塔の上のカバンツェルさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.4

1週間で3回ほど鑑賞しました。

第一次大戦を扱った映像作品は100本近く観てきましたが、この2020年代にドイツ発で超正統派のww1映画を観ることが出来るとは…。

マーベル映画でもお馴染みとなった
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西部戦線異状なし(1979年製作の映画)

3.6

過去にBS地上波で観た記憶。観直そうと思っていたのに、いつの間にかアマプラの配信が終わってしまっていて後悔。

ドイツの傑作反戦小説の2度目の映像化で、1930年の同名のアメリカ映画の忠実なリメイクと
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コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.5

凄い前に観た。
実在の人物でドイツ"フットボールの父"、コンラート・コッホの半自伝映画。

1874年の成立間もないドイツ帝国の厳格な教育体制の中で、革新的な教師と子供たちのジャーマン・スポ根映画とし
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.1

何となく今まで機会を逃してたけど、やっとBlu-ray貸してもらって観た。

監督の作品はSF設定のクソデカスケールに対して、少年少女の恋愛模様のミニマムさのバランスが歪すぎて、SF要素が絡むと個性も
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バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦(2020年製作の映画)

3.5

今度公開するアメリカ映画「ディヴォーション」、中国映画「1950」と朝鮮戦争を扱った作品が多数公開とあって、予習の意味も込めてレンタルして観てみた。

朝鮮戦争関連の書籍も前後で読み込んでたんだけども
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

優しい木漏れ日のような映画。
とても好き。

冒頭のファミリーダンスや接ぎ木の場面などで示唆されるように、本作のメインテーマは様々な家族の形の在り様。

クローンやテクノが人間生活に当たり前に存在する
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.9

クリスマス映画の定番にして、何回観てもホッコリできる傑作。

悪役をDIY精神で返り討ちにするモノというジャンルの言わば師匠筋にもあたるとすら。
イコライザーやMr.ノーバディの先輩(?)。

内装を
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.6

アフガニスタン紛争における、2009年10月3日カムディシュの戦いを描いた戦争アクション映画。

実録モノという意味では、「ブラックホークダウン」にジャンルは近いと思う。

アフガン奥地に設けられた米
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アメリカ炭疽菌事件と犯罪科学捜査(2022年製作の映画)

3.4

2001年のアメリカの炭疽菌事件を扱ったドキュメンタリー。
本事件自体詳しく知っていたわけではないので、9.11直後のアメリカのテロとの戦いの最中に発生した事件を取り巻く空気感も窺い知れた。

最容疑
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

"ガイジン"のキワモノ日本描写を笑うためにある程度の配慮が必要な映画かと思ったら、物理法則と各国の描写が全て無茶苦茶で吹き飛ぶような映画だった。爆笑。

面白さを言語化する必要が最早ない。

冒頭はス
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戦争のはじめかた(2001年製作の映画)

2.8

昔観た。
兵士たちがドラッグを決めてガソリンスタンドを爆破するのは覚えてる。

米軍なのにM1じゃなくて、レオパルトだったのもなんとく記憶。

ホアキンが何気に主人公だったのかー

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.7

人生で既に10回は観てる本作ではあるが、2022年になんとIMAX復刻上映ということで、友人達と駆けつけた。

普段観ていたTV画面サイズとは比べものにならないグランドシネマサンシャインの大画面IMA
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アルゴンヌ戦の落としもの(2016年製作の映画)

3.4

第一次世界大戦後、復員した傷ついた兵士たちのその後を描いたフランス映画。

フランスは大戦で866万人を動員し、戦死者139万人、負傷者433万人という膨大な犠牲者を出しわけだが、今作はそんな傷を負っ
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.5

割と応援してるスタジオコロリドの新作。
今作も劇場公開と同時にNetflixで同時配信〜このタッグも安定してきた。

このスタジオは小中高の子供たちと、日常に紛れ込むファンタジー要素の組み合わせで青春
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セルビア・クライシス/セルビア・クライシス~1914バルカン半島の危機~(2018年製作の映画)

3.5

去年観てたの忘れてた。

第一大戦期のセルビア王ペータル1世の半伝記映画。
ペータル1世を中心に、戦果に巻き込まれる少年、一介の兵卒などの視点も交えて、セルビアの象徴的な苦難を時系列に描いていく作品。
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.5

ふらっとレンタルして視聴。

アホみたいなギャグの鶴瓶打ちで、これぞアメリカンコメディという感じ。

原作ドラマの「フライングコップ」シリーズの方が、よりアホさ加減のバランスが良さそうで観たいな〜
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.4

自分に近づいた者は死んでしまうー正に死神型低予算SFスリラー。

パニックSFをミスリードさせながら、実のところはバディの逃避行モノだった。
自分が危機に陥るんじゃなくて、他人を死なせてしまう緊張がメ
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.5

今をときめく若手有望株のチャーリープラマーとテイラーラッセルの甘々恋愛モノかと期待した。

ロマンスに加えて、どちらかと言えば統合失調症と貧困の苦難克服モノの比重の方に力が入ってる作品だった。

劇中
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良いビジネス(2017年製作の映画)

3.1

数年前にyoutubeに落ちてたSF短編。

何故かアマプラに落ちてた。

youtubeみたいな媒体だと、出オチみたいな設定ありきのショートショートの尺でもそっちの方が好まれたりするのは時代だなぁ
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フォーン・ブース(2002年製作の映画)

3.5

電話ボックスという、スマホ時代の我々にとっては絶滅危惧種なシチュエーションスリラー。
ワイプ画面で同時進行的で人物を映す演出はちょっとチャカチャカし過ぎは否めない。zoomで同時接続とかの今の時代だっ
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.9

グロ系苦手だけど、修羅の地である新大陸アメリカで、強者が入り乱れる開拓バトルロワイヤル、最高だった。

シリーズにそこまで明るくないけれども、今回のプレデターの造形が個人的には狩人感マシマシでかなり好
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ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

3.6

トレジャーもののエンタメ映画と思いきや、結構真面目な伝記映画だった。
おとぎ話のような架空の文明を探し続け、長い間嘲笑の的だった探検家、パーシーフォーセットの再評価を試みた映画とも。

第一次大戦前後
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.5

企画の元ネタである東京ディズニーランドの同名アトラクションは1回しか乗ったことがないので、割とお約束はわからなかったかも。
ただ、直接の引用である古典「アフリカの女王」の現代リメイクと考えれば、結構感
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

3.6

サバイバルエンターテイメントにおける本作の映画史的な立ち位置は正直明るくないけど、主人公のローズが堅物なお淑やかな女性設定の割に、序盤から独軍艦など沈めてしまえ!と、復讐に駆られているとは言え好戦的だ>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉(2011年製作の映画)

3.3

学生の時に友達と観に行った記憶。全体の内容はうろ覚え。
ただ、財宝を巡って競い合ってたスペイン艦隊がお宝目当てではなくて、キリストの名の下に異教徒の遺跡の破壊が目的だったとこが強国の暴力仕草すぎて、な
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.4

マンハッタン島サイズの宇宙船に、氷河期レベルの温暖化、果てはアフリカ以外全部沈没と、毎回未曾有の危機に母なる地球を陥れてきたエメリッヒの今度のディザスターは月が落ちてくる。

前作からよりスケールアッ
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

シャマラン監督作品。
夏休みの宿題的にやっと鑑賞〜

シャマランが本作で多額の私財まで投じたと聞いて、え?本作みたいなシチュエーションジャンルで何処に金使うんだろ…?と思ったけども、あの"崖"をわざわ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

SFラブコメディ?
フラットに観られる夏映画

最近だと、結婚式で素っ裸でタイムループしてしまうNetflixのコメディ映画「ネイキッド」とか、
こちらは爽やかな青春ラブコメディ「明日への地図を探して
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ブレスト要塞大攻防戦(2010年製作の映画)

3.9

10年代以降、大量生産されるロシアの"大祖国戦争"映画の割と初期の作品。
この映画でロシア産独ソ戦モノを継続してウォッチするようになった映画でもある。

日本人として鑑賞する自分にとって、独ソ戦は中学
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

ネトフリ史上最大のドル💸を投入したアクション大作。

というか、アクションだけで構成されてるは過言ではなく。
ストーリーっぽいものも殆どオマケ。

ライアンゴスリング、クリエヴァ、アナデアルマスら豪華
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

はじめての是枝作品。

是枝監督という人を正直よくは知らないけども、フィルモグラフィ的に疑似家族や、社会から隔絶されつつあるコミニュティが最後の受け皿となるというテーマをライフワークにしてる作家さんな
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

スパイクリーのコミカルさと、どストレートに胸糞な人種差別風刺がズシンと重い、パッション凄まじい映画だった。

また、史実ベースだというのだから驚きかつ、頭が痛くなる事この上ない。

映画作品としては、
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

待ちに待ったクリヘムの裸体、もとい続編〜
前作「ラグナロク」の脳筋テンションを継承しつつ、ワイティティセンスは健在。

底抜けに楽しく映画館を後に出来たのは嬉しい限りだった〜


個人的にソーシリーズ
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

高校時代に初見でレンタルした際には、こんな映画が許されるか、そして息をするのが苦しくなるような映画だった思い出。

コロンバイン高校銃乱射事件を扱った作品として、その後の銃乱射事件を題材にした映画の文
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.4

真面目なタイプの隕石ディザスター映画。
ジャンルはアポカリプスもの。

普通世紀末モノっていうジャンルは、未曾有の破滅に対して、如何に主人公、もしくは人類が切り抜けるかっていう点を物語の帰結点に持って
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サイン(2002年製作の映画)

4.0

シャマラン映画で1番好き。
謎の愛くるしさがある。

シャマランの独特な重力バランスは、この映画も御多分に洩れず。

チープさとか、宇宙人のヘボぷりとか、ミニマルな範囲で収まってることに対して、メタク
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