てっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

てっちゃん

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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.0

『オーメン』(1976)から始まるシリーズのいわばエピソード0の物語。
目撃せよ―<悪魔の子>の誕生を
同種の趣向は他作品でもよく見られますが、本作はオリジナルへのリスペクトだけでなく、その上でシリー
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貴公子(2023年製作の映画)

4.0

予告編を観て面白そうだと思い鑑賞。

ただ話の本筋(ドンパチやら、カーチェイス)に入るまでに1時間程度要しており、なにモタモタしてるんだ、とヤキモキ。
それでも貴公子=キム・ソンホ(尾上松也をシュッと
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.0

「パール」で度肝を抜かれたミア・ゴス主演なんで鑑賞。
うーむ。どうなんでしょう。ブランドン・クローネンバーグ監督の作品、観てないんですが、もっと尺を詰めて90分ぐらいで疾走した方が良かったのかも。
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

なかなか面白いキャラクター構成だな、と鑑賞。推しの森七菜がずいぶん印象が変わったなあ、と思いました。
物語的には、どう考えても藤代(佐藤健)が「悪いだろう」という感じですが、藤代の過去があまり描かれて
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.5

シリーズの第3作として2021年に製作された「ゴーストバスターズ アフターライフ」の続編。前作同様、新旧のメンバーが集い、幽霊退治のドタバタを展開する。
旧作をも見事に取り込んでリブートした前作。なか
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.0

パート2に嵌って、本作鑑賞しました。(2024、アップリンク吉祥寺)
はい、1969年という時代背景も含めて、暗く、危ういエネルギーに満ち溢れた青春群像劇。監督の違いもありますが、当然のごとくパート2
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.3

クリストファー・ノーラン監督、日本上映に関しての超問題作、観てきました。
うーん。予備知識もある程度入れて観たんですが、あくまでも「オッペンハイマー」という複雑な人物と、その時代を綴った映画でしたね。
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.0

大好きなタイムリープ(実際は?)ものとして鑑賞。何度も繰り返される「復讐」。そのなかで起こる、加害者との関係性の変化。これ自体は、いいテーマ設定だと思いました。
一方で、この設定で訴えたかったことって
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.5

若松孝二作品は「水のないプール」(婦人警官役の風祭ゆきが・・)しか観てないんですが、舞台設定が1980年代の「名古屋」(私は1990年からしばらく名古屋で過ごしました)ということに惹かれて鑑賞。
面白
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.0

イルミネーション最新作。日本語吹き替え版で観てきました。
カモ一家の「新世界」への挑戦ですが、とても解りやすい展開ながらも人間界でも起こりうるあんなことや、こんなこともふんだんに盛り込まれている。最近
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

リュックベッソン監督。さらにこの設定に強く惹かれ鑑賞。いやー、凄まじい。「ダークヒーロー」誕生とは違うような気もしますが、ホアキン・フェニックス主演「ジョーカー」(2019年)よりも刺さりました。
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.5

ミソ(キム・ダミ)とハウン(チョン・ソニ)がとても魅力的だったので鑑賞。無二の親友である二人の青春ストーリーが眩しく、印象に残るシーンも多い。大人になるにつれて、すれ違い、葛藤なども増えながら、二人は>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

5.0

あまりにも面白いので妻も誘って二回観ました。マシューボーン監督「キングスマン」が大好きなんですが、本作も虚構VS現実、二転三転どころか、コロコロとひっくり返る展開、そして「そんなバカな!」という声を封>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.0

ネットでの評判と杉咲花(貴瑚役)主演ということで鑑賞。

全編、杉咲花体当たり演技(ずっと血だらけじゃん)に圧倒され、児童虐待、ダイバシティ―など、現代の様々な課題を絵にした物語でした。

ただ一方で
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.0

軽いコメディが観たいな、と鑑賞。
いやあ、全編「緩い」空気感が漂っています。0-31の大敗という実話を元にしたドラマで、これでいいの?(これ現実?)って観てましたが、不思議とそこにメッセージ的なシーン
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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突(2024年製作の映画)

3.0

ウルトラマンブレーザー劇場版ですが、冒頭およびエンドクレジットに、TVシリーズの名場面を配して、総集編的な構成に加えての、SKaRD、ブレーザー、そしてゲント隊長ファミリーの新たな物語。

「少年と怪
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.5

マーベル作品というよりソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの本作。シリーズ繋がりということで観てきました。
が・・・、もう少し何とかならなかったのかなあ、という感想。(ド派手なアクションがあるでも無し
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.5

予告編見てちょっと面白そうだな、と鑑賞。
基本男女5人の微妙な恋愛模様(人間模様)を描いた作品ですが、繰り出される面倒くさい会話や行動のチグハグ感が面白く、クスクス笑ってみてました。
お気に入りは「空
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

韓国映画の史実に基づくサスペンスということで鑑賞。いやあ、設定も含め、上質なサスペンス映画と仕上がっていました。
盲目の男が目撃した真実、という物語ですが、根底には、「権力者の行いに関しては口を挟むな
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.0

今やドラマに出づっぱりのムロツヨシ主演の痛快時代劇エンターテインメント。ということですが、うーん。原作もあるので何とも言えませんが、「世紀の身代わりミッション」という割にはムロツヨシの芸風に頼り切って>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

予告編で面白そうと思い鑑賞。ホラー映画としては気が抜けたコーラのようでしたが、原作であるゲームの世界観を忠実に再現したようで、アメリカではスマッシュヒットのようですね(笑)(すでに続編制作も決まってい>>続きを読む

「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ(2024年製作の映画)

3.5

TV版から嵌った「鬼滅の刃」。いち早く新作が観たいと、鑑賞。TV版でも観た「刀鍛冶の里編」クライマックスですが、大画面とサウンドで迫力満点でした。「柱稽古編」ではコミカル調であるものの、次の(最終決戦>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

ヨルゴス監督、初めてだったんですが、もう冒頭から画面に釘付けで、ラストまであっという間でした。

やたらと出てくるSEXに纏わるシーン(熱烈ジャンピング!)や会話、奇行、そしてダンス!どれもこれもエマ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

5.0

原作は読んでいないのですが、面白そうなので鑑賞。
冒頭の二百三高地での激戦シーンから度肝を抜かれました。「不死身の杉元」(山崎賢人)のイントロとしては最高ですね。そして続く、雪と森に囲まれた北の大地が
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サイレントラブ(2024年製作の映画)

2.9

浜辺美波推しなんで鑑賞。
うーん。極端に「セリフ」の少ないドラマ。という狙いは解るんだけど、その他の設定が・・金持ちと貧乏という図式(この単純な階層分けって)、美夏(浜辺美波)、蒼(山田涼介)、悠真(
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宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)

3.0

期間限定の無料配信で鑑賞。日活の「ガッパ」までは観た記憶があるけど、「ギララ」は初めての鑑賞かも。
「ゴジラ」「ガメラ」のヒットから一気に特撮(怪獣)ブームが到来。各社こぞって作品を続々発表。
ちなみ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

DCU作品だから鑑賞。
いやー、冒頭からアクアマン(ジェイソン・モモア)、縦横無尽に暴れまわってくれます。その一方で子育てに奮闘するパパの姿も。そこへ敵役ブラックマンタが闇の力で復活し、さらに前作で覇
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.5

日本公開のタイミングが悪すぎた本作。その内容から宣伝もあまり観ませんが、韓国映画らしいディザスタームービーに仕上がっています。

廃墟にそびえ立つマンションの代表に祭り上げられるヨンタク(イ・ビョンホ
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.0

実はこのシリーズ、これまでのは、全く観てなかったんですが、新年会までの時間つぶしに今作を鑑賞。(申し訳ありません(笑))
予告編の通り、スタローン演じるバーニー・ロスが率いるエリート傭兵集団<エクスペ
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

公開時から気になっていましたが、配信でようやく鑑賞。

いやー、ヒリヒリした作品です。原田監督の「聞こえにくい」が重要なセリフが全編に展開。さらに今回は舞台がディープ大阪(新世界界隈とか)。その情景も
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.0

「笑い」をテーマにした作品ということで観てきました。
いやー全体に重いです。人付き合いが苦手なのは、いいとして自傷行為に近い奇行が目に余り、不器用なのか、ワザとやっているのか、と疑いたくなる。
また「
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.5

2024年初めて劇場で観たのはこれ。気楽に観られる方がいいなあ、と選択。

正解でした。原題は宝くじ(ロト)そのものだと思うのですが、明らかに「愛の不時着」をもじった日本語タイトル。北朝鮮に飛ばされた
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

2023年最後の1本として観てきました。ただ不覚にも前半はうとうと・・。ジョニーデップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)の前日譚というこですが、テイストは随分違うなあ、という感じ。ジ>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.5

ケネスプラナー主演のこのシリーズは好きなので劇場で観ようと思ってたら機会を逃して、2024年の一本目として配信で観ました。
今回は全編正統的なホラーテイスト。ポアロ自身が自分の明晰な頭脳を疑いかねない
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

アニメに嵌り、コミックも読んでます。
父:ロイド・フォージャー(スパイ)×母:ヨル・フォージャー(殺し屋)×アーニャ・フォージャー(娘)、そして愛犬:ボンド(予知能力)と、それぞれの秘密を抱えた疑似家
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

実はヴィム・ヴェンダースも小津安二郎の映画もこれまで観たことがありません。この手の映画はあまり観ないのですが、役所広司主演ということで気になって、観ました。
2時間尺の映画で前半1時間は、平山の「同じ
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