きのっぴさんの映画レビュー・感想・評価

きのっぴ

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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

2.0

あまりにもクズ過ぎる主人公が登場するというそのレビューが妙に面白く、行定監督あまり好きじゃないのに、BLも全く興味がないのに何となく鑑賞。

受け身の恋愛しかできない主人公という時点で既にヤバそうな香
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

実話に基づく映画、それも政治的な映画、ましてや実録的な作品はとても評価が難しい。
と思いつつ・・・この映画の脚本力、演出力、映画自体が持つパワーみたいなものに混乱、ある種の戸惑いのようなものを感じてレ
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アノマリサ(2015年製作の映画)

2.0

2015年のアニメ映画部門の各賞を多数受賞し、アメリカアカデミー賞のアニメーション部門にもノミネートされた作品。

言わんとすること、伝えたいことは理解するし納得するが・・・描き方が中年男の(完全にダ
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炎のランナー(1981年製作の映画)

3.0

あまりにも印象的なあの楽曲、てっきりクライマックスでかかるのかと思ってたらまさかのタイミングでかかるし、あの楽曲が流れてるシーンの走ってる姿もまた有名なだけに、てっきり長距離走選手の話かと思ってたら短>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

2.5

タイミングが合わず、ようやくの劇場鑑賞。

主演のフランシス・マクドーマンドは圧巻。
セミドキュメンタリーのような作品のなかにおいて、むしろドキュメンタリーでは?と思わされる佇まい。
出過ぎず埋もれす
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牡牛座 レーニンの肖像(2001年製作の映画)

4.0

ソクーロフ監督の"権力者4部作"の1作。
一連の作品同様、権力者の表側を描くのではなく日常を、それも権力を失いつつある時期の日常を描くのはソクーロフらしい視点。

そしてソクーロフ作品にはある種の色彩
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アイム・ソー・エキサイテッド!(2013年製作の映画)

4.5

アルモドバル監督好きにとっては、"これぞアルモドバル!"て感じの作品だけど、アルモドバル監督のテイスト(バックボーン)を知らないと、色々とハチャメチャトンデモB級映画な印象になってしまうかもしれない作>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

3.5

BSで放送してたので久しぶりに再見。
「復活の日」「シン・ゴジラ」、そしてこの「日本沈没」(追加するなら「日本以外全部沈没」・・・も?)は、このコロナ禍においてぜひ観るべき作品。

後半突如ぶちこまれ
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

マルクス兄弟作品初見。

ケラリーノ・サンドロヴイッチ(=KERA a.k.a有頂天)が影響を受けていることで有名なマルクス兄弟。
KERA率いるNYLON100℃のマネージメント事務所名が「ダックス
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フェアウェル さらば、哀しみのスパイ(2009年製作の映画)

3.0

自身の監督作品でも役者として参加することの多いクストリッツァ監督が純粋に役者として参加した作品。
実話を元にした作品ということだったが。。。

正直この作品に描かれてる史実を知らなかったし、観終わって
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

タイムループ+ラブコメ、どちらも使い古されたネタではある。

何千回、何万回と繰り返される毎日、絶望の果ての諦め。
記憶だけは残ったまま繰り返す毎日に対して、絶望し続けるのか、諦めて受け入れて享楽的に
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聖の青春(2016年製作の映画)

2.6

将棋とか相撲とか、少なくともここ4~50年位前から、残念ながら万人に人気の競技というわけではなくなってる気がするのだけど・・・なぜいまだにワイドショー的ニュースになりやすいのか。。。
現代の藤井聡太二
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野いちご(1957年製作の映画)

4.5

富も名声も手に入れているが厭世的な老人が、1日の旅で出会う人たちに影響されて過去を回顧し、救われるロードムービー・・・と言ってしまえば確かにそうなのだけど、たった1時間半の作品のなかで、これでもかとい>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

公開時から観たいと思いつつ結局ようやくの鑑賞。
色、音、生々しい生活感空気感・・・やっぱり映画館で観るべき映画だった。

ゲイで黒人で貧困という、マイノリティ過ぎるくらいマイノリティな青年を描くだけに
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

2.5

トムジェリ好きとしては観ないわけにはいかなかったが、実写合成版なのでほとんど期待せず鑑賞。
そのせいか、ゆるっゆるのエンターテイメントと思えばそれなりに面白い映画。

トムジェリの有名なアカデミー受賞
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

1.5

あの「ミッドサマー」の監督の長編映画デビュー作品。
見よう見ようと思いつつ見てなかったのがアマプラで公開されてたので視聴。
ミッドサマーに引き続き、事前情報入れずに見始めたのだが・・・結果ホラーだった
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気狂いピエロの決闘(2010年製作の映画)

4.5

アルモドバル監督プロデュース作品で監督デビューしたということで気になりつつも未見だった監督の作品。
伏線かなと思わせる描写の数々をことごとく振り切るカオスな展開に、観る人を選ぶ作品ではあるけど・・・個
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晩春(1949年製作の映画)

2.0

紀子三部作の一つ。
小津作品といえば「東京物語」と言われてしまうけど個人的にはあまり好きではなく、「お茶漬けの味」や「麦秋」のような軽妙な会話劇が好みなだけに・・・「晩春」は「東京物語」的。
好みの問
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

アダム・ドライバーがドライバー役でパターソンに住むパターソン役とか。
とてもジャームッシュ的作品。
やもすると痛々しくなりがちなカップルなのだけど、なんだかとても微笑ましい。
佳作。