エリオットさんの映画レビュー・感想・評価

エリオット

エリオット

映画(358)
ドラマ(0)

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.8

1作目の原題「ファースト・ブラッド」に対応する最終作「ラスト・ブラッド」

せっかく故郷に帰ったのにまだ地下に穴を掘らざるを得ないランボーの戦争後遺症が痛々しい…

既に老境ゆえ体力に物を言わせたアク
>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

4.2

少し前になるが大阪は十三といういわゆる夜の街の真ん中にあるナナゲイこと第七芸術劇場にて是枝裕和監督のデビュー作を初鑑賞。同監督のオンラインによるアフタートーク付き。

作品はデビュー作ということでとて
>>続きを読む

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

4.0

ランボー3から20年後、4作目の舞台はミャンマー

冒頭、地元民に対する残酷な虐殺の場面と、ランボーとボランティアの医師団とのそこそこ長めのやり取りがあるので、2・3に比べてランボーが戦いに行く理由
>>続きを読む

ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

4.8

ドライヤー鑑賞3作目

「奇跡(御言葉)」の方が完璧度は高い気がするが個人的には本作の方が「怒りの日」や「奇跡」より分かりやすくて好み。「愛こそがすべて、しかし、それは不幸に至る道」というテーマも。
>>続きを読む

ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.4

3作目になると、火器の物量はさらに膨れ上がるが、暴れる理由や必然性は果てしなく弱くなる

どこにそんな武器を持っていたんだ問題も無視できなくなる

地元の部族との友情物語なんてうまくやればいい話に
>>続きを読む

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.7

ジェームズ・キャメロン共同脚本

2作目は火薬の量がグッと増え、1作目では敢えて人を殺さなかった主人公の病めるヒーロー像は後退した

でもマシンガン、弓矢、おまけにヘリコプターとCGではないアクション
>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

4.8

奇跡が実際起きたのかどうかはこれもよく分からないし、タイトルも「奇跡」というよりは原題の「(神の)御言葉」の方がふさわしいが、この映画に出会えたのが奇跡というくらい完璧な作品ではなかろうか。

ほと
>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.2

実はこのシリーズ、各作品とも全編通して見るのは初めて(^^;;

本作は1作目ということでロッキーと同じく雰囲気は地味で暗い、まるで70年代の作品のよう…

前半ひたすら耐えて後半爆発するのはまるで仁
>>続きを読む

怒りの日(1943年製作の映画)

4.6

初カール・テオドア・ドライヤー作品鑑賞

モノクロの美しい画面に驚く

内容的には魔女狩りの映画なのに、とくに黒の陰影が強調された画面はまるでフィルム・ノワールを見ているかのような感覚
1943年
>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

劇場が再開した途端にジャームッシュやアルモドバルおまけにタルデンヌ兄弟の新作がひっそりと公開され、NETFLIXではスパイク・リーの新作が配信されるとはいきなり時間が足りない…

本作でタルデンヌ兄
>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.4

この歳になって観ると非常に心に染みるペドロ・アルモドバルの新作

肉体的にも精神的にも痛みにまみれて何年も仕事から遠ざかり無為な日々を過ごしている映画監督の停滞と再生の物語
スペインの国民的映画監督
>>続きを読む

若草物語(1964年製作の映画)

3.7

オルコットの「若草物語」とは異なるストーリーだが、長女芦川いづみ、次女浅丘ルリ子、三女吉永小百合、四女和泉雅子という豪華な四姉妹の物語である点は共通。

主に次女と三女の恋と結婚をめぐる話が中心なのだ
>>続きを読む

若草物語(1949年製作の映画)

4.3

オープニングのクレジットが刺繍画風になっていて導入から可愛らしい

スタジオ内のセットなのである程度限られた場面で話が進んでいく…なのでじっくりと俳優の演技が楽しめる作りがいい。その点では個人的には
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

今どきのセカセカ(スピーディ)編集、時制の行き来、女性をめぐる今日的課題の挿入、今流行りの超豪華俳優陣などにより古典的原作が見事に現代に蘇った。

「レディ・バード」を見てグレタ・ガーウィグ(1983
>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

4.3

スイスアルプスの山あいのさらに高いところにあるポツンと一軒家で暮らす親子四人の物語…といっても全くほんわかなストーリーではなく、見る者に対し家族とは?人の営みとは?と峻厳な問いを投げかけてくる作品>>続きを読む

魚影の群れ(1983年製作の映画)

4.4

フォロワーさんのレビューを見て見直したくなったので久しぶりに鑑賞

大間でマグロ漁に打ち込む漁師(緒形拳)その娘トキ子(夏目雅子)トキ子に惚れて漁師を志す俊一(佐藤浩市)が織りなす人間ドラマ

>>続きを読む

婚期(1961年製作の映画)

4.2

若尾文子出演作の中で近年、女性客を中心に大変人気になっているらしい水木洋子脚本、吉村公三郎監督作品を若尾文子映画祭を待てずに鑑賞

舞台は昭和30年代の東京。
ホテルを経営する船越英二の嫁(京マチ子)
>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.6

2か月ぶりの劇場鑑賞は「大きな音で音楽が聞きたいんや特集」の一つとして1回限り上映されていたヤスミン・アフマド監督作。
これまで見たい見たいと思いながらタイミングが合わず見逃してきた本作が上映されると
>>続きを読む

2046(2004年製作の映画)

3.9

「欲望の翼」と「花様年華」の残り香だけで成り立っているような1960年代香港を舞台とする三部作の三作目。

一般的に評判は良くないようだが、近未来場面もそこに登場する木村拓哉も特に気にならない、とい
>>続きを読む

花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

4.6

究極の雰囲気映画(褒めてます)
通俗な話でも、ここまで美しく撮ることを突き詰めれば何度も見たくなる立派な傑作になる

60年代香港の街並み、マギー・チャンのチャイナドレス姿、階段でのすれ違い、屋台、む
>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.3

「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない」そこには孤独な女の子(マギー・チャン)が恋に落ちる瞬間が映っていた…個人的には働いている先が「サッカー場」ってところがいい

自己
>>続きを読む

絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

4.3

「北北西に進路を取れ」といったいわゆる巻き込まれ方サスペンスのヒッチコック映画を見ているような感覚の1950年製作、シドニー・ギリアット監督のイギリス映画

原題どおり舞台は架空の「State Se
>>続きを読む

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.4

今でいう「全部乗せ」痛快アクションコメディ。
バディもののロードムービーでもあって大好きな1本。

デ・ニーロ作品の中でもこれだけ軽やかで笑えて
それでいて男の友情に熱くなれるものはない。

立場も
>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.2

往年のムービースターといえどもその晩年の境遇はまちまちだが、この軽やかで愛すべき佳品が引退作とはロバート・レッドフォードという人は本当に幸せな人だなと思う。

秀麗な容姿と素晴らしい出演作に恵まれ、普
>>続きを読む

センチュリアン(1972年製作の映画)

4.4

リチャード・フライシャーもジョージ・C・スコットもどちらも脂が乗っているころの作品

「センチュリアン」とはローマ帝国時代の「百人隊」のこと、人から嫌われても治安を守る
時代は変わって舞台は70年代の
>>続きを読む

スパイクス・ギャング(1974年製作の映画)

4.3

退屈な田舎町が嫌で家出した3人の若者たちが、旅の途中で昔たまたま生命を助けてやったことがあるならず者のハリー・スパイクス(リー・マーヴィン)と再会し、彼からギャングとしての手ほどきを受けてゆく話

>>続きを読む

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

4.5

「みじかくも美しく燃え」という邦題からして美しい

原題となっている「ELVIRA MADIGAN」は主人公の女性の名前
そして、本作はまさにそのエルヴィラを演じるピア・デゲルマルクをひたすら愛でる映
>>続きを読む

地獄の英雄(1951年製作の映画)

4.3

もっと昔の作品かと思っていたら、「サンセット大通り」より後だったビリー・ワイルダーの社会派作品

カーク・ダグラス演じる落ち目の新聞記者チャールズ・テイタムは田舎の新聞社に勤めながら再起を狙っていたと
>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.4

ビリー・ワイルダーのコメディ は昔からよく見ているが、これはその中でも特に「良くできている感」が強くてお気に入りの作品

ジャック・レモンは、出世のため自分のアパートを上司の情事の場として提供している
>>続きを読む

青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

4.3

舞台は1965年の香川県の観音寺町、高校入学を目前に控えた主人公はラジオから流れてきたベンチャーズの「パイプライン」に衝撃を受け、高校に入るや否や仲間を集めてロックバンドを結成する…

すごく急かされ
>>続きを読む

ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

4.5

録画放置ブルーレイを整理していたら当時イ・チャンドン作品だとも認識せずに録っていたお宝を発見しての鑑賞

冒頭、川を若い女性の死体が流れてくる場面から既に(語弊はあるが)美しい

今回は遠くで働く娘の
>>続きを読む

トニー滝谷(2004年製作の映画)

4.3

村上春樹の同名原作を市川準監督がイッセー尾形と宮沢りえを主演に迎えて映画化した2004年の作品

75分ということもあり村上春樹の短編小説を読んでいるかのような映画
少ないセリフ、淡々とした西島秀俊の
>>続きを読む

暁の7人(1975年製作の映画)

4.4

ナチスの親衛隊大将でチェコを支配していたラインハルト・ハイドリヒ暗殺事件をもとにルイス・ギルバート監督がプラハで撮影した1975年の作品。
同じ事件を扱った映画にはフリッツ・ラングの傑作「死刑執行人も
>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.8

フォロワーさんの絶賛を受け数ある録画放置作品の中から引っ張り出してきて鑑賞…やはり見逃していたのが非常にもったいなかった

多用されるロングショットと長回し、モノクロというよりセピアの色調で切り取られ
>>続きを読む

ラブゴーゴー(1997年製作の映画)

4.4

ェン・ユーシュン監督の「熱帯魚」に続く長編第2作

台北を舞台に不器用な男女の恋愛模様をポップに描いたラブコメディ、というか青春群像劇。

イケてないケーキ職人のアシェンは小学校の同級生だった初恋
>>続きを読む

熱帯魚(1995年製作の映画)

4.3

90年代半ばのユニークな台湾映画の傑作

台北でボンクラな生活を過ごしながら高校受験を控えるツーチャンは誘拐事件に巻き込まれるが、これまたボンクラな誘拐犯のアケンは少年たちを行くとところに困って自分
>>続きを読む

>|