KOさんの映画レビュー・感想・評価

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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.5

プロレスの世界を舞台にした物語ですが、プロレスを一切知らない自分が泣くほど普遍性がある映画でした。(アイアンクローが技の名前だって、映画見て知ったレベル)
父親を中心とした強い絆で結ばれた家族、でもそ
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グレート・インディアン・キッチン(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

観ていて非常に辛い内容で、何度も観るのやめようと思いながら最後まで鑑賞しました。
このビジュアルは鋭い嫌味だなと思った、女性差別とミソジニー、家父長制度と男性優位についてのお話。
インドの伝統的な家庭
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.0

テレビで何十回も観た(XXロードショー系、贅沢な時代でした)作品ですが、改めて映画館で鑑賞。
インディ・ジョーンズシリーズ第1作目で、作品たちの中で一番真面目に作られた作品と思います。
この時すでにイ
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

5.0

以前家で観たけど映画館では初鑑賞でした。
映画館で観ないと見えないものがたくさんあった。

これまでと全く違って見えた発見が、登場人物の欲望が全て内面に向かっている、自分自身の中にしかない欲望なんだと
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孫文の義士団(2009年製作の映画)

3.3

ストーリーも良いけど、とにかく後半のアクションの鮮やかさが印象的。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.4

気楽に楽しめるし笑えるんだけど、熊がコカインを食べるというワンアイディアからの広がりはなかったかな。もう少しヒネリが欲しかった。登場人物のキャラクターはしっかりしてたので、よりそこが残念だったかも。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.2

面白かった!内面の不安をそのまま提示されて一緒に体験できる映画って初めての経験でした。心象風景を流す難解映画な作りではなくちゃんとストーリーがあるからこそ、なに?今何が起こってるの??と驚きが続いた刺>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

奇想天外な内容だけど置いていかれることも離脱することもなく楽しみながら観れました。
設定の通り、ベラの成長物語ということなんだと思うけど、どのフェーズに共感するかでその人が大事にしている価値が分かるの
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空白(2021年製作の映画)

3.8

何かが解決するエンディングじゃなかったのが誠実だと思いました。観てる間はずっと辛いし、じゃあどうすればいいんだと思ったけど、解決しなくてもきもちは変化はするという所は提示されていて内容の真実味が高まっ>>続きを読む

ただ空高く舞え(2020年製作の映画)

3.6

インド初のLCC創業の話。
主人公が困難を1つづつ解決していく姿に胸アツでした。また、解決する毎にやり方がレベルアップする所も主人公の成長が分かりやすく爽快だった。題材や展開から、個人的にはアポロ13
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バンバン!(2014年製作の映画)

2.1

ハリウッド映画のインドリメイク。インド映画らしさを期待したのですが、ダンスシーン以外はその点薄かったかな・・・
アクションもハリウッド的に感じたのですが、海上のアクションは一般的な人間の能力を無視した
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.7

昆虫大嫌いな自分ですが、映画終盤にはすっかりマッキー(ハエ)の愛らしさに夢中になってしまいました。さすがラージャマウリ監督。
ハエに転生して自分を殺した相手に復讐という荒唐無稽なストーリーを映画の世界
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

何度も観ているオールタイムベスト作品の1つだけど、映画館での鑑賞はやはり最高でした。また映画館で観れて感激!
オープニングからビジュアルも奇跡のような美しさ、ストーリーも完璧。この映画で表現している美
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ピザ 死霊館へのデリバリー(2012年製作の映画)

3.3

ホラー映画と思いきや、最後のどんでん返しが南インド映画らしい作品でした。ホラー映画としてはオーソドックスでそこそこ怖く、でもスプラッターのようなグロさがなくて観やすかったです。
屋敷のインテリアが怖さ
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(2023年製作の映画)

1.9

色んな要素が詰め込まれていたけれど、中途半端で新しさがなく既視感の連続だった。残念でした。

ストーリーは本能寺の変なので新しさは期待していなかったけど、時代劇としての演出(特に戦闘シーン)は黒澤明を
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マスター 先生が来る!(2021年製作の映画)

4.8

ローケーシュ・カナガラージという監督を知ることが出来た、自分には記念すべき作品。
日本語コピーのせいで少年刑務所の少年たちを更生させる映画だと思ってたら全然違って驚いた。
ヴィジャイさんを主役に据えな
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ビギル勝利のホイッスル(2019年製作の映画)

3.2

女性のエンパワメントをストレートに取り上げた作品で、国に関係なく女性なら共感できるポイントがあると思います。
インド映画らしく、ストーリーや展開は現実的でない部分も多いのですが、根底にあるのは女性であ
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マジック(2017年製作の映画)

3.2

インドの医療問題をテーマにした、シリアスな内容をエンターテイメントとしても成立させているところが面白かった。
正しく、法に則って解決するのではなくこんな方法で!というところがインド映画らしいのと、主演
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ペーッタ(2019年製作の映画)

2.9

ストーリーは安定の南インド映画の様式美って感じでした。前半は割と牧歌的な展開からの後半は辛い過去が暴かれての血みどろの復讐。。。
これまでテルグ映画とタミル映画を何作か観て理解した、地域独特の類型化さ
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ヴィクラムとヴェーダ(2017年製作の映画)

2.7

善は本当に絶対的なものなのか、悪はどこから悪なのか、問いかけるサスペンス映画で、ノワール感の強いモダンな映像とよく練られた脚本、手練れの主人公2人の演技力で楽しめました。
特に前半の、犯人ヴェーダと刑
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

とにかく、スコセッシが今の時代にアップデートしていることに感動しました。この年齢で、超巨匠なのにまだ新しい映画を撮りたい、撮るぞという強固な意志を持ってるところにぐっと来ました。映像も演出もこれまでの>>続きを読む

オーマイゴッド 〜神への訴状〜(2012年製作の映画)

2.8

インドでこのような映画が作られたのが意外で驚きました。
実際に訴えられるのは神そのものではなく宗教家たちなのですが、そのあたりのヒネリはインドならではなんですかね。主人公は絵にかいたような正義の人では
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.7

良品でした。
主役のシュリデヴィがとても美しく、でも保守的なインド社会で下に見られる伝統的な母であり妻である女性をリアルに演じていました。
家族(夫と娘)の彼女への扱いはいくら愛がベースだとしてもキー
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

ハーヴェイワインスタインのセクハラを世に暴いたのは本当に大きな功績だったなとこの映画を観て改めて思いました。昨今の日本の状況を鑑みても、これを経て常識が変わったところありますよね・・・。

プロミシン
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.1

インドのカースト制度外にいる不可侵民ダリトの女性達が運営する新聞会社とそこで取材を続ける女性3名を追ったドキュメンタリー。
カースト差別、女性差別という2つの重荷を背負いながらもジャーナリズムで自分の
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

ウェス・アンダーソン作品はストーリーよりも画面や世界観に浸る映画だと思っているのですが、この映画はその点が更に磨かれていると思いました。
独特の美しさとちょっと引っかかる感じが観ていて楽しかった。スト
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

タイトルは恋愛時代よりオリジナルの獨立時代の方が内容に合ってると思う。
恋愛を経て他人とどう繋がりながら自分を確立していくか、という内容と受け取りました。当時中国本土とは別に経済発展を遂げていった台湾
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

映画館でまたこの映画を観ることができて(しかも4Kで)感激でした。
初めて観たときの感情がぶわーって蘇って冒頭で泣いてしまった。。
政治状況に翻弄されて弾圧される芸術と伝統、その中で生きる3人の関係、
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ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

2.6

J.G.バラードの原作が好きだったので鑑賞しました。
原作を忠実に映画化してると感心しつつも、忠実なせいで映像にすると意味が分からない・・・と見えるものだなぁと思いました。
小説はタワーマンションとそ
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.2

タランティーノ映画の舞台裏が覗けて面白かった。
Newな話はあまりないかもしれないけど、タランティーノが映画製作で大事にしていることが出演者の口から語られて説得力があった。
個人的にはジャンゴでディカ
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ラーマーヤナ/ラーマ王子伝説(1993年製作の映画)

2.8

最近インド映画、特にテルグ映画にハマり、どうしても理解しにくいインド独特のバックグラウンドを知りたく鑑賞しました。
ラーマーヤナは特にストーリーや人物がモチーフが映画に映しこまれていることが多いとのこ
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古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

3.5

アニメーション、色、動きがとにかく美しかった。
3つのストーリーごとにアニメーションの方向性も違ってそれも楽しかった。色の組み合わせがフランスならではの美意識だなぁとうっとりしたのと、個人的には最後の
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.0

予告編を見て面白そうだなと思ったのと、評価も高そうだったので鑑賞しましたが、正直自分にはハマりませんでした。
ホラー映画だとは思っていなかったけど、映像としても怖くなかったし、ドラマとしても内容が薄か
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WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

2.5

アクションとダンスは技術が高くて視覚的にも美しかった。
ただ、インド映画なのにストーリーと演出があまりにもハリウッド映画的すぎるのと主人公たちのドラマが少なすぎて、インターバル後の後半はアクションもり
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エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

2.3

こういうのもてはやされた時代がありましたね・・・
実験的な映像で当時は斬新で面白かったんだと思うけど、今はもう良いかなと思いました。
10代20代ぐらいの若い子が観てどう思うかは興味ある(私が鑑賞した
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.9

いやー、面白かったし青春時代を思い出しました。
14歳ではなく13歳っていう設定が絶妙。親の言うことを聞きたいと素直に思える最後の年齢だよねきっと・・・。
レッサーパンダに変身したら疎外されるのではな
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