会社員さんの映画レビュー・感想・評価

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グリーンマイル(1999年製作の映画)

3.0

誰にでも訪れる死。そこに向かって人はそれぞれの"グリーンマイル"を歩んでいく。

世界に溢れる苦しみや悲しみを受け止めることは、たとえ奇跡の力を持ってしても難しいことだった。
いやむしろ、その力を持つ
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.0

それぞれの事情


不妊治療を経ても子供を授かることができなかった夫婦。子を諦め夫婦二人で人生を共にすることを決意した矢先、偶然目にした特別養子縁組の斡旋に感銘を受け、一人の男の子を迎え入れることとな
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

TVシリーズが放送されてから約25年。日本を代表するアニメ作品となったエヴァンゲリオンシリーズが、遂に完結した。
本作のネタバレは一切無しで、シリーズを総括する形で思いの丈を述べたい。



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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

ミナリのように、生きる。

Filmarksのオンライン試写会にて鑑賞。
若くしてアメリカに移った韓国系移民の主人公一家。農業での成功を夢見て、アーカンソーに訪れる。しかし夢を追いかける夫に対し、心臓
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

生きづらさを抱える全ての人へ。


極道の道に入り、ついには殺人を犯してしまい13年もの長い間服役した主人公。つい頭に血が昇り自らを制御できなくなる性格ゆえに、服役中も頻繁に問題を起こすほどであった。
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

教会の神父による児童虐待を追った、ある新聞社の事実に基づく物語。

グローブ社はボストンに拠点を置く、半ばローカル新聞と化した新聞社である。上司の配置転換をきっかけに、以前小さく記事になった教会の児童
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

我が国の民主主義に問いを投げ掛ける。

初めて我が子を抱いたシーンの一言が印象的。

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.0

若き天才の苦悩とは。

幼い頃から才能を認められ、史上最年少での偉業を成し遂げたバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニン。しかし薬物やタトゥー、挙げ句には突然の退団など、世間を騒がせたのは彼の表面的な行動
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.0

稀代の天才、三島由紀夫。衝撃的な死の直前、保守反動の代表として東大全共闘に呼ばれ、血気盛んな学生1000人を相手に討論を闘う。
歴史的価値のあるその討論を収めた映像が発掘された事を機に、その場にいた者
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星の子(2020年製作の映画)

3.0

とあるきっかけで新興宗教にのめり込んだ両親の下、素直に育った主人公は、中学校生活最後の年に出会った数学教師に恋をする。成長に伴い様々な経験を経ながら、次第に自身の家庭環境に疑問を持ち始めるのだった。>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

魅力的かつ難解なギミック、軽快なテンポ、見応えあるアクション。素晴らしい映像体験により、我々は二度三度と観賞したくなる衝動にかきたてられてしまう。



時間を逆行するという斬新なアイディアを中心にお
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劇場(2020年製作の映画)

3.0

自らの才能の限界を感じながらも、夢と現実との間でもがき苦しむ若者の物語。


売れない小さな劇団を率いる主人公の永田は、長年世間に評価されないことから卑屈な性格にねじ曲がってしまい、劣等感や嫉妬心から
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

5.0

ラジオドラマの舞台裏を描いたコメディ作品。


物語はほとんど全てラジオのブースのみで繰り広げられる。平凡な主婦が書いた脚本を元に、生放送に備えるリハーサルから物語は始まる。
一つの作品を作り上げるた
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

最後まで命をかけ闘った男達の物語。


新型ウイルス感染拡大の影響で延期論が高まりつつあるものの、復興五輪という位置付けで、今年東京でのオリンピック・パラリンピック開催が予定されている。
今から9年前
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

白夜の中行われる祝祭が意味するものとは。


民俗学を専攻する学生を中心に、スウェーデンに存在する民族の祝祭に立ち会う。白夜で明るく照らされながら行われる9日間の祝祭の中、徐々に高まる違和感や緊張感の
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COMPLY+-ANCE コンプライアンス(2020年製作の映画)

4.0

我々は規制により社会を形作っている。

日本における表現の限界や過剰なまでの忖度といった、昨今のコンプライアンス遵守の雰囲気に疑問符を投げ掛ける、斎藤工監督による挑戦的な作品。
大きく分けて3つのパー
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

果てしない使命を背負った男の物語。


第一次大戦中、第一線に送り込まれた二人の伝令兵。ドイツ軍の見せかけの撤退に対して攻撃を仕掛けようとする兵士らに、罠であることを伝え、1600人もの仲間を救う任務
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

大衆向けでありながら、韓国における格差の根深さを強烈に描いた映画。


半地下、そしてパラサイトの二つがキーワードである。
家の半分が地下に潜ったような作りの、半地下物件に住む4人家族。家族揃って定職
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.0

男たちの友情の物語。


親友の結婚式前にハメを外した男たち。朝目が覚めると、昨夜の記憶だけでなく、式を控えた親友の姿も消えてしまっていた。


独身最後の夜、ラスベガスの超一流ホテルにチェックインし
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

絶対的な孤独、そして愛。


年上の陣治と同居し金銭的に依存しながら、ささいなことでクレームをつけるような退廃した生活を送る十和子。彼が性的な関係を望まず、一途に尽くしていることから、肉体労働者であり
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.0

「我々の見る目を変えなくては」


生後の度重なる手術により「普通」ではない顔を持つ主人公。家庭学習のおかげもあり成績は優秀、宇宙に憧れる普通の男の子であった。しかし世間は彼の顔つきを好奇の目で見、時
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.0

離婚を決めた夫婦の、絆を再確認するほろ苦い物語。


舞台監督の夫と、そこで演じる女優の妻。子供も大きくなり、夫の仕事も世間に評価されるようになった。しかし妻は女優としての仕事を制約される今の立場に少
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

実際に起こった爆発事件を題材にした、英雄から一転して容疑者に仕立てあげられた男の、正義と信念の物語。filmarks試写会にて鑑賞させていただきました。

自らを法の執行人と称する主人公リチャード。し
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.0

一時代を築いたかつての名優達が再集結した、マーティン・スコセッシ監督によるマフィア映画。彼のこれまでのキャリアの集大成であるといえる。

冷戦下のアメリカにおいてマフィアが経済を牛耳っていた時代から、
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ひとよ(2019年製作の映画)

2.0

あの夜は一体何だったのか。


子供達を暴力から守るため父を殺めた母は、約束通り戻ってきた。しかし流れた15年という月日は長く、兄、弟、妹、それぞれの受け取り方は異なるものであった。


度重なる虐待
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

2.0

戦う事を運命づけられ、戦士として生まれ育ったスパルタ人の記録。

戦いに際しての姿勢等、現代の我々からすれば信じられない価値観がある一方で、女性の人権意識や合理性等、見習うべきことも多い。

醜い裏切
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.0

エイプと人間の果てなき争い。

一人一人、いや一匹一匹に個性を持たせることで、我々人間も他社を同じような見た目、意思疏通の可否等で仲間を見分けているに過ぎないことに気づかされる。

人間の尊厳は何であ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

関東地方在住の人間に脈々と受け継がれる差別意識を具現化した漫画が原作。

東京への都市機能の一極集中と、ベッドタウンとしての郊外という機能分化は高度成長期に揺るぎないものとなり、さいたま県等、これとい
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.0

新しいインターンは、70代の老人だった。

さすが年の功といったところか。
愚直な姿勢の大切さを学ぶお仕事映画。

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

11/24追記しました。

母を愛する心優しい男は、いかにして狂気の殺人鬼と化してしまったのか。カリスマ的存在の「ジョーカー」の誕生までの背景を描く。


主人公は、貧富の格差が拡大し都市機能が失われ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

「あなたが世界を鳴らすのよ」

世界的に注目を浴びるピアノコンクールに挑む4人の挑戦者達。かつて天才少女と謳われたが突如として表舞台から消えた者、世界的な評価も高く成功者の王道を往く者、仕事や家庭と両
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主戦場(2018年製作の映画)

3.0

インターネットへアクセス出来るようになった高校生の頃、いわゆるネトウヨ的な言説の数々に少なからず興奮を覚えたのは事実である。これまで誰も教えてくれなかった歴史の真実がそこに存在すると思い込んでいた。>>続きを読む

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.0

天才的なジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの生涯を描いたドキュメンタリー。

生前の本人へのインタビューはもちろんだが、主に彼と共演した、もしくは深く関わりのあった人々の証言を元に、ビル・エヴァンスと
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バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

2.0

ファンタジー要素が詰め込まれていることから説明が先行し、世界観の奥行きが伝わりにくく、全体的に物足りなさを感じてしまった。逆に言えば万人向けでストレートな作品ではある。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.0

二人の男による、人種や立場を越えた友情の物語。

舞台は黒人差別が蔓延する1960年代初頭のアメリカ。イタリア系白人のトニーは、腕っぷしを買われ様々な職を渡り歩いていたが、ある時運転手の依頼を受けた。
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

敗戦直前のドイツ。極限状態に追い込まれた兵士達の中には、隊から脱走し、民家を襲い略奪行為に走る者も多かった。主人公も例に洩れず生きることに執着しながら逃げ延びる中で、ある日大尉の軍服を発見する。借り物>>続きを読む

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