JohnNYさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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紳士協定(1947年製作の映画)

3.7

3.7 A
アメリカ社会におけるユダヤ人差別を正面から取り組んだ物語。
グレゴリーペックが信念を持ったライターを好演。エリアカザンの映画は好きだが、黒人が全く出てこないという奥深い差別がある。

聖メリーの鐘(1945年製作の映画)

3.7

3.7 A
歌のうまい新任神父と美しいシスターは、意見の相違もありながら子供達のために全てを捧げて毎日を送る。心安らぐ物語。

フード・インク(2008年製作の映画)

3.8

3.8
アメリカの食品大企業による肉製品、大豆製品生産の凄まじい実態を掘り下げたドキュメンタリー映画。この映画の貢献度は大きかったことは容易に想像できる。ちょうどその年あたりからオーガニックがトレンド
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第七のヴェール(1945年製作の映画)

3.7

3.7 A
女性ピアニストは挫折して河に飛び込むが救われて、病院に入院して精神科医の診察を受ける。バンドマスター、画家、そしてピアノ教師との愛。モーツアルト、ラフマニノフ、ヴェートーベン、シューマンな
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.2

4.2 AA
ジョージアとアブハジアの戦闘でエストニア人の老人はひたすらみかん農園の箱を作り続けている。ある日近くで戦闘が勃発し負傷した両軍の兵士を助ける。老人の家で治療し助けるが二人は憎み合う。療養
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ブルックリン横丁(1945年製作の映画)

3.7

3.7 A
エリアカザンの初期の作品だけに粗は目立つがテンポの良さ、ストーリーのメリハリ、人物表現に実力の片鱗を見せる。ニューヨーク郊外に貧しくも夢を追いかけて生きる夫、現実的な妻、その母親、親を支え
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地上より永遠に(1953年製作の映画)

3.7

3.7 A
HAWAIの基地に着任した兵士はボクシングの試合に出場することを強要されるが以前に友人の目を潰した過去から断る。上官から酷い仕打ちを受けるが心ある軍曹が味方してくれ友情が芽生える。日本軍
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山河遥かなり(1947年製作の映画)

4.0

3.8 A+
数あるアウシュビッツの映画では珍しい親と離れ離れになった子供を描いた作品。少年、母親、助けるアメリカ兵士それぞれの演技力が素晴らしい。荒れ果てた風景の描写が酷い戦争の傷跡をまざまざと見せ
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ミネソタの娘(1947年製作の映画)

3.6

3.6 A
看護学校を目指して都会に向かう娘は機転の良さを買われ、議員のメイドとなり、さらに議員選挙の立候補する羽目になる。そして、対立候補の悪事を暴き両方の政党から支持され当選するというストーリー
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セールスマンの死(1951年製作の映画)

4.0

4.0 AA
セールスマンの生涯を通して生きる難しさ、家族の亀裂、人生の問いかけを描く。挫折した人間を表現するフレデリックマーチの演技に終始惹きつけられる。アメリカの影を描くアーサーミラーの戯曲が原
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

4.0

4.0
テネシーウイリアムズ作、エリアカザン監督、ヴィヴィアンリー主演により、深く傷ついた過去の為に幻想と虚構にしか生きていけない女性を描いた秀作。ヴィヴィアンリーの舞台的な演技が圧巻。エリアカザン作
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影なき殺人(1947年製作の映画)

4.0

人々から愛された神父が突然銃撃され殺される。容疑者として軍隊上がりの男が逮捕され裁判にかけられるが、証拠を精査した検事は意外にも起訴しない方針を打ち出す。町の多くはそれに反感を持ち非難され、容疑者はリ>>続きを読む

U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

4.2

4.2 AA
ドイツ海軍のUボートに乗船し英国軍と戦う潜水艦艦長と乗組員の物語。連合軍の輸送艦を沈める任務を成し遂げた後、ナチスの作戦により狭いジブラルタル海峡を突破する無理な作戦を遂行する。その中で
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絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

3.6

3.6 A
元首の手術をした後、命を狙われた外科医は助けてくれた踊り子と山を越えて隣国へ向かう。古典的なスリルとサスペンス映画だが、「なにそれ」的な結末を除いてよく出来ている。

ストレンジャー/謎のストレンジャー(1946年製作の映画)

3.8

3.8 A+
ナチス戦犯を追う刑事はアメリカの小さな町に隠れている男を追い詰める。
オーソンウェルズの演出と演技が冴え渡る。ストーリーはシンプルだが緊迫したテンポで惹きつける。街の人々(善)は時計の復
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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007年製作の映画)

3.7

3.7A+
合衆国下院議員のチャーリーウィルソンは支援者の強い依頼で、ソ連に攻撃されているアフガニスタン支援の莫大な予算を確保し、ソ連軍ヘリ攻撃の武器を送るという実話。ストーリーの内容よりも、政治と諜
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定められし運命(2012年製作の映画)

4.0

4.0 AA
フランスのアルザス地方の少女達はナチス軍の奉仕として軍事工場に送られる。その後、ドイツの人口増加、アーリア人の増殖を目的に「繁殖」施設(レーベンスオルン)に移される。そこで、ナチス将校
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ミュンヘンへの夜行列車(1940年製作の映画)

3.7

3.7 A
1939年のモノクロ映画。ナチスは兵器製造のためにチェコの科学者と娘をミュンヘンへ連行しようとするが、ナチス将校に化けたイギリス諜報員に救われ、スイスへと逃げる。ナチス関連映画は、通常「
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

3.8 A+
ショッキングなニュースの映像を撮るために、男は警察無線で得た情報をひたすら追いかける。時には、警察よりも早く現場に着き、犯罪者の犯行まで撮り、テレビ局に高額でデータを売る。情報に飛びつく
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これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.4

3.4 B
女性建築士は、仕事を得るために男と偽ってローマの建築業界に入っていく。辻褄を合わせるためにゲイの友人の力を借りるドタバタ劇。

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

4.0

4.0 AA
小鳥が囀り、美しい自然の中で生きる人々。芸術を愛し、真実を求め、愛し合い、過ちを犯す。美しくそして残酷に人間の業を描き出している秀作だ。

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.1

4.1 AA
最愛の妻を失った男の筋の通った人生の物語。日常的な材料をつなぎ合わせて、人間の愛、優しさ、誠実さをユーモアを交えて描いている。主演のおじいさんの演技力は素晴らしい。演技を超越してその人
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.9

3.9 A+
危篤状態の母親にショックを与えないようにと、息子は東西ドイツ統一の事実を知らせず東ドイツの病院と自宅にいるように必死に偽装する。最後の結末は意外な展開で終わるが、アナウンサー、タクシー運
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静かなレジスタンス(2008年製作の映画)

3.7

3.7 A
ナチスに占領された街でレストランを営む女性は負傷した英国兵を助けたことにより周りの人々や自分も殺されてしまう。主演女優の演技力でフランスのレジスタンスや支援者の勇気ある戦いの歴史がリアル
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ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男(2013年製作の映画)

3.7

3.7 A+
殺害したナチス兵の制服を着て多くのユダヤ人を救った実在のハンガリー人の物語。

勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

-

3.7 A
金や女に行き当たりばったりの男は警官殺しで追われ、愛する女に密告され刑事に銃殺されてしまう。大ざっぱな映画作りだが、アートにこだわるゴダールの感性があちこちに見られて面白い。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.9

3.9 A+
純粋に女を愛し裏切られ自滅していく犯罪者の人生を、感性的に描いたゴダールの世界。徹底した鮮やかな色使いが人生の惨めさを感じさせない。ベルモントが光る。

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.8

3.8 A
往年の大スターは今や過去の栄華だけが生きる拠り所。小さな映画祭に招待されて行ったもののあまりの貧弱さに彼の傲慢さがむき出しになる。運転手担当の若い子を説教する中で自分の過ちを知り自分の歩
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摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.3

3.3 B
カンサスの青年が叔父の企業で成功するというなんということもない話。

EMMA エマ(2020年製作の映画)

-

3.6 A
英国貴族社会のコメディタッチの恋愛物語だが、人間関係における理解、誤解、すれ違い、妬みなどを描いている。

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

4.0 AA
かりがもの生態を研究すべく、父親とその息子は北極圏からフランスまでを鳥と共にに飛び続ける。自然保護、地球温暖化対策、ナチュラルなライフスタイルという時代のトレンドに合致したテーマなので
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ビヨンド・ワルキューレ カリーニングラードの戦い(2016年製作の映画)

3.5

3.5 A 撃った弾が全てナチス兵士にあたり、逆はあたらない、連合軍は何やってうまくいくという映画。アメリカチームとソ連チームがイヤミを言いながら協力してナチスと戦うという視点は面白い。

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.8

3.8 A
老画商は、時代の流れにおいていかれ、美術商としては四苦八苦の状態から抜け出せない。絵を見る眼力は衰えておらず名画を発掘する。しかし、家族にまで借金して仕入れたものの、それをうまく売り捌く
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.9

3.9 A+
 美術鑑定士でオークション業で成功しているオールドマンは顔を見せない依頼人に多くの美術品、高級家具の処分を頼まれる。顔を見せないことで逆に興味を持ち、話に引き込められ、委託契約することに
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エール!(2014年製作の映画)

3.8

3.8 A+
フランスの田舎町に住む高校生ポーラの家族は皆耳が聞こえない、話もできない。それでもたくましく毎日を生きている。ポーラは歌の学校へ行くために家族から離れて行こうとする。両親、弟、友人皆不安
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