督、デヴィット・ボウイ
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

グッドウィルハンティングから続くコンビの名作をまた観ることができる事に鑑賞前から感無量🎬
ベン監督とのことだけど、ウェイバックからの繋がりでバスケ作品への閃きがあった?

俺自身田舎の小学校ミニバスケ
>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

評価の仕方がムズイ。
大好きな小説シリーズ、伊坂幸太郎のグラスホッパーに続く凄腕殺し屋達のストーリー、マリアビートルの映画化…って謳い文句だけど実際は中身いじり過ぎてもうほぼ別作品。

ブラッド・ピッ
>>続きを読む

地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

4.1

浅野忠信の作品でタイトルは昔から知ってたけどパッとしない印象だったので今まで観てませんでした。

今の池松壮亮にも雰囲気が似てて、セリフの言い回しや演技がめちゃくちゃ上手いわけではないのになぜか引き込
>>続きを読む

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

4.2

ボスニア紛争エリアで環境衛生保護に明け暮れるチームの話だけど、ベネチオ・デルトロはほんと戦場が似合うね。

助けに行ったつもりでも現地住民に毛嫌いされたり、戦争は終わりだと国連側が発表しても地元の兵士
>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.3

初めて観たのはかなり若い頃で話題作という部分だけで観ていたけど、今見直すとその作り込みの深さに面白みが増して見えた。

ほぼ白人のみの出演だけどストーリーは奴隷制度を取り上げたものだし、CGのない時代
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

先日the SONを見てフローレンス監督1作目を鑑賞。

今年の1月に母を介護施設に入所させたが、あまりにもリアルなアンソニー・ホプキンスの演技が重なって見える程絶妙で驚いてしまった…

悪意がある訳
>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.0

filmarks試写会にて。
RPGゲームの元祖と言われるテーブルゲームを元に過去にもシリーズ3作品があるけどB級SFファンタジーでした。

で今回の新作。
古くはコナンザグレート、2000年代ではロ
>>続きを読む

The Son/息子(2022年製作の映画)

4.1

思うところがあり過ぎて何から書き出せばいいのか…

親と子の関係っていつの時代も正解なんてわからなくて、模索しながら関係性を探して生きているんだよね。
ただ子供の幸せを願っているだけのつもりが実はエゴ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きなA24スタジオ作品だしアジア人初主演女優アカデミー候補作品とのレビューなどなどを読んで渋谷にて鑑賞。

…結論から言うと何が面白いのか1mmもわからない作品で1時間を待たずに退席。
わざわざス
>>続きを読む

僕はラジオ(2003年製作の映画)

4.2

エド・ハリスを初めて見たのは「ザ・ロック」のオフィサー役。
キューバグッティングjrは「アウトブレイク」の軍人役。

2人ともバリバリのアーミーイメージだったから、この人間味溢れる役柄に心打たれてもう
>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.8

今日本映画界で1番好きな今泉監督作品。

元風俗嬢という経歴を演じる難しさをかなり感じていたとインタビュー記事で見たけど、有村架純は見事に演じ切ってると思います。
前科者で演じた深い傷を負った保護司役
>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.5

filmarks試写会にて鑑賞。

リアルタイムでWinnyを使っていた世代でもあり愛媛出身でもある僕にはかなり身近に感じる作品。
当時ニュースなどで大々的に報道されていたので事件の事ははっきり覚えて
>>続きを読む

インサイド・マン(2006年製作の映画)

4.4

デンゼル・ワシントン始めキャスト全体に漂う知的でクールな印象がとても好きな作品だこれ!

緻密に計算された銀行強盗事件とその裏に隠れた犯行動機…真の目的が明らかになりスマートな犯人グループの犯行にどん
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.2

セッション、ファーストマン、ララランドに続いてチャゼル監督作品4本目。

ハリウッド創成期からの映画業界を描いているんだけど、予告編を何度か観てたイメージ通り夢と希望…名声、金、欲望と混沌から始まる冒
>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.4

実話ベースで中国格差社会の現実を描いた作品。

受験戦争真っ只中のチェン、貧困と犯罪の中で毎日を生き延びるシャオベイ。
生きる世界は全く違うけど「生き残る」という意味で同じ立場の2人がいつしか惹かれあ
>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.4

新たなるアベンジャーズシリーズのスタート作品!
上映開始したばかりなのでレビューは簡潔めに!

CGも最先端の描写技術だろうしそりゃ面白くないわけが無い!!
ただ確かに面白いんだけど…「エンドゲーム」
>>続きを読む

アウトロー(2012年製作の映画)

4.4

トム・クルーズ作品は大予算の映画が多いのであまり話題にならないけど、このジャック・リーチャー役はかなりハマり役で大好きな作品。
久々にアマプラで観ました!

似た様なジャンルなら『イコライザー』(20
>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.5

近代映画史においてサウンドトラックを芸術音楽にまで発展させたエンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。

正直最初の30分は静かなインタビューが退屈すぎて眠気との闘いだったけど、マカロニウエスタン作品付
>>続きを読む

Wildcat(原題)(2021年製作の映画)

4.2

アマゾンのジャングルの中で動物保護に奔走する二人の若者と野生の血を取り戻していくヤマネコを三者三様に記録したドキュメンタリー。

戦争で心に深い傷を負ったハリー
その彼を支えながら動物保護プログラムを
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

当たり前の関係の中に人間模様の変化が怒りや悲しみを含みだし狂気に変わっていく様をまざまざと見せつけられた作品。
悩ましくも微笑ましいコリン・ファレルの八の字眉が冒頭の雰囲気からここまで変わるのかと…エ
>>続きを読む

スケッチ・オブ・ミャーク(2011年製作の映画)

4.3

友人に勧められて知りましたが、これマジで日本版ブエナビスタソシアルクラブ!!
(多少意識して作られてる気もする)
『宮古島民謡』と『神事』
それぞれの側面を現地のおじいおばあにインタビューしながらその
>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.9

ウォシャウスキー兄弟脚本だったのね!?(鑑賞後に知る)
ジャケットは見たことあったけど、まさか架空のイギリスを舞台にした独裁主義国家と復讐に燃える反体制アンチヒーローものだとは思いもしなかった!

>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.1

以前映画館の予告編で気になっていた作品がアマプラに登場。

なぜ山に登るのか…
無謀で果敢に挑戦をする「男」という生き物の永遠のテーマを描いてるんだけどアニメーションもいい意味で繊細過ぎず、日本語の声
>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

北欧神話やヴァイキング伝説を元に撮られたストーリー、試写会に当選して鑑賞。

ヴァイキングムービーのコナンザグレートをオマージュしたシーンだったり、シェイクスピアのハムレットの元になったデンマーク伝説
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

20年以上前に「ボーイズ・ザ・フッド」を知って、それから何百本のブラックムービーを観てきました。

今現在もまだ黒人社会の境遇が差別の中に置かれているアメリカで戦う男が実話を元に描かれている…俺こうい
>>続きを読む

運命の扉(2022年製作の映画)

3.7

YouTubeでアマプラのおすすめ作品で紹介されてて鑑賞。

年末のラブストーリーといえば「ラブ・アクチュアリー」が大好きな作品だけど、主演のグリフィンはちょっとヒュー・グランドを彷彿とさせる優男な感
>>続きを読む