エリオットさんの映画レビュー・感想・評価

エリオット

エリオット

平均点は高めかも…

映画(265)
ドラマ(0)

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

4.4

台湾の片田舎で育った3人の少年が都会に出ていろんなことを体験しながら少しずつ大人になっていくドラマ
自分を持て余した少年たちという意味では最近見た「アメリカン・アニマルズ」とも似たような主人公たち(と
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居酒屋ゆうれい(1994年製作の映画)

4.4

ちょうど見たいと思っていたところに、ファミリー劇場Good Job!
(5月27日にも再放送があるらしい)

田中陽三脚本、横浜の下町にあるいい雰囲気の居酒屋が舞台のラブコメ人情喜劇
なぜか監督はそ
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羅生門(1950年製作の映画)

4.3

京マチ子と言えば「雨月〜」や「浮草」「赤線地帯」の方が好きなのだが、改めて見直してみるとこの作品の彼女は若くて美しく、妖しくて恐ろしい。
今の時代の流行の顔ではないが確実に巨匠たちが使いたがった技術と
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偽れる盛装(1951年製作の映画)

4.2

京都の宮川町を舞台に花街の古いしきたりに対しそれぞれ異なる形で反抗する姉妹の物語
妹(久我美子)は芸妓にはならず自己の恋愛を成就することにより、対する姉(京マチコ)は敢えて女を武器に芸妓の世界でのし上
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

4.3

「きみの鳥はうたえる」がすごく良かった三宅唱監督の最新作

大学1年生のうめちゃん、中3のシュンとタケをはじめ出演者の表情をこちらがニマニマしながら観る67分
監督曰く、10代の若者たちの活き活きした
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

4.4

4000万人が見たという堂々たる中国映画

文革から毛沢東らの死、中越戦争など激動の1970年代後半を中心にそこから10年後、20年後に至る中国文工団(軍を慰労・鼓舞するための舞楽団)の若き男女の青春
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.5

イ・チャンドン作品がどうしても見たくてF.O.D(フジテレビ・オンデマンド)の1か月間無料体験にて鑑賞。

原題は韓国の田舎町の地名でもある「密陽」で、その直訳が邦題の「シークレット・サンシャイン」だ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.6

冒頭、主人公にある出来事が起こり、そこから過去を遡る旅が始まる…
特定の時代からその前の時代にシーンが移り変わる際にはその間を繋ぐように列車の走行シーンが挿入されるが、周りの花びらや人物を見ると列車の
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細雪(1959年製作の映画)

4.0

1959年大映製作の島耕二監督版
冒頭からいまも充分面影が残る阪急芦屋川駅が登場してあがる

長女鶴子に轟由紀子、次女幸子に京マチコ、三女雪子に山本富士子、そして四女妙子に叶順子というとても豪華な女
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踊子(1957年製作の映画)

4.1

浅草の仲見世の一座で踊子と楽団員として働く姉夫婦のもとに田舎から妹が出てくるところから物語は始まる…堅実な姉と奔放な妹が織りなす反発と親愛のドラマ

ゆっくりとしたカメラの横移動が何度も出てくるのが印
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.2

評判につられて1988年製作ベルギーとフランスの合作ホラーサスペンスを劇場鑑賞。

スタンリー・キューブリックが言うような「すべての映画の中で最も恐ろしい」ことはなかったが個人的に超弱点を突かれたので
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.7

「インフィニティー・ウォー」を観た時点ではガーディアンズ〜1&2とブラックパンサーしか観ていなかったがそれでも結構楽しめた。
そこで今回は「エンド・ゲーム」に備え過去作を時系列に沿って観たが、これが良
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.2

ポール・シュレーダーの作品はとくに最近はあまり見ていなかったが今回は評判に惹かれて鑑賞。
内容は簡単にいうとアメリカのカトリック教会の司祭(イーサン・ホーク)がいろいろあって「タクシードライバー」のト
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オアシス(2002年製作の映画)

4.7

バーニングが素晴らしかったイ・チャンドンの2002年の作品
脳性麻痺の女性と(おそらく知的障害者である)刑務所あがりの青年との純愛物語
最初に出てきたとき誰もが目を背けたくなるような女性がどんどん女と
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

スパイク・リー節が全開!
実話がベースにあるということでかえって他は好きに料理できるからか、物語は思い切りエンタメ方向に振られていて、そしてその合間合間に強烈にメッセージが突き刺さる。
「グリーン・ブ
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探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!(1982年製作の映画)

4.1

なんとなく見始めたら偶然にも死亡のニュースが飛び込んできたラリー・コーエンの脚本作品

製作は82年みたいだがテイストは70年代的はちゃめちゃB級ハードボイルド作品
CGなどない時代の人の手によるど派
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暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド(1960年製作の映画)

4.3

いや〜面白かった、バッド・ベティカー監督のギャング映画
「Rise and Fall of Legs Diamond」の原題のとおり実在のギャング、レッグス・ダイヤモンドが成り上がっては堕ちてゆく物語
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.3

タイトルとパッケージの写真で100%韓国映画だと思って見始めたらなんと中国映画だった…

中身は良くできたフィルムノワール
関わりあった男性が次々と悲惨なことになっていくファム・ファタールと彼女に魅入
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運び屋(2018年製作の映画)

4.4

「ハドソン川の奇跡」「15時17分、パリ行き」と短めの作品をサクサクと撮り監督として老いてますます盛んな印象を受けていたイーストウッドが今回はまさに本当にお盛んな元気老人を演じていてとても微笑ましかっ>>続きを読む

デッドエンド(1937年製作の映画)

4.1

サミュエル・ゴールドウィン製作、リリアン・ヘルマン脚本、ウィリアム・ワイラー監督のノワールというよりは人間ドラマ

ニューヨークの摩天楼が見渡せる景色からカメラが地上に降りてきて貧民街と上流階級の背の
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.1

「ムーンライト」はソフトで鑑賞、美しい映画だった。
本作も剥き出しの悪意、過酷過ぎる現実を怒りに任せて告発するのではなく、統一された鮮やかな色調やジャズの音色、そして登場人物の表情を大きめに捉える画の
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男の争い(1955年製作の映画)

4.6

赤狩りでハリウッドを追われたジュールズ・ダッシンがパリを舞台に不毛な男たちの争いを描く傑作ノワール。
劇中のキャバレーでダンサーの女が印象的に歌う”RIFIFI”はトラブルとかの意味らしく、邦題は原題
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.2

ソン・ガンホ演じるタクシー運転手は1980年当時の韓国ソウルに住む庶民を代表するような存在。
その彼が思わぬ形で歴史上の事件に関わっていく。
目の前の出来事に、笑い、泣き、怒り、絶望するその姿に、観る
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.7

なんとか劇場で観ることができた4時間11分版
多分大学生のときに3時間25分版を観たときは長かったと思うが、今回は途中休憩もあり筋も知っているので長さは感じなかった。むしろこの夢ともうつつとも知れない
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.3

宝探し、イニシエーション(通過儀礼)、ラブロマンス、血を分けた兄弟との運命の対決とまさに王道を行く英雄譚を、圧倒的なCG、ビジュアルエフェクト、縦横無尽360度動き回るカメラで描き切ったDC版海のバー>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

「セッション」「ラ・ラ・ランド」と同じく自分のやりたいことに異様な執着を見せる主人公の話

(以下、少しネタバレぎみか?)
娘を亡くし、同僚の宇宙飛行士が月面にたどり着く前に次々と失われても、泣き叫ぶ
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山中傳奇(1979年製作の映画)

3.9

土日ともに午前中用事があったので「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を諦めて午後からこちらの3時間12分に。

一昨年「残酷ドラゴン 決斗竜門の宿」「俠女」と劇場で観てキン・フーの武侠映画最
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大阪物語(1999年製作の映画)

4.2

最近ムチッとしたお姉さん役が多い池脇千鶴だが、ここでは大阪で生まれて育った14歳。
これが映画デビュー作らしいが、複雑な環境の中でいろいろなことを感じながら生きているこの年代の少女を生々しく演じていて
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.3

フィリップ・ド・ブロカが「リオの男」「カトマンズの男」とジャンPヴェルモントを主役におしゃれでアクロバティックなコメディを作った後に撮ったシニカルファンタジー反戦コメディ

学生のころ大阪の読売テレ
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マイル22(2018年製作の映画)

4.0

監督ピーター・バーグ&主演マーク・ウォールバーグのWバーグ(フォロワーさん命名?)が作る映画は「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」のどれをとっても若干エンタメ寄りで観>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.5

初イ・チャンドン
原作の細かい話はもう忘れてしまったが映画の半ばあたりまではまさに初期村上春樹の世界
真面目で優秀だが繊細で考えすぎる僕、奔放だが傷つきやすい彼女、知的でスマートだが謎すぎる彼
ユーモ
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高い窓(1947年製作の映画)

4.2

カーティス・バーンハートというフィルムノワールを得意とする監督の作品

主人公(ロバート・テイラー)が車で転落事故を起こして目覚めると.隣には死んだ妻が乗っていた
死因が絞殺だったことから主人公は逮
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山の音(1954年製作の映画)

4.5

川端康成の小説の映画化だがタイトルの「山の音」は聞こえてこない

上原謙より1歳年下らしい山村總が父親役をしていることに驚くが、人生に投げやりで不倫を繰り返す息子に苦しめられる嫁との、思いやり以上恋
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.5

女が階段を上る時、それは女が銀座の夜に花開く時…という映画

序盤、主人公(高峰秀子)が狭い階段を上がる際の足もとを横から映すショットがあるのだがどうやって撮ったのだろう?階段だけを別に作った?
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

正月になるとなぜだか古い邦画が見たくなるが、いざ見てみると成瀬や溝口はもちろん小津映画でもそんなに気楽に見られるわけではない

これはさすがに明るく軽妙なタッチの喜劇なのでお休み気分で見ようと思って
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.8

馴染み深い神戸や有馬温泉を舞台に4人の女性のある時期の生き様が丁寧かつリアルに描かれるので、見ている間こちらも登場人物とずっと一緒に生きている感じがした

いわゆる当て書きではないとのことだが、ワーク
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