花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

花とみつばち

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蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.5

配給収入 10 億、角川映画全盛期の松田優作を主演にした話題作。なんだけど、大藪春彦原作は、男臭くで苦手。それに内容が現実離れしているし…
私にとっては、この昼は平凡なサラリーマン、夜には巨大資本乗っ
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続青い体験(1975年製作の映画)

3.0

この続編、ラウラ・アントネッリとアレッサンドロ・モモが再び登場。
ラウラは、サンドロの義理のお姉さん。
正直前作の方が面白かった。
今回のラウラは大人で落ち着いているので、サンドロに振り回される感じは
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青い体験(1973年製作の映画)

3.5

ラウラ・アントネッリってこの作品の様な少しエロい映画ばかりに出演しているかと思っていたら、ヴィスコンティ作品にも出演しているのね。

バカバカしい内容だけれど、イタリアの雰囲気が素敵に仕上げられている
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.0

彫刻の様な美青年ニコラ。このニコラに Bang Bang されちゃうフランシスとマリー。
いろんな場面でふんだんにシャンソンが流れるのが大好き。特にダリダの曲 Bang Bang 、大好きな曲だけどあ
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

1908 年西太后の命により、わずか三歳で清朝最後の皇帝となる溥儀。孤独な紫禁城での青春、激動の生涯は悲しくてならない。特に後半日本の大陸侵略に伴い建国された満州国の皇帝に祭り上げられ時代の激流に翻弄>>続きを読む

一寸先は闇(1971年製作の映画)

4.0

エドワード・アタイヤ「 細い線 」原作。
成瀬巳喜男「 女の中にいる他人 」の新珠三千代とこちらのステファーヌ・オードランを比べて観てみましたが、妻としての捉え方が随分違っていました。
シャルル:ミシ
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別離(2011年製作の映画)

4.0

イラン映画はアッバス・キアロスタミ作品以来ですが、2時間が本当に辛かった。途中観た事を後悔する程に私には精神的にキツかった。
冒頭なかなかストーリーに入っていけなかったが、それもそのはずで、登場人物各
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小カオス(1967年製作の映画)

4.0

スーツ姿のファスビンダー。真面目なカッコも似合っている。雑誌の訪問販売をするが何か物足りない。ふと思い付く強盗。やはりわるが似合うファスビンダー。ぬいぐるみ、化粧品、映画と金を盗んでも使い道がショボイ>>続きを読む

都会の放浪者(1966年製作の映画)

3.5

ざらつきあるモノクロ映像。
路面電車で通り過ぎ、待合所で佇む男。他人が残した酒や煙草を手にしながら歩いていると、ふと拳銃が落ちていた。拾い上げ手にする男。湧いてくる自殺願望…
風景が凄く雰囲気があり、
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愛は死より冷酷(1969年製作の映画)

3.0

ドイツ映画は始めてなんで興味津々だった。
ジャケットに写る監督自身が主人公。
フランツ、ブルーノ、ヨアンナの悪( わる )3人。フランツは強盗やポン引き、ブルーノは殺人、ヨアンナは街に立つ売春婦である
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野獣死すべし(1969年製作の映画)

4.0

なんて美しい復讐劇。フランス映画らしい描かれ方だった。
交通事故に遭遇する少年がとっても可愛くて、着ている黄色のレインコートが似合っているし、年老いたお手伝いさんも頭にスカーフ、ネイビーのコートにと映
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.5

70 年代のこの作品大好き!
アメリカ映画にフェルナンド・レイが出演しているのは嬉しかった、タイトル「 フレンチ・コネクション 」ですものね。
ブルックリン麻薬課の警察ドイル:ジーン・ハックマンとマル
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卒業試験(1974年製作の映画)

3.5

登場人物すべてが色情狂いな、ぶっ飛びB級映画だった!
寮に入る少年パトリックは父親に会いに行く列車で出逢う女性に性のアピールを感じるが、それは父親の恋人だった。
ジュリアという好きな女の子がいるが、一
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.5

エイダにとってピアノが自分自身である。自分を象徴するピアノがすべてなんだと…その大切なピアノをないがしろにする夫と、拘ってくれるベインズ。
物語は衝撃的であり終始ピアノがストーリーに関わる。
失ったピ
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幸せはパリで(1969年製作の映画)

3.5

カトリーヌ・ドヌーヴのアメリカ作品。
ドヌーヴのアメリカ作品は二作観ているが、やはりフランス語の方がよく似合う。
ドヌーヴの相手役はジャック・レモン、この二人のラブコメディ。夢の様なお話しです。
冒頭
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悪い男(2001年製作の映画)

4.5

キム・ギドク作品の中でも一番衝撃的で印象的。
ショッキングな内容で、流石韓国映画と思った。邦画ではまず描かないだろう。
ある日百貨店の前でヤクザと揉め事を起こし、そのヤクザに恥をかかすソナ。
その時の
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インドシナ(1992年製作の映画)

4.0

カトリーヌ・ドヌーヴが 50 歳に差し掛かった頃の作品で、この作品でセザール賞主演女優賞を受賞している。
物語は、仏領インドシナの時代と舞台。
友人の地位ある娘を養女にするエリアーヌ:カトリーヌ・ドヌ
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裸足のイサドラ(1968年製作の映画)

3.5

少し好みの作品でない為、集中するのに苦労してしまった。
イサドラ・ダンカン 1878 年~1927 年を生きた女性の姿をヴァネッサ・レッドグレーヴが熱演。
12 歳の誕生日に誓った「 芸術と美に身を捧
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

3.5

盲目の主人公サラを演じるミア・ファロー。
入院後に叔父の屋敷に住み込むサラだが、ある日叔父と叔母に娘や庭師まで銃殺される。そこへ知らずに屋敷に戻るサラだったが、やがて室内の異様な変化に気付きだす…
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秘密の儀式(1968年製作の映画)

4.5

アメリカでもフランスでもない、イギリスの雰囲気がとても良かった。
ちょっと頭が弱く、精神も不安定気味のミア・ファローとロバート・ミッチャムに牛と例えられるエリザベス・テイラー。
ミア・ファローのロング
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いそしぎ(1965年製作の映画)

3.5

とにかくこの映画のテーマ曲が好き。
「 the shadow of your smile 」ジョニー・メンデル曲、そしてカバーではアストラッド・ジルベルトが歌うのが好き。

さて、この作品の本編ですが
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ル・ジタン(1975年製作の映画)

3.5

監督、脚本はジョゼ・ジョヴァンニ。主演のアラン・ドロンは、この作品の主人公ル・ジタンのアウトサイダーな生き方や情熱や意思、性格に至るまですべてが自分自身と重なるとして意欲的に製作も携わっている。
迫害
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草の響き(2021年製作の映画)

3.5

ニコが可愛すぎる!

あぁー佐藤泰志だなって感じだった。
主人公カズ君は心の病を患っている。
東京で出版社に勤務していたが、函館に戻り、高校の頃同級生の間で噂されていた精神病院へまさか自分が通院する事
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かあちゃん結婚しろよ(1962年製作の映画)

3.5

檀一雄の小説を映画化したもので、新珠三千代「 細うで繁盛記 」の原型となる作品らしい。
漁港で女手一つで息子を育てる母親役の新珠三千代。漁師の武:田村高廣との再婚が決まる。
複雑で繊細な息子の心を描き
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真夜中の五分前(2014年製作の映画)

4.0

一回目はすっかり寝てしまったが、二回目はとても良かった。
独特な世界観で、一歩間違うと退屈かもしれない不思議な物語。
上海で古い時計を修理している良:三浦春馬は、スイミングで出逢ったルオランと親しくな
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ルーという女(1969年製作の映画)

4.0

「 哀しみの街かど 」のジェリー・シャッツバーグ監督のデビュー作。
一流の若いモデルだったルーが人生を転落してしまう様子をドキュメンタリーの様に描いている。
過去に恋人であり、カメラマンだったアーロン
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マルタイの女(1997年製作の映画)

3.5

伊丹十三監督の遺作の 10 作目。
またまた主演はいつもの宮本信子。
女優ビワコが宗教団体真理の羊の事件に遭遇する。この事件の証人であり身辺保護中をマルタイと呼ぶなんて知らなかった。それでビワコは刑事
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スーパーの女(1996年製作の映画)

3.5

84 年から製作された伊丹監督作品だがこれで 9 作目。数々の社会派な内容も多いけれど、これは娯楽要素が強く、変わらない主演の宮本信子の軽快で流暢な台詞だけではなく、カーチェイスやラブコメディな内容も>>続きを読む

静かな生活(1995年製作の映画)

3.5

伊丹十三監督のこれまでとは系統の違う内容だった。
大江健三郎の小説を映画化したもの。
大江健三郎の長男で障害があるけれど、クラシックが大好きで作曲に才能あるイーヨーと長女マーちゃんの物語。
両親がオー
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大病人(1993年製作の映画)

3.5

不謹慎だけど、すごく面白かった。
特に終盤以前までが面白く、ラストは間延びしているかな。
主演が大病人役の三國連太郎。
出演者に役名が無い。
死に至るまでの過程が、俗に言われている通りに映画が進み、き
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

4.0

トントカトントントントンっとヤクザがホテルヨーロッパを脅しに来る時の場面を盛り上げる効果音が良い感じだな。
サミットが開催される程の格が欲しいホテルヨーロッパだが、ヤクザに愛されるホテルとなり、ヤクザ
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あげまん(1990年製作の映画)

3.5

如何にも 80 年代作品って感じだった。
主演のナヨコ:宮本信子のヘアスタイルなんかも当時そのもの。
ナヨコがもっと強い女の話しかと思ったけれど、ずるい男達にあげまんの運を利用される話しだった。
ナヨ
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マルサの女2(1988年製作の映画)

4.0

1と同様になかなか面白かった、というか恐かった。
地上げ屋が隠れ蓑に宗教法人を作って脱税する。これが今回のマルサの対象となる。
地上げ屋、宗教、政治家、銀行とすべて力関係で成り立ち、都合が悪くなると弱
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.5

この映画を観るといつもすぐに感化されて、冠婚葬祭には行かないと思ってしまう。
日本アカデミー賞の中で数々の賞を受賞して、この時代に伊丹十三監督がいかに邦画で一世風靡したのかがわかる。
この作品は、やは
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.5

寂れたラーメン店を店主のたんぽぽ:宮本信子に心惹かれたタンクローリー運転手のゴロー:山崎努がみんなと一緒に再生するストーリー。
結構ほっこりする内容で私好みなはずなんだけど、如何せんツボにはまらない。
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お葬式(1984年製作の映画)

3.5

この「 お葬式 」をよく知っていると思っていたが、内容はすっかり忘れていた。シュールに描かれていると思い込んでいたが、結構真面目に描いてあって勉強になった。
この作品、まずATGシネマであったことや日
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