ジュールスさんの映画レビュー・感想・評価

ジュールス

ジュールス

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恋人のいる時間(1964年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「不倫は文化」
絵画的、詩的な映像表現とヴェートーベンの調べ。犬も食わないような不倫話を、スケッチするように、さらっと撮った感じが良い。
マーシャ・メリルがとってもキュートです。

黄金(1948年製作の映画)

5.0

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極限状況下で黄金を目の前にした、人間の欲望と猜疑心。
伏線と回収の処理が巧みで、骨太のストーリーを引き立てており、全く古さを感じさせない。登場人物の役割にも無駄がない。
ボギーは汚れ役を演じても上手い
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

3.8

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ショーファードリブンでない、ロールスのコンバチクーペが粋。夫婦の服装趣味も素敵。
車窓からの風景、車内人物およびクルマ周辺の撮り方が良い。影響を受けたと思われる、いくつかの映画を思い出す。
観光地での
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情事(1960年製作の映画)

4.6

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「愛の不毛3部作」の第1作。
建物や自然の中に人間の感情を映し出す、アントニオーニの世界観が素敵。モニカ・ヴィッテイは何を観てもモニカ・ヴィッテイなのだけれど、監督がそれを望んでいるのだろう。
私的に
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.8

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フランソワの恋愛観、モラル的には全く容認できないのだけれど、男性が「雄」として本能的に有しているものでもある。そして女性のそれは、最終的には母性に行き着く。テレーズだけでなく、エミリも然り。
平凡な日
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.6

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パリ14区ダゲール街。生粋のパリっ子のいないよそ者達の小宇宙。商売も旧態依然とし、次の世代には残らないであろう。
でもそこには、年齢を重ねた美しさや魅力が確かに存在する。マジックで一体となる人々の楽し
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女は女である(1961年製作の映画)

3.8

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ミュージカル、コメディ、ラブストーリーのゴダール風ごった煮。とっちらかっている気もするが、可愛いくてお洒落だから許してしまおう。
アンナ・カリーナを愛でる映画として秀逸。

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

3.6

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このジャンルは魅力ある競合が多いし、カサヴェテスの作風も今一つ合っていないような気がする。
ベン・ギャザラはカッコ良かったけど。

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

4.4

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ウディ・アレン版「La Strada」。
でもこちらは、まさに"sweet and lowdown“な味わい。
こんな脚本はウディにしか書けないな。

さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.8

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ハリウッド製ビッグバジェット映画への皮肉。
当時のウディ・アレン自身の心境や境遇も重ねつつ、馬鹿馬鹿しく撮っているのが良い。
ラストの摩天楼の美しさ。そしてお別れ。
「Bon voyage Monci
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アメリカの影(1959年製作の映画)

4.0

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アメリカ発のヌーヴェル・ヴァーグ。
肌の色が微妙に異なる3兄妹と、その友人達。ニューヨークの若いカルチャーと、軽いレイシズム。
明確なストーリーはないのだが、カサヴェテスと俳優達の創る、自由な空気感が
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人生愛。そして映画愛。
年齢を重ねて改めて観直すと、心を打つシーンが沢山ある。完全版のほうが断然好み。
美しいモリコーネのテーマ曲。そして映画史に残るラストシーン。
最高です。

(1961年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「愛の不毛3部作」のなかで、1番好み。
モノクロ撮影美術が素晴らしい。ミラノのモダン。夜の光と影。
序盤からのエピソードの積み重ねが、ラストシーンに集約される。ジャンヌ・モローとマルチェロ・マストロヤ
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

アラン・ドロン、美しさのなかにある種の卑しさが滲み出ていて、そこがたまらなく良い。
意図的にマルジュに存在感を与えていないところも、上手いと感じる。
魚市場のシーンは、トムとフィリップの関係、これから
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

インテリ左翼ゴダールが、映画という檻に低脳クズなブルジョワ夫婦を閉じ込め、徹底的にいじめ抜く、変態ロードムービー。ファセルのコンバチを選んだあたり、流石のセンス。
笑えるシーン多々あれど、かなりグロ。
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「つむじ風」のシーン、シチュエーション的にまともではない。でもとても美しくて、何度観ても涙が流れる。
ジャンヌ・モロー、永遠のファム・ファタール。そしてこれこそがトリュフォー マジック。

フェイシズ(1968年製作の映画)

4.8

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他に比較対象がない。
人間の顔って、こんなにも心の中を写すものなのか。
凄い映画だ。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ウディ・アレンのパリ愛。そして人間愛。
ノスタルジーは美しいけど、今を生きる楽しさだってちゃんとある。舞台がパリだからこそ説得力あるんだよなぁ。新たな恋の出会いがコール・ポーターのレコードなんて、素敵
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男性・女性(1965年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ミッド60'sパリの、若者文化のタイムカプセル。
男1人に女2人の共同生活。全くいやらしさがないのが良い。
あまり理屈っぽくならず、クスクス笑いながら観れたら素敵かな?

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本句なしに面白い!マリリン・モンローがとってもキュート。ジャック・レモン&トニー・カーティスも最高。
エンディングの台詞、「ありがとう」って言いたくなる。

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ジーナ・ローランズに捧げた、カサヴェテス版「81/2」。
色々とあったけど、素晴らしき「オープニング・ナイト」に拍手。

街の灯(1931年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何度観ても、ラストは号泣してしまう。

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.2

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自分の幸福観・ライフスタイルを無意識に押しつけているニック。それを積み重ねた年月が、メイベルを崩壊させている大きな要因(元々の気質もあるが)だと思うのだけれど、二人にその自覚が感じられないところがしん>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

若い頃は、この作品の本当の良さを理解していなかった。
改めて観ると、「母性」「孤独」をテーマにしたとても繊細な映画である事に気づく。他のカサヴェテス作品同様、登場人物の設定やストーリー、撮影に細心の心
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

3.8

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カントリーミュージックの聖地、テネシー州ナッシュビル。
アメリカ独立200年、そして大統領予備選挙を背景に繰り広げられる24名の群像劇。あるものは途中で終わり、始まり、他に繋がったり。WASPの生活、
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

基本は辛い話しなのだけれど、多感な少年達の愛らしさがあちこちに散りばめられ、キラキラと輝いている。トリュフォーがアントワーヌと同じ視点を持ち、寄り添っているのがすごく伝わってくる。それこそがこの映画の>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

大人になってゆくイザベルと、幼い純真さの残るアナ。戦争、別れ、そして死というものを彼女らの視線で感じる事ができる。
壮年とよばれる年齢になっても、幼少期の感受性を甦らせてくれる奇跡の映画。フェルメール
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

独立性と連動性を有した12のタブロー。自分の意思で生きようとする女性の美しさ、儚さが、一切の破綻なくそこには詰まっている。
シャープで自由なカメラワーク、ミニマルな音楽と静寂、そしてアンナの美しさ…ゴ
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