イバブルースさんの映画レビュー・感想・評価

イバブルース

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ハロウィン(2018年製作の映画)

4.1

面白い映画だった、とてもしっかりしたエンタメホラー映画だった。いわゆる怖い映画を突き詰めていくとどうしても不快感が伴ってくるのだけれど、そういうのは全然なくて洗練された、面白さの中の怖さだけが残ってい>>続きを読む

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

4.1

どのカットで止めても美しい、とは、同時に見ていた芸大生の評ですが、まあそれはマジにそう。美しい。
内容はヤバい。美しさでくるまれてなかったら最後まで見れなかった。いわゆる語りの技法によるところが度々あ
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

5.0

 祈ること、ひとの最も原始的な営みのひとつ。
 単純な映画だと見られるだろう。「ラスボス」の「人間性」を描かず、何の事情もなくただの悪役として描いたことに、文句をいうのは簡単だ。
 たとえばスマホの使
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.6

何はともあれ、楽しいことは素晴らしい。ここ数年、ただ見るだけで楽しくなれる映画にはなかなか会えなかった。貴重だ。尊い。満点にしようとも思った。

我々がインド映画なるものに抱く偏見にも、うまいバランス
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.1

ラストの女性(リアル)、誰でしたっけ。海外の女性の顔が判別できない。無念。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

他の選択肢が汗臭そうなアクションものとグレイテスト何とかしかなかったため、はんぶん消去法で見たのだけれど、けっこう面白かった。敬虔なカトリックの彼女がちょっと引いた程度のささやかな暴力シーンがあった。>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.4

倫理というか道徳のレベルが他のアニメ映画の一歩先を行ってる。最近の日本の思春期のリアリズム描写では実写含めても一番できてる、と思う。分かりやすい教訓とかありがちな恋愛ものじゃないから理解されない事も多>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

2.9

トリックは面白かったけど中盤わりと間延びして飽きた。作業BGM用。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.3

ヘイトフルエイトから来た、まあギャグ度やらヒャッハー度やらは劣るけど、イイ話度ではこちらの勝ち。話がシンプルな分ある意味ノリやすいのも、こっちの旨み。逆順に見たら大爆笑できたと思うので今から見る人はこ>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.5

アニメ映画っていう存在がまだ生まれて間もないせいか、基本的に主人公には感情移入するものだっていう刷り込みがある。特にジブリとか童話みたいな話ばっかだから、そういうモードで見ちゃうヒトは多いっていうか、>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.6

レクター博士の歯カチカチは実はアドリブで、だからクラリスの反応はガチビビりだったって話すき

愛、アムール(2012年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あの胸糞ファニーゲームの監督がパルムドールなんて絶対なにかの間違いだと思いながら観て、例のシーンでは心底ビビり上がったものの、全体的には逆に普通のラブストーリーだったなぁ本当にあの監督なのか? などと>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まずツタヤでデヴィッドリンチの作品が恋愛コーナーに置かれてる時点で爆笑。見始めたら初っぱな殺人事件で2爆笑。一瞬で出所して3爆笑。頭お花畑の恋愛スイーツ脳を崖から突き落として選別する初めの10分間を耐>>続きを読む

走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

3.1

良い意味でも悪い意味でも、いかにも芸大卒が作ったっぽい。カメラ回しや提示のしかたは最新鋭のアートスタイルですごくよく魅せるんだけど、そのわりに話の内容が普通。むしろ若干感動ポルノめいててどうしても引い>>続きを読む

大脱出(2013年製作の映画)

3.1

スタローンが頭良い奴演じてるってだけで面白い。人のすすめでろくに表紙を見ずに借りたおかげで中盤にビックリしたので、これからの人も出来るだけ表紙見ずに借りるべき。物語のトリックも割とイカす。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.6

ポスターでは日本向けにミステリーものだと銘打ってるけど、そんなことはない。禁則破ってるし。推理作品のガチガチルールよりもエンタメとしての楽しさが優先された物語なので細かいことは気にせず見てほしい
以降
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セトウツミ(2016年製作の映画)

1.7

池松か菅田か中条のファンなら楽しいだろうけど、という感じ。この空気感をわざわざ映画化する意味はなかったのでは? 俳優は頑張ってた。悪いのは監督か脚本か、なんでもかんでもメディアミックスする風潮か。>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

ただのハリウッド製ハチャメチャアクション映画にしては描写が丁寧。例の悲しいシーンがしっかり悲しくて観てる側も引き締まる感じがこの監督の良いところだと思ってる

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.4

ストーリーが本当に普通だからアレだけど、一つ一つのシーンとか描写がクール。ギャングの女たちが誰も妙にジッと動かないシーンがあるけど、ネオンデーモンでより洗練されてておおっとなった。

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

ただの暴君じゃなくて本当にカリスマがあった、あってしまったヒトラーという、今までの曖昧なヒトラー像を体験的に塗り替えてくれる、という意味ではとても見る価値のある映画。これを見て『自分は騙されない』なん>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.6

この設定でほんとうに心臓に来るほどのホラー映画を作るのはよく考えたら大変だと思うんだけど、さらりとそれをこなす製作陣の技みたいなものを感じる。構成も上手いから二周めも楽しめる。映画でドキドキしたかった>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.4

や、感動ポルノじゃん。って感じでちょっと合わなかった。言いたいことは他の作品で散々言われてたと思う。オダギリジョーの演技が良かった。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『後ろ歩きのショット』が象徴するようにアート映画の要素もある。得てしてアート映画はそのストーリーは単純なものだけど、これはストーリーも挑戦的で、社会的とも言える。総じて分かりにくい節はある。
邦題だが
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.5

イギリスジョークのかたまり
宇宙人の姿を借りた露骨な差別は、同時に自虐でもある。あるいは自虐の皮を被った暴力の正当化。それも含めてジョークなんだろうなと。目新しい要素は全くないが、暇潰しには最適。場末
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.6

準古典。面白くて美しい。邦題は正直微妙。『私は現代的な女なのよ』って台詞、あまり古典感が無いのは何故だろう。むしろ今の方が言いにくい空気になってしまった気がする。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 二つの世界がある。現実と頭の中だ。昔の人が言った、『認識が全てだ、真の現実は存在しない』。その時から人間の世界観はすこし狂ってしまったように思う。映画はそういうトリックを扱うのに便利で、現実だと思っ>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.3

そこいらの人並みに幸せな3人家族を絶望の底に叩き落とすためには、超能力も鍛えた肉体も必要ない、ゴルフクラブとガムテープさえあれば充分だ。と、圧倒的な演技力と長回しのリアリティで訴えかけてくる。そのエネ>>続きを読む

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.8

 マジで1980年製作なのか疑わしいくらい内容が濃い。ちょうど怒りのデスロードもバイオレンスで暴走してて同じくらい内容が濃い……もしや、あの映画は全編がサンダーロードのオマージュだったのでは? そうい>>続きを読む

ラバー(2010年製作の映画)

4.6

『意味が分からない』って理由で低評価つけていいのは小学生までやぞってもう散々言われてるから敢えて言いませんけど(※言ってる)
 これを読んでいる貴方もタッカーとデイル冒頭予告編で惹かれたクチですか。あ
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.3

向井秀徳の作曲と聞いて。コメディ映画かと思ってたけど、ところどころにネタシーンが入るだけで話は普通に真面目。ストーリーがごちゃごちゃしてなくて分かりやすいから作業中でも流し流しで見れる。暇潰しに最適。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.0

名作ホラーを徹底的にパロったコメディ。ホラーのお約束を皮肉ってるとも見れる。善悪の立場が逆転していく展開はそれはそれでお約束なんだけど、それすら笑いに変えていく風刺精神がピリっと来る。すごく笑えてちょ>>続きを読む

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

4.0

 この映画の展開について語るのがネタバレに当たるか迷ったが、ポスターからして目ピッカピカの「奴ら」が追いかけて来ているのでヨシとする。
 たとえばこれがSF映画として作られていたならば、ゲイリー達の酒
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