ナタンタナンタナタナさんの映画レビュー・感想・評価

ナタンタナンタナタナ

ナタンタナンタナタナ

レミニセンス(2021年製作の映画)

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この映画自体があなたの…と言いたいためなのか、分かりやすくノワールっぽい筋にキャラクター。にしては撮影と編集がタル過ぎて見てられない。それに俳優も。ノーランの映画にはまだかわいげのあるキャラが出る分だ>>続きを読む

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.5

良い。
中盤までこそ退屈で寝かけたが(ムードを重視しすぎだ、ここにもアリアスターの悪影響が)、婆ちゃんが障害児を監禁していじめていたことが判明する辺りから盛り上がり(白いリボンでも禍々しかった)、裏の
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(2006年製作の映画)

5.0

再見、大好き。
人が歩いている様子をまるでインサートのように冷たく撮れてしまう清&芦澤コンビ。妙に頭に残る小西真奈美のワンショットがこう活きてくるとは。回路からさらに深化した幽霊表現、もはや幽霊とよん
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

5.0

良すぎる。
もうずっと良いのだがエンディングは特に良くて、悪魔のいけにえと肩並べるくらいに好き。悪魔のいけにえのラストはリアクションをする人がいなくても怪物は恐いのか、という恐怖映画最大のテーマに挑ん
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地獄に堕ちた勇者ども(1969年製作の映画)

4.5

超面白い。
ヘルムートバーガーの容姿・立ち居振る舞い・声は唯一無二。“高邁”で“ホンモノの男性的”で“ヘーゲル的”な精神と惨めな肉体とのギャップを表現できるのは彼だけか。母親がみるみる白くなっていくキ
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ベルリン・アレクサンダー広場(1980年製作の映画)

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・1、2話
ビーバーコップ的なキャラはこれまでにも登場しており、例えば悪の神々のハリーベ-アを勝手にイメージしていたのがまず見た目で裏切られる。エリート層、コミュニストとの距離の取り方は相変わらずのフ
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マルタ(1974年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白い。
モラハラ男は標的を見つけるまでのスピードが尋常じゃなく速い。母親からの支配から解放されたのも束の間、即支配/被支配の図式を設えてしまうスピード感も恐ろしい。
マルギットカルステン
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出稼ぎ野郎(1969年製作の映画)

3.0

ファスビンダー曰く吐き気を催す映画、らしいが意外と悪くない。
倦怠感漂うぼんくらが出稼ぎ労働者排斥で憂さ晴らしをするムードも良く出てた。ワンシーンワンカットでそれぞれ愚痴を言うのだが、敵が定まると徐々
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水を抱く女(2020年製作の映画)

4.0

面白い。
ペッツォルトの映画の女優(ニーナホスのことだけど)は毎回かなり良い。ジャンル映画への傾斜は他作品より顕著か。彼は不安にしてもイエラにしても最後には大胆に主観ショットを挟むのだが、これらがあく
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殺人者は我々の中にいる(1946年製作の映画)

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DEFA第1回作品。
ぬるいとは聞いてたが、たしかに希望的に過ぎる終わり方だったり、民間人殺人を強要させられた主人公の造形なんかもポーランド人が映画化したパサジェルカなんかと比較するとぬるい(当然か)
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ドイツ零年(1948年製作の映画)

4.5

これは傑作。
廃墟でヒトラーの演説レコードを流す場面が印象的、ベルリンに亡霊が漂っている。われわれの中の殺人者は当時のベルリンで撮影をしているとはいえ内と外が明確に隔てられ物語も分離していたが、ドイツ
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テオレマ(1968年製作の映画)

4.0

セックスできなくなったから空飛んだり、芸術に目覚めたり、そのまま男漁りに走ったりしてしまう。分かりやすすぎる図式を端から想定している感じが物足りなさか。


・エトナ火山

ローラ(1981年製作の映画)

4.5

軽快で陰鬱さがほとんど無い。
バーバラスコヴァのはっちゃけぶり、高ぶると激しくバイオリンを演奏するアルミンマイヤーの姿は忘れない。
たしかにこれを見ればショーガールとかバーホーベン諸作品と比較したくな
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ホワイティ(1970年製作の映画)

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逃げた先が何もない荒野というのはこれまでには見られなかったチョイス。永遠とコンクリート壁が続いていくのを連想させるような最後はあるが、ここまで開けた土地てのは。
肌の白・黒・茶が過剰に施されていて、物
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パサジェルカ(1963年製作の映画)

4.0

勝手に脳内で映画作り上げちゃいな!とお墨付きをもらったので勝手に妄想。

プリーモレヴィが語る、収容所の内と外が反転してしまう話を思い出した。実はそれをユダヤ人から看守に置き換えることにより生まれる歪
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

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相変わらず暴力の始まり方で引きこむのが上手いなあと感心。合言葉の件とか、観客の共通認識ギリギリのラインを攻めてる。それと2人の男が木の上から管制塔にいる男を狙撃するカットで、ああいうのを引きでバッチリ>>続きを読む

すべてが許される(2007年製作の映画)

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コンスタンスルソーの目の挙動…あれ一体どうやったら習得できるんだ?
森の中に消えていくラストに寛容とかは一切感じない。逃避でしょう。
父親の葬式の場面だけはおそらく照明を真面目に作っていたと思うのだが
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マリア・ブラウンの結婚(1979年製作の映画)

3.0

最後の屋内場面になってようやく引き込まれた感じ。音があそこでガラッと変わったからなのかな。それまでにも刑務所で面会するところとか冒頭とか面白いのだが、イマイチ乗り切れない。
爆破の見せ方、さすが。

ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)

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意識が朦朧としてしまったが、サイコっぽいサングラスを付けた警官が出てくるシーンと、巨大ちんぽこは強烈に覚えている。
フランコネロにはのっぺりした照明しか当たらず、不安を抱える兄弟には目元に青だったりピ
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

5.0

素晴らしすぎる。
2人の出会いの場面は大雨(大粒の雨そして雨粒が見えるくらいくっきりとした照明と暗闇の中で)の中の切り返しという世にも美しいことをしていて、ここでもうもっていかれた。当然切り返す毎に雨
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聖なるパン助に注意(1970年製作の映画)

5.0

終盤のもはやグループが成り立たなくなってから映像が一切つながらなくなり、よく分からないイメージのつるべ打ち。からのよく分からんやつの強烈な腹パン!完璧でしょう。あまりに破綻していたのでもう一回くらいは>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

4.0

ルカのサスペリアは好きではない中第1章だけはたまに見直すくらいには好きなのだが、まさにこれが元ネタ。といってもあそこまで張り詰めた感じにはならないのがファスビンダーなのだが…バーダーとマインホフの名前>>続きを読む

シナのルーレット(1976年製作の映画)

4.0

バルハウス撮影でこれまでには見られなかったほど(強いて言うならデスペア?)構図が練られている。人物視点ではない極端な俯瞰など。
あとナチの影がかなり強く感じる、シナのルーレットの場面で収容所の所長!と
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不安が不安(1975年製作の映画)

3.0

主観ショットが導入されている。
ローリングストーンズのWe love youをバックに子供がママ!ママ!と叫び花壇を蹴散らす場面はアランパーカーのザ・ウォールっぽいグルーヴ感。
最後の最後でイングリッ
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.5

季節の変化を作品に取り込むのは今では忘れられたように思うが、かなり好きな表現ではある。ただし季節感が人の内面に入り込んで単なる飾りにしかなっていない桜や自然なんてのは御免で、季節そのものが事態を決定す>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

5.0

良すぎる。
「語り」の映画で、ドライブマイカーにもこれくらい強いキャラクターをたくさん登場させて欲しかったところ。ただこれだけ語ってもなおエルヴィンは誰からも相手にされなかった…
映画内でスーサイドが
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

5.0

と、とんでもねえ…支配欲にまみれた嫌味な女が心入れ替え再起を誓った矢先、まともになったあなたには興味がないとばっさりフラれる最悪すぎるエンディング。
ファスビンダー、劇中で必ずレコードを映すけどその中
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四季を売る男(1971年製作の映画)

5.0

超傑作、ファスビンダーの中ではデスペアのダークボガートに匹敵するくらい魅力的なハンスヒルシミュラー。おなじみメンバーの中に今回からついにサレムの姿が。
意外と時系列が飛び飛びで気付けば1ヶ月経ってたり
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都会の放浪者(1966年製作の映画)

3.0

邦題は宿なしの方が合ってる。
ロメールの獅子座を下敷きにしているらしい。
拳銃とられてあわあわするところで犬が勢いよくカットインしてくるところが面白いし、たった10分の作品なのに涙出た。

ファスビン
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小カオス(1967年製作の映画)

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Troggs-I can't controll myselfはピンクレディのピンクタイフーンと並んで、犯罪者が良く聴いていそうな曲。
モディリアーニの絵画を燃やすところ、アケルマンも初短編で油がしみこ
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何故R氏は発作的に人を殺したか?(1970年製作の映画)

4.0

セブンスコンチネントやジャンヌディエルマンの元祖のような映画。
ドキュメンタリー的なラフなカメラが狂人への視線を強めており、非常に効果的。
この音は意図的に人をいらつかせるように設計されているのか、そ
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悪の神々(1970年製作の映画)

3.0

愛は死より残酷が良すぎたため、やや見劣りするか。ただファスビンダー自身は結構お気に入りのよう。徐々に役者が揃ってきた感がある。
ニコラスレイの夜の人々オマージュの空撮ショットがあったり、愛は~よりハッ
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愛は死より冷酷(1969年製作の映画)

5.0

やや不釣り合いな「サイコ」っぽいサングラスが良い。このズレ。
以降ファスビンダーと組むことになるペア・ラーベンの楽曲もすごくいい(特にスーパーマーケットか)。
喫茶店でターゲットを殺したあと流れで店員
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おなかすいた、寒い(1984年製作の映画)

4.0

超最高!とんでもない才能、シャンタルアケルマン。
小気味いい会話なんかも良いが、ベッドに入った2人がじーっとソファで眠る男を見るところなんかもすっっっごい良い。あのスピード感をものにできるのはおれの中
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部屋(1972年製作の映画)

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繰り返しパンするカメラ。些細な変化にドキッとしてしまう。
10分とはいえ見れてしまうのはものの配置が良いからか。

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.0

アケルマン当時18歳。同い年の時にこれ見てたら確実に彼女についていってた。当時の古いエレベーターを映してるところなんかは嗅覚が良い。ラストはショッキングだが、ブリュッセル~同様、彼女が運命づけられてい>>続きを読む

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