tonyさんの映画レビュー・感想・評価

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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

お金もかかっているだろうし、完成度の高い映画だった。
特に戦争の悲惨さを伝えるものでもなさそうで、日本軍が行なっていた残虐行為に注目するものでもないのだろうけど、ユダヤ人の強制収容の映画を見たばかりな
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.7

彼の人生を美化してはいけないようには思う。彼と一緒に強制収容されていた、なにも冗談を言わない他のユダヤ人の人生を否定することになる。
エンタメとして素晴らしいこの映画が評価されることのヨーロッパでの反
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.4

あれで終わらすか!?席を立っていいのか迷った。こっちは何も与えられず鑑賞前と何も変わらない。いつも通り退屈な会話劇なのだが、以前ならもう少し必死に会話する人が出てくる。そして何かしら状況も変わる。でも>>続きを読む

青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

3.7

小刻みなカットでことが順調に進むストーリーは単純明快で見ていて気持ちが良い。その時々に引きのとても美しい風景のカットがある。そして最後仲間との別れの防波堤の長回しシーンのあの色合いが奇跡的な色をしてい>>続きを読む

ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ(2015年製作の映画)

3.6

様々な集会があって、どの集会でもものすごく喋り出す人がいる。誰かに自分のことを分かってほしいのだろう。移民の人たちにとっては警察までもが怯える対象になっていた。警察は政府管轄の組織でしかない。政府は国>>続きを読む

さよなら子供たち(1987年製作の映画)

3.7

社会の抑圧をこどもを通して表現している映画をよく観る。私の鑑賞の選択によるものなのか、そのような映画が多いのかはわからないが、物事の分別のつく大人の場合を映画にすると、直接的になり面白くならないのだろ>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.1

まだ大人になれていない私には辛い。シンジくんにまんまと出し抜かれた。今までずっと、いつまでも幼稚でいいよって肯定してくれていたのに、あんな大人らしく終わるなんて。今回だけに限らないが、最終回は自分だけ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.7

いまを撮った映画だった。しかし、今はコロナ禍だし私はもう井の頭線にいない。下北沢は特殊な場所で、20代にあそこにいた人しか当事者になれない。そのような当事者か当事者になりたい人、楽しめる人が限定される>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

3.6

ストーリーはさておき、溝口監督のことは無知なのであるがあの時代の撮影技術で最も見やすく撮っている監督さんなのかなと思った。映像にストレスを感じなかったし、ジャケの水面の絵とか白黒の映像でも美しかった。>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.8

彼女なのか彼なのかはフランケンと出会い神に近づいたというか神だから出会えたのだろうか。明らかに姉との対比で彼女の存在は別物だった。でも、あの子は天に召されることなく人間として今後も生きていく。そういう>>続きを読む

夏時間の庭(2008年製作の映画)

3.7

日本人の私でも共感できる題材だった。
物、思い出、価値はそれぞれに違って、物を複数人で所有するのは難しい。世代をまたいでは尚更難しい。物は持っていけるけど、庭は動かせないから、尚更難しい。でも庭は環境
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talk to remember(2015年製作の映画)

3.1

とても声がきになる映画。アップでも引きでも音量が変わらない。引きのときは肉声ではなくアフレコに聞こえる。役者とカメラの距離感と声の音量が一致しない違和感。どう録音しているのだろうか。バックで車や川の音>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.5

発言告白により状況は一変する。
まず保健の先生によるLGBT授業、そして恋心を告白すること。
今回の発言告白は状況を悪くしてしまったが、それを乗り越えなければ良い方にも変えられない。
短編だったので2
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.2

彼らは野蛮なのだが、自分のスタイルを崩さない古風さが憎めなさを演出している。 
私には文脈がわからないので面白くなかったのか。

東京オリンピック(1965年製作の映画)

3.5

開会式までは日本の戦後復興のストーリーがあってとても感動したけど、競技映像は選手のバックグラウンドを取材するわけにもいかず、その場のアスリートの身体や音の臨場感よる表現になる。そこにはスタッフが世界レ>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.7

役というより、ほぼ前田敦子だった。歌うときと顔アップのときなんてもう前田敦子でしかなかった。高畑充希では完成されていてダメで、前田敦子の不完全さゆえのキャスティング。不完全でも主役として成り立つのは前>>続きを読む

ASAHIZA 人間は、どこへ行く(2013年製作の映画)

3.6

一般の人の声を聞けるのは嬉しい。ニュースのそれとは違う。

パターソン(2016年製作の映画)

3.4

パタースンではなくパターソン。
Johnson & JohnsonではなくWilliam Carlos Williams。
とにかく主演の男性ができた男だった。目覚ましなしで起きて、物静かだけど勇敢で
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.6

あの音楽から想像していた物語より現実的な物語だった。イタリアの広場の変容を知ることができた。日本でいう学校の屋上のように広場で物語が起こっていた。人より車の数が多くなって空いている土地は全て車に占領さ>>続きを読む

絵の中のぼくの村 Village of Dreams(1996年製作の映画)

3.8

ストーリーはなかったように思う。子供のころの経験の羅列で構成されていたけど、それだけで見ていられた。川で魚をとるシーンの撮影方法とか気になる。
SFになっていたが今回はお婆さんで、生身の人間とコンタク
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三月のライオン(1992年製作の映画)

3.6

30年前の東京の風景が映っている。あの風景を構成しているものは、現在ほぼ残っていないように見えた。映画のシーンでは、建設でなく解体現場が主に映ってる。それは特段ストーリーのためでなく、映画全体のイメー>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.5

感じ取れっていう映画。この何も提示しない放り投げはこの時代の邦画の特徴なのか。長いバス旅をどう終わらすかと思いながらみていたが、特に具体的にどうこうならずに終わった。希望を具体的に言いうと胡散臭くなっ>>続きを読む

tokyo.sora(2001年製作の映画)

3.7

こんな時だからショートトリップの代わりにと映画を観たが、この映画ではなかった。
ゼロ年代を象徴した映画だった。あの当時を思い出す資料として貴重な映画だと思う。バブルの泡がなくなりきって何も残っていない
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.6

ただ会話している映像だけが流れている。ほぼカメラは動かない。カット割りは場面転換のみで、アップは遠景から連続的にズームされる。そのズームの違和感は今回で私は2作目になるがなくならない。映像よりも役者の>>続きを読む

静かな雨(2020年製作の映画)

3.8


たまたま続けて同じ監督の作品で、しかも河瀬さんが出演していた。
こっちの作品の方が新しいのだが、完成度がものすごく上がっていた。時折切り替わる自然の映像もあまり違和感がなかったし、言いたいことも前作
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.5

混沌としたなかでしか人は成長できないのか。地方は都市に憧れるが、都市は港区に憧れる。再開発の出来損ないが駅とセットで乱立する。まちを整然とさせる再開発を経験した私たちはそれとは異なる再開発をすることが>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.1

里親に中学生の妊娠に、今まで見たテレビドラマでは辛さを全面に押す題材なのに、
愛と勇気と希望の映画だった。
哲学では、この世に生まれ存在していることは奇跡であって、誕生はそれまで歴史にはなかった新しい
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夜明け(2019年製作の映画)

3.3

あれで夜が明けたのだろうか。耐えられなくなって逃げ出して、なんか振り出しに戻ったような終わり方だった。過去を消したくても何かが引っかかってしまうのが人間だよということなのか。
二人とも過去の苦しみを抱
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.9

木造の黒く塗られたインテリアの淡く光を反射している艶が印象的だった。暗い絵なのだけど、その艶があることで絵全体がボヤーとせず、ピントの合った締まった絵に見えた。そしてインテリアの黒のから外に画面が移り>>続きを読む

チョコリエッタ(2014年製作の映画)

2.8

主役の女の子が会話を成り立たせないのと同様、映画自体も見る側とコミュニケーションしようとしておらず字幕のない映画を見ているようだった。しかも絵自体もよくないのでずっと観ていられなかった。明るくなること>>続きを読む

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

3.7

イタリアの小さな島のお話。私は共産党のこともカトリックのことも無知である。でも政治や経済や宗教やそういう人が作った思想を凌駕するあの島の美しさをこの映画によって知ることができた。読み書きができる住人が>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

あまりの無垢さと兄ちゃんは格闘していた。あれほどの無垢と対比させられた兄ちゃんはどうしても汚れた部分が目立ってしまう。足が治ったときには妹の姿はなかった。兄ちゃんには足も妹も足枷でしかなかったのだろう>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.5

なぜ自殺に手伝いを探していたのか。乗せた人だれもお金をもらわずに去って行った。本当にお金を用意していたのかも不明である。ずっと蛇行する荒野を走っていたが、車酔いしていないのであれば、助手席に話し相手が>>続きを読む

珈琲時光(2003年製作の映画)

3.8

そのあともその日常が続いていくように井上陽水が曲をつけた一青窈の歌が流れて終わる。そのエンドロールで蓮實さんが出演している事を知る。確かに総武線と京浜東北線と中央線と山手線が映っていたのに撮影協力にJ>>続きを読む

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