桂日之石さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

力道山物語 怒涛の男(1955年製作の映画)

3.0

名前以外ほとんど創作のような作品だが、冒頭で実話ではないことを説明しているので潔い 朝鮮で生まれた力道山がきっとこういう過去ということにしたかったのかとおもうと、やはり空気感としていまよりもっと差別>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.5

こういうのをみると本当に戦争なんて行きたくないとおもうし、世の中の大半の人間が戦争になんて参加したくないはずだけど、他国から仕掛けられて国を滅ぼされるかもしれない事態になったときは、やっぱりやらざるを>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

そんなに期待せず、とはいえ心のどこかでシンゴジラのようにおもしろいかもと淡い期待も持ちつつみてみたが、期待しなかったほうの予想どおりでシンウルトラマンをみた後とおなじような気分 あえてやってるのだと>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

おもしろいシーンやバカバカし過ぎて笑っちゃうシーンがたくさんあってぜんぜん飽きることなくジェットコースターのようにみおわってしまう アカデミー作品賞にも選ばれて、アジア人が活躍するのは嬉しい 主演>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.0

エルヴィスの有名な曲はだいたい知っているし、CDもベスト盤ぐらいは持っていたけど、彼の生い立ちなどはほとんど知らなかった いつの時代でもどんな業界でもこういう一流の裏には必ずといっていいほど儲けよう>>続きを読む

ニッポン無責任野郎(1962年製作の映画)

4.0

ニッポン無責任時代とほとんど同じようなもので遜色もないが、あまりにもおなじようなものすぎて二作続けての鑑賞はさすがにすこし飽きる とはいえ実に愉快で良い

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

5.0

これもこんなに高評価をつけるのがすこし恥ずかしいがはじめてみたときから好きなんだ こんなに上手くいくわきゃないだろうとおもうが、このC調さをみていると小さなことでクヨクヨ悩んだりするのがバカバカしく>>続きを読む

姿三四郎(1943年製作の映画)

4.0

三船が主演の黒澤映画はほぼみているが、それ以外はみていないものも多く、この監督一作目も今回はじめてみた 共通していえるのが、言葉が聞き取りづらいので集中力がいる 戦時中に完全版のフィルムがなくなっ>>続きを読む

刑事物語2 りんごの詩(1983年製作の映画)

4.0

一作目が好きで何度もみていたが、二作目以降をなぜかみたことがなかった この作品がシリーズでベストという声があって、たしかに唐突にショッキングな展開になったりもするが、一作目の絶妙なバランス感覚のほう>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

この監督の作品の印象はなんとなくだけど、ある若者の日常を切り取った静かな映画という感じだったが、この作品はそれよりもう少し映画的な感じがするが、なにより有村架純が魅力的である いろいろ経験してきたか>>続きを読む

still dark(2019年製作の映画)

4.0

主人公は盲目の青年だけど、だからといって暗くないのがいい 登場人物はほとんど三人だけで、その三人とも演技が自然で、とくに監督も務めた高橋雄祐の表情や目線にはリアリティがある

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.5

ライトなかんじでちょうどいい 題材が惚れ薬なところも幼稚でいい いろいろいいけど何がいいって製作者のシティーハンター愛が滲み出ているところ

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

倍賞千恵子というだけで、男はつらいよのさくらのその後のような気がして切なくなる 日本の政治の非情ぶりをみていると、ほんとにこういう制度を検討しだしそうで妙にリアリティがある

刑事物語(1982年製作の映画)

5.0

高スコアをつけることに恥ずかしさもあるが、はじめてみたときからこの映画は好きで何度かみている バカバカしいところも多いし必要以上にバストも写るが、なんだかしんみりもして、最後の拓郎の曲まで含めてこの>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

4.0

風と共に去りぬの翌年なのであえて白黒にしたのだとおもうが、センスがある ヒッチコックの映画はサスペンスやホラーでもなんとなく想像にある英国的な品もある レベッカという人は出てこないが、レベッカとい>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.5

駆け足すぎる気がする 原作を読んでいないので元々こういうものなのかもしれないが、それぞれの行動の動機がちょっと納得しづらかった とはいえなんとなくみてそれなりにはおもしろいのは岡田准一の魅力も大き>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

シナリオもそれなりにおもしろいし、アーニャテイラージョイもクイーンズギャンビットで好きになっていたので楽しめた エドガーライトの作品って、レトロっぽい雰囲気をイマっぽいおしゃれさにしてみせる感じが、>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.0

題名はThe Last Film Showのほうがしっくりくる お母さんがとてもキレイな人でもっとみていたくなるが、めちゃくちゃ美味いというあの食べ物は個人的な感覚としてはあまり美味そうにはみえなか>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

原作は知らないが永野芽郁のスレた感じの役もよかった やってることは子供っぽいのにすこし大人っぽく見えてこれはこれで魅力的である 奈緒もいい しかしこれはどういう映画なのだろうか これほど依存し>>続きを読む

教祖誕生(1993年製作の映画)

3.0

原作を読んだのでみてみたが、ちょっと豪華なスペシャルドラマという雰囲気 こういう宗教をそもそもビジネスとしてはじめる人って結構いるんだろうな 1993年でソナチネとおなじ年の公開だとおもうとなんと>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.5

一見すると傲慢な頑固親父だが、実際は娘たちのことをちゃんと考えている父親 結果オーライで美談になるが、世の中にはこういう親子で成功できず、いろんな選択肢を失ってしまった人たちもきっとたくさんいる >>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.0

大人には大人の世界があり、子供には子供の世界がある 忘れがちだけどそういうことをすごく上手く表現されている 父親の気持ちをおもって板挟みで切なくなるが、こう書いてみてやはり子供の気持ちより大人の気>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

イーストウッドの偏屈で口も悪いが人としての真心のあるジジイ役が好きだ 戦争体験というのは一生の傷を負うことになるのだろう 余命を悟った男の贖罪の物語 十年ぶりぐらいにみたが、また十年後ぐらいにみ>>続きを読む

アンクル・ドリュー(2018年製作の映画)

4.0

当時のシャックがマジックにいた時代からシャキールオニールが好きだったので彼が出ているだけで嬉しい 話の筋はパッケージを見た通りの老人がバスケで活躍するというだけだけど、NBA選手が複数出ているので、>>続きを読む

Untold: パレスの騒乱(2021年製作の映画)

4.0

この2004年頃はNBAをけっこう追ってて、この事件のことも知っていたが、雑誌や当時の深夜にやってた番組とかで得る情報しかなかったので、もっと軽めの乱闘だとおもっていた気がする レジーミラーは残念だ>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

たとえば未成年のタバコでも万引きでも、些細なことだと仕事のズル休みなんかでも、ありえないとおもっていたことが、いちどでもその境界線を越えちゃうと価値観が変わって当たり前みたいになってしまうことはよくあ>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

漫画は好きで読んでいたけど、アニメ版はほとんどみたことがなかったので逆によかったかもしれない なぜかわからないが最初のバスケットボールがバウンドする音を聞いただけで涙腺が緩みはじめた BGMの使い>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

こういうシンプルな映画は主演の演技が悪かったり魅力がないと飽きてしまうが、この女の子はなかなか良かった 新鮮さとかも特にないが暇つぶしにはみていられる

格闘技オリンピック 四角いジャングル(1980年製作の映画)

3.5

打撃のSEもあってか、キックボクシングの試合中の本人のそれぞれの意気込みの声がすごく老けていて本人なのか疑わしい こういう虚実の入り乱れた感じが梶原一騎っぽくて、謎の魅力がある 大山を敵に回してま>>続きを読む

激突!格闘技 四角いジャングル(1979年製作の映画)

3.0

一作目よりもムエタイ、キックボクシングに割かれる時間が長く、藤原敏男がメインという印象 ベニーユキーデは甘いマスクと強さのギャップが良かった 歳とって禿げちゃったけど 全体的には一作目より映像の>>続きを読む

格闘技世界一 四角いジャングル(1978年製作の映画)

4.5

当たり前だけど、あらためてみるとアンドレって本当にデカかった 関節技なら可能性はあるかもしれないが、まともにやったら勝てっこないだろうな 当時のブラックムービーのような音楽も相まって、この頃の格闘>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

4.5

アニメだから子ども向けだと思ってみたら、わりと大人向けの暗い話で、そのぶん主人公の底抜けの明るさにグッときてしまった トトロオマージュも飽きさせない工夫として良い

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.0

技術的なことはよくわからないけど、自主映画でこれだけちゃんとできるのはすごいし、なによりカメラのアングルにセンスを感じる

RRR(2022年製作の映画)

4.5

3時間まったく飽きずに最後までおもしろかった いい意味で滑稽さがあって笑える ただ、ラーマのほうは純粋すぎるのかちょっと理解できない行動も多かった インドの人がみるとまた違って見えるのだろうか

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

4.5

お手本みたいな映画で、引き伸ばしたらそのままTBSの日曜劇場のドラマにでもできそう 結局こういう勧善懲悪がみおわったあとに爽快でいい

力道山(2004年製作の映画)

3.0

力道山をよく描き過ぎていて中途半端な印象 もっともっと金に汚くて暴力的なやくざな男として描いたほうがおもしろかったかもしれない ビジュアルもちょっと細くて力道山をみている気になりにくい