Katsutamさんの映画レビュー・感想・評価

Katsutam

Katsutam

映画(156)
ドラマ(0)
アニメ(0)

トイレのピエタ(2015年製作の映画)

5.0

某映画好きの友人同士で「今まで観た映画の中でベスト1を挙げるとしたら?」という使い古されたテーマの雑談をしていたときに、ある友人が挙げたのがまさかのコレでした。未見だったので早速観賞。

うーむ、確か
>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

1.0

中学生の甥が観たいと言うのと、地元が作画の舞台になっているらしく気になっていたので観賞。

しかしこれは、まったく受け付けませんでした。胸くそ悪いという言葉では片付けられないほど、誰一人として共感でき
>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.0

主人公達にとってはハッピーエンドかもしれないが、「人」が「自然」を操ろうとする身勝手さによって、人工物の象徴である「都市」にとっては救いようの無いエンディングになってしまっているのがとてもアンチテーゼ>>続きを読む

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

5.0

これ、市原悦子さんの遺作になるんでしょうかね。人と人とのつながりの温かさ、日本の良いところ、市原さんの素敵さが全面に出ていて、しみじみと良い映画でした。

自己肯定感の低い、弱い人間には、何もかもを受
>>続きを読む

半落ち(2003年製作の映画)

3.0

原作未読。今から15年以上前に、アルツハイマーや介護問題をこういう形で切り取ったお話があったとはなんとも驚きで、社会に問題提起をするという意味でとても良いのですが、映画としてはしっくり来なかった。>>続きを読む

ナイトクルージング(2018年製作の映画)

5.0

凄まじい映画を観た。

生まれながらにして目の見えない主人公がSF映画をつくる過程を友人(本作品の監督)により記録されたドキュメンタリー映画。

そもそも「視覚」という概念自体が無い主人公と、映画制作
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

ロードムービー、黒人と白人、全てが真反対な二人組、友情物語、音楽映画、そして実話。ここまで僕の好きなテーマが揃っていて面白くないわけがない。

実際、めちゃくちゃ良かったです。
根深く複雑な人種差別問
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

東京都板橋区という、ほぼ埼玉県な東京都に住んでいたことがあるため、あるあるネタが共感できて楽しめました。逆に関東以外の方には伝わりにくいことも多々ありそう。

前半は「これは名作の予感!」と爆笑しなが
>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.0

映画館で観られて良かった。「ブロークバック・マウンテン」とよく対比されるが、個人的には救いのあるこちらのほうが好き。

ただ、男同士の恋愛映画ということで過度にもてはやされ過ぎな気もしていて、ジョニー
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

1.0

豪華役者陣のやり過ぎともいえる演技が最高中の最高なだけに、どうしても脚本の残念な部分が際立ってしまう。

「空飛ぶタイヤ」でも同じことを感じたが、黒幕と対峙する際の証拠やエサがPCだのGPSだのメール
>>続きを読む

ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

5.0

認知症になったお母さんと耳の遠いお父さんとの老老介護の実態を、娘視点で追ったドキュメンタリー。こんなの泣かないはずがない。

自分が病気のときにそばで支えてくれたしっかり者のお母さんと、認知症が進行し
>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

3.0

若干リアリティに欠ける設定だったが(それでも万引き家族よりは現実的)、相変わらず是枝監督は家族や子どもを描くのがうまいなぁ。

ただ一点、尾野真千子と真木よう子の役を逆にして改めて観てみたいとも思った
>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

5.0

以前から観たいと思っていたが、心の準備ができていなくて延ばし延ばしになっていた作品の一つ。思い切って観て良かった。

アメリカのネオナチ思想に染まる若者たちを主人公に、人種差別問題や貧困問題、負の連鎖
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.0

途中(沖縄からユタ達が集まって来るところあたり)までは超名作の予感がしたのに、クライマックスに向かうにつれて「コレどういう気持ちで観てたらええの?」ってなりましたよね。

ストーリーとしては悪くないし
>>続きを読む

愛と法(2017年製作の映画)

3.0

ゲイの弁護士夫夫を通じて、まさに「愛とはなにか?」「法とはなにか?」というテーマに実直に向き合い、丁寧に描かれているとても良い映画でした。

カズマくんとの物語は、ほんとに心に迫るものがありました。最
>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年製作の映画)

3.0

奄美大島・加計呂麻島への旅行の予習として初めての男はつらいよシリーズ鑑賞。

「寅さん」のイメージはまさに思い描いてた通りだったけど、もうこれ以外の作品は観ないかな、という感想。

・江戸っ子言葉が苦
>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

5.0

期待してなかった分、とてもとても良かったです。映画館で泣くことなんてほとんど無いのに、涙流して泣きました。しかも3回くらい。ちなみに私は1985年生まれなので世代としては割とドンピシャ。

「もう戻ら
>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.0

料理が美味しそうな映画は好きです。

観賞後、ふつーの中華料理屋の醤油ラーメンが食べたくなって近所の珉珉に走りましたよね(はい、大阪人です)。

ただ、やはり私は個人的に堺雅人の演技が好みではないこと
>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.0

金と、性と、愛の物語。

うーん、これはどう解釈したらいいものか。映画としては最高傑作であり、物語としては最悪最低である。とにかく感情が迷子。

登場人物のうちアイリーン以外に善人(常人?)はいない。
>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

1.0

僕が生まれた年の映画。

映画にハマった高校生の頃からずっと気になってたけどなかなか一歩踏み出せなかった台風クラブ。たまたま近くの映画館のイベントでリバイバル上映されるという情報を聞きつけて、ちょうど
>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

5.0

はい、好きー。

園子温監督作としては「愛のむきだし」に次ぐ傑作(怪作?)なのではないでしょうか。

同じく映画制作をテーマにした「カメラを止めるな!」と比較すると面白い。共通して言えるのは、映画の力
>>続きを読む

ゲンボとタシの夢見るブータン(2017年製作の映画)

3.0

ブータンのリアル。そして世界共通のティーネイジャーのリアルを丁寧に追ったドキュメンタリー。

ゲンボとタシには「お父さんに何を言われようと、自分の信じた道を進めばいいんだ。世界は君たちが思っている以上
>>続きを読む

ワンダーランド北朝鮮(2016年製作の映画)

3.0

「幸せ」とは何か。「真実」とはなにかを考えさせられる映画。

ここ最近、北朝鮮をテーマにしたドキュメンタリー映画がいくつか出てきたことを考えると、かならずあのお国の誰かが許可を出している訳で、やはりプ
>>続きを読む

高崎グラフィティ。(2018年製作の映画)

5.0

ある地域を舞台に3分以内で制作された予告編を審査し、グランプリ作品には長編映画を制作するチャンスを与えるというとても胸アツなコンテスト、「未完成映画予告編大賞 MI-CAN」の初代グランプリ作品の本作>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

5.0

私、filmarksでのスコア5点に対してとても甘いと思うんですよね。でも「好き(5点)」か「嫌い(1点)」か「よう分からん(3点)」の極力三択でスコア付けようって自分の中の謎ルールとして決めてしまっ>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

5.0

観賞記録。
前評判の低さから期待せずに観たのでとってもとっても楽しめました。

超人気シリーズのサブキャラを主役に据えたスピンオフ企画で、2時間のオリジナル脚本が書ける脚本家ってほんと凄いよなぁ。

オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.0

オーシャンズ8の復習で再鑑賞。

舞台はラスベガスに戻ってきたけれど、やっぱり1作目が最高だなと思わせるストーリー。

現実的にありえない作戦や展開を、カッコ良さと雰囲気と勢いでぐわっと乗り越えてくる
>>続きを読む

オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.0

オーシャンズ8の復習で再鑑賞。

前作に比べるとわちゃわちゃし過ぎでまとまりないですよね。
ただジョージクルーニーとブラピをはじめとした出演者全員がカッコ良過ぎるからすべて帳消しになる感はある。

>>続きを読む

DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

5.0

これは好き。主人公のギーク3人組がほんとにかわいい。

ポップでクールな演出の裏には、人種差別、ドラッグ、SEX、仮想通貨、受験戦争などなどシリアスなテーマがてんこ盛り。

これだけの混沌を一本の映画
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.0

いわゆるお涙頂戴モノって苦手なんですが、これはとても良かった。

主人公だけではなく、その周りの子どもたちや大人たちの気持ちも丁寧に、嘘のないように描いているから。例えば面と向かって言いにくいことをマ
>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.0

途中まではとても楽しめたのですが、後半の回収がモヤモヤ。

・主役と黒幕とが直接対峙する場面がないこと
・摘発の決め手となるブツ(ネタバレになるので伏せます)の管理が今の時代では考えられないほど杜撰で
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

もはや説明不要のこちらの映画。レビュータイミングを逸しましたが1ヶ月前くらいに観ました。

一言でいうならば、最高。こんなにもポンコツで、爆笑できて、幸せな気持ちになれる映画とか奇跡です。

特に、も
>>続きを読む

妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

5.0

「2」をまだ観てなかったことに観賞途中で気付いたけどまぁいっか。
という訳で安定安心の役者陣と山田洋次監督の演出とで今回も存分に笑い泣かされました。特に西村雅彦演じる幸之助のダメ夫っぷりは秀逸。心底腹
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.0

さすが良作。

安心して見ていられる役者の演技。特に子役の二人は本当に秀逸でした。是枝監督による「子役には台本を渡さず言葉で演出する」という手法が自然な演技を引き出しているのでしょう。

樹木希林は、
>>続きを読む

ザ・ビッグハウス(2018年製作の映画)

3.0

想田和弘監督、マーク・ノーネス監督による公開講座イベントにてオルタナティブ・エンディング版(125分)を観賞。

観察映画の前作「港町」がとても良かったので期待していましたが私にはハマらず。ただ、観察
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.0

四姉妹があまりにも美人過ぎてリアリティは無いけれど、是枝監督は「家族の空気」を紡ぐのがとてもうまい。今作も例に漏れず。

蒼井優が広瀬すずのことを「魔法にかかっている子」だと絶賛した、自転車で桜並木の
>>続きを読む