シネフィルmonkさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

シネフィルmonk

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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全編を通してとにかく走りまくる主人公。生まれつき身体に障害を持ち、知能指数も劣っているフォレスト・ガンプが純真な心で、ベトナム戦争やケネディ大統領銃撃、中国とのピンポン外交など、アメリカの重要な政治、>>続きを読む

チャンス(1979年製作の映画)

3.7

『エンパイア・オブ・ライト』で最後、ヒロインが劇場で一人で観た作品。懐かしいので、この機に久々に鑑賞📮です。

『ピンク・パンサー』シリーズのおどけたクルーゾー警部役でおなじみのピーター・セラーズが知
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

イギリスの海辺の映画館エンパイア劇場で働く心に障害を持つ中年の女性と黒人青年の年の差の離れた恋愛を中心にしたストーリー。劇場で見逃したので、ディズニープラスを利用して鑑賞📮です。

時代背景が1981
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伯爵(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

かつてチリで独裁政権を築いたピノチェトを吸血鬼として断罪する異色作。
フランスのルイ16世の頃から生き続ける吸血鬼という設定はユニークで、空を舞い、獲物を狙うモノクロ描写が美しい。

でも、おぞましい
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リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.8

メキシコ国境のならず者たちが跋扈する西部の街を熱血漢の保安官、酔いどれのガンマン、片足の悪い老人らが協力しあって守るこれぞ痛快西部劇。

主演にジョン・ウェイン、ディーン・マーティンら。歌あり、恋あり
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赤い河(1948年製作の映画)

3.6

南北戦争後、需要のなくなった野生の牛1万頭をテキサスから北部のミズーリへと1000マイル大移動(キャトル・ドライブ)させる壮大なアメリカ開拓史。長距離の移動の間には牛の暴走、野営、先住民の襲撃、世代間>>続きを読む

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

3.8

ジャン・リュック・ゴダールの没後1年を記念した追悼ドキュメント。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として映画界に颯爽と登場。映画界の革命児、伝説と持ち上げられる反面、共産思想にかぶれて難解な作品、気難しそうな>>続きを読む

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

レイモンド・チャンドラーが生み出した探偵フィリップ・マーロウ役は過去にハンフリー・ボガートが『三つ数えろ』、ロバート・ミッチャムが『さらば愛しき女よ』と『大いなる眠り』、エリオット・グールドが『ロング>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

『わたしは最悪。』は大事なときになると迷い、逃げてしまう癖のあるヒロインが主人公の12章に分かれたストーリー。第94回アカデミー賞の脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされたラブストーリー。30歳を迎え>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.2

『イノセンツ』は普段は観ないジャンルだけど、娘に勧められて。夏休みの公園で仲良く遊んでいた子どもたちが人を操る能力に目覚め、暴走し始めるサイコロジカルホラー(サイキックホラー)。 

これは派手さはな
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.3

今月末で京都市の伝統あるミニシアターの灯がまたひとつ消える。通算60余年に亘り、邦画・洋画のジャンルを問わず多くの映画好きを楽しませてくれた京都みなみ会館。東寺すぐ近くにある劇場だ。昔は車も無料で駐車>>続きを読む

ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

4.2

「ロバート・アルトマン傑作選」が関西の劇場にもやってきたので、復習兼ねて『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』をU-NEXTで7月に鑑賞📮です。

***

産業映画やドラ
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.0

ロバート・アルトマン傑作選より。

ロンドン在住の女性の児童文学者が主人公。夫の留守中、奇妙な電話が頻繁にかかるようになり、気分を変えて別荘へ行くが、そこに死んだはずの前の夫、浮気相手の愛人と娘らが現
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.0

ようやく「ロバート・アルトマン傑作選」を観に劇場へ行けた。前に投稿した『三人の女』(1977)を含めて、女性を主人公にしたロバート・アルトマンの三部作。

『雨にぬれた舗道』は長編第3作。アメリカで興
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グッド・オールド・サマータイム(1949年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

メグ・ライアンとトム・ハンクス共演の『ユー・ガット・メール』をお好きな人ならオススメです。
見ず知らずの相手と心を通い合わせる男女が、実は身近な存在でケンカする相手だっというよくあるようなラブコメディ
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ラブ・レター(1945年製作の映画)

4.0

大阪市の小さなシアター、プラネット・プラスワンのチラシでその存在を知り、アマゾンプライムビデオでちょうど配信中なのでさっそく観ました。

ロンドンを舞台に見知らぬ相手に代筆した恋文がもたらす殺人事件。
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スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)

2.6

U-NEXTで配信中ながら、残念ながら吹替版。ウディ・アレンの独特のしゃべり口調を味わいたいので、ネットで見つけたVHSを廉価で買って懐かしの再鑑賞📮です。

フェデリコ・フェリーニの『81/2』をオ
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ブリット(1968年製作の映画)

4.0

暑い夏に颯爽とした刑事アクションを観たくて、U-NEXTで久々鑑賞でした📮。

映画史に残るサン・フランシスコの坂道での激しいカーチェイス、空港での犯人追走劇をクールに演じたブリット刑事ことスティーブ
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七月のクリスマス(1940年製作の映画)

4.5

脚本家兼監督の先駆者となったプレストン・スタージェスの監督作。こちらは『サリヴァンの旅』とはまたひと味違うテイストのコメディです。

珈琲会社の標語のコンテストで入選し、25,000$の賞金を獲得した
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTのポイントにて。

カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作にしてアカデミー賞作品賞ノミネート作。

豪華客船が転覆し、生き残った人々が島に辿り着くが、そこでは社会的な立場が逆転するというサバ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

ジム・ジャームッシュ作品なので、とりあえず配信で観ました。

田舎で変死事件が発生し、墓地から死者がゾンビとして次々に甦る。
ビル・マーレイ、アダム・ドライバーの警察官コンビにスティーブ・ブシェーミ、
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ライトハウス(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

孤島の灯台守に派遣された二人の男が幽閉された空間で次第に狂気、猜疑心にとらわれていくスリラーもの。

ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーのほぼ二人芝居と、絶海の孤島のモノクロ映像がマッチしてい
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

きょうからアマプラで配信されたので鑑賞しました。
世界的な女性指揮者に登りつめたリディア・ターの栄光と転落の人生…。指揮者、作曲の才能に恵まれ、女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任した主人
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ファッションのアイコンであったジェーン・バーキン追悼📮です。夫でもあるミュージシャン兼俳優のセルジュ・ゲンズブールが初監督、センセーショナルな話題を呼んだ意味深な曲名がそのまま作品タイトル。

アメリ
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三人の女(1977年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

手持ちDVDにて。
田舎から出てきた純朴な娘が仕事を教えてくれるお高くとりすました女に憧れを持ち、ルームシェアする。そして妙な絵を描く女、が題材の3人の女。素朴な娘があることをきっかけに豹変することで
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ第7作、本日劇場で鑑賞しました。3時間近い長尺、アクション場面連続でもう息つく暇もないほど。お腹いっぱいで劇場を後にしました。
全人類を脅かす兵器を探すのが今回課せられたミッション。時代を象徴
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

3.8

チェコスロバキア出身の作家ミラン・クンデラを追悼して鑑賞しました。

「プラハの春」の自由を謳歌し、二人のタイプの異なる女性と戯れていたプレイボーイの外科医。しかし、ソ連が侵攻してきたことから国の様子
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ニューヨークの中国女(1968年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「追悼 ジャン・リュック・ゴダール映画祭」が京都でも催されており、『カラビニエ』の上映前に鑑賞する。

『中国女』の配給権を取得したのを機会にゴダールがアメリカ各地の大学を訪れた討論の映像記録、らしい
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カラビニエ(1963年製作の映画)

3.8

「追悼 ジャン・リュック・ゴダール映画祭」が京都でも催されており、劇場鑑賞です。

ネットで見つけたDVDの販売キャッチコピーに「残酷で、笑える、不思議な、戦争の寓話」とあるように架空の国のカラビニエ
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生きる(1952年製作の映画)

4.3

癌で余命を悟った初老の市役所市民課長が残された限りある人生をいかに過ごしたか。若いときに感じなかったことだが、ある程度年をゆくと寿命が気になってくる。それに限りがあるとわかった時、主人公は何を残そうと>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

インディー・ジョーンズのシリーズ第5弾で、15年ぶりの新作。公開初日にさっそくに観てきました。

御年80才のハリソン・フォードは陸海空のアクションもこなし、スターの貫禄十分。アルキメデスゆかりの秘宝
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

是枝裕和監督作『怪物』を観て以来、ずっと気になっていた『羅生門』をこの機に久々に鑑賞📮です。

平安京の朽ち果てた羅生門で雨宿り中の旅の僧、杣売り、下人らが藪の中で惨殺された武士と行方不明のその妻、の
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ろくでなし(1934年製作の映画)

3.1

放蕩三昧の医者の息子アンリは親からの援助が絶たれたことから車の窃盗団に入り、メンバーの一人の姉と恋に落ちる。しかし、やがて警察と窃盗団仲間から追われる羽目に…。

ナチス・ヒトラーのドイツからハリウッ
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

きょうは大阪まで足を伸ばし、『遺灰は語る』を劇場鑑賞です。

タヴィアーニ兄弟の弟パオロが単独では初の監督作。ノーベル文学賞に輝いたルイジ・ピランデッロ(ピランデルロ)の死後、遺灰を納めた骨壷が独裁者
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ランダム・ハーツ(1999年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

警察の内務調査官の妻と、妻が下院議員でその夫(弁護士) という接点のない二人が同乗していた旅客機が墜落する事故が起きる。悲劇を巡って接触するともに相方を失った二人の男女。

監督がシドニー・ポラックに
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シャーロック・ホームズの冒険(1970年製作の映画)

3.0

ロンドンのベーカー街のシャーロック・ホームズ宅に記憶喪失の美女が運び込まれ、いつものワトソンと事件を追うふたり。

ビリー・ワイルダー監督とI.A.L.ダイアモンドのW脚本、タイトルデザインがモーリス
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