烋沱苦閔

烋沱苦閔

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます。

圧倒的脚本力、構成力。
ロサンゼルスを行き交う人々が偶然にクラッシュする瞬間を描いた作品。

それぞれの人がそれぞれの事情を持っているが、それを単体で描かず、群像として描くことで、よりスケールの大きな
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卒業(1967年製作の映画)

3.8

タイトルの意味するところはまさかの童貞卒業か!?と途中でなった。まあ童貞ならロビンソン夫人に夢中になるのもやむ無し…
ああいうドラスティックなラストは本当に好き。その後の賢者モードも。
花嫁をさらうと
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.0

イーストウッドのいかにも強そうな立ち姿に反して、チンピラを殴るシーンのパンチやキックが弱々しい…
色々な点から考えてあの結論はあまり納得できない。
どうにも腑に落ちない映画だった。

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.5

あまり集中できないままに鑑賞したのでとりあえず…
いずれ見直す。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.4

ホラーだと思っていたらむしろサスペンスに近く、あまり怖くもなかった。
映画としてのまとまりのようなものも高くないように感じた。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.6

宇宙に関する知識が無いためかは分からないが(あとブルーレイの綺麗な映像で見たからというのもあるが)、全く古さを感じさせない。CGもないのにこのレベルの映画を作れた、また作ろうとした気概に驚く。
意味不
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.5

むきだしの愛ではなく愛のむきだし
むきだしという言葉が持つ官能と野性と危うさを存分にぶちまけたストーリーだった。
4時間が普通の映画の2時間より短かった。
ゆらゆら帝国の「空洞です」も、映画を見終わっ
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.2

園子温の映画は大体好きなのだがこれは少し微妙だった。そもそも最初に実録(もどき)だ!と宣言しておきながらほぼフィクションという所に少しあざとさというかセコさのようなものを感じた。
園子温の、テンション
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

気持ち悪いと言っても過言ではない独特のカメラワーク。最後のセルマの歌や息子の治療の報告は救いだったのだろうか。観客を叩き落とす落差作りに貢献しているように見えた。
見るものの心に上から少しずつ重さを加
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酒とバラの日々(1962年製作の映画)

3.6

不朽の名曲たる主題歌だけではない。
ラストもビターでよかった。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.9

上品な、ウィットに富んだゆるっとしたコメディという捉え方。誰にでも薦められる良い映画だと思う。
使われている音楽やタイミングに少しだけ不満はあった。

私の男(2013年製作の映画)

4.1

好みの作品。ズブズブの男女に父と娘という幻を被せ、荒涼とした北海道の地に私と貴方だけといった具合だろうか。
相手の言葉に直接答えようとしない独特の台詞回しも斬新。台詞の間の余白を観客が、ある程度固定的
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.9

レクター博士の圧倒的な存在感が良い。それを生かすジョディ・フォスターの好演も光る。
解説抜きではあるため超能力的に感じざるを得ないが。
続編を見ようと思う。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

良さがよくわからなかった。
SFの金字塔とまで言われているだけに残念。
誰かに面白さを解説されながら見てみたい。

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

良い映画。
コルレオーネが死ぬシーンが白昼夢のような、ちょっとした浮遊感のようなものがあり、そこに幸せを感じた。

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.3

単純に私が怪獣大合戦に興味が無いだけなので、この評価は不当かもしれないが、VFX以外はあまり出来の良い映画とは言えないだろう。
ゴジラのデザインからして少し太りぎみで疲れたおっさんのような顔つきで、神
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ゴジラ(1954年製作の映画)

3.9

ゴジラというブランドを作り出し、日本映画界に多大な貢献をした作品。
シン・ゴジラ観賞後に見たため、作品そのものよりもこの作品が与えた影響の面を考えながら見てしまった。
しかし、驚いたのは、科学者の社会
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

他の邦画とは一味違うエンターテインメント。
劇場で二回観賞。一回目で理解できなかった細かい部分の会話を理解するため。しかし、そこの理解はおそらくDVDを買って一時停止しながら見なければ不可能だろう。
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メメント(2000年製作の映画)

3.6

この仕掛けを思い付いたのはやはり評価すべきではある。
しかし、頭とケツ以外のシーンが機械としてしか働いてない。そこにドラマはない。テクニカルな映像パズル的な作品であり、所謂映画というものからは逸脱して
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます。

見るのにエネルギーが要る映画だった。
しかしそれをかける価値は十分にあった。
ストーリー全編にかけてメタファー、仕掛けの嵐。一回目の鑑賞では何がなんだか分からなかった。ネットで解説を見て、ラスト30分
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.5

友達がいない人間があんなにすんなりあのイケイケのグループになじめるものなのだろうか。話のテンションは合わないだろうし、あちらが合わせてくれる事に対する申し訳無さや、サムの彼氏に対する劣等感のようなもの>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます。

端的に言って面白くない。
最初にサマーに「真剣に付き合う気はないし、恋人の関係になるつもりもない」と言われて、主人公はそれを了承したにも関わらず、あとになってその微妙な関係をはっきりさせようと苛つきだ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.3

理解できた気は全くしないが、面白かったのは分かる。
十字架のシーンの象徴性、画のクールさは特筆に値するものだと思う。
ユーゴスラビアの歴史を学び直してから、何年後かに見てみたい。

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

4.6

素晴らしい映画だが、この映画を「面白い」と評価することはできない。
それは作中にも描かれた、先進国の無関心と同質のものだからだ。
この映画を見た1時間後に観客が考えていることを集計してみたら、残酷な現
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

面白い。
エンターテインメントとして非常にレベルが高いことは確か。
しかし、ランチョーが圧倒的天才であることにほぼ全て救われている(そういう映画だから当たり前ではあるけども)。
それと、これは発展途上
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渇き。(2013年製作の映画)

4.9

ナンセンスバイオレンスの極致。ただただ美しい。
痛みと死と憎しみに敬意を持った表現に脱帽する。雪景色や淡く危うい学生生活で美しさを観客の心に塗り付けて来たかと思えば、クラブのシーンのパンチ力にも圧倒さ
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バケモノの子(2015年製作の映画)

1.2

金を巻き上げるためだけに適当に作られたのではないかと思われた。全年齢向けのアニメを作るということの難しさもあるとは思うが、それにしても酷い。
各キャラクターのとる細かい動作はまさに狙いの客層通りの子供
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(1985年製作の映画)

4.0

だだっ広くもうねった野原、群衆を分け城から落ち延びる狂人、孤独を突きつけられ佇む盲人。フレームごとに重厚な意味合いを提示している。その画の堂々たるやさすがは巨匠と言われる人物の映画だと思わせる。
役者
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます。

確かに各所で言われている通り、台詞や個々のシーンとしては面白いものは多分にあった。あのゴリゴリの黒人のボスが真っ先に犯される所だとか、タランティーノ演じるジミーがキレまくるシーンだとか。
しかし、それ
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.4

単純に面白かった。
夏の瑞々しさを、あえて元の色を犠牲にしてでもキタノブルーの中で表現する所に心意気を感じた。久石譲の映画史に残る音楽も素晴らしい。完全にその鮮やかさに打ちのめされてしまった。
菊次郎
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます。

名タイトルだと思う。しかし、内容とは少し開きがある。
完全に諦めきった人々の、頽廃的な美しさを期待していたが、少し違った。彼らがかの犯罪行為に及んだ動機はとても軽いものだった。女に男を見せようと始まっ
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.9

台詞を可能な限り廃することで人間の繋がりっていうのは言葉じゃないんだということを教えてくれる作品。
人生は遠景で見たら、宇宙の時間で考えたら、確かに一瞬で散る花火だ。しかし、近景で見たら、花に火がつい
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愛の嵐(1973年製作の映画)

3.6

この映画に限った話ではないが、やはりドイツあるいはオーストリアという国をフィーチャーした作品なのだから、ドイツ語が聞きたかった。ドイツ語が理解できるわけではないが、ドイツが舞台なのに英語を喋られるとそ>>続きを読む