会社員さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

2人のマジシャンが繰り広げる、復讐劇。

一部の観客を置いていく程の入り乱れる時系列は、
単純な事象を盛り上げて観客を引き込む、文字通りのマジックである。

また、一部の観客が予想がついたという結論は
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おくりびと(2008年製作の映画)

5.0

職業に貴賤無し。

オーケストラのチェリストとして輝かしい夢を掴んだ矢先、突然の解散の知らせを受け、勘違いから納棺師として勤めることとなる。
テーマがテーマだけに、終始暗く重苦しい雰囲気かと思ったが決
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おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

2.0

フェアトレードの響きを聞いて久しい現在となっては、こうした内容は基礎知識、一般常識とすら言えるかもしれない。
にもかかわらず依然として格差が無くならないことは、虚しい。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

戦前戦後を生き抜いた一人の女性の日常を描く。


軍港として栄える呉に嫁いだ主人公の目線から見るあの時代は、従来の戦争の捉え方とは異なり、学ぶことが多い。彼らにも日常があったのである。

終始アニメー
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.0

スウェーデンの先住民の少女が、差別と戦いながら自由を求めて力強く生き抜く。


故郷の言語を禁じられた学校に通わされ、脳が適応できないという今では信じられない理由でそれ以上の進学はできない。通学路では
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リベリアの白い血(2015年製作の映画)

3.0

リベリアのゴムプランテーションで働く主人公が、貧しい暮らしから抜け出そうとニューヨークに旅立つ。しかしそこで彼を待ち受けるのは、リベリアとあまり変わらぬ過酷な生活だった。加えて忘れていたはずの内戦中に>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

陸、海、空それぞれの視点から、第二次大戦中実際に起きた勇敢な撤退を描く。
時系列に一工夫加えたクリストファーノーランの手法は見事。

撮影している光景が想像もつかないような臨場感溢れる映像や、時計の針
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.0

是枝監督が初めて手掛ける法廷サスペンス。真実は二の次にされ船のように皆が一体となって真っ直ぐ進んでいく司法制度に切り込み、人が人を裁くとはどういうことか、我々に疑問を投げ掛ける。

弁護士でありながら
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めがね(2007年製作の映画)

3.0

南の島の浜辺に一人降り立った女性が、人々との交流を通して「たそがれる」術を身に付け、また新たな一歩を踏み出す話。
互いに特に詳しい素性を知るわけでもないが、島では皆が自然と同じ時間、空間を共有する。朝
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

約10年前の作品とは言え、一つ一つのカットに描かれる日常は優しい色彩に溢れ、悠々自適なフィンランドでの生活に憧れを抱かせる。
海外でのふとした出会いにより、人と人とが緩やかに繋がっていく。見終わった後
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

進学校への受験にも成功した幸せな家庭。小学校に上がる直前に、子供の取り違えが発覚。生まれた環境の異なる二つの家族を巡る、親子関係についての物語。
静かな空気が流れる、リアリティ溢れる世界の中で、重たい
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.0

ヘロイン中毒の不良を巡る、青春物語。

決して明るい話ではないが、軽快なテンポでどこか爽やかささえ漂う。
嫉妬や敵対心の入り交じった友情の形は、男同士にしか分からないのかもしれない。

禁断症状に苦し
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の・ようなもの のようなもの(2015年製作の映画)

2.0

森田芳光監督逝去後、追悼の意を込めて撮られた、『の・ようなもの』の続編にあたる作品。そのため、前作を見なければあまり意味がなかろう。

前作は昭和時代、落語家を目指す若者を巡る群青劇であったが、
今作
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.0

1980年代初期の群青劇。

団地に集う人々、夜の街並み、志ん魚(しんとと)達の日々の営みの中に、平成生まれの自分にとっても、ノスタルジックな雰囲気が漂う。

ストーリーに起伏があるわけではないものの
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関ヶ原(2017年製作の映画)

4.0

心して見るべき、本格的な作品。

何と言っても徳川家康を演じる役所広司の演技が見事。石田三成に先んじられ、怒りを露にするシーン。「はらわたが煮えくり返る」と噛み締めるその表情は、まさに鬼そのものであっ
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

モーガンフリーマンは何故かくも若者とのタッグを組む役が似合うのか。

7つの大罪がモチーフということもあり、ミステリアスな展開に男心がくすぐられる。暗くショッキングな映像やスリリングなアクションだけで
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

開始数分後の襲撃シーン以降、一時も目が離せなかった。
ダイヤモンドを巡る現代アフリカを描いた、素晴らしい作品。

反政府軍だろうが罪のない住人だろうが、無関係に殺戮する軍人。
最初は目隠しで、次は動か
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.0

運良く幸せな家族に恵まれたインドの孤児であった主人公が、25年後、あることをきっかけに自らのルーツを探り始める。
事実ということもあり、題材としては素晴らしい作品。

しかしgoogle map賛美の
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マッチポイント(2005年製作の映画)

3.0

浮気生活に限界を感じる思いに比例した、スカーレットヨハンソンの変貌ぶりが印象的。

マッチポイントとは上手いタイトルで、主人公の結末については人を選ぶのかもしれない。
映画であるため、主人公は大きな罪
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

2.0

迫力はあった。
ストーリーはとってつけたような陳腐な印象。
事故を経験した方々に失礼ではないか。

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.0

アパルトヘイト解放後の南アを舞台にした、非常に前向きになれる映画。
当時の彼らにとって、特に大統領ネルソンマンデラにとって、ラグビーは白人と黒人の統合の象徴になるべき存在であった。

当時は大統領のボ
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インビジブル(2000年製作の映画)

2.0

パニックスリラー。
心理描写をもっと丁寧にすれば、違った出来になっていたのかもしれない。好みか。

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.0

親の都合に翻弄される幼い少女の物語。

リアリティーがあり、重く苦しい。

追憶(2017年製作の映画)

3.0

予告では犯人探しのようなPRだったが、事件の展開自体はさほど重要ではない。
過去に犯した罪に対するそれぞれの捉え方や向き合い方、特に主人公の心理変化の描写がこの映画の醍醐味。

病院の廊下で感情の昂り
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.0

何といっても音楽が美しい。ゆったりとした時間が流れる。

死後の世界との対話、臨死体験、そういったテーマでありながら、映像に現れるのは死後の世界と繋がる瞬間の、ごく一部の演出。
それは、現実を生きる者
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

生々しい戦争描写は逸品。

ヘルメットなんか一切役に立たなかった。

ビッグ(1988年製作の映画)

4.0

大きな子供にしか見えない、さすがの演技。ラストは切ない。