エリオットさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エリオット

エリオット

平均点は高めかも…

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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.9

「クーリンチェ少年殺人事件」のあと「葛城事件」「サラエボの銃声」と続いたのでどうしてもおバカ映画が見たくなって劇場へ。

時代設定その他きちんと無理のないようよく考えて作られていたので、余計なところに
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

25年ぶりの鑑賞。
初公開時は3時間8分版だったらしいから今日観た3時間56分版はそれより50分近く増えているようだが、さすがに25年も経ってるとどこが増えたのかは判らなかったし、どちらが良いのかも分
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女の一生(1962年製作の映画)

4.5

溝口健二&増村保造映画祭にて

これまで京マチ子といえば美しいがキツくて怖くて恐ろしいというイメージだったが(中学のときに見たドラマ版「犬神家の一族」の影響大!)本作の京マチ子はもちろん強いのだが男勝
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.6

溝口健二&増村保造映画祭にて

個人的には「残菊物語」とか「近松物語」「山椒大夫」の方が好みだが4Kリストア版をスクリーンで観れる機会は貴重。音はクリアだし暗いシーンでの役者の動きなどもはっきり見れ
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雪女(2016年製作の映画)

3.7

シネ・ヌーヴォにて
監督兼主演女優の初日舞台挨拶付き

ある日激しい雪の降る山奥で、男はこの世のものと思えない美しい雪女に遭遇し「私の姿やしたことを見たと他人に話したら殺す」と言われる。
ところが、
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

劇場でこれかケンローチかで迷ったが結局待ち時間の短かったこちらの作品を鑑賞。
普段韓国映画もホラー映画も見ない者にとってその選択はどうだったのかというところもあるが、とりあえずエンタメ作品としてきっち
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暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

4.0

不謹慎かもしれないが追悼するために観るには面白すぎた…

アウトローで狂犬的な銀行強盗を演じる渡瀬兄貴だが、足手まといになることが分かりながら惚れて纏わりつく女(杉本美樹)を切り捨てることができない
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目撃者(1981年製作の映画)

3.5

ベトナム帰還兵のダリル(ウィリアム・ハート)はビルの清掃係をしている。その孤独な生活を癒やすのは美人レポーターのトニー(シガニー・ウィーバー)を毎晩テレビで見ることくらい。ある日、彼は清掃していたビル>>続きを読む

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.5

せっかく2週間もキアロスタミの追悼特集をしてくれてるのに仕事とかでこれしか見られないのが大変残念…しかし、この作品自体は非常に面白かった。

冒頭、あるジャーナリストが憲兵を連れてタクシーで知人の家へ
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

4.7

「ラ・ラ・ランド」を見てどうしても見直したくなった。

アーサー・フリード製作のMGMミュージカル、いやすべてのハリウッド製ミュージカルのなかでも最も好きな作品のひとつ。

気の合わない男女も、街なか
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ストリートファイター(1975年製作の映画)

3.9

舞台は1930年代のニューオーリンズ。
とある倉庫のなか、男同士が激しく殴り合う賭けボクシングの試合を見た流れ者のチェイニー(チャールズ・ブロンソン)は、マネージャーのスピード(ジェームズ・コバーン)
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賭博師ボブ(1955年製作の映画)

4.2

ジャン=ピエール・メルヴィル初期のフレンチ・ノワール。
といっても「サムライ」のようにゲキ渋ではない…が、そこがこの作品の魅力的なところだと思う。

モンマルトルで名の知れた初老の賭博師ボブ(ロジェ
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あん(2015年製作の映画)

4.0

美しい自然の風景と心根の美しい人の人生を通して、人として生を受けることには必ず意味があるのだと河瀬直美は謳いあげる…

桜が咲き乱れる時期のある日、愛想の悪いどら焼き屋(永瀬正敏)のところに見るからに
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.8

久しぶりにスクリーンで明るい荒野の風景を見た気がする。
今の観客に西部劇の良さを伝えようと丁寧に作られているのが伝わってきて、エンタメ・アクション映画として十分楽しめた。

デンゼル・ワシントンはアン
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.7

なんかこのタイトルバック見た記憶がある…と思ったら、昔読んだ金井美恵子の映画レーザーディスクの評論集「愉しみはTVの彼方に」の表紙に使われていたのを思い出した。
当時はまだ映画を家で見るには地上波TV
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不時着(1964年製作の映画)

3.8

今月のTSUTAYA発掘良品からクリント・イーストウッドもおそらく見たことがあるのではないかと思われる1本。

序盤、旅客機が滑走路を飛び立っていきなり「不時着」する。
その原因は機長の人為的ミスな
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麦秋(1951年製作の映画)

4.5

麦秋とは秋ではなくて麦の収穫期である初夏を意味するらしい。
27歳が晩春で28歳になると麦秋なのか…

北鎌倉が舞台、「紀子」さんの縁談が話の中心ということで「晩春」と双子のような作品だが、ここでの紀
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晩春(1949年製作の映画)

4.6

年ごろの娘を持つ父親にとってはたまらない内容。
ここまで父娘の絆が強いとなるとなおさら。

後半はさながら「東京物語」ならぬ「京都物語」の様相だがそこが素晴らしい。
娘を送る肝心な婚礼の場面その他が映
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あなたの目になりたい(1943年製作の映画)

4.4

お仲間のおすすめで、購入してそのままになっていたDVDの中から初サッシャ・ギトリ。
監督本人と当時の妻が主演している。

序盤のおしゃれな会話喜劇がこのまま続くのかと思いきや後半は一転大メロドラマ。
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.2

大したお金をかけなくても(といっても10億円あれば「この世界の片隅に」なら完全版が2本くらい製作できそうだが…)アイデア一発勝負でとても面白い映画が作れるという典型的な作品。

序盤、建物侵入時のワン
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.3

人は生きるためにはどんな悲惨な状況にも自ら適応していかなければならない。
食べて寝て、ときには笑って…その姿は美しく、この作品の最大の魅力になっているが、しかし適応するためのストレスは知らない間に心身
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.5

同名本を昔読んでいたのと、youtubeでこの作品の監督と黒沢清監督が東京国際映画祭のイベントで対談しているのを見たので興味が湧いて鑑賞。

いかにもヒッチコックが好きそうな監督とそうでもなさそうな監
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虎鮫(1932年製作の映画)

3.9

ハワード・ホークスの1932年の作品。

主人公マグロ船の船長マイク(エドワードGロビンソン)は勇気もあり指示も的確で漁師の船員たちには一目置かれる存在だが、無骨で見てくれも良くない上にその左手は虎
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

お祭りはやっぱり早いこと参加するに越したことはない…ということでローグ・ワン。

そしてMX4D初体験!
前半退屈などという評もあるがMX4Dに慣れるにはこれくらいでちょうど良かったかも…

外伝っぽ
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複製された男(2013年製作の映画)

3.7

ドゥニ・ヴィルヌーヴぷち祭り③

友人に勧められた映画のDVDを見ていたら自分と瓜二つの男が映っていた。
自分ならどうするか?彼はネット検索で名前を調べて職場に出かけ、自宅を突き止めてその男に会う。す
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

ドゥニ・ヴィルヌーヴぷち祭り②

生前、子供達ともあまり深く関わろうとせず地味に地味に暮らしていた母親。
その母親が死後、息子と娘に遺言で、それまで存在さえ聞かされていなかった父と兄を探せと遺言に書き
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.8

ドゥニ・ヴィルヌーヴぷち祭り①
やっと少しまとめて映画を観る時間ができたので「ボーダーライン」を観て気になっていたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作を3本かためて観た、そのうちの1本。

娘を誘拐した犯人を独
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人斬り(1969年製作の映画)

3.9

春日太一著「鬼才 五社英雄の生涯」は綿密な取材をもとにこれまでほとんど論じられてこなかった五社英雄監督の全体像を強さも弱さも含め魅力的に描いた会心の評伝で面白かった。
その本で春日さんが最もブッシュ
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雨のなかの女(1969年製作の映画)

3.8

フランシス・フォード・コッポラ長編4作目。
この3年後には「ゴッドファーザー」と撮っている…ということが信じられないくらい地味なロードムービー。

ある雨の朝、夫婦生活に疲れた女(シャーリー・ナイト)
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

銭湯を含む一帯の全景、煙突、夕陽に染まる鰯雲、くらげの水槽、草むらのダート道を走る車、湯船に浮かぶたくさんの花…そういったビジュアルがいい。

商業映画第1作の中野監督は、とにかく自分みたいなペーペ
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

4.2

市川崑の大映での充実期を代表する一本。

冒頭、夜の闇のなか、1人の女の後を別の女が尾けている。
かと思うと、道の脇の暗がりから2人、3人と女が湧いてきてその後ろに続いて行く…
尾行に気付いた女が走り
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乱れる(1964年製作の映画)

4.6

初見。素晴らしい。
事前情報なしで見れて良かったと思うので、未見の方は以下注意…

特に高峰秀子と加山雄三が列車に乗ってからが素晴らしい。列車が走るシーンと車内のシーンが繰り返される。列車、女が男を見
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.1

「飲み込めない想いを飲み込みながら…それでも人は生きていく」

無名の新人俳優たちが劇中人物の胸の内をまるで自分の実人生の中から絞り出すかのように独白する姿を目の当たりにして、どこかしら自分と重ね合
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反撃の銃弾(1957年製作の映画)

3.9

バッド・ベティカー×ランドルフ・スコットの「ラナウン・サイクル」2作目。

荒野の雄大な景色が美しいのは「決闘コマンチ砦」(こっちの方が作られたのはあと)と共通。撮影はチャールズ・ロートン・ジュニア。
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.8

上の句より評判が悪いが全然そんなことはなく面白い。
ウジウジするのも若者の特権。