あっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

あっちゃん

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小さな村の小さなダンサー(2009年製作の映画)

4.0

ヒューストン・バレエ団の元プリンシパルで、中国出身のリー・ツンシンのベストセラー自叙伝『毛沢東のバレエダンサー』を「ドライビング Miss デイジー」のブルース・ベレスフォード監督が映画化したヒューマ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

ドラマ『東京ラブストーリー』などの脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村架純のダブル主演で映画化した青春ラブストーリー。

京王線の明大前駅で終電を逃し偶然出会った大学生の男女の5年間の恋の
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彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

3.0

第59回ベルリン国際映画祭最優秀監督賞を受賞したイランのヒューマン・ミステリー。

ささやかな週末旅行を楽しもうとテヘランからカスピ海沿岸の避暑地にやってきた友人たちが、1人の女性が忽然と姿を消したこ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

『新聞記者』の藤井道人監督が、時代の流れの中で排除されるようになったヤクザの世界に身を置いてしまった孤独な男の生き様を描くオリジナル作品。

これほど悲しく切ないヤクザ映画は初めて。
ヤクザ映画という
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悪人(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

吉田修一の同名小説を妻夫木聡と深津絵里主演で映画化したとても重いヒューマン・ドラマ。

長崎のさびれた漁村を舞台に、殺人を犯してしまった孤独な青年と、彼と共に逃避行する女の切ない愛を描く。負の連鎖が続
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羊飼いと風船(2019年製作の映画)

3.5

チベットの美しく雄大な大草原に暮らす、羊飼いの家族の日常と葛藤を描くヒューマンドラマ。

近代化の波が押し寄せ、伝統や価値観が変わりつつあるチベットで、牧畜民として昔ながらの暮らしを送る家族に、ある日
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

4.0

1963年公開の工藤栄一監督による同名映画を三池崇史監督が、豪華キャストでリメイクしたエンタメ・アクション。

江戸末期、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)は、非道の数々で悪名を轟かせていた。幕府内では極
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.5

第92回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされたポーランドのヒューマンドラマ。

前科者は神父になれないと知りながら、いつか神父になることを夢見ていた青年が、少年院から仮釈放後にふと立ち寄った教
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おにいちゃんのハナビ(2010年製作の映画)

4.0

花火で有名な新潟県小千谷市の「片貝まつり」を背景に、引きこもりの兄と白血病で余命わずかな妹との兄妹愛を描く実話ベースのヒューマンドラマ。

エンタメ性を排除した極めてシンプルな王道ストーリーで、しかも
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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

4.0

1990年、第2の人生を謳歌しようとソ連からイスラエルに移民してきたスター声優夫婦の再スタートをユーモアを交えて描くビタースイート・ドラマ。

イスラエルに移住したものの、声優の仕事が見つからず、妻は
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冬の小鳥(2009年製作の映画)

4.0

韓国で生まれ、養女としてフランスへ渡ったウニー・ルコント監督が、自らの少女時代を映画化した自伝的デビュー作。

1975年のソウル。父親に捨てられカトリックの児童養護施設に入れられてしまった9歳の少女
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ブロンド少女は過激に美しく(2009年製作の映画)

2.0

現役最高齢の劇作家マノエル・デ・オリヴェイラが、ポルトガルの文豪エサ・デ・ケイロスの短編小説を映画化。

ブロンド少女に一目惚れした男の奇妙な恋の行方が、列車内での回想として描かれていく。

撮影中に
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スープ・オペラ(2010年製作の映画)

2.5


阿川佐和子の同名小説を映画化したハートフルドラマ。

古びた一軒家で暮らす35歳独身女性の主人公が、ひょんなことから転がり込んできた風変わりな初老の自称画家と若い雑誌編集者という2人の男との奇妙な共
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ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

4.0

ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘ダコタ・ジョンソンと、ダイアナ・ロスの娘トレイシー・エリス・ロスが共演したサクセス・ストーリー。

ピークを過ぎた40代の伝説の歌姫とその下っ端アシスタントが
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脇役物語(2010年製作の映画)

2.5

名脇役として活躍する益岡徹を長編初の主役として迎え、うだつの上がらない万年脇役俳優の奮闘を暖かい目線で描いたヒューマン・コメディ。

俳優なのに、街を歩けば店員や警備員に間違われ、家では大物劇作家の父
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うまれる(2010年製作の映画)

3.0

一般公募した約200組の家族の中から選んだ4組を2年間にわたって密着し、妊娠、出産、子供の胎内記憶、不妊、流産、死産など命の尊さを問うドキュメンタリー。

両親が不仲だった上、弟が障害を持って生まれ、
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義兄弟 SECRET REUNION(2010年製作の映画)

3.5

南北それぞれの国家に翻弄されながら生きる2人の男の運命を、ソン・ガンホとカン・ドンウォンの共演で描き、韓国で550万人以上の観客動員を記録した社会派ドラマ。

韓国の情報部員と北朝鮮の工作員という本来
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信さん・炭坑町のセレナーデ(2010年製作の映画)

4.0

「愛を乞うひと」「OUT」の平山秀幸監督が、辻内智貴の小説を映画化。

昭和38年の福岡の炭坑町を舞台に、貧しいながらも力強くたくましく生きる人々の日常と、やがて訪れる過酷な運命を描く骨太なヒューマン
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

4.5

100年以上営業しているマンハッタンのロシア料理レストランに集まった人びとの交流を描いた、とても暖かいヒューマンドラマ。

二人の子供たちを連れて夫から逃れてきた主人公が、ロシア料理レストランに転がり
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.0

隣人同士の生活音トラブルがもとで、マスコミやネット社会を巻き込む大騒動へ発展していく様子を描いた社会派ドラマ。

36歳のヒロインは夫と一人娘の3人家族だが、スランプ状態の小説家。引越し先の隣人おば
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.0

18世紀、フランス・ブルターニュの孤島で、結婚に踏み切れない貴族の娘と、彼女の肖像画を描く女性画家のひと時の恋を描く。

2019年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞。

主要キャスト
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.5

レコードレーベルのモータウンを設立したベリー・ゴーディ・ジュニアのドキュメンタリー。

スモーキー・ロビンソン
マーヴィン・ゲイ
テンプテーションズ
シュープリームス(ダイアナ・ロス)
スティービー・
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酔いがさめたら、うちに帰ろう。(2010年製作の映画)

2.5

戦場カメラマンとして活躍した鴨志田穣の同名自伝的小説を映画化。

漫画家の西原理恵子と結婚して子供も生まれた主人公は、アルコール依存性だったが断酒できず離婚。立ち直ろうと過酷な治療に耐える彼が、家族の
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ふたたび swing me again(2010年製作の映画)

3.5

50年ぶりにハンセン病療養所を出た元ジャズ・トランペッターの祖父とその孫が、かつてのバンドメンバーと再会するための旅に出るロードムービー。

ハンセン病に対する偏見と差別をあまり重くならないように描い
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.0

2014年に中国で実際に起きた薬の密売事件を映画化した社会派エンタメドラマ。中国で興業収入500億円を超える爆発的ヒット作。

上海で小さな薬屋を営む店主は、金策に困り果てていた。あるきっかけで、慢性
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バーレスク(2010年製作の映画)

4.5

歌手を夢見る田舎娘のシンデレラストーリーをパワフルに描いたミュージカル・ドラマ。

映画初出演にして初主演となるクリスティーナ・アギレラの圧巻の歌唱力が、この作品の最大の魅力。彼女の可愛さと鳥肌ものの
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

1984年、日本中を震撼させた戦後最大の未解決事件「グリコ・森永事件」をモデルにした塩田武士の同名小説を土井裕康監督が映画化。

重厚で本格的な社会派作品。
あの500ページを超える展開の激しい長編小
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.5

辻村深月の同名小説を河瀬直美監督が映画化。

子どもを授かれなかった夫婦が、14歳の生みの母の赤ちゃんを特別養子縁組で引き取り、6年後に起きた親子関係の葛藤を描くヒューマンドラマ。

子ども産むことを
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最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)

4.5

「北の国から」を演出した杉田成道監督が、池宮彰一郎の同名小説を映画化。

赤穂浪士の吉良邸討ち入りから16年、密命を受けて密かに 生き延びた二人の武士の生き様を描いた傑作時代劇。

主君に対する忠義を
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愛する人(2009年製作の映画)

3.5

14歳の時に出産した娘を手放すしかなかった母とその娘が、37年間の空白を経てお互いの距離を近づけようとする姿を描くヒューマンドラマ。

女性たちの視点で母性を描いた作品。主人公の母と娘は、過去の哀しみ
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.5

写真家を目指す主人公の次男が、写真専門学校卒業後、就職せずふらふら過ごしているのを心配する両親と兄の全面協力によって、木村伊兵衛賞を受賞する実話を映画化。

家族と恋人の暖かい支援によって、夢を実現し
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白夜行(2010年製作の映画)

2.0

東野圭吾の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンス。

ある殺人事件の容疑者の娘と被害者の息子の19年に及ぶ壮絶な人生を描いているが、ただ重苦しく淡々と進むメリハリのないストーリーに、全く感情移入で
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

1993年の埼玉愛犬家殺人事件などいくつかの猟奇殺人事件に触発された園子温監督が描く問題作。

R-18指定の猛毒エンタメで、衝撃的なエログロシーンが頻出するトラウマ映画。

ラストまで救いようがない
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.5

ポーランド作家イェジー・コシンスキの同名小説を基に、第二次世界大戦中、ホロコーストから逃れる13歳の少年の過酷な放浪の旅を描くドラマ。

純粋な少年が、非理性的、非倫理的な大人の世界に傷ついて、心が歪
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.0

旧東ドイツ出身の現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルとした作品。

主人公である画家の芸術家としてのストーリーにはがっかりした。芸術を目指す若者の信念や情熱が、中途半端で伝わってこない。

むし
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

トランスジェンダーとして孤独に生きてきた主人公と、親から愛情を注がれずに育った少女が、バレエを通して強い絆で結ばれていく姿を描くヒューマンドラマ。

とにかく、草薙剛の演技が凄すぎて、本物と見紛うほど
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