マーくんパパさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

マーくんパパ

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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

3.7

ロシアに対する核攻撃開始命令解釈をめぐり原潜艦での指揮官2人の対立を緊迫感たっぷりに描いた佳作。潜水艦モノは限定密閉空間で周囲の景色や情報を足しづらいデメリットが本作では逆に効いて受電トラブルで最終指>>続きを読む

深夜の告白(1944年製作の映画)

4.0

名匠ワイルダーの初期傑作。保険会社の営業マン・ネスが自動車保険更新に訪ねた先の人妻の誘惑に負け夫の保険金殺人に加担するが…。後年のコメディ映画の名匠の面ばかりでなく『失われた週末』『サンセット大通り』>>続きを読む

敦煌(1988年製作の映画)

3.5

小説読んだことないが井上靖の名著映画化、10年以上の構想準備経て製作された日中合作の大作。11世紀北頃の北宋時代、科挙試験に失敗した行徳が西夏の女を助けたことで西域への興味を抱き西夏から敦煌に軍に捕え>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.9

痛快テンポで進む心地良さ。1932 年ある中欧国の支配人とベルボーイがそのホテルのオーナー一族の相続争いに巻き込まれた話を人伝てに聞いた懐古譚として作家が語り出す。架空の国にボカしてあるがナチス侵攻が>>続きを読む

北のカナリアたち(2012年製作の映画)

3.6

歌を忘れたカナリアたちは又歌い出すことが出来るのか?生き続けることの意義を問うた東映創立60周年作品。教え子信人の殺人容疑を聞き離島に20年振りに戻る元教師はる(吉永)、そして当時の教え子ら5人と再会>>続きを読む

ロマンシング・ストーン/秘宝の谷(1984年製作の映画)

3.4

後に『バックトゥーザフューチャー』『フォレストガンプ』等で時空を越えたアクション映画で脚光浴びるゼメキス監督の萌芽ココにあり。女流ロマンス小説家のジョーンが秘密の地図をめぐり捕らえられた姉を助けにコロ>>続きを読む

春との旅(2009年製作の映画)

3.7

老人と18才孫娘とのロードムービー。妻を亡くし娘も自殺で亡くし孫娘と2人暮らし、孫娘の仕事場(学校の給食)が廃校で無くなり都会に出て職探しすることに、老人は替わりに自分を引き取って面倒見てくれる疎遠な>>続きを読む

キネマの神様(2021年製作の映画)

3.4

松竹100周年記念映画、映画が活況だった古き良き時代へのオマージュ込めて山田洋次監督が撮り上げた作品。コロナ禍で主演予定だった志村けんが亡くなるアクシデントを代役沢田研二で乗り越え完成した経緯から志村>>続きを読む

ロイ・ビーン(1972年製作の映画)

3.8

観たかった一本、BSに感謝です。勧善懲悪の西部劇がビジネスモデルとして崩壊した70年代の西部劇はノスタルジアっぽい作品多い気がする。『ジュニアボナー』『男の出発』『ザ・ラストシューテスト』etc。ワイ>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

大戦中ナチスの暗号機(エニグマ)解読の特殊任務果たしたイギリス数学者アラン・チューニングの実話映画化。大変面白い。毎日暗号設定変える
のでその日中に解読出来ないとゼロからのやり直しという途轍もないハー
>>続きを読む

灰色の男(1943年製作の映画)

3.3

戦時中のイギリスで製作されたピカレスクロマン映画(この時期にこういう映画作れる余裕と文化度も凄いこと)。旧公爵家のオークションに出された公爵と夫人の肖像画や夫人の身の回り小物シーンから100年時代は遡>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.8

女性監督アニエス・ヴァルダならではの感性をガン宣告に怯えるクレオ行動2時間に投射した佳作。車やバスで移動するパリの街並み、街並み歩く歩行者の目線から生まれる(多分)ゲリラ撮影の効果が新鮮。トリュフォー>>続きを読む

裸足の伯爵夫人(1954年製作の映画)

3.7

観たかった一本、prime videoにアップされてるの気付きませんでした。エキゾチック女優E.ガードナー演じるマドリードの踊り子マリアがハリウッドにスカウトされてスター女優となる。社交界の華となった>>続きを読む

トカレフ(2014年製作の映画)

2.9

邦画『トカレフ』と間違えてレンタル誤発注、最近この手の失敗多いのは歳のせいかな⁉︎ それでも思わぬ拾い物だったら結果オーライだけど…コレは失敗の巻。愛娘の誘拐殺人に悲しみと激怒の元マフィア、N.ケイジ>>続きを読む

冬薔薇(2022年製作の映画)

3.8

時代に取り残された浚渫船家業の両親と老人従業員たち、両親とも隔絶し不良仲間やデザイン専門学校の学友からも離れて行き孤立深まる淳(伊藤健太郎)が孤独の果てに選んだ道は…。親心目線で観ていてハラハラしっ放>>続きを読む

エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

3.7

1974年『愛の讃歌エディット・ピアフの生涯』は公開時に観て感銘した記憶あり。本作リメイク版は幼い頃の娼館暮しから目の病克服、ナイトクラブシンガーから見出されスターに、チャンピオンボクサーとの悲恋、モ>>続きを読む

プライベート・レッスン(1981年製作の映画)

2.5

少年に性の手ほどきをしてやる美しい年上女性、『個人教授』『おもいでの夏』『青い体験』『新個人教授』etcこの種のジャンルは思春期に観てこそ価値がある。そんな甘い幻想など現実に起きる事ないと悟った年代に>>続きを読む

ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988年製作の映画)

3.7

ダイヤ強盗4人組(首謀者ジョージ・忠実な吃音癖ある手下ケン・女詐欺師ワンダ・短気な殺し屋情夫オットー)と捕まったジョージの弁護士アーチー5人が織りなすドタバタコメディ。ジョージが隠したダイヤ保管場所の>>続きを読む

この胸のときめき(2000年製作の映画)

3.1

邦画『この胸のときめきを』と間違えて借りてしまった。最愛の妻エリザベスを交通事故死で失ったボブ、方や心臓臓器ドナーの現れるのを待つ病床のグレース、その2人の出逢いと胸の鼓動を表す題名、これだけで展開は>>続きを読む

若草の萌えるころ(1968年製作の映画)

3.7

『冒険者たち』のレティシアの残影を追いかけて作られたような同じアンリコ監督作品。最愛の伯母の最期を看取る現実から逃れて夜の街を彷徨うアニーをJ.シムカスが演じる。歩きタバコで彷徨う先には猫殺しのスペイ>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

3.9

ヤマを踏むプロ(デ・ニーロ)とそれを阻止するプロ(パシーノ)の命を張った意地と面子の戦いストーリー。その2人が向かい合ってお茶を飲む両雄対峙のシーンが生み出す緊迫感はこの映画の名シーンだね。そして各登>>続きを読む

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.8

亡きクリスティーヌの墓前に供えられた黒いリボンで結ばれた薔薇と婚約指跡、怪人の愛の深さにやられました。1919年のかつてのオペラ座関連オークションから始まり時は1870 年に時空を巻き戻す展開、1人の>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.8

友人と同居シェアする筈がドタキャンされてその彼氏とシェアする羽目になった鈴子は捨て猫拾ってきたが勝手に捨てられた腹いせに彼氏の手荷物無断投棄した事で刑事罰の前科者になってしまう。実家には片身せまくて居>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.0

実話ならではの迫力、ソマリア海域で海賊に捕まったフィリップ船長と救出に向かったアメリカ海軍との攻防劇。細々とした漁では食えない現地人と上から課せられる強奪ノルマに逆らえない海賊側の事情も入れて複層に描>>続きを読む

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

3.9

遅ればせながら鑑賞。“親の心子知らず”で東京で仕送り食い潰して無為な学生生活してるバカ息子と思いきや、根底ではしっかり親子の絆が結ばれている。オカンを呼び寄せ一緒に暮らす心根優しいオダギリジョーの僕と>>続きを読む

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.6

自殺未遂で壊れた元カノ連れて放浪する繋がり乞食、土曜日に弁当用意して公園ベンチで待ち続ける女と待たせ続けたヤクザ親分、交通事故で片目を失明したアイドルをそれでも追いかける男。三組三様の遅すぎて通じ合え>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.8

戦時中に祖国オーストリアからアメリカに亡命したユダヤ系移民女性マリアがナチスに収奪された美術品の返還をオーストリア政府に対し提訴した実話の映画化。その美術品というのが画家クリムトが描いた叔母アデーレの>>続きを読む

いちご白書(1970年製作の映画)

3.9

(再)フォークの名曲『いちご白書をもう一度』どおりもう一度観直したい一本だった、BS上映に感謝です。あの頃の学園紛争の只ならぬ熱気、学生が政治闘争に目覚めノンポリ学生までも熱い渦に巻き込まれる雰囲気が>>続きを読む

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

3.7

日本人には馴染みにくい聖杯伝説がモチーフになっている事もあり背景の深みを感じ取れなかった。浮浪者パリーが幻影で見る紅く燃える騎士の造形美が映える。パリーは妻の死の間接的原因がジャックに起因してたのを知>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.9

『暗黒街の顔役』と原題(傷のある顔)は同じ、ハワード・ホークス監督と脚本家ベン・ヘクトにオマージュ捧げた現代版リメイク。キューバから追放され前科者の難民としてマイアマの収容所に入れられたトニー(A・パ>>続きを読む

老兵は死なず(1943年製作の映画)

3.0

20世紀初頭のボーア戦争から第一次大戦を経てナチスの時代になるまで英国軍人一筋に生きた武骨な男の半生記。第二次大戦中に制作、かつて決闘した敵方ドイツ大尉との友情信義も重んじる正義感が現在の敵国ナチスの>>続きを読む

ウォー・ゲーム(1983年製作の映画)

3.8

当時鑑賞するより今の世情に置き換えて観る方が格段にリアルで怖い。個人も会社も軍事機密も隙あらばハッキングやサイバー攻撃の対象となる現在のコンピューター社会を先取りした作品。インベーダーゲームに夢中なコ>>続きを読む

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.9

鎌倉「東慶寺」別名・縁切寺、バンバンのフォークソングにそんな題名の歌あった。頃は天保年間、天保の改革で庶民は暮らしにくくなり江戸を抜け出してきた主人公の医者見習い&戯作者見習いの信次郎(大泉)。門前で>>続きを読む

ブルーサンダー(1983年製作の映画)

3.7

超攻撃型ヘリ『ブルーサンダー』、開発の裏に潜む州政府の陰謀を知りテスト中のブルーサンダーを奪い陰謀阻止に動く警察航空隊のR・シェイダーを痛快に描く。それにしてもビル内の盗撮盗聴も可能でF16ミサイルの>>続きを読む

赤い風船(1956年製作の映画)

4.2

短編メルヘンの傑作。一度観たら忘れない赤い風船の残像とパスカル少年、パリの街の息遣い。街頭に引っかかっている風船拾って登校するパスカルくん、風船持っててバスに乗せてもらえない、走って学校行って用務員の>>続きを読む

(1965年製作の映画)

3.8

熱射の砂漠にあるアフリカの陸軍刑務所、人工的に作られた急傾斜の丘で懲罰の上り下りをさせられる懲役兵たち。命令無視で退却した士官ロバーツ(S.コネリー)含む5人がこの刑務所に収容される。徹底的に斟酌なし>>続きを読む