kyさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ky

ky

映画(828)
ドラマ(30)
アニメ(0)

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(2008年製作の映画)

4.1

色々と実家の犬と重なってみるのが辛い面が幾つも。。レビューというより回想記になってしまったけど、それはそれで、この手の映画の在り方なのでしょう。とはいうものの自分の感情論だけになってしまいました。>>続きを読む

さらば青春の光(1979年製作の映画)

4.0

モッズ文化を知るにはこれだ!ということだったので。モッズかロックか?というクエスチョンに、どちらも素敵な文化じゃないか。と応えたい。彼らの行き場のない葛藤は相手を蔑むこでしか癒せないわけではないはず。>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.4

自由を求めた2人。何かを信仰しているわけではありませんが、違法の結果はネガティブにしかならないということを感じさせられます。形は利己主義的な人間による犯罪ではあるけれど、ラストの2人はそうなるべくして>>続きを読む

工場の出口(1895年製作の映画)

-

世界初の映画。YouTubeで見れます。
1895年にフランスのリュミエール兄弟が制作した此方はタイトルの通り工場の出口から人が出てくるだけ、という作品。

映画といえば、音があって色があって演出があ
>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.7

もうこの作品から想起することが多すぎてはちゃめちゃなレジャーになりました。賢い女性は素晴らしい。ただエイミーみたいに賢さが犯罪という形でネガティブに作用するのは恐怖。ただそれも資本主義が招いた社会が作>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.4

芸術的とは何かと言われても定義するのは難しいように、こと映画は良くも悪くもつかみどころがなく芸術的だと感じました。
抑圧的な両親との葛藤が人との出逢いによって昇華されていきます。

アレハンドロは抑圧
>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.7

人という点を煙草屋を介して線に。自分への内的な嘘、人への外的な嘘。嘘と誠のパラドックス、其処にある人間模様と葛藤。このジャケットの意味がラストで心地良く昇華されます。

ブルックリンの煙草屋の店長オー
>>続きを読む

王になった男(2012年製作の映画)

2.6

正直なところ、あまりハマりませんでした。しかしこの王の言わんとした事は納得しました。本質的な優しさ、強さ、王の在り方。そんな事を伝えてくれる映画です。

実在したと言われる朝鮮時代の王、光海君
を軸に
>>続きを読む

キムチを売る女(2005年製作の映画)

4.3

見方によっては息子というハンデとも言える所在に女性であるという性的側面。そして其処に垣間見れる男という性を惹きつける一種のエロティシズムでありフェティシズム。見所は秀逸なカメラワーク。言葉も少なめで抽>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.2

また一つ好きな韓国映画に出会えました。もともと韓国映画の魅せてくれる表情というのは、他の映画にはない色味であったり感情移入のポイントがあるように感じるので好きなカテゴリでもあります。ロマンスであればと>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.9

もう2度と見たくない。賛否2極化すると言われている所以がよくわかりました。こんな感覚に苛まれる映画は初めてです。個人的に、もう不気味過ぎて本当に吐き気を催す描写でした。ホラーよりもグロテクスであり軽く>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.4

内容的にはサスペンスということもあり予想とは裏切られるものの映画としての完成度においてフィンチャーは裏切りません。サスペンスという大前提がありながらも、ドラマでもミステリーでもあり、そしてリスベットの>>続きを読む

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.7

恋愛と生死は表裏一体。生を司るのは恋愛でもあり、死を司るのも恋愛であるという様なことを伝えたかったのかな。フランスの美しくもシリアスな街並みが素敵で其処に潜む人間模様が不気味でありながら日常的にも思え>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

ウェスアンダーソンらしい豊かな色彩感や独特の世界観を感じることができる作品です。華やかなグラフィックですが、作品の背景には戦争に対する皮肉を込めている様にも。

格式のあるグランドブダペストホテルのグ
>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

結婚観や夫婦の在り方を再定義してくれる様な素敵な物語でした。日本でも人気な作品という事が頷けます。夫妻の在り方や企業の内情を対比しながら進む物語から、学ぶ事は多くありました。

アン・ハサウェイ演じる
>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.0

セクシャルマイノリティである本当の自分として生きるか、自分に嘘を付き虚構の自分として生きるのか。そんなズシリと重いメッセージとシリアスな描写。素直に生きることの大切さを感じました。

大学生のジャレッ
>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.6

「マイ・マザー」「mommy」と、彼の撮った作品を先日見たわけですが、それらに描かれていた周囲への"愛"やそれによる葛藤とは全く異なる愛の姿が描かれていました。此方は愛でも自己肯定の自己愛。

グザヴ
>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.4

映画に完璧も不完璧も無いと思いますが、完成度の高い映画だと感じます。此れがグザヴィエドラン。彼にとっての映画は、彼の心の闇も光もを写したものであり、社会への危惧を映しているのでしょう。設定は架空のもの>>続きを読む

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.4

これが所謂官能映画、フランス映画か。日常を切り取った映画にも見えながら、其処に垣間見ることのできる独特のフェティシズム。大衆ウケはしませんが素晴らしい映画で、愛の姿や人間の本質を突くような衝撃的な作品>>続きを読む

マレーナ(2000年製作の映画)

3.2

美しく男を惹きつける魅力のあるマレーナを、群集心理によりシナジー的に表現された虚構がもたらした恐怖。ビジュアル的にホラー要素があるわけではありませんが、群集心理による恐怖体験が、この映画にはありました>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.7

其々のカットがアーティスティックで、絵画のようなアート作品を散りばめて繋げた芸術作品のような映画でした。セクシャルマイノリティをこんなに芸術的に表現した作品は初めてです。でも良くも悪くも応えがなく作品>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.6

優しくするには痛みが伴う。だから家族とはいえ愛情だけで人に優しくすることは難しい。周りの支えがあるから優しく出来る。そんな事を思わせてくれる作品でした。商店と大型スーパーのアカデミックな問いかけも見応>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

視覚芸術的な作品で、アメリカンカルチャーを楽しめました。

退屈な日々にうんざりしながらウェイトレスとして働くルイーズと抑圧的な夫に嫌気がさしている主婦のテルマ。そんな2人は旅行へ。旅先で2人はある事
>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

テクノロジーの是非というのを示唆させてくれて、綺麗事過ぎず感情論でまとめ上げてくれるのもカタルシスを感じるので良かったです。少し違和感を覚えるシーンもありましたが良い意味でリアルな近未来を感じ取れまし>>続きを読む

王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

4.4

映画は娯楽であるという大前提があると思いますが、世の中の社会性や教育性を写す鏡だとも思っています。そんな自分にとって最高映画でした。めちゃくちゃ素敵な作品です。自分の語彙絞り出して書きました。一応ニュ>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.1

ジブリで1番回収に苦労した作品ということも頷ける内容でした。映画としては可もなく不可もなくですが、ジブリという事で期待値は高かったのですがあまりメッセージ性を感じ取れませんでした。淡い高校生時代の謎の>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.2

コーエン兄弟の作品は初めて鑑賞しました。この単調でも複雑でもない絶妙な感じが良いのだろうな。もう少し単調なら飽きるし複雑なら難しいし。

軽い気持ちで始まった偽造誘拐。妻を誘拐された夫と義理の父は躍起
>>続きを読む

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.1

AKIRAやらパプリカやら凄いと思いましたが、アニメーションは一番凄いと思う作品でした。荒廃した街の中にも新たなビジネス性や成長性を見出していて、現在の日本各地の街を比喩していて、テーマ設定も素晴らし>>続きを読む

海角七号/君想う、国境の南(2008年製作の映画)

2.0


台湾を日本が統治していた1940年代、台湾の南端の学校に赴任した日本人教師と台湾人の生徒との恋愛模様を描いた作品。終戦によって2人は引き裂かれ約60年が経過したある日再び物語が動き始める。

200
>>続きを読む

軍中楽園(2014年製作の映画)

3.2

よーやく、観ました。ジャケット見て惹きこまれ、これは絶対見ようと。しかし難解な作品でもありました。

戦後の台湾に公然の秘密として実在した娼館が舞台。1969年、確執の続く中国と台湾は金門島を最前線と
>>続きを読む

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.4

「耳をすませば」に続き観たことのないジブリ作品の鑑賞でした。今回は、それを越えるレビューになってしまいましたが、この作品から学ぶことは多岐に渡りました。今まで有名どころのジブリ作品しか見ていませんでし>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

4.2

此れは久々に邦画で"凄い""巧い"作品を見ました。ラストの演出は、これぞカタルシス。という感じでです。邦画の中ではかなりお気に入りの作品になりました。

東京で料理屋を営む夫婦。2人の店は失火が原因で
>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.4

過去1くらい長いレビューになりましたが、そのくらい強く素晴らしいメッセージ性を感じる今作でありました。自分事として気付きや勇気をくれるお話。


読書好きの中学3年生雫は図書カードに連なる天沢聖司とい
>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.2

お伽話がテーマなだけあってファンタジックで素敵なお話。ティムバートンらしさも全開で彼の世界観がこの中に凝縮されていました。彼の作品はビジュアル的に楽しいものが多いと思いますが、今作は特に名言も豊富で視>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

4.1

バタバタとしており数日ぶりのレビューです。此方のマークしてるだけでも700以上の映画を観てきたわけですが、1.2を争うレベルの演出の巧さを感じる映画です。ここまでテーマに合致した演出は中々ないと思って>>続きを読む

パピヨン(1973年製作の映画)

2.0

これが名作でいいのでしょうか。この映画を非難する訳ではありませんが、評価が高いだけに期待値も高かったのですが、内容とのギャップがありすぎてかなり残念でした。今作を高く評価している方を否定したい訳でも貶>>続きを読む