映画観るイヌさんの映画レビュー・感想・評価

映画観るイヌ

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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.7

騙された。めっちゃ耳と目を塞いで鑑賞した。。。怖かったけど後半はなんだか笑けてきて、観終わって随分経った今、色彩が頭にこびりついている。

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.0

幸福と快楽を 空気と液体に喩えたのは誰だったかな。

追体験できる人とそうでない人がいると思う。自分は後者だった。だから、自分ごととして掻き乱された人がいることに思いを馳せる義務があると思った。

心と体と(2017年製作の映画)

3.5

ハンガリー映画には血の温度がある。それでなんというか、生命力と表裏一体の繊細さがある。
呼吸することで誰かに気づかれてしまうんじゃないかと、周囲の視線に耐えられない気持ち。こんな気持ちを、マーリアみた
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恋するアナイス(2021年製作の映画)

3.0

人が 過去や未来や社会と密接に絡まり合っていることを、アナイスは理解できないんだ。
アナイスはキュートだ。それは、実体のあるものに対する愛情表現・扱いが感情に忠実でシンプルだから。目に見えるものはなん
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あの日々の話(2018年製作の映画)

2.8

みんなちょっとずつイイ奴でちょっとずつヤな奴。ワンシチュエーション映画って好きなんだけど、人の毒を吸えるからだな。

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

2.3

作り込みと詰め込みがサイズオーバーだなあ とか思ってたら、まんまとカルトに気づかなくて「あっぶね!!」ってなった。

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.3

どろりと油の浮くスープを飲んだような。ずっと胃が重たかった。

バビロン(2021年製作の映画)

3.0

映画の人生映画。
・なんで自分は、座って映画を観ているんだろう。タイトルが出るまでのボルテージに高揚した。
・世界大戦期の描写はすっぱり抜けてて潔いのに、人種差別やLGBTQに関わる描写の浅さは、アン
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、エロイーズとおんなじ顔して観てた。

マリアンヌは描くために観察する。その実 目の前の人からは目を伏せて顔をそむけることになる。対してエロイーズは、目の前を凝視したり、後ろを振り返ったりするこ
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

5.0

人が死ぬほうのアメリ。
はじめから終わりまでさいっこうにおもしろかった。

日本語ネイティブじゃない人の話す日本語ってなんてキュートなんだろう...。

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

3.0

考察できる視点がないから、たぶん、徹夜頭に流し込まれる妙に現実ちっくな夢、ぐらいの距離感が心地よいな。

恋人はアンバー(2020年製作の映画)

4.0

カミングアウトの前に「カミングアウトするべき立場である自分」を自覚する段階がある。つまり自分が性的少数派だと知るという動作で、それってかんたんなことじゃないと思っている。だから本作におけるカミングアウ>>続きを読む

天使のたまご(1985年製作の映画)

3.0

押井作品の、感情が抑圧されているのが好きだ。卵の中で感情が細胞分裂を繰り返しながら脈を打っているさまを、受け手は殻越しに感じ取る。

少女がたまごをお腹の中(正しくは服の中)に入れた時、胎動が完成した
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.5

観れたから 今年の夏を 閉幕できた(四畳半川柳)

『サマータイムマシン・ブルース』で流れを知っているつもりだったけど、おみそれした。四畳半情緒たっぷりだった。
ループの中に「動」がある感じ、たまらな
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父の秘密(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この先を描くとしたら、娘には獲得していくものがあるけど、父は失っていく一方なんじゃないか。

波とか食器とか車の音とか、いろんな音が、父の 心が軋む音に聞こえる。

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

2.8

渡辺大知見たさに鑑賞。満足。

にぎっていると同時に守っているような、手のひらにあるのはそんなひそやかな光なのだろうな。

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

-

スコアはつけられない。「作品」を楽しみたい時に観るべきではなかった。

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.5

依存症とそうじゃない状態の違い。「日常生活に支障をきたしているにも関わらずやめられない状態である」か否か。

自分は、性行為に限らず全く沼り属性ではないけれど、主人公と自分の重なる何かがちらちら見え隠
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.5

制作陣のスピードでしか次のシーンがめくられないような構成上のもどかしさにジリジリさせられたし、演者もハマり役でおもしろかった!