エリオットさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

エリオット

エリオット

平均点は高めかも…

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.3

フランシス・マクドーマンド&サム・ロックウェルおめでとう!

何が正義で何が不正か、どこまでが善でどこからが悪かの区別など非常に曖昧なものだし、人の言動や行動が一つの信念に支えられているように見えたと
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blank13(2017年製作の映画)

4.1

斎藤工という人が無類の映画好きであることは有名だし今までも監督する機会はいくらでもあったと思うが、この実話に出会うまで長編監督デビューしなかったところに彼の聡明さを感じる。
2年前に撮影した後、思いも
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.2

序盤、まるで「警察24時」かのように無許可営業の酒場を手入れする警官たちが手持ちカメラでぶれる画面に映し出され、その後もしばらく誰が主人公か分からないままいわゆるドキュメンタリータッチで暴動の様子が流>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

フレディ・マーキュリーに笑い、ニット帽姿にキュンとなり、ひとりミュージカルに泣く…

「ベリーベリーギャング」のころから好きで聴いている渡辺大知(黒猫チェルシー)が、徐々に男っぷりが上がってゆく美味し
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古都憂愁 姉いもうと(1967年製作の映画)

4.1

「座頭市」や「剣」三部作、後年は「子連れ狼」シリーズなどで名を馳せる三隅研次だが、素晴らしい女性映画も撮っていて、これもその1本!

戦中から戦後の京都を舞台に、仲がこじれた姉妹(藤村志保と若柳菊)
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なみだ川(1967年製作の映画)

4.1

妹が嫁ぐその日まで、姉の愛がみのるまで
いじらしくゆずり合う姉妹愛の美しさ!
江戸下町の娘ごころを詩情豊かに描く…
という惹句がぴったりの山本周五郎原作、下町美人姉妹の人情物語。

とにかく藤村志保が
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.3

観る前日まで存在さえ知らなかったが、「世界興収300億円突破」「ロード・オブ・ザ・リングを凌ぐスペクタクル」という文句につられて何の予備知識もなくインド映画をスクリーンで初鑑賞。
冒頭いきなり前作のあ
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組織(1973年製作の映画)

4.2

かつて強盗を働いた銀行が組織の持ち物だったことから兄を殺され自らも命を狙われた男(ロバート・デュヴァル)が、昔の相棒(ジョー・ドン・ベイカー)と共に組織(原題の「The outfit」)に借りを返す…>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0

裁判では争点について当事者が互いに立証を尽くすが、最終的にどちらも立証できない場合、立証責任を負っている方が敗訴する仕組みになっている。
日本やアメリカでは立証責任は原則としてお金を請求する方(原告)
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.4

グッチやイヴ・サンローランのデザイナーとしてアートとビジネスの最前線で闘ってきた強者監督の自信作だけに、戦略的に非常に成功しているというか、ストーリーのみならずセットや美術、衣装(もちろん主人公のドレ>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.3

「アメリカの銃規制を強化する法案の議決をめぐるロビイストの闘いを描いた政治ドラマ」…などと紹介されるからこんなに公開している劇場館数が少ないのではないか。
銃規制といった時事ネタは忘れて(現実問題とし
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ロリ・マドンナ戦争(1973年製作の映画)

4.0

「バニシング・ポイント」(1971年)のリチャードCサラフィアン監督による1973年の作品。

舞台はアメリカのケンタッキーとウエスト・ヴァージニアの州境の山深い片田舎、隣り合うフェザー家とガッシャ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.4

ハリソン・フォードは出ているし筋立ても前作を前提としているので確かに「ブレードランナー」の正統的続編ではあるが、作品の主題や音楽(というか背景音)の使い方、意外とベタな盛り上げ方などからすれば、本作は>>続きを読む

破壊!(1973年製作の映画)

4.1

「カプリコン1」「2010年」のピーター・ハイアムズの監督デビュー作となるエリオット・グールドとロバート・ブレイク主演のバディもの。

正義感は強いがはみ出しぶりがハンパないロス市警風紀課の2人の刑
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ダンケルク(1964年製作の映画)

4.3

原題は「ジュイコット(ダンケルクよりちょっと東の海岸地区)の週末」
クリストファー・ノーランの最新作と同じ邦題で、空爆もガンガンあるし、撤退するために乗った船が爆撃で沈没して元の海岸に逃げ帰るシーンも
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.3

一見すると不可思議な物語だが、実は黒沢流のけっこう感動的なラブ&コメディー…ところどころ大笑いしてしまった。
侵略者(宇宙人」が人間の概念を奪うという原作の発想自体が面白いし、概念を奪われた人間が突然
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.2

イザベル・ユペールが何かのインタビューで答えていたとおり「物語に信憑性はないのに登場人物には現実味がある…」そんな映画だった。

イザベル演じる主人公のミシェルはまさに無頼派あるいは無双!
どんな目に
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.4

主人公のベイビー(アンセル・エルゴート)は小さいころの交通事故の後遺症で耳鳴りがひどく、それを紛らわすために常にイヤホンで音楽を聞いているという設定。
実は自分も1年半くらい前に右耳が突発性難聴にかか
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世界の涯てに(1936年製作の映画)

4.2

フォロワーの「星降る夜にあの場所で」さんがレビューされていたので久しぶりに再見。
1936年ダグラス・サークがデトレフ・ジールク名義でドイツのウーファ撮影所で撮ったメロドラマ。

ロンドンにある劇場の
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.5

「七人の無頼漢」と超対照的な、こってりたっぷりお腹いっぱいのマカロニ(スパゲッティ)ウエスタン。

対決する者同士が相対してから実際に弾を撃つまでこれほど長い西部劇はない。
でも個人的にこの世界は大好
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七人の無頼漢(1956年製作の映画)

4.0

どうしてもこの作品が見たくて無理してひと月だけスターチャンネルを契約してしまったバッド・ベティカー監督のラナウン・サイクル西部劇第1弾!
主人公の元保安官ストライド(ランドルフ・スコット)は、銀行を襲
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国際諜報局(1964年製作の映画)

4.4

最近廉価版のDVDが出てやっと観ることができたハリー・パーマーのシリーズ第1作。

マイケル・ケイン演じるスパイのハリーは女好きの料理上手で英国人らしくシニカルなジョークばかり飛ばしているが、仕事の腕
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

4.0

岡本喜八が戦争を喜劇として描き始めたシリーズ第1作。
予算の関係か、戦争映画としてのドンパチは最後のみだがそこに集中した分だけ迫力は満点。
それまではほば戦場を舞台にした西部劇だがそれだけでも十分面白
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.8

DVDで何度も見て大好きな映画だがスクリーンで観れると知って劇場へ。やはり3割り増し。

1940年ころのスペインの田舎町でこれ以上ない無垢な瞳を持つ少女がハリウッド製ユニバーサルホラーを観たことをき
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

戦争は悪という言葉は一切出てこないし、そういう描き方もしていない。
しかし、観る者が戦争に絶対行きたくなくなるような映像は山ほど出てくる。
主人公は自分は撃たないで仲間を助けるが、その横では仲間がバン
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甘い抱擁(1968年製作の映画)

4.4

イギリスの帯のホームドラマで主演を長く勤めてきたオバさん女優のジョージ(ベリル・リード)。まだまだ自分はできるという意欲とは裏腹に世代交代の波が押し寄せる。
私生活では若い情夫ならぬどこかで拾ってきた
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ふるえて眠れ(1964年製作の映画)

4.3

「HUSH…HUSH,SWEET CHARLOTTE CHARLOTTE,DON'T YOU CRY…」
昔、関西ローカルで基本出演するのが一局のアナウンサーだけという「あどりぶランド」なるTV番組が
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

4.2

中盤の超怖いホラー的展開は強烈だし、ラストの場所設定などときに冷酷非情なアルドリッチらしくて凄いと思うが、何と言っても映画の前半で我儘なジェーンが父親にアイスクリームをねだるシーンなど父子と姉妹の歪な>>続きを読む

枯葉(1956年製作の映画)

4.0

Nat King Coleの「The falling leaves…」というお馴染みの歌声で物語が始まる。

選り好みし過ぎたのか、婚期を逃したハイミスの主人公を演じるのはジョーン・クロフォード。
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.1

製作、共同脚本、主演の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)自ら大金を他人から借りて資金を提供したが台湾では公開4日で上映打切りになり「悲情城市」(89年)まで借金を返せなかったという…当時の台湾では「早過ぎた>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

妻が亡くなるときに愛人と過ごしていた小説家の主人公に本木雅弘をキャスティングするところは「そして父になる」の主人公に福山雅治を持ってくる師匠是枝監督の感覚と共通している。
子供をとても自然に演出できる
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

人が心を殺して生きるようになるにはそれなりの重い事情がある。
そして、人はその事情を乗り越えようと努力を試みるが、それはそう簡単には乗り越えられるものではない。
ただ、人はそれでも生きていかないといけ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

未知のものに触れることによりこちらの世界認識の方法が変容してゆくことを非常にスリリングに描いたSF映画。

観るものを煙に巻きつつ感情を揺さぶるのが大好きなヴィルヌーヴにはもってこいの題材で、いつもど
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

4.0

ラップも北関東の知識も皆無だが、彼らの世界の中途半端感はなんとなく理解できる気がする。
彼らがあまりにダサく痛々しすぎて画面から目を背けたくなるときもあるが、そういう彼らの行動が漠然とした夢しか持ちえ
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ヒート(1995年製作の映画)

4.6

マイケル・マンの最高傑作ではないか。
ずいぶん久しぶりにブルーレイで観たが、真昼の街中での銃撃戦が何度見ても素晴らしいのは音のせいだということが改めてよく分かった。
1つの画面にデ・ニーロとパチーノの
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.3

「怒り」も見たが自分の好みはこちらだった。
どちらの役者たちもすごい熱演で素晴らしいのだが、やはりこちらの方が笑いの要素があるというかある意味シニカルなコメディになっていて、それは演技の差というよりは
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