桂日之石さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

三谷幸喜のあの頃のコメディの切れ味はないが、近年の笑わせようとし過ぎてまったく面白くない作品とは比べものにならないぐらいバランスが取れていて、最後まで穏やか気持ちで観られてホッコリ 石田ゆり子はいつ>>続きを読む

アメリカン・マーダー: 一家殺害事件の実録(2020年製作の映画)

4.0

実話だからなんとなく予想はつくといえばつくのだけれど、何がすごいって、こんなに映像が残っているものかと 本当の映像というのが信じられないぐらい そして考えさせられるのである

ベスト・キッド4(1994年製作の映画)

4.0

4作品の中で最も説教臭い気もするのだが、イヤな感じがしないのは、やはりミスターミヤギのあの無欲な佇まいゆえだろう ミスターミヤギは絶対に負けない、それどころかピンチにすらならない どこの誰が相手だ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

観るほうも疲れるぐらい頭を回転させなくては置いていかれそうになるが、これを作ったほうはもっとすごい クリストファーノーランは天才なのだろう 観おわって、振り返って、なんだかすごい体験をしたような気>>続きを読む

ベスト・キッド3/最後の挑戦(1989年製作の映画)

4.0

3作目、やはり舞台はカリフォルニアがいい 敵の嫌がらせが犯罪レベルに酷いのだが、ミスターミヤギの現実離れした穏やかさがかっこいい 何事にも腹を立てず、もはや仙人の域に達している そして観ていると>>続きを読む

ベスト・キッド2(1986年製作の映画)

3.5

2作目も観たことはあるはずなのだが、大まかな話の筋以外は一切記憶に残っていなかった それはおそらく好みじゃなかったからだろう 改めて観ても、やっぱりまたすぐに忘れちゃいそうである
#TheKara
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ベスト・キッド(1984年製作の映画)

4.5

コブラ会を観てみようかなとおもい久しぶりに観てみたが、ミスターミヤギ、完全無欠である 弱い者が強い者に立ち向かい勝利する王道中の王道だが、ミスターミヤギの哲学がなんとも良い ヒロインもグッド
#T
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ビジョン(2015年製作の映画)

4.5

インドのこういうサスペンスってはじめて観たかもしれないが、めちゃくちゃよくできていて面白い 163分とやや長めではあるが、緊張感もあって長く感じないのは面白いからでしょう 人を殺しちゃったらやっぱ>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

男はほぼほぼ多かれ少なかれマザコンである こんな母親に育てられていないから実際のところはわからないが、それでもやっぱり、どんな母親だろうと、母親こそが正であるという感覚は分からなくもない ましてや>>続きを読む

新・男はつらいよ(1970年製作の映画)

4.5

シリーズ4作目、これはとくにコメディ要素が強めかもしれない 内容はいつものパターンで特筆して書くこともないが、好きなのでおもしろい
#TorasansGrandScheme #1970

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

ロックをそんなに聴かないので、ブルーススプリングスティーンは有名な曲は何曲か知ってる程度で、どちらかと言えばWe are the worldのときのあの癖の強い歌い方をするシンガーぐらいの印象 ブル>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

若草物語は過去の2本ぐらいは観たことがあり、ほとんどおなじなのだが、ほとんどおなじでも作り直すとどこか現代の解釈になっているのか、とても見やすく感じる 見やすいということはおもしろいにも繋がりやすく>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

こういうSFは好きだ いつか技術が発展してこういうことも実現できるようになったときに、人知れずこういう実験的なことが行われるということもないとは限らない このコロナ禍でいろんな情報をネットで調べて>>続きを読む

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

3.5

ベトナム目線ではベトナム戦争はアメリカ戦争か 黒人の人権問題を一貫して描いてきているスパイクリーだが、黒人を善人に描き過ぎないところがいい 人種に関係なく良い人間も悪い人間もいる そして自分だけ>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

世の中ポリコレだなんだかんだで、あらゆる差別的なことに対して規制がかかっているが、差別と区別は区別しなくちゃいけないだろう 身体の不自由な人に席を譲るとき、可哀想だから、というような考えが浮かんだら>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.0

はじめてアニメ版を観たときに比べたら劣るのだが、世の中が暗くて分かりにくいこのご時世にはこういうわかりやすくてハッピーエンドなディズニー映画が気持ちを柔らかくしてくれる気がする
#TheLionKin
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.5

軽い気持ちで観はじめたが気がついたら夢中になってしまった ゲームをやってるみたいな感覚(ゲームやらないのでわからないが)なので自然と集中させられる 主人公がものすごい早さで成長していくが、その理由>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.5

テーマとしてはパラサイトにも近いがこの表現方法、このセンスはなかなか大したものである おなじジョーダンピール監督のゲットアウトも好きだったので自分の好みに合うのだろう 格差や人種の問題をいかに扱う>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.5

アイデア勝ち 人が笑ってるってだけで笑っちゃうのは赤ん坊でもそうだし、本能的なものなのだろう 人間にとって他人の笑い声ってけっこう大事なのかも そう考えたらこのSTAY HOMEのご時世にこの内>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

HIPHOPやブラックミュージックが好きだと、こういう映画はわりと無条件に良いという判断になってしまう 観てまずすぐに8 Mileを思い出した なのでどうしても比べてしまったのだが、そうするとこの>>続きを読む

レインボー(2015年製作の映画)

4.0

無難に良い、とか書くとあんまり良くないように思われそうだが、そういう意味ではなく無難に良い 世の中が陰気だからこういうハッピー映画が良い メインの二人は運が良すぎるな〜とか思うけど、観ていて和む >>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

観る前から子供向けだろうなとおもいながら観はじめて、想像以上でも以下でもなかった ガクトの人間力的な魅力が大きいかな 最優秀作品ではなかったけど、日本アカデミー賞では複数の賞を取っているのを見ると>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.5

スピンオフだと知らずにみたが、ヴィンディーゼルなどの初期メンバーがいなくてもドウェインジョンソンとジェイソンステイサムだけで十分に見応えのあるメンツである それだけシリーズのキャストが豪華ということ>>続きを読む

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

3.0

ツッコミどころはあるけれど、ロマンがある チープでありながらなんだか緊張感もあってよくできている これは1966年の作品だけど、昔の未来像というのはワクワクする テレビをつければ暗いニュースで不>>続きを読む

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.5

森崎東によるシリーズ3作目 寅次郎はあいかわらず迷惑な男だが、本作は金銭的にも調子に乗っておいちゃんおばちゃんに迷惑を掛ける これはいけませんね でも男のこういういい格好しいの部分って誰でも持っ>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

大林宣彦監督が亡くなられたが、コロナウイルス蔓延る昨今、別の要因でも亡くなられる方が妙に多い気がするのはこの陰気臭い世の中で免疫力が下がってしまうのだろうか 久し振りに観た本作、わりと好きだった印象>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.0

はじめて観たけど、結構ホラーですな 主人公のアンナは妄想世界に入り込んでしまう癖があり、カッとなると心で思ったことを口に出してしまうサイコパス 喘息が酷いから田舎にやったというのは建前で、心理療法>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

5.0

テレビでやるたびに観ていたからもう何度も観たが、ここ15年ぐらいは観ていなかった 久しぶりに観て、キキがオソノさんに突然タメ口になるのが少し気になったが、キキの周りの人たちがみんな魅力的で、最後のト>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.5

台詞の中でバックトゥザフューチャーが出てくるが、これは前作と同時に作られたんじゃないかと思うぐらい、1作目ありきでありながら上手い2作目である 前作と比べてコメディや恋愛の要素が強くなっているが、同>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

最近LINE漫画のパンプキンナイトを読んでいて、これがとても面白いのだが、前半は少しそれを思い出した 序盤はこの主人公ちょっと嫌だなと思ったが、徐々に彼女を応援したくなったのはある程度は引き込まれた>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

ニモの二作目のドリーを観たときと似たような印象 誰もが何かしら持っていたおもちゃというものを擬人化してきた前作までは、過去に自分が持っていたおもちゃを思い出させる郷愁があったが、本作のおもちゃたちは>>続きを読む

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

観終えたあとに多幸感がある おもちゃ同士の友情 子供は大人になればおもちゃなど捨てる 現に全て捨てた(捨てられた) 実家にはもう残っていないだろう なんだか子供の頃に持っていたおもちゃを思い>>続きを読む

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

3.5

二作目はなんだか切ない おもちゃにとっての幸せとは何か 子供はこれを観たらおもちゃを大事にするだろう というかすぐさまそうなるならイイ子供 おもちゃに自意識や思い出があるならば、閉店後の真夜中>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.0

当時の技術のせいか、あえてかは知らないが人間が妙に不気味である 乱暴な隣人シドだけでなくウッディやバズの持ち主アンディもだ おもちゃ達は犬のように(犬の気持ちは知らないが)自分だけが気に入られたい>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

この映画が日本アカデミー賞を取ったのか こういう賞レースに忖度は付き物だと思っていたが大したものである 他のノミネート作品はキングダムしか観ていないが、こちらが取ったことに異論はない これをきっ>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

たかだか30年前でもまだこんなに酷い状況だったというのだから信じられない 観ていて悔しくて、泣きそうになるほどやるせなかった分、当たり前のことが認められただけでまた泣きそうになるほど嬉しい気持ちにな>>続きを読む