「ドント・プリーズ」の1作目が好きだったフェデ・アルバレス監督作品。
登場人物たちのいる場所がどんどん移り変わって行くのに観客が全く混乱しない設計と撮り方をしているのはさすが。
さながらお化け屋敷を怖>>続きを読む
主人公のカナは自分の感じたことを言動や行動に表さずにはいられない人物で、必ずしも共感できる人ではないが、とにかく現代の都会に暮らす若者が抱えている生きづらさや閉塞感、モヤっとした毎日に対する怒りややり>>続きを読む
ルイス・ブニュエルのメキシコ時代の作品
「エル」とは「彼」のことらしく、おそらく本当に敬虔な信仰者で40代になるまで女性には奥手だったのだろう中年男が主人公
教会のミサ(?)で(脚を)見染めて「お前>>続きを読む
6話のドラマを3話ずつ前編後編に分けて上映していてそれぞれが2時間50分ずつあるので、とりあえず前編だけ見て面白ければ別日に後編を見ようと思っていたが、あまりに面白すぎて30分の休憩を挟んで後編も一気>>続きを読む
「美しき仕事」というよりは「美しき肉体」
こちらも大変美しいジプチの自然を背景に、フランス外人部隊の若い傭兵たちが訓練、食事、夜の遊びをひたすら繰り返す…その日常が官能的に描かれる
途中から隊に加>>続きを読む
デッドプール2作とロキは見ているくらいの状態で鑑賞。
X-MENシリーズを見ていないのでファン・サービス映画としては楽しめなかったが、ドギツさと多彩なアクションという普通のデッドプール映画としてはまず>>続きを読む
時代は70年代、海岸に建設された化学工場の廃液が海に垂れ流され海女たちの商売はあがったり。
生活に困った海女たちが海底に降ろされた密輸品を引き上げる仕事に手を出すのも仕方ない。
ところがそこにマフィア>>続きを読む
とてもたくさんレビューされているのでここでは監督が舞台挨拶でされていた話を少しだけ…
本作は監督が自ら熱望して実現した企画ではなく、余所から持ち込まれた企画だったが、もちろん原作は読んでいたので喜ん>>続きを読む
例によって本作もホン・サンス作品を見慣れている人には無類に面白く、初めて触れる人には「何が言いたいの?」と面白さが分かりにくい定番の不親切設計
本国での原題は「塔」英語タイトルの「WALK UP」も>>続きを読む
舞台はアメリカの名門寄宿学校、ほとんどの生徒や職員は家族と過ごすために帰省する1970年のクリスマス・ホリディだが、融通が利かず皆から嫌われている古代史の教師、常に好戦的で友達も少ない男子学生、ベトナ>>続きを読む
アヌーク・エーメが亡くなったということで最も好きなのはジャック・ドゥミの「ローラ」なのだが既にレビュー済みなのでここは本作を初鑑賞。
あのフランシス・レイの音楽もあり、もっと甘々な映画だと思っていた>>続きを読む
黒沢清作品で最も好きな作品がオリジナルの「蛇の道」だが、マチュー・アルマリックや「悪なき殺人」が面白かったダミアン・ボナールを迎えてのリメイクということでどうなるのか期待と不安のなか鑑賞。
結果、良>>続きを読む
宝島社発行の「このビデオを見ろ!アクション編」で推されていた記憶から初鑑賞したフレンチノワールの残り香が漂う作品
冒頭から登場するガソリンスタンドのしょぼくれたこのおじさんが後半ハードボイルドな主人>>続きを読む
飲み仲間からやっぱりオードリー・ヘップバーが一番好きという話を聞いて改めて鑑賞。
ストーリーはありがちだしボギーがミスキャストと言われればそうなのかもしれない(自分はそんなに気にならなかった)が、個>>続きを読む
ヤマシタトモコの漫画は結構グサグサくることが多くて好きなのだが本作はいわゆる積読状態
本作の登場人物たちはとても暗く重いものを抱えているのだが、映画は会話も色彩も音楽も淡く穏やか、ときに軽やかなトー>>続きを読む
「ふてほど」人気なのか、この題材なのに劇場はほぼ満席だった。
河合優実と入江悠がかなり綿密に話し合ったんだろうことが伺える、下品すぎずイノセントすぎない少女の造形が素晴らしい。
佐藤二朗は佐藤二朗>>続きを読む
ドルビーシネマにて鑑賞
ジョージ・ミラー監督が「物語」好きなのは知っているし、本作がそっちを描きたいのも十分理解できるが、どうしてもマイ・フェイバリット・ムービーである前作に引っ張られてしまうので、>>続きを読む
「レ・ミゼラブル(2019)」が面白かったラジ・リ監督の新作
冒頭、10階建ての住宅なのにエレベーターが何年も前から故障していて、狭い階段を亡骸が入った棺桶を数人の男性が押し合いへし合いしながら運>>続きを読む
最初から最後まで見ているのが辛いうえに、なかに2回ほどは苦り切った笑いを漏らさずにいれないセリフと音楽使いをするし、吉田恵輔はほんとに意地悪な監督だなあとつくづく感じた。まあそこが好きなんだけど…>>続きを読む
「ケンとカズ」の小路紘史監督の8年越しの新作だが前作に以上に気合の入っていてとても怖(こわ)面白かった
ジャパニーズ・ノワールと言われているが、韓国、香港のほかハリウッド製アクション映画のテイストも>>続きを読む
このシリーズは今まで見ていたのとゴジラとコングが一体誰(何)と戦うのかちょっと興味があって見に行ってみた
敵のことはさておき、これだけ思い切って怪獣プロレスに振り切っていれば、たとえ見た後なんにも残>>続きを読む
死刑台のメロディを見たついでにメロディつながりで本作を鑑賞
原題は物語そのままの「トロツキーの暗殺」
スターリンによってソ連から追放されメキシコに逃亡したトロツキー(リチャード・バートン)がその地>>続きを読む
エンニオ・モリコーネ特選上映より
1920年のアメリカで起きた サッコとヴァンゼッティの冤罪事件をドキュメンタリーのように描く。
サッコとヴァンゼッティの解放を求める抗議者たちがアメリカだけでなく>>続きを読む
「アフター・サン」が記憶に新しいポール・メスカルが出演したアンドリュー・ヘイ監督作品
「異人たちとの夏」が原作ということしか知らなかったので、こんなにガチなクィア映画でびっくりしたが、人生を生きる>>続きを読む
Dolbyシネマで鑑賞
NHK映像の世紀バタフライ・エフェクト「マンハッタン計画」の回は見ていたのと「モノクロがいついつの話でカラーがいついつの話」くらいの前知識があったのでストーリーはスッと入ってき>>続きを読む
クリストファー・ノーラン監督の長編第1作を劇場で初鑑賞
ミステリーやノワールで時系列をいじくるということは後出しじゃんけんができるということで、ズルい、小賢しいと思う観客がいても仕方ないと思うのだ>>続きを読む
ファティ・アキン監督は「女は二度決断する」以来だけど、こんなエンタメ盛り盛りの作風だったかな?
実在のラッパーの話という事前情報だけだったのでアーティストのサクセスストーリーかなと思って見始めたらと>>続きを読む
リバイバル上映最終日に偶然スキマ時間ができたのでラッキーと思って劇場に駆け付けたら若者を中心に満席だった
東京の中学2年生のとあるクラスに3学期の間だけ密着したドキュメンタリー
子役じゃないので皆ほ>>続きを読む
大阪アジアン映画祭から「セレック・パレ」のウェイ・ダーション監督の最新作。
小児がん病棟の816号室に集う6人の幼い患者たち。その小さな宇宙の中で連鎖する生と死と再生。入口のドアに記された"816">>続きを読む
大阪アジアン映画祭2024オープニング作品
2010年の香港の窃盗団による東京の時計店襲撃事件を題材に、史実を織り交ぜたストーリーが展開するスタイリッシュな犯罪ドラマ。
物語は「質に入った中古時計>>続きを読む
先行上映をDolbyシネマで鑑賞
ストーリーは王道のヒーロー覚醒譚プラスゼンデイヤ扮する現代的な女性キャラクターとのロマンスの行方。
他に出てくる女性陣もレベッカ・ファーガソン、フローレンス・ピュ>>続きを読む
冒頭からバーで酔っ払いのおっさん3人が太陽、地球、月に見立てられてグルグル回りながら延々と踊る
そんな調子で30分以上が経過し、とにかくこちらは時間の流れに身を任せるしかないのか(それはそれで心地よい>>続きを読む
息子の障害、夫婦の職業、事実の見せ方などかなり仕込みが多い印象だが、そうは思いつつもザンドラ・ヒュラーの演技も相まってぐいぐい引っ張っていかれる152分
(以下、若干ネタバレ気味)
検察官のゲスい尋>>続きを読む
「ブラック・レイン」でも思ったが、リドリー・スコットは画になるロケ場所を見つけてくる天才かも
衣装も風景も話が進むにつれてどんどん自由で解放されてゆく
1991年になぜこんな60年代ニューシネマと2>>続きを読む
筋を追うのがどうでもよくなる映画
私の貧しい語彙力では素晴らしさをうまく表現できないが、ただただカッコいいと言う他ない作品
この頃から既に三宅監督は俳優の魅力を最大限に映し取ることに全精力を傾けて>>続きを読む
期待を裏切らない三宅唱
フィルム撮影への拘りや照明・音響の徹底ぶりにみられる足腰の強さと題材やキャストへの寄り添い方にみられる柔軟さを併せ持つ大好きな監督
ポテチの掻き込みに笑い、渋川清彦の涙に号泣>>続きを読む