勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価 - 51ページ目

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

2.2

 大ヒット小説のアニメ映画化。
 
 何だか随分男性の都合のいい話だなぁ。
 これはたぶん小説として味わう為のもので無理にアニメ化するからおかしなことになってるのではないだろうか。。。

たみおのしあわせ(2007年製作の映画)

2.2

 結婚が遅れている息子と父。やっとお見合いが決まりそうなところに亡くなった妻の弟が帰ってくることによって波乱が起こる。

 息子も父もお互いのことを気にして恋愛で一歩踏み込めない。でもそれにも居心地の
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

 亡くなった兄の命日に前夫と死別した妻と妻の連れ子とで帰省する男。姉家族も帰省していて、実家での一日が過ぎていく。
 
 実家に「こんにちは」って入って「何言ってんの」って母ちゃんに言われるとか、もの
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大鹿村騒動記(2011年製作の映画)

3.9

 長野県下伊那郡大鹿村で300百年の伝統がある村歌舞伎を背景に、駆け落ちされた妻が戻ってきた男の悲喜交々を描く。

 村人達が代々伝承していく村歌舞伎。こんな伝統文化があるとは。そこに裏切られた妻への
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オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)

4.0

 50年前の京都、行くあてもなく小さな映画館に住み込みで働かせてもらう若者とそこの若奥さんとの純愛を描く。

 テーマの一つは古きよき時代を丁寧に描くことだったのかと思う。「ALWAYS」なんかのわ
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プール(2009年製作の映画)

3.1

家族から離れタイのゲストハウスで暮らす母に卒業旅行で会いに来た大学生の娘。彼女はなかなか自然体の母と向き合うことができず。。。

 「メガネ」などでおなじみの小林聡美の一連の映画の一つ。ゆっくりと流れ
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

2.8

 好きになった人は一日しか記憶がもたない人だった。
 アダム・サンドラーのラブストーリーを日本リメイク。

 決して悪い作品ではない。福田監督カラーのギャグもしつこ過ぎず、リメイク作品としてのある一定
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白いカラス(2003年製作の映画)

3.0

 授業中「スプーク」という単語を発しただけで人種差別を責められ大学を追われた老教授。職を失った彼は不幸な30代の女性と出会い付き合い始める。しかし、彼には誰にも話していない重大な秘密があった。。。>>続きを読む

ペーパーバード 幸せは翼にのって(2010年製作の映画)

3.8

 スペイン内乱で妻子を失った芸人が親を失った子どもと一緒に生活しながら少しずつ芸を教えていく。

 戦争で子どもを失った男が少しずつ新しい親子の絆を培っていくストーリー。戦争がいかに人の心や人生を傷つ
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あしたのパスタはアルデンテ(2010年製作の映画)

2.4

 南イタリアの田舎にカミングアウトしようと里帰りしたゲイの男。しかし、実家のパスタ工場を継いでいた兄が先にカミングアウトして消えてしまい。。。

 日本から見てこういったことでははるか先を進んでいると
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ドラゴン・コップス 微笑捜査線(2013年製作の映画)

3.1

 死者が微笑を浮かべている微笑み事件を捜査する刑事達。

 ジェット・リーが準主演の刑事モノながらこれはほぼ完璧にコメディ映画。アクションもあるがメインはコメディ。
 部分部分は面白いんだけど、全体的
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グラバーズ(2011年製作の映画)

4.2

 アイルランドの離島に謎の宇宙生物が飛来。人を捕まえて血を吸う化物に地元の人達は意外な対策を思いつく。

 「まるでスピルバーグが作り忘れたかのような傑作! ! 」という言葉のように80年代のSF
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

2.4

 豪邸に住む男が家族が留守にしている時に美女二人が困って電話を借りにやってくる。強引に女二人に関係を迫られて応じてしまったところ、翌朝から二人の態度は急変し。。。

 題材としてはいいはずなんだけ
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.5

 ロサンゼルスのファッション業界に突然まいこんだ少女を描く。

 圧倒的な映像美と居心地の悪いストーリーのギャップは良い。主役のエル・ファニングは確かに綺麗なんだけど他もみんな綺麗じゃんと思ったら
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地球が静止する日(2008年製作の映画)

2.3

 突然やってきた宇宙からの物体には一人の男が乗っていた。彼は地球を守る為に人類を滅ぼす決断をするが。。。

 うーん。なんか面白みがないんだよなぁ。話があまりに寓話的過ぎるか。
 キアヌ・リーブ
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

3.4

 落ち目な人など癖のある大物俳優達の戦争映画が難航。監督はドキュメンタリータッチでの撮影を敢行するが、その場所は麻薬組織の支配域の本物の戦場だった。

 バカバカしいコメディという要素よりはちょっと真
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モンスター上司2(2014年製作の映画)

2.5

前作のモンスター上司達から解放された主人公3人は起業を考えるが、悪徳投資家に騙されてしまい。。。

 前作はパワハラ、セクハラ、バカハラとそれぞれの上司が面白かったのだけれど、続編はその要素がなく普通
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モンスター上司(2011年製作の映画)

3.8

 ひどい上司に苦しむ仲良し三人組がそれぞれ別の上司を殺す交換殺人を試みる。

 嫌な上司を豪華な俳優陣が演じるという市販のルーに豪華な野菜と肉でカレーをつくるようなキャステイングだが、やはりそれはそれ
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隣のヒットマン(2000年製作の映画)

3.8

 ひどい奥さんと借金に苦しむ善良な歯医者の隣に有名ヒットマンが越してきた。歯医者は奥さんにそそのかされヒットマンを彼に恨みを持つマフィアに売ろうとするのだが。。。

 二転三転するめまぐるしい展開。小
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俺たちダンクシューター(2008年製作の映画)

2.4

 70年代にNBAに対抗してあった弱小リーグがNBAに吸収されることに。上位4チームがNBAに残れることになり、弱小チームがハッスルする。

 ウィル・フェレルの俺たちシリーズながら、真面目なスポ魂部
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

4.2

 世界大会で同点優勝したものの、表彰台で大喧嘩して永久追放になった対称的な二人のフィギュアスケーター。彼らは自分たちが追放になったのはシングルのみと気づき、世界初の男子ペアで再び世界一を目指す。 >>続きを読む

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

2.2

 アメリカでは誰もが知っている幽霊屋敷ウィンチェスターハウス。霊媒師の話を信じ増築を重ねる婦人の精神鑑定の為に館にやってきた精神科医が見たものは。。。

 雰囲気はいい。ちゃんと1900年代の感じが出
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素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.9

 子どもを亡くして失意の日々を過ごす広告代理店のスター。部下たちは俳優を雇い、彼が手紙を書いた、死、時間、愛となってもらい、彼と話すよう仕向けるが。。。

 天使的な存在が出てくる話はよくあるが、これ
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

3.4

 インドを離れフランスの田舎町で理想の物件を見つけた家族はそこでインド料理レストランを始める。しかし、向かいには星を一つ取った老舗のフランス料理屋があり。。。

 異なる文化の人同士が最初はいがみ合っ
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.8

 引退した元スパイ達の活躍を描くアクションコメディ。

 日本に団塊の世代があるようにアメリカにもベビーブーマーという世代がいて、この世代は東西冷戦の頃にスパイだったわけで、今その人達はリタイアしてい
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

5.0

 天才形成外科医のロベルは人工皮膚を開発し、亡くなった妻そっくりな女性を監禁していた。はたして彼女は何者か。

 妻そっくりの皮膚を着せた男の映画という前情報だったが、こういう話だったのか。この展開は
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抱擁のかけら(2009年製作の映画)

5.0

 14年前の事故で光を失い名も捨てた脚本家。因縁ある実業家の死と彼の息子との再会をきっかけに彼は14年前の愛憎を振り返る。

 アルモドバル作品にしてはストーリーにひねりがない。今回はじんわりと来る感
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YES/NO イエス・ノー(2012年製作の映画)

2.4

 別々の部屋に閉じ込められた夫婦が過酷な状況でYES/NOの二択を迫られ続ける。。。

 幸せそうな夫婦には実は秘密が。。。と言ったところからそれでも深いところではお互いを思っているというサスペンス風
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実験室KR-13(2008年製作の映画)

3.2

 被験者のバイトでやってきた4人の男女。突然一人が撃ち殺される。さらに脱落者が一人ずつ殺されると言われ。。。

 冒頭のナレーションで実際にあったMKウルトラ計画の説明がなされる。以下激しくネタバレ。
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ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.3

 中東で危険に身をさらすCIA工作員と安全なオフィスや自宅から指示を送る彼の上司を描く。

 ピーター・シンガーが「ロボット兵士の戦争」で書いていたような自宅と戦場がネットでつながっている現在のスパイ
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光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

3.1

 自身をK-PAX星人だと言って精神病院に入院させられた男プロート。しかし彼は人間が知りえない天文知識を持っていて。。。

 精神病棟が舞台のこの映画。「治療者や患者なんて区別は必要ない」など、達観し
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明りを灯す人(2010年製作の映画)

3.0

 キルギスの小さな村の電気工はこっそり貧しい人がただで電気を使えるようにしてくれるいい人。しかしそんな村にも都市からの開発が迫る。

 キルギスの景色の美しさに目を奪われる。歌や料理にも惹きつけられる
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ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

2.9

 NFLのドラフトの一日に迫る。

 NFLはドラフトの指名順がトレートできる。そのことを最大限に活かした物語。オーナー、GM、監督といるわけでそれはそれは大変なのである。
 やっぱりケビン・コスナー
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プレシャス(2009年製作の映画)

3.7

 母親から虐待され父親からはレイプされ子どもまでできてしまうという不幸の極みにいる太った黒人の16歳の少女プレシャスがオルタナティブスクールに通うことをきっかけに周囲のサポートを得て希望を見出そうとす>>続きを読む

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

5.0

 「サイモンバーチ」と並ぶアーヴィング原作の映画の傑作。後にスパイダーマンで有名になったトビー・マグワイアが主演。ほんわかしてていい感じ。

 孤児院で育った主人公は、堕胎などをする為の孤児院の産婦
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永遠の0(2013年製作の映画)

1.4

 若くして特攻で亡くなった祖父についてかつての戦友を訪ね歩く孫。しかし多くの人達は祖父を腰抜けと言うのだが。。。

 これは思想的にどうこうという以前に細かいエピソードとか登場人物の一つ一つが圧倒的に
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