KanataAndoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

18歳で知らぬ地に嫁ぐことになり、そこで嫁として強かに奮闘するところに、戦争がやってくるつくり。日常と、戦争という非日常の入り混じり具合が絶妙で、リアルさが増していた。
更に絵の挟み方がとても上手く、
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

子どもの頃に一度見ているがきちんと記憶していなかったので、死ぬまでに一度はきちんと見ておきたいとずっとあたためていた作品。
やはりトムハンクスはすごい。そして戦争のむごたらしさをリアルに物語っている作
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海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

3.5

ゲイの男の子たちを描いたアニメ映画はあまりないので、その意味では素晴らしいが、私の期待値が高すぎたのか内容はイマイチだった。人が死んだからとか、そーいうので深さを出すのではなく、もっと日常的なところで>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.1

LGBTの存在を認知されているのが当たり前になってきた時代風靡や現在の傾向も学生という多感な時期の主人公を題材とすることでわかりやすく取り入れつつ、当事者がかつてからおそれる不安や葛藤に沿っていて、か>>続きを読む

24時間ずっとLOVE(2018年製作の映画)

3.2

映画の内容として評価するならイマイチだったけど、こーゆー少し放漫なぶっとび具合やコントロールできない若い心情は理解できるのと、2人のストーリーとしては面白味があったし、なぜか親近感を抱かせる作品だった>>続きを読む

サーカス・オブ・ブックス(2019年製作の映画)

3.7

ひとりの人間の一生の人生の中で色んな人や時代背景、育ちや環境を経て、尚も信じ続けていたもの、特に信仰や"悪"とされてきた固定概念が、何かをきっかけに目に移ろい行きて変わる。
そこには心の傷みも不可も何
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余命10年(2022年製作の映画)

3.5

沖縄に向かう飛行機で鑑賞
いい映画だし感動はしたが、泣かせにき過ぎてると冷めてしまう性分なので、リアルが遠のいている部分が惜しい

さよならくちびる(2019年製作の映画)

4.0

心の隙間に入り込んでくる映画だった。
若さ故の気持ちを素直に言葉に転換することをまだ知らない不器用な生き方も生々しい人間らしさも全て尊い。
不器用が故、音楽を通してしか気持ちを発散できない、そこに気持
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.0

僕の孤独感は子どもの頃から蓄積されたものだ
幼少期大人に奪われた自由、大人に傷つけられた人生、学生時代に殺した感情たち、それを取り戻すためにたたかった20代、そして今やっと普通を手に入れて過ごしている
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.8

全体的にあたたかく、ユーモアもあってよかった。
兄役はトランスジェンダーだが、さらっと自然に描かれていて、時代背景はまだ否定的な親の元という設定であるものの、いい人として起用されていてよかった。

アイ・アム・マイケル(原題)(2015年製作の映画)

3.2

ゲイであることを否定されて育った彼は、恋人に愛されていても、信仰に頼らないと不安と心の揺らぎを安定されられなかったのだろう。
本心から背いて、自分自身の心をも騙してあたかもそれが本当のように思い込んで
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.5

マットの複雑な心境が読み取りにくかったけど、考えさせる構造なのだろうと深みも感じた。
マットがもの忘れしたり、やたらと頑固なのは、複雑な心の予防線というか、何かの精神病なのだろうか

ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

4.3

映画を見てて度々思うことがある
"僕はこの人の孤独を知っている"
この人の悪の背景には、真っ直ぐに生きられなかった、素直に生きたかった過去がある
周りが悪の自分を嫌う以上に本当は自分が一番嫌いなんだ
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劇場版ポルノグラファー プレイバック(2021年製作の映画)

3.5

頑固で天邪鬼で不器用にしか表現できない背景には自信の無さがどこか見え隠れしている
頭の良さが作用し、人を傷つける言葉がずらずらと出てきてしまう
愛は本心だけれど、愛を伝える以前に自分が出来た人間ではな
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祈りのもとで 脱同性愛運動がもたらしたもの(2021年製作の映画)

3.8

転向療法は本当にあった
それを信じていた人たちがいたこと、それに縋る思いで本気で助けを求めた人がいること、その末路のリアル体験談
全てが仕方なかったというか必然だったと思うが、その辛さは計り知れない
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ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

4.0

これは"私たちの"生きてきた軌跡、
僕が見てきた世界だと思った。
この深さは、この世界で生きてきた人にしかわからないものがあるかもしれないけど、映画としても好きな作品の一つになった。

僕らをつなぐもの(2022年製作の映画)

4.0

2人の父親と、愛のもつれ、そして真実の愛のお話。
LGBTQの認知度が高まって、きっともっと同姓婚の革命は起きていく。
この先同姓婚が日本で認められたとしても、
つまりこういう問題が新たに出始め、公に
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I Am Here-私たちはともに生きている-(2020年製作の映画)

3.9

以前働いてた店の先輩の作品が、国際トランスジェンダー可視化の日にあわせて無料公開されていたので視聴。
知り合いが多数出演。
何かをしたいと思う人は多いけれど、実際には評価するだけで何もしない人が多い中
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

4.0

「心まで描くの?」この台詞に、この2人の言葉数の少ない中での通じ合うものが映し出されている気がする。
芸術に目を奪われる心の美しさ、それを感じとる審美眼を持ったフェルメール。二人の繊細さや絶妙な距離感
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.5

本当に心の綺麗な人は存在すると思っていて、彼の実直な愛もまた人の心を浄化する力を持っている
僕も常に本当に心の綺麗な人を求めている

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.4

原作の小説がよかっただけに、映画は物足りなさがあったのと、主人公の人物像が小説のイメージとだいぶ違う見解にとれた。特殊メイクが凄かった。

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

4.1

あまりに辛い現実を突き付けられる内容だったが、生と死と真摯に向き合っている映画だとも感じた。

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

4.3

これはきっと心を失ったことのある人にしか刺さらない映画かもしれないが、愛を以て心を取り戻すまでの過程にリンクしてしまい、私にとっては目を離せない映画だった。初めて感情を知ったあたたかみと過去の過ちへの>>続きを読む