masayaanさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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音楽ライターですが映画にハマって抜け出せません。3.0は映画としての及第点ライン。4.0は人に勧めることのできるライン。5.0は映画のなかの映画と確信を持って呼べるもの。ここで書いたものをまとめるためのブログも始めました。

ドイツ零年(1948年製作の映画)

4.2

バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その2。

これは傑作でした。いまだ混乱収まらぬ、
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殺人カメラ(1948年製作の映画)

3.0

バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その1。

第1弾がまさかの『殺人カメラ』という選
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.4

ヒッチコックはマラソン方式よりも、ふと思い出した時にぶらりと観るのがちょうどいい。『12モンキーズ』で思い出したので、今回はこれを。13作目の鑑賞です。

冒頭の幾何学アピールには少し引いたけど、見終
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

伏線!回収!ドヤあ!すごいだろ!というクソダサい「大作」の作法がいつから始まったのか定かではありませんが、タイムリープによる時間軸の入れ替え操作と、そこから生じる「未来人が人類を救うための極秘任務で来>>続きを読む

サイドウェイ(2004年製作の映画)

3.5

これもどこかの「ロードムービー名作選」に載っていたのをクリップしておいたもの。『ネブラスカ』を見逃しているし、『ハイスクール白書』も見る見る詐欺中なので、これがアレクサンダー・ペインの初体験となりまし>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.0

新年一発目がなぜこれなのか、という話はともかく(笑)、面白かったです。園子温監督の『リアル鬼ごっこ』が多少なりとも面白く感じたのは、単純にこの作品を観ていなかったからだと気づきました。物語の唐突な立ち>>続きを読む

サムシング・ワイルド(1986年製作の映画)

3.5

どこかの「ロードムービー名作選」で見かけてクリップしておいたのを思い出し、レンタルにて鑑賞。人生を軌道に乗せ終えて、あとは来週から副社長に昇進するのを待つのみ、という中年の男は、自らの保守的で健康な人>>続きを読む

エデンより彼方に(2002年製作の映画)

4.6

目くるめく華麗なデクパージュで誘われる、2002年ハリウッドへの旅。

場面の描写に必要なショットだけが適度な「省略」とともに重ねられていく様はいかにも古典的なのだけど、一方では、緩やかなフェードアウ
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

2.5

大きい括りの中で言えば、『ガタカ』系列というか、宇宙という設定ほぼ関係なし(マジで宇宙関係ないです)の、どちらかと言えばクローン技術にスポットが当てられた室内劇/ヒューマン・ドラマもの。しかし、根底に>>続きを読む

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

1.5

俺はやっぱり、サイケデリックな人間ではないのだな・・・という感想しかない。TMT曰く「これが本物だ」とのことで、ピンク・フロイド~ディズニー映画の間で薄ぼんやりと育まれている(つまり、フレーミング・リ>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.2

「設定的につまらなそう」+「吹き替えしかやってないじゃん」+「ドリカムが超絶ウザいらしい」=「劇場では見ない」、という経緯で見逃していた今年屈指の注目作(の一つ)を、ようやくレンタルにてチェック。>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

普通に面白かった! 「物体Xにあれされるとあれになっちゃう」というゾンビ映画的な要素よりも、それをもとに疑心暗鬼に陥る集団心理の錯綜こそが面白い、と途中までは思っていたのだけど、さらに後半に進むにつれ>>続きを読む

オープン・ウォーター(2004年製作の映画)

3.5

ある系譜(疑似ドキュメンタリー)の上では、すでにゼロ年代のクラシックなのだろうなあ、というこの作品を今さらながらに鑑賞。普通に楽しめました。

忙しい仕事の合間に遠海でのダイビングを楽しみに来たカップ
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エウロパ(2013年製作の映画)

2.0

『ゼロ・グラビティ』なんかと並べて語られる、2010年代の宇宙もの。ただしこちらはものすごい低予算。『ゼロ・グラビティ』や『インターステラ―』の1/10以下です(笑)。その中で工夫して、ドキュメンタリ>>続きを読む

死の谷(1949年製作の映画)

3.5

ショットの丁寧な連鎖で、映画のお手本のように物語が展開していく。ならず者の脱獄に始まり、「この大仕事で最後だ、今度こそ俺は堅気になるぜ」というおよそ叶う筈もない願いをかけて男たちが列車強盗を計画してい>>続きを読む

ラブ&ピース(2015年製作の映画)

1.0

2015年、シネコンの冒頭に流れる予告で一番(良い意味で)ヤバかったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だったわけですが、(悪い意味で)一番ヤバかったのはこの『ラブ&ピース』でしょう。

ほとん
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廃墟の群盗(1948年製作の映画)

3.5

いろいろと年末モードで映画を観る時間が取れず。タイムラインもこれから遡りたいと思います。

さて、こちらは代表作『牛泥棒』で知られるウェルマンの西部劇クラシックスの一つです。『牛泥棒』と同じく、ある特
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リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)

3.5

フォード6作めの鑑賞。失敗作とまでは言わないにしても、最高到達点を知っているだけに、ショットそれ自体の美しさは認められても、その持続・連続性はいささか緩慢に感じられた。しかし、15ぶりに会う息子が部下>>続きを読む

地獄への道(1939年製作の映画)

4.0

フリッツ・ラングによる続編にして、合衆国における伝説の兄弟のお兄ちゃんの方を描いた『地獄への逆襲』を先に観てしまったのですが、改めて弟の方を中心に描いた『地獄への道』を。ジェシー・ジェイムズは、簡単に>>続きを読む

黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.5

こちらはようやく地元に上陸したので本日劇場で。

うーむ、武侠映画の基本を押さえていないので、ジャンル映画が持つ定型との相対性をまったく楽しめず。西部劇の素人がいきなりジャームッシュの『デッドマン』か
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.5

2010年代ベスト等でもすでに各方面で絶賛されている本作。劇場でかかっているのを逃してしまい、恥ずかしながらレンタルです。

あらすじは周知のとおりで、同僚の家を説得して回り、玄関先であっさり断られ、
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

2.5

想像していたほど悪くはなかった、という意味で、ご覧のとおり高得点です。収穫は2つ。

一、役者はほぼ全員ダメ、トリンドル玲奈はハマってたけど、多分、この映画・この設定の一回きりのハマリ役だ。むしろ、ほ
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

なるほど・・・。承認不足というコミュニケーション上のリスクを担保するのに、「ただ一人」の人間にすべての抵当を求めてはダメだということだ。もちろん、んなことは言われるまでもなくわれわれが日常生活で感じて>>続きを読む

モンスター 変身する美女(2014年製作の映画)

2.0

いやー、これはあまりにも・・・陳腐ではないか。『ディゾルヴ』が褒めてた低予算映画で当たりを引いたことがないぞ・・・。すごく乱暴な整理だけど、インディー音楽におけるウンザリしてしまう例の「ローファイ」と>>続きを読む

白昼の決闘(1946年製作の映画)

3.5

「無駄に壮大」と書いている人がいるけどまさにその通りで、インディアンとの混血娘が西部の伝説となるまでの物語.....みたいな前フリから入るにも関わらず、実際には肉欲と孤独の間で揺れる女子を描いただらし>>続きを読む

名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

4.0

海外の批評では死ぬほど絶賛され、日本での公開は1年以上の時間差があった本作、地元の映画館の上映を逃しませんでした!

題材とするといわゆる「刑務所もの」で、そこから想像されるいくつかのトラブルは既視感
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追跡(1947年製作の映画)

3.5

初ウォルシュでワクワクしながら見たものの、く、暗い。。。悲劇の西部劇で、Wiki曰くウェスタン・ノワール・メロドラマ的な何か。孤児として一家に拾われた男は『狩人の夜』のあの人で、血の繋がらない妹にして>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

4.8

傑作。ただただ素晴らしい。馬のトップスピードを映画に昇華できたのはこの人だけなのかもしれない。

決断の3時10分(1957年製作の映画)

4.0

これはお見事! ジリ貧の生活に出口を見出せず、町に借金をしに行くつもりだった農家の男が、行きがかり上、ギャング団のボスを酒場で捕えることに成功し、町からの報酬200ドルを手にすべく、そのボスの男を午後>>続きを読む

リンカーン(2012年製作の映画)

4.4

映画評論をやっている友人から、「スピルバーグの『リンカーン』を見ろ」「いいから見ろ」「早く見ろ」と呪文を唱え続けられること2年あまり、「いやー、ぶっちゃけタイミングが分からんわー」と思っていたところ、>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.4

海外批評の高評価作品をまとめただけの「ゼロ年代の映画(ベスト・リスト)」というものをブログにアップしたら、なぜか2日間で1万アクセス以上付いたわけですが、

http://cinemaguide.ha
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西部魂(1941年製作の映画)

4.0

フリッツ・ラング、西部劇の二作目。別にアメリカの国体精神など興味のかけらも無かろうに、どことなく「作らされてる感」がすごいが、それをきちっと水準以上の佳作に仕上げてくる手腕はさすが。日本語のウィキもな>>続きを読む

地獄への逆襲(1940年製作の映画)

4.0

フリッツ・ラング監督、ヘンリー・フォンダ主演の西部劇で、演目が「ジェシー・ジェイムズもの」であれば悪い筈がない(と言っても、こちらは兄・フランクによる復讐劇なのだが)。「世界初の銀行強盗」を果たしたギ>>続きを読む

ヴァジニアの血闘(1940年製作の映画)

4.0

寝ないとマズいので、一言メモだけでも。こちらは南北戦争モノで超有名なクラシックですが、0マーク・0クリップの酷い扱い。海外の批評筋でも評価はイマイチですが、確かにちょいちょい顔を覗かせる「いかにもヒュ>>続きを読む

北西への道(1940年製作の映画)

3.5

寝ないとマズいので一言メモだけなも。人が通常イメージするいわゆる西部劇よりも、時代が100年ほど前の、イギリス軍とフランス軍とインディアンがやり合っていた頃の話。映画史的には、船が山を登るシーケンスで>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

3.5

取り急ぎ、スコアまで。長くなりそうなので、感想はブログに書こうと思います。


11/16追記
ブログにレビューをアップしました。長いので暇な人向けです笑。

http://cinemaguide.h
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