シネフィルmonkさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

シネフィルmonk

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私は殺される(1948年製作の映画)

4.0

映画冒頭のクレジットより〜
「大都会では電話は人々をつなぐ。電話は幸福をもたらすが同時に恐怖と孤独、そして死をもたらす」

舞台はNY。製薬会社の社長令嬢レオナは父親から溺愛されるわがまま娘。友人の恋
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らせん階段(1946年製作の映画)

3.9

昔はハリウッドよりドイツ官製のウーファのほうが華やかで、ナチス台頭を嫌ってエルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダー、フリッツ・ラング、エドガー・G・ウルマー、アナトール・リトヴァク(ロシア出身)、シオ>>続きを読む

絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

4.5

イギリスで生活しているアメリカ出身の名医の所へ東欧のヴォスニアという国から招待状が届く。長年の医学への貢献に敬意を表し、勲章を授与したいという。友人らから怪しまれ躊躇するが、異国への興味も湧き渡航する>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

3.6

東側のスパイの暗躍に、機密情報が渡るのを阻止しようとする警察当局、裏社会に生きる人々にも光を当てた異色のフィルム・ノワール。なんと言ってもスリの前科3犯のスキップ役のウィドマークの存在感が抜群。初期の>>続きを読む

異邦人(1967年製作の映画)

3.8

ご存知カミュの小説をビスコンティが、原作を忠実に映画化した作品。難解な原作をわかりやすく映像化されておりDVD化が望まれている作品だが、カミュ本人の意向や遺族の了承など得られないためその後の公開や映像>>続きを読む

ミルドレッド・ピアース(1945年製作の映画)

4.2

母親の異常なまでの娘に対する溺愛が悲劇を生むフィルム・ノワール。ジェームズ・M・ケインの同名小説を『カサブランカ』のカーティスが映画化。

題名のヒロインを演じたクロフォードの熱演と、母親や周囲をかき
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殺し屋とセールスマン(1973年製作の映画)

4.0

政治事件の重要参考人を暗殺するため裁判所向かいのホテル上階に宿をとった屈強な強面の殺し屋にリノ・ヴァンチュラ。たまたま隣室の自殺志願のサラリーマンを助けたことから思いもよらない事態に巻き込まれる…。>>続きを読む

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.6

ドイツの新鋭ゲルスター監督の長編デビュー作にして、ドイツアカデミー賞主要6部門を獲得した作品。ドイツ映画にしては珍しい感じの映画。朝からコーヒーを飲もうとしても様々なトラブルに見舞われてとにかくありつ>>続きを読む

ファントマ/危機脱出(1964年製作の映画)

3.9

1910年代にサイレントで5本の映画が製作されているほどの人気を誇る連続小説をもとに、新たに製作された3部作の1作目。

年代的に007のスパイシリーズ🔫😎のヒットに対抗したよう。「犬神家の一族」の佐
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大追跡(1965年製作の映画)

4.0

1960年代、大人気だったフランスの2大喜劇役者共演のアクション・コメディ。中年の善良な男(ブールヴィル)が、車の事故で偶然知りあったギャングのボス(ルイ・ド・フュネス)から提供された豪華なキャディラ>>続きを読む

ハーフ・ア・チャンス(1998年製作の映画)

3.8

アラン・ドロンのカンヌ国際映画祭名誉パルム・ドール受賞を記念してポスト📮です。高級外車窃盗常習犯のアリスが母親の遺品から二人の父親候補が居ることがわかり訪ねるが、直後からロシア系マフィアと警察の抗争に>>続きを読む

陽だまりの庭で(1995年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦末期のフランスの田舎町が舞台。父を失った少女と祖父の交流をベースに戦争とレジスタンス活動をシニカルに、ときにほのぼのとしたコメディタッチで描く。カルト的な人気のある反戦映画の名作『まぼろ>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.6

精神分析医ポール(J・レニエ)と恋に落ちた女性クロエ(M・バクト)が、ポールの双子の兄と名乗る同じ精神分析医のルイ(レニエの2役)と出会い、ポールとは正反対の傲慢さを持つルイと禁断の関係を深めていくエ>>続きを読む

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

3.8

イタリアを代表する名優S・ローレン、M・マストロヤンニ共演の3話構成のオムニバス集。舞台はナポリ、ミラノ、ローマと国を代表する都市で織りなす恋愛模様をコメディ形式で綴っているが、二人の演技力で、個別の>>続きを読む

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.8

先日映画館で二本立てで鑑賞したもう一本の鑑賞記録📮です。数々の名盤を残し、「ジャズピアノの詩人」と称えられた繊細な天才ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの生い立ちから幸福、苦悩に満ちた51年の生涯をた>>続きを読む

生きていた男(1958年製作の映画)

4.5

富豪の女性(A・バクスター)の別荘に見知らぬ男が訪ねてきた。男は彼女の兄だと名乗り、周りの者もそれを信じ始めるのだったが……。サスペンスに溢れたミステリ劇の秀作<allcinema>

Instagr
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女性上位時代(1968年製作の映画)

4.0

まずは、この映画はトロヴァヨーリのとろけるような甘いメロディ🎶が最高にいかしてます!!!。それに夫の死後に若くして未亡人となったカトリーヌ・スパークが性に目覚め、はちきれんばかりの魅力で視聴者は画面の>>続きを読む

アンナ(1966年製作の映画)

3.8

新天地を求めてパリへやってきたアンナが、CM撮影中のカメラにたまたま映り込んだことから巻き起こす騒動をミュージカルコメディ仕立てで描いた作品。もともとはフランス国営放送初のカラーTV番組として製作され>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.7

昨日ミニシアターで鑑賞した一本より。ノーベル文学賞受賞をきっかけに崩壊していく完璧な夫婦関係と40年間にわたるある秘密を暴き出そうとする記者の存在…

スウェーデンの夜景や授賞式の華やかな裏側で起こる
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黒衣の花嫁(1968年製作の映画)

3.8

コーネル・ウールリッチの原作『黒衣の花嫁』の映画化。教会💒での結婚式の幸せの絶頂から花婿が銃弾に撃たれ、悲劇のどん底に突き落とされた花嫁が実行者らを探し出し復讐劇を実行していくサスペンス。

ヌーヴェ
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すぎ去りし日の…(1970年製作の映画)

4.2

妻と別れ、恋人のいる男が交通事故で瀕死の重傷の中、妻や子どもたち、恋人との想い出、これまでの人生を走馬灯のように回想していくストーリー。年を重ねていくとこういう映画はじんわりと心にしみます。

この監
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二人でお茶を(1950年製作の映画)

3.0

この13日に97歳で亡くなったドリス・デイを追悼してU-NEXTで鑑賞です。ストーリーはごくごく簡潔。ミュージカル映画としては正直いまいちながら…タイトルになっている"二人でお茶を"を歌い、軽やかにタ>>続きを読む

イタリア式離婚狂想曲(1961年製作の映画)

4.2

中年に差し掛かりつつあるシチリアの没落貴族フェルディナンド(マストロヤンニ)が主人公。長年連れ添った妻に飽き、17才の従妹(サンドレッリ)に恋心を抱くが、法律で離婚が禁じられているカトリックの国イタリ>>続きを読む

スプレンドール(1989年製作の映画)

3.8

イタリアのとある町の映画館スプレンドール座を経営する館長ジョルダンとダンサーを辞めて劇場の案内嬢として働くシャンタル。彼女に一目惚れして劇場に通ううちに映画に魅せられ映写技師になってしまった青年ルイジ>>続きを読む

ファミリー・プロット(1976年製作の映画)

3.8

のっけから怪しい女性霊媒師が現れ、霊が憑依したかのような声色で霊界とテレパシー交信し、相談者の富豪の老人から秘密を聞き出す。

この霊媒師と恋人のタクシー運転者が富豪の甥っ子を探すうちに裕福層の誘拐を
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フレンジー(1972年製作の映画)

3.8

ロンドンで女性をネクタイで絞殺する連続殺人事件が発生、空軍の元英雄でいまは落ちぶれ、激情しやすいリチャードが容疑者として浮かび上がる。結婚相談所を経営する妻や酒場で勤務していたときの恋人ら彼の身近な周>>続きを読む

サリヴァンの旅(1941年製作の映画)

4.2

若くてハンサムで豪邸に住む売れっ子監督のサリヴァン(マクリー)。自分の作品に満足が出来ず、社会の空気を肌で実感しようと会社の反対を押し切って浮浪者に化け、貧困層の人々と出会い、様々な体験をしていくロー>>続きを読む

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

4.0

東京ではいま「ホークス映画特集」をロングランでやってるそうで、ネタバレしないようにポスト📮します。あぁ、映画館で生でこの面白さを味わいたい〜

若返りの薬を開発中の化学薬品会社で試験用の猿🐒がたまたま
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イースター・パレード(1948年製作の映画)

4.2

慣れ親しんだダンスのパートナー💃に去られたベテランのドン・ヒューズ(F・アステア)🕺🏼は、酒場の歌手(J・ガーランド)をダンサーに仕立て上げていき、好評を博していく。やがて二人の間には恋が芽生え…。こ>>続きを読む

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

4.2

パリで暮らす売れないアメリカ人画家が、婚約者のいるフランス人女性とひと目で恋におちるミュージカル。全編に「アイ・ガット・リズム」「ス・ワンダフル」「天国への階段 」等、ジョージ・ガーシュウィン作曲、兄>>続きを読む

泥棒成金(1954年製作の映画)

3.8

この映画はフランスの避暑地が舞台。「猫」🐈の異名を持った身軽な元怪盗と同じ手口の宝石泥棒が頻繁に出没、引退して優雅に暮らすジョン・ロビーは真犯人探しのためにある罠を仕掛ける…。

主演二人の優雅な仕草
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.7

J・R・R・トールキンの「指輪物語」が映像化には不向きとされていたのをピーター・ジャクソンが三部作で時間を置かずに一挙に製作、CGグラフィックを駆使した圧倒的な映像美と戦闘シーンが目に焼き付く冒険ファ>>続きを読む

スター・トレック(2009年製作の映画)

4.2

子供のときに深夜TV枠で放送していた『宇宙大作戦』。派手なアクションとリーダーシップで宇宙探査船エンタープライズ号を率いるカーク艦長にバルカン星人で感情を表さない耳のとんがったスポック、嫌みを吐きなが>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.4

こどもの日。大人も童心に帰って楽しめるUSJ人気アトラクションでもあるハリー・ポッターシリーズの第一作を前日何度目かの再鑑賞しました。J・K・ローリングのベストセラー小説を映画化したホグワーツ魔法魔術>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.6

5月4日はSWに登場する名台詞“May the force be with you”(フォースとあらんともに)にちなむ「スター・ウォーズの日」。

「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」有名なクレジットか
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

デリロアン号で未来と過去をタイムトラベルする超人気シリーズの第一作。主演ふたりの名コンビ、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの歌う『The Power of Love』でお馴染みのSFファンタジー・コメデ>>続きを読む