Theハリウッド映画。
人は死を前にして自分の人生を振り返る。
映画自身も、映画の歴史を振り返り、残りの時間をどう生きるのか再考しているのかもしれない。願わくば、それは再生のための時間であって欲しい。
映画が終わり、会場が明るくなった時、数名の真面目そうなおじさん達が涙しているのを観て、私はこの映画が語る物語がリアルであると確信した。
本当は観たくなかった。この物語を観れば、スピルバーグの時代が終わってしまいそうで。
物語の彩る音楽は、自分の心臓の音、観客の固唾を飲む音、無音の音、「入れ」と思わず口からこぼれた小さい女の子の願いの声。
私たちは何故沢山の選択肢の中から
この人生を探したのか。
意味の外側にはあわゆる可能性が存在している。
ミニシアター系ではない。
ミニシアターで上映されてようが、
これは紛れもなく映画だった。
HEROとコンフィデンスマンを足して2で割って、グランドホテル方式にしてみました。