junさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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浮草の宿(1957年製作の映画)

3.3

春日八郎の同名ヒット曲にあやかった歌謡映画でフィルムノワール風のアクション。主演は二谷英明でこれが初主演作。春日八郎は要所要所に登場するいわくありげな流し役。鈴木清順の清太郎時代の監督作で個性的なカッ>>続きを読む

ジェサベル(2014年製作の映画)

2.7

ストーリーがつまらなくて途中で飽きてしまった。やたらとVHSビデオが出てくるのは面白い。

警視庁物語 自供(1964年製作の映画)

3.5

「警視庁物語」シリーズ第23作。どぶ川に浮かんだ行李に入れられた死体を発端に捜査一課の刑事たちが事件解決を目指し奔走する。人情物刑事ドラマを思わせる展開で派手な事件ではないが胸に染みる一作。このシリー>>続きを読む

若い人(1962年製作の映画)

3.6

オールスター作品などを除くと裕次郎と吉永小百合の唯一の本格的共演作品。三浦充子(光子)の唯一の日活出演作でもある。エキセントリックだが聡明で芯の強い恵子を演じた吉永小百合が可愛かった。恵子に同情しなが>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

1作目に比べると多少インパクトに欠けるがかなり面白かった。前作よりさらにデジタルの万能化が進んで、もはや自宅のPCの前にいながら海外での現地捜査までできてしまうところに驚かされる。と同時に他の人間にア>>続きを読む

学生野郎と娘たち(1960年製作の映画)

3.2

大学生活を舞台にしたアップテンポのコメディだが終盤はちょっと重たくなる。中平康は芦川いづみにイメージと違う役をやらせることがあるがこの作品と「結婚相談」の役柄は正直あまり好きになれない。中原早苗はよか>>続きを読む

ウディ・アレンのバナナ(1971年製作の映画)

3.3

ウディ・アレン初期のスラップスティックなコメディ。全編を通してナンセンスなギャグの連続で笑わせてくれる。クロスレンチを十字架のように掲げる主人公にキリスト教徒の行列が付いてくるシーンは「モダンタイムス>>続きを読む

落葉の炎(1965年製作の映画)

3.1

山内賢・和泉雅子コンビのシリアスなラブストーリーで黒岩重吾の同名小説の映画化だが内容はだいぶ改変されている由。冒頭では題名のみでエンディングにスタッフ・キャストのクレジットが出るスタイルは日活作品とし>>続きを読む

早射ち無頼 大平原の男(1961年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

宍戸錠主演の和製ウェスタン。ほぼ定型的なストーリー展開だが内田良平がいつもの根っからの悪役ではなく錠の昔の仲間で改心して自首しようとするキャラだったり近藤宏が警察官役だったりするところが興味深かった。>>続きを読む

暴走機関車(1985年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原案が黒澤明となっているが実際の内容はかなり改変されているらしい。初めてこの作品を観たときはまだ映画の知識もあまりなく「真夜中のカーボーイ」や「脱出」を知らなかったのでジョン・ヴォイトというとこの作品>>続きを読む

君が青春のとき(1967年製作の映画)

3.2

吉永小百合主演作の中では魅力に欠ける一本。主人公が非常に短絡思考で独善的なため感情移入しづらく、また脇を固めるキャストも今ひとつパッとしない。米倉斉加年の役は浜田光夫が療養中でなければ彼がやっていたん>>続きを読む

呪怨2(2003年製作の映画)

3.0

劇場版「呪怨」の2作目。オムニバスっぽい構成だったビデオ版、劇場版1作目に比べると酒井法子演じる京子を中心として全編を通したストーリーらしいものができて通常の映画になったがあまり面白く感じなかった。伽>>続きを読む

早射ちジョー 砂丘の決斗(1964年製作の映画)

3.6

宍戸錠のアクション映画が無国籍風からハードボイルドに変化する過渡期の作品。ヒロインが清純な娘から成熟した裏社会の女性になってラブシーンがあったり全体的に乾いたシリアスなテイストになっている。とはいえま>>続きを読む

殺人漫画(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

WEBマンガで描かれた通りに人が死んでいくという設定が面白そうで観たが心霊系よりもヒトコワ系の要素が強い物語で自分の好みの作品ではなかった。どうも韓国ホラーは当たり外れが激しい気がする。

友を送る歌(1966年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

舟木一夫の同名ヒット曲にあやかった青春映画だが日活アクションのテイストが混ざっているのが面白い。舟木一夫が裏社会の人間と格闘するシーンは珍しい気がする。ヒロイン・みどりを演じる和泉雅子が可愛く魅力的。>>続きを読む

青春をわれらに(1956年製作の映画)

3.1

源氏鶏太の小説を映画化したコメディで東宝映画のイメージが強い笠原良三が脚本を担当。伊藤雄之助が老いてますます盛んな元社長を熱演しているが今ひとつ面白みに欠ける感じ。フランキーが出ているのでそっちを期待>>続きを読む

バッド・チューニング(1993年製作の映画)

3.8

予備知識なしで特に期待もせず数ある青春映画の一本なんだろうと思って観たが思わぬ拾い物。70年代版「アメリカン・グラフィティ」といった雰囲気で非常に面白かった。序盤の上級生が下級生にする儀式はかなりの横>>続きを読む

祈るひと(1959年製作の映画)

3.6

いつもながら芦川いづみの魅力にうっとりさせられる。脇を固める劇団系の演技派俳優の顔ぶれが良い。異なる年代の回想シーンをふんだんに織り込んだ重層的な構成が面白かった。永福町、新宿、下北沢といった駅の風景>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.6

「ハッピー・デス・デイ」の続編。1作目のホラーテイストからSFテイストに変わってコメディ色も強くなった。80年代のSFコメディっぽい雰囲気があって1作目と2作目のストーリーが密接に絡み合うところはどこ>>続きを読む

ノサップの銃(1961年製作の映画)

3.3

宍戸錠主演のアクション。得意の和製ウェスタンだが漁師町が舞台なのでちょっと変わった雰囲気。宍戸錠の見事な乗馬姿がたっぷり見られるがアクション自体は少なめでその分対立する漁業会社をめぐる人間ドラマがたっ>>続きを読む

呪怨(2002年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

劇場版「呪怨」シリーズ1作目。ストーリーがつながっているということであらかじめオリジナルビデオ版の1、2を観てから鑑賞するのが吉。呪われた家に関わったさまざまな人が悪霊に襲われていくさまをオムニバスと>>続きを読む

ウェア 破滅(2013年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

狼男を現代的解釈で描いたモンスターホラー。U-NEXTの解説でモキュメンタリータッチとなっていたのでそれを期待して鑑賞。実際はニュース映像や監視カメラの映像を挿入したり手持ちカメラでPOV風に撮ったり>>続きを読む

警視庁物語 十代の足どり(1963年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「警視庁物語」シリーズ第22作。16歳の女子高生殺害事件を捜査する刑事たちの活躍を描く。小林稔侍と砂塚秀夫が学生役というのが時代を感じさせる。もっとも砂塚秀夫は実際は30代だが。被害者の姉が自殺すると>>続きを読む

シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こういう事件があったことを全く知らなかったので最後の結末までどういう展開になるのかわからず非常に面白く観られた。国家に都合よく利用されたあげく不要になったらその存在ごと抹殺されてしまう彼らがすごく哀れ>>続きを読む

サウスバウンド(2015年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

4人の監督によるオムニバス形式のホラー。荒涼とした風景の中で5つのストーリーが展開するが最後のストーリーがそのまま最初のストーリーの冒頭につながって無限ループのような構成になっているのがユニーク。説明>>続きを読む

ジョニー・ハンサム(1989年製作の映画)

3.3

ウォルター・ヒル監督で復讐ものストーリーということで派手なアクションの壮絶な復讐劇を想像していたが主人公の悲哀のほうに焦点を当てたかったのか意外に抑えた演出で地味な展開だった。整形前の主人公の顔はどこ>>続きを読む

峠を渡る若い風(1961年製作の映画)

3.6

和田浩治ならではといった感じの人情物テイストの青春映画。ドサ回りの奇術団やテキ屋の一団との旅はトラブルもあるがなんとも楽しそう。金子信雄はじめ森川信、杉狂児といった脇役が非常に魅力的に描かれていた。和>>続きを読む

踏みはずした春(1958年製作の映画)

3.2

BBS運動というものの存在を初めて知った。旭・ルリ子コンビの主演作かと思ったが物語的には左幸子と小林旭が主役で浅丘ルリ子は旭の恋人役だが助演といった感じ。宍戸錠と二谷英明も出演して顔ぶれは意外と豪華。>>続きを読む

東京騎士隊(ナイツ)(1961年製作の映画)

3.3

Filmarksのタイトルはナイツとなっているが"東京ナイト"が正しい読み方。日活映画の2本柱、アクション映画と青春映画のハイブリッドのような雰囲気の和田浩治主演の一作。スポーツ、ピアノ、踊りなどなん>>続きを読む

父と娘の歌(1965年製作の映画)

3.6

芸術祭参加作品ということで少々退屈な感じかと危惧したが物語に引き込まれた。次々と降り掛かる困難にもめげず強い意志で道を切り開こうとする主人公は吉永小百合のイメージにぴったり。実際にどのくらい弾けるのか>>続きを読む

示談屋(1963年製作の映画)

3.7

交通戦争といわれた時代に作られたシニカルな人間ドラマ。頻発する交通事故の背後でうごめく示談屋と事故に翻弄される人々の姿をテンポよく描いていて非常に面白かった。日活作品には珍しく杉村春子が出演し、ワンシ>>続きを読む

私、違っているかしら(1966年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

吉永小百合らしい雰囲気の青春映画。原作は「天国にいちばん近い島」の森村桂。就職先を捨て想いを寄せていた男性とも決別し自分の思うように人生を歩もうと前進する主人公の強さが印象的。淡島千景が日活に出演した>>続きを読む

遠い日の家族(1985年製作の映画)

3.3

第2次世界大戦下のフランスを舞台に愛情と裏切りのはざまで翻弄されたユダヤ人一家の姿を描くドラマ。設定からして戦争そのものの悲惨さを描いた映画かと思って観たら人間の愛憎ドラマだったのが意外だった。時間を>>続きを読む

アウトローブルース(1977年製作の映画)

3.3

遥か昔に観たっきり作品の存在自体を完全に忘れ去っていたがU-NEXTで配信されているのを見つけ"そういえばこんな映画あったなぁ"と記憶が甦ってきた。といってもタイトルと主題歌の一節を思い出した程度だが>>続きを読む

ティーン・エージェント(1991年製作の映画)

3.6

CIAのエージェントと人違いされた落ちこぼれの高校生が本物のエージェントばりに大活躍するアクションコメディ。全体的に007のパロディっぽい感じで、カジノで名前を名乗るシーンで「ドクター・ノオ」でボンド>>続きを読む

警視庁物語 全国縦断捜査(1963年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「警視庁物語」シリーズ第21作。U-NEXTの解説で初の長編となっているが尺でいえば今作と同じ80分以上の作品はすでに4本ほどあるので意味不明。沖縄、三重県四日市、秋田県八郎潟でのロケシーンがあって予>>続きを読む