KeitaKasamakiさんの映画レビュー・感想・評価

KeitaKasamaki

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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.4

すごい。ニコラス・ケイジが本当に一言も話さなかった。
無敵感があるニコラスに笑える。
いつもはちょっと情けない役なのに、今回のニコラスに関しては絶対負けないだろうなという絶大な信頼感があった。
かなり
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

自分を守るために友達を突き放す。
それが引き金となり、取り返しのつかないことが起こる。

レオはレミにきちんと経緯を説明するべきだった。
何も知らないレミはただ突き放されたと感じて苦しんでしまった。
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.2

とにかく不気味だし、よくわからないというのが本音。
ジェフリーは最初からすごく気持ち悪い。
「クリープ」のマーク・デュプラスにも似た印象。
ジェフリーと同じ顔の男が沢山出てくるのもよくわからない。
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ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

3.6

そういうことか。
よくある話かと思ったら、ちょっと捻ってあって面白かった。

エヴァの演技力が素晴らしかった。
とてもお父さんのことが好きだし、心配しているのと同時に元のお父さんの性格じゃないという不
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

原作を買ったんだけど未読だったため鑑賞。
谷口(窪田正孝)の演技がよかった。
里枝(安藤サクラ)と初めて文具店で会った時のオドオドしていて少し不気味な印象から、付き合ってからの柔らかな印象への移行がう
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Tuesday(原題)(2015年製作の映画)

4.5

父不在の喪失感。
11分でバッチリ伝わる。
シャーロット・ウェルズの表現方法は本当に素晴らしい。
十分にとられた余白と、無駄な説明はしない。
これからこの監督の創る映画を沢山観てみたい。

火曜日だか
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.8

なんなのだろう、この深い余韻は…。
上映中、何度泣きそうになったことか。
特に泣かせにきているシーンではない「普通の」シーンで泣きそうになった。

カラムとソフィの何気ない会話シーンの全てに喪失感があ
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.7

ストーリーは全く救いようがないけれど、映像や音楽は素晴らしかった。
粘り強く対応してくれている夫に対して、そりゃないよという仕打ち。
シャルロット・ゲンズブールの感情が躁鬱みたいにコロコロ変わるし、観
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.6

SFなんだけど、重厚な戦争映画でもあった。
始まりから終わりまで暗いトーンで進む。
長回しの戦闘シーンの緊張感が凄かった。
いつ被弾してもおかしくないくらい銃弾がスレスレのところを掻い潜っていく。
S
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

面白かった。かなり皮肉が効いてるね。
儲けてる肉屋夫婦が金のことしか話していないところとか、娘の彼氏がヴィーガンを盾に、信念を押し付けないと言いつつも、めちゃくちゃ信念を押し付けてくるところとか。
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.3

完璧なストーリー・脚本。
これをめちゃくちゃ引き延ばした作品が「12モンキーズ」だね。
フィリップ・K・ディックあたりが書いていそうな、数ページで終わる完成されたSF作品。

映画はストーリーが命であ
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ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.2

見るに耐えないシーンもあって、変な汗が出て目を背けたくなった。
ジョーも、自分の信念を貫いているようで、あまり深く考えていないような気もする。
セリグマンも深いこと言ってそうでいて、実は大したこと言っ
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ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.2

セリグマンがジョーのぶっ飛んだ性体験を含んだ人生を、哲学やら数学、音楽、文学などの縦横無尽な知識と紐付けていく話。

ジョーの話をそこまで深く解釈する!?
と笑える部分も多々ある。
セリグマンがあまり
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.7

実話なのか…。
途中、正義と不正義を語る女性が出てくるけれど、本当に何が正義なのかよくわからなくなるね。
自国民を殺したテロリストを殺すための任務って。
どちらにせよ結局は殺人者であることは変わりなく
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

タイラーの軽薄っぷりで笑える。
初めっから軽そうな男だと思ってた。

ジュリアンが出てきた瞬間にとてつもないオーラを感じて、改めてレイフ・ファインズの凄さを知った。
長年心身をすり減らしながら、金持ち
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.0

とにかく色彩が美しすぎる。
ミュージカル色の強い映画で好みだった。
歌の力がすごい。
キャッチーな曲はほぼないが、印象深い曲ばかり。
起承転結がはっきりしている映画が好みな人だと物足りないかもしれない
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.0

冒頭、銀行に強盗に押し入り、ソニー(アル・パチーノ)が箱から銃を出すシーンが見どころ。
箱や紐がこんがらがって、ワタワタしていてめちゃくちゃダサい!笑
そして銀行員に銃を突きつけて間も無く、仲間の内一
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

1作目の不穏な気持ち悪さが無くて、ありきたりなホラー映画になってしまった感。
「ドント・ブリーズ」シリーズも、1作目の良さが2作目で全くなくなってしまったけれど、それに似た感覚。

それでもストーリー
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

ショーン・コネリーの存在感がやはりすごい!
そしてエンニオ・モリコーネの音楽が最高。
ロバート・デ・ニーロのアル・カポネはめちゃくちゃ性悪さが出てて良かった。
誰もが悪いことしていると知っているくせに
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情婦(1957年製作の映画)

4.6

恐ろしい完成度。二転三転するどんでん返し。
コミカルさと本格サスペンスがとてもいいバランスだった。
アガサ・クリスティらしさが出ている作品。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.0

フィリップ役の子の演技がよかった。
ブッチに対する恐怖、信頼、戸惑い、愛情といった愛憎入り混じる感情を、ほぼ会話なしで表情で伝えていた。
父親との確執が物語のキーワードになっており、ブッチはフィリップ
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.7

結構早めからラストのどんでん返しは読めてしまったんだよな…。
内容はそこそこ面白かったんだけど、オチがなんとなく予想がついてしまった。
個人的にはもう一捻りあったら良かったと感じた。

フェイク(1997年製作の映画)

4.1

安定のアル・パチーノ!
そして今作はジョニー・デップの演技もかなり良い。
ジャック・スパロウやウィリー・ウォンカのようや飛んでる役もお似合いなのだが、こういう正統派な演技もそつなくこなせるのが流石だな
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.5

おぞましいものを観てしまった感覚。
グロいホラー映画は観慣れているんだけれど、この映画はなかなかキツかった。
カニバリズムに対して、脊髄反射的に嫌悪感が起こっている感じ。

獣医学部のメンバーも、こん
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.5

名作中の名作。
ジャック・ニコルソンの表現力はやはりすごい。
細かな視線の動きや、表情までコントロールしていた。

実際、精神病院は刑務所より遥かに酷い環境下なのだろう。
自分の精神に異常がないことを
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氷の微笑(1992年製作の映画)

3.7

心理学を極めたシャロン・ストーンが最強という話。
マイケル・ダグラスの情けなさが際立っていて良かった。

実際心理学を極めるとこうやって色々悪用できてしまうものだよね。
相手を洗脳したり、自分のいいよ
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.9

どんでん返しからのどんでん返しからのどんでん返し。

どんでん返しは大好きなんだけど、ここまで続くとどこまでが真実なのかが一瞬わからなくなった。

森の中×夜のシチュエーションなので、登場人物名と顔が
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.6

最近観た映画の中では一番面白かった。

謎めいた母親からの手紙。
イスラム教とキリスト教の激しい対立、暴力。
そして衝撃の結末。

中東あたりのリアルを突きつけられると共に、宗教の持つ力を考えさせられ
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.2

ニコライを演じているヴィゴ・モーテンセンがかっこ良すぎる!
なんなんだこの渋さは…。
およそ他の人には演じられない渋さ。
額のシワひとつ取っても完璧な演技なのではないか。
マフィアの運転手にしては出て
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.9

リンチには珍しくきちんとストーリーがあり、かなり理解しやすい内容だった。
デニス・ホッパーの圧倒的存在感。

美しい芝生と、虫のわいた耳。
サンディが通う平穏な高校や自宅のすぐそばで、性的虐待・監禁、
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

冒頭のフレッドとレニーの会話の独特の「間」の時点でリンチを強く感じた。
画面も構成もやはり美しい。
途中まではわりと平常心で観られたけれど、ミステリーマンが出てきたあたりから突然不穏に突入する。

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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃ横柄でひねくれてるマイケル・ダグラスが徐々に柔らかくなっていくのが微笑ましかった。
ショーン・ペンが若い!ちょっとヤンチャな弟役もハマっててよかった。

どんでん返しなのだが、先が読めてし
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.9

そうくるか!という展開。
絶妙に後味の悪い小説を読み切った時のような余韻。

チェ・ミンシクは「悪魔を見た」の気持ち悪すぎる連続殺人鬼の印象が強かったけれど、今作のような役もよく似合っていた。
ミド役
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

4.6

序盤のファンタジックなスタートで、ありきたりのSF映画だと思ったら大間違い。
重厚なサスペンス要素もあり、ドラマティックな展開あり、感動ありの素晴らしい映画だった。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.8

冒頭、クリスと叔父さんの無言ルーティンが描かれる。
朝食、農場での仕事、ゲーム、着替え。

風景がとても美しい。
ただ、美しすぎて深い孤独感を感じる。
クリスの壮絶な過去を知ると、それまでの叔父さんや
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

なんとも言いがたい映画だった。
正直観ていてストーリーがよくわからなくなった。
このディストピアをまとった独特の雰囲気は好みではあったけれど。

恋愛するにあたって同じ趣味であったり、似た特性を持つこ
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