契吾黒木さんの映画レビュー・感想・評価

契吾黒木

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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

007-逆行の時間-という感じ。

話は説明的で親切かつ明快だが構造がわかりにくい。

なのでテネットは2回目見るとテネット2となり、3回目は多分テネット3になる。
予習、授業、復習というテンポで。
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タイピスト!(2012年製作の映画)

4.2

ハッピーなフランス映画は久しぶりに観た。

過去の映画の技法や展開を織り交ぜながらコミカルでキャッチーで愛らしい空気を吹き出し、その中で現代の表情も違和感なく混ぜ込んでクラシックな構図は如何にもフラン
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

一種の哲学書の様な作品。
辿ろうと思えば辿れるので構えてるより分かりやすいです。
まぁ眠くはなります。
音楽と空間と映像マッチングを考えると説得力があるのでエンターテインメントとしては据え置く感じで。
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.5

カルトと名建築。
衣装も内装も素晴らしくメキシコシティの都市計画ができた当初を思います。
映画を芸術たらしめる言わずと知れた名作。

ターシャ・テューダー 静かな水の物語(2017年製作の映画)

4.5

美しい庭と美しい絵本と美しい生き様の女性が美しく枯れて還りゆく物語。
四季とその人生と強さはいずれ何処かで思い出すでしょう。
見ましょう。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.6

良い映画でした。
人間関係は多様で選択肢も様々。
良い父親とは、良い夫、彼は自分がそうでは無いとしながらも、私にはステレオタイプでは無いけど良い父親ではあるように思えました。
終わり方が斬新で拍子抜け
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ヨーヨー・マと旅するシルクロード(2015年製作の映画)

4.9

私はチェロをやってた頃にヨーヨーマを夢想していたのでめちゃくちゃ贔屓目に見てしまいますね。

現在(2020/05/01)は新型コロナで混乱と分断を極める中で被ることが多く、芸術や文化の意義、そしてア
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.5

ポスター詐欺というか、これはコメディの皮をかぶったプロパガンダ映画という印象。

しかし白黒どっちにも一種のドライさを以ってして大きく人間というコミューンの同質性を語っていく点はむしろ人間愛に溢れた訴
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.9

画面構成は美しいというよりカッコイイ。
コメディである本作品は実に明快で構造もスマートな人間賛歌であった。
しかし私は前後に見た映画に影響されてるだろうか。ホワイトカラーの夢遊にも見えてしまった。
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.7

美しい庭の童話やフォークロアや白昼夢のような作品。
登場人物がキャラクターの様に成り立ち、そして鳥瞰などすることなく小さな場所を繋ぎ繋ぎ世界が立ち上がっている。
フワッと麻布で覆う様な気楽さが見やすく
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.4

優雅な野獣の哀しみと才がありありと画面から肉薄してくる。
美しい映画とナラティブな構成は一見の価値がある。
映画館で見たかったな〜

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

3.8

映像が形式的で分かりやすく見やすい。
コンテンポラリーダンスの表現せんとするところがよく伝わると思う。
ただ個人的に映像の構図や色味にもう少し脚色しても、彼女がより伝わったのではないかと思う。

愛の残像(2008年製作の映画)

2.9

変態。三角関係の泥沼的な悲しい愛と、青年(主人公)の存在が美しかった。物語は昔摘んだツツジの様な甘さと秋風の様な悲しさが擬似古風な感じであった。青年が監督の息子だと知るとかなり変態な映画だと思う。カメ>>続きを読む

フォスター卿の建築術(2010年製作の映画)

3.3

映像美が主で、ノーマンフォスター本人の話はなんか綺麗になりすぎてコレジャナイ感