1996・7年ころ2パックとノートリアス・B.I.G.(クリストファー・ウォレス)という抗争中の黒人ラッパーがともに射殺されたことくらいは知っていたが事前知識はその程度
登場人物は多いし時制が頻繁に前>>続きを読む
何も持たず、何もできず、自分が何をしたいのかさえ分からない、本人が言うとおり「既に死んでいる」のと同じ人生をただ過ごしているワンダ
イヤイヤ付き合ったぐだぐだの銀行強盗で一瞬生きてる実感を掴みかけるが>>続きを読む
「ダラス・バイヤーズ・クラブ」も見てないのに偉そうなことは言えないが、今まで未公開だったのがもったいない2005年のジャン=マルク・バレ監督作
1960年のクリスマスイヴに生まれた主人公はいろいろ特>>続きを読む
老境に差しかかり死を身近に意識するようになった詩人(キ・ジュポン)が息子2人を川沿いのホテルに呼び出す。
他方、同じホテルに泊まっている恋に敗れて傷心の女性(キム・ミニ)の元には先輩の女性が訪ねてくる>>続きを読む
呑みすぎる彼女との酒量を減らす約束が「焼酎5杯ビール2杯まで」っていうのは充分多くないか?(笑)
その彼女を演じるイ・ユヨン(黒木華っぽいイメージ?)が可愛いすぎる
彼氏に隠れて飲み屋で飲みすぎて男>>続きを読む
癖になったホン・サンス作品をJAIHOお試し期間に鑑賞
舞台はほぼカフェ(但しホン・サンス作品なのでカフェでも結構飲酒してる)
キム・ミニはそこで交わされる男女の会話を盗み聞きして好きなようにツッコ>>続きを読む
原作は最新65巻まで新刊出るたびに読了済み
前作も劇場鑑賞済みで面白く楽しんだクチ
そして今作はどっだったかというと全般的に引き続き面白く楽しめた
ほぼ9割以上戦さ場での闘いだったがCGで押し広げ>>続きを読む
第二次大戦(独ソ戦)で特にソ連軍には女性兵士がたくさん従軍していたらしく、原作「戦争は女の顔をしていない」はその証言集
本作はそのなかのいくつかのエピソードを織り混ぜて描いたものと思われる
私は文庫本>>続きを読む
実在のレストランを舞台に95分1カットでクリスマスイヴの一晩を描く。
1カット撮影ということで厨房とホールを行き来するカメラの先で次々と発生するトラブルを切れ目なく見せられるため、観客自らがそれらの>>続きを読む
フォロワーさんが絶賛されていたのでとても楽しみにしていた本作を鑑賞!
13世紀のボヘミヤ王国を舞台にした叙事詩的作品だが、大きな意味での歴史を描くのではなく、隣り合った盗賊集落同士の抗争とその犠牲>>続きを読む
ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンズそしてアナ・デ・アルマスという超豪華俳優陣が出演しているルッソ兄弟の新作とあれば たとえ7月22日からNetflixで配信されるとしても劇場に駆け付けないと…と>>続きを読む
大仰過ぎる演出が苦手だったバズ・ラーマンだったが、NETFLIXドラマの「ゲット・ダウン」は興味ある時代の話だったこともあってとても面白く見た
本作でももちろんド派手な盛り上げ方はしているのだが、>>続きを読む
「マイティーソー・バトルロイヤル」もバカバカしいところが個人的には好きだった。
同じくタイカ・ワイティティが撮った本作も、まあバカバカしくて楽しくそしてラブな感じがよかったと思う。
マルチバースと>>続きを読む
韓国映画お得意の史実をもとにしたという大エンタメ作品
同じ脱出ものだがアカデミー賞作品賞受賞の「アルゴ」より面白いかもしれない
ここでもやはり南北の緊張関係がドラマをめっちゃ盛り上げる役割を果たしてい>>続きを読む
散文的な取り方が最近の流行り…と言ってもここまでくると凄すぎる
本作は3章立てだがほぼそれぞれが独立した短編のよう…全体をつなぐ話はセリフで無理やり説明されるだけ
それもそれぞれの章でも物語は何も>>続きを読む
「わたしは最悪。」と最初から言われているので、主人公の女性が自分の意志に忠実(悪く言えばわがまま)な行動を取っても見ているこちらは「そうやんね。」と彼女を悪く思わないという巧い仕掛け
本作も「リコ>>続きを読む
前作「ファントム・スレッド」がお気に入りだったので、PTA監督の次回作が若者同士の青春映画と聞いてどうなのかな?と思っていたが、こちらはこちらでとても瑞々しい青春ラブストーリーで良かった。
普段サ>>続きを読む
ホン・サンス監督作は「逃げた女」に続いて2作目
本作自体は今年の大阪アジアン映画祭に続けて2回目
「逃げた女」は面白かった一方でなんなんこれ?感は拭えなかったがこちらはとてもストレートでそれはそれ>>続きを読む
「BLUE」「空白」と真面目なのが続いたのでここはもう少し軽い感じなのかと思いきや題材こそyoutuberとイマドキだが中身はまったくの吉田恵輔映画
一見良き人間関係になりそうな2人が後半になるに>>続きを読む
作品の冒頭から中盤まで三姉妹の現在の状況が描かれ、それぞれまったく異なった人生を歩んでいるが、共通しているのは皆あまりにも上手くいっていないこと。
どうしてこんなことになってしまっているのかと思いなが>>続きを読む
「おとな」になれば口に出してはいけない「それを言っちゃあおしまいよ、関係壊れちゃうよ」的な言葉がポンポン会話として応酬される、胸糞というよりある意味ホラーより恐い映画…でも同時に終始笑いながら見れる映>>続きを読む
映画の分類として仮に是枝映画と韓国映画というのがあったとすると本作は若干韓国映画寄りか…
ソン・ガンホ兄さんは俳優してるときのリリー・フランキーよりユーモラスだし、カメラは「パラサイト」「バーニング>>続きを読む
原作マンガは読んでいたのでとても穏やかで優しい話であることは分かっていたのだが、いきなりギュイーンというロックギターの音が流れてきたのでなんぞ?と思ったら劇伴を担当していたのはあのT字路‘Sだった。>>続きを読む
「フラット35」なら聞いたことはあるが「PLAN75」は初めて。
人が自らの死を決定できる権利について、例えば尊厳死の場面などで厳格な要件のもとで認める見解はなきにしもあらずだと思うが、年寄りをとん>>続きを読む
キネピアノ in テアトル梅田ということで鳥飼りょう氏のピアノ生伴奏付上映
トリュフォーが「世界一美しい映画」と絶賛しているなどという情報ばかり耳にしていたのでまさかこんなに娯楽として一級品だった>>続きを読む
親ソ政権の時代にはノリノリで聞けていたa~haの「テイク・オン・ミー」がアメリカが肩入れしたイスラム勢力が国土を制圧した瞬間に禁止されて聞けなくなるという皮肉
Eテレ「ねほりんぱほりん」で顔出しN>>続きを読む
この監督の「父の秘密」という作品がとても苦手だったので恐る恐るの鑑賞
貧困と暴力、権力の腐敗とこれを死守する執念の凄まじさをこれでもかと叩きつけてくるとても容赦のない映画で、赤と緑のメキシコカラーの色>>続きを読む
前半の主な舞台となるスクラップ工場の地方都市の周りに何もないところにポツンとある感、坦々と映っているだけで怖いくらいの迫力があるその工場での作業工程がとても良く、そこで働く既に人生が詰んでいる2人の若>>続きを読む
冒頭、南国の歌謡ショーの舞台での惨劇が美しく描かれ、そこで唄い続ける娘の表情にまず釘付けとなる
コンラッドの小説が原作らしく舞台は東南アジアのどこかの奥地
傲慢な白人が財宝伝説に惹かれて住み着き、現>>続きを読む
強すぎる愛ゆえか肉体的なコンプレックスの裏返しか、シモン(スタニスラス・メラール)はアリアーヌに妄執し狂気に陥る
衣装や部屋の壁などのとても鮮やかな色彩に酔い、石畳の街並み、階段、美術館、劇場、森な>>続きを読む
シンメトリーと奥行きある画面と横移動が印象的かつ魅力的な一種のロードムービー
映画監督のアンナが3日間のうちに初めて会う者、久しぶりに再会する者や日頃から会ってる者と出会い会話する
しかしそれらの会>>続きを読む
日常という名の地獄を描いた傑作!
夫に早く先立たれ女で一人で息子を育てている主婦の3日間を引きの固定カメラ、切り返しなど一切なし、劇伴もなしで客観的というかいささか冷ややかに見つめる。
本作の主婦>>続きを読む
初アケルマン体験!
3章立ての第1章はアケルマン本人が部屋に引きこもり紙袋に入った砂糖を確かにまるでプーさんのように舐めながらダラダラしている様子を引きの固定カメラでスケッチ風に撮る
第2章は外界に>>続きを読む
初めてのアビチャッポン体験。
あらすじ欄を読めば分かるとおり話は訳が分からないのは想定内。
画を楽しむ映画かと思っていたら(もちろんボゴタの川や森は圧倒的に美しいが)むしろ音を楽しむ…というか音を感>>続きを読む
気付かないうちにいつのまにか500レビューを過ぎていたので501レビュー目はこの大傑作で。
午前10時の映画祭(2022)にて劇場では初鑑賞。
持ち前の才能と度量でグイグイとのし上がる若き日のヴィ>>続きを読む
「デュエル」と同じシリーズ4部作予定の第2部だが第3部以降は作られなかったとのこと。
話としては女海賊(ジェラルディン・チャップリン)が弟の仇を打つため別の女海賊(ベルナデット・ラフォン)を殺そうと>>続きを読む