グラサンビーニーさんの映画レビュー・感想・評価

グラサンビーニー

グラサンビーニー

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国宝(2025年製作の映画)

4.5

何かとんでもないものを見てしまったという余韻がすごかった。

「親を亡くし、行き場を失った極道の息子が歌舞伎の世界で生きていく話」という設定だけでもワクワクした。

ダブル主演の2人が切磋琢磨していく
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.0

デビューからスターダムにのし上がっていく過程や苦悩を描くような映画だと思ってましたが、地に足のついた話というんでしょうか、センセーショナルなシーンは控えめでした。
監督が描きたかったのはアメリカンドリ
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.5

なんという余韻。ぶっ飛ばしてきた展開からのギャップに驚いた。

アノーラにずっと同情的だった寡黙なロシア人、すごい良かった。彼はアノーラのことを好きだったのでしょうか。
どんどん金持ちたちに踏み躙られ
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ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

3.5

今の時代に女性を主人公にするとなると、「女性らしさ」のような押し付けからの解放などがテーマになる事が多いと思います。

でもオスカルは恋愛や結婚という、いわゆる女性らしい幸せを求める事ができずにいる女
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

2.5

カケルの死が不可抗力によるものだったのなら分かる。でも、あの死はカケルの気持ち次第だよね?15年幸せに歩んできても、なお死を選んだのはなぜなの??

カケルの行動原理が本当に分からなかった。良いんです
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

2.5

スケッチのような背景は良かった。好き。

さて、内容。ふ、普通じゃないか?
なぜそんなに評判が良いのかわからない。
自分の本来の居場所を超越した友情、親子愛の物語。ふむ。いや、普通じゃない?ありふれて
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.0

ガンダム初見でしたが、うーん。。。別に普通?に感じてしまった。色々知ってる人からすれば、くすぐられるポイントは多いのかもしれないけれど。
気になるのは、操縦室。あんなレバー二つでガンダムが動くわけない
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ピンクの豹(1963年製作の映画)

3.5

アニメピンクパンサーと同様、古典的な笑いの数々。なんか平和で良かったなあ。笑いがドリフみたいで。

クルーゾー警部は怪盗ファントムの濡れ衣を着せられて、ファントムとして逮捕されるという何とも不憫なラス
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

ドイツは戦後どのように反省して、どういう教訓を得たのだろう?
ホロコースト映画を観て、ドイツ人はなんて惨たらしいことをしたのかと思う一方で、日本人はどうだったのか?と考えてしまう。ここまで組織的かつ大
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

顔覚えられなそうだったから髭の形で覚えていたラーマが、途中で髭の形を変えるもんだから違う人かと思って若干混乱した。

かっこよく見せたいカットがすごい漫画的、そしてケレン味も半端なかった。
お互いの大
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サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

4.0

空き家問題を合理的に解決しようとしていくが、人の想いなどは合理性だけでは対処できない。
家主の思い入れが強いがために次の貰い手が見つからない空き家と、過去に縛られて前に進めないももの姿が重なる。

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正体(2024年製作の映画)

4.5

横浜流星いいよねやっぱり。この人の芝居、すごい好き。『春に散る』の時も思ったけれど、上手い。

主人公の家族や交友関係がわかる描写はなく、決定的に無実だという場面も描かれていないから、鑑賞者は「結局こ
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はたらく細胞(2024年製作の映画)

4.0

キャストにちょいちょい笑いそうになる。
それからアクションの見応えが半端じゃない。

阿部サダヲと芦田愛菜にはやられました。現実世界パートは少ないのに泣かされるとは思わなかった。

それから、血小板の
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.5

作画がめちゃくちゃ好み。原画の質感を残している感じが。
ローアングルのカットを多用していたり、斬新な構図のカットが多くて、それがカッコよかった。

辛い事件が起き、そのきっかけになる事柄を悔やみながら
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ULTRAMAN: RISING(2024年製作の映画)

4.0

子育てと、プロ野球選手、それからウルトラマンと、忙しいヒーローですね。
どこかアウトローな感じのヒーローはスパイダーマンっぽかった。
しょうがなく子ども怪獣の親代わりをやる羽目になった主人公が、少しず
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

タイムトラベルはきっと人類の夢だけど、今を大切に生きることの大切さを教えてくれる。タイムトラベルと言うけれど、過剰なSF要素はなく、とても良質なヒューマンドラマでした。

そういえばスティーブ・ジョブ
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帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

4.0

めっちゃ面白かった!

あぶない刑事一度も見たことないけど楽しめました。
きっとファンの方には嬉しいオマージュや懐かしの音楽が散りばめられてたんでしょうね。でも“あぶ刑事”全く知らなくても面白かったー
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

自分の本当の居場所はここではないって感じで、プライドが高く、斜に構えて日々を生きてるフィルに、タイムループで毎日同じ日を生きなくてはいけなくなるという天罰が。
苦痛のあまり自殺を繰り返すまでに至ってし
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.5

ジュリアロバーツがチャーミング。リチャードギアもカッコいい!
境遇の全く違う人間が偶然出会い、お互いの人間性に惹かれあって、心境に変化が生まれるってのはまあ王道だけれど面白かった。
結局2人は最後一緒
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

12年前の初恋の相手と再開するなんて、SNSが登場したからこそ起きうる展開。登場人物や監督と同世代なので共感ポイントが多かった。監督の実体験が元になっているというだけあって、リアリティがある。
ラブス
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

キャラクターごとに色分けするというのは斬新でよかった。色も線もかなり簡略化されているが、チープに感じなかったのは、キャラクターたちの動作が丁寧に描かれていたからか。
ストーリーもシンプルで面白かった。
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カラミティ(2020年製作の映画)

3.5

色彩がカラフル。
輪郭線がないのも新鮮。クレヨンで描いたみたいな絵で個人的にすごく好き。
特に空が印象的で、マーサが馬に乗りながら見上げた星空が特に美しかった。

女性が強く、男性がどことなく頼りない
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市子(2023年製作の映画)

3.0

現在と過去を行ったり来たりしながら、市子の真相に迫っていくお話。
市子はなぜ失踪したのだろうか。幸せを掴むより、自分の真実を知られることの方が怖かったのか。うーん。

青い春(2001年製作の映画)

4.0

松本大洋が好きなので原作は読んでたけれど、映画は初めて。

青春って、キラキラしてたり爽やかだったり、光の面が描かれることが多いけれど、この作品は鬱屈とした影の部分にのみフォーカスしたような内容でした
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ムーミンパパの思い出(2021年製作の映画)

3.5

ムーミンパパの冒険譚。
パペットのストップモーション。クオリティーはそこまで緻密ではないが、平面移動だけでストーリーが進行していくので、紙芝居や、人形劇を観ているみたいで新鮮。

スナフキンっぽいキャ
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

3.0

作画がすごい。
こういう手描きならではの誇張表現を見ると、やっぱり3DCGでは手描きには勝てないよなー、とつくづく思う。
バトルシーンの迫力凄まじく、ほぼ何が写ってるのかわからない程の荒々しいカットも
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

すごい映画を観てしまった。
なんと繊細な映画なのだろう。

平山は日々同じことを繰り返し
腕時計など必要ないくらい正確で判で押したような生活をしている。

日々見かける人達をさりげなく目で追い微笑んだ
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

普通の学校では馴染めないような子どもたちの救いの場であるトモエ学園でも、ヤスアキちゃんのように上手く馴染めない子どももいる。単純なユートピアではなく、人間関係の難しさも描かれています。

ノンフィクシ
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.0

前情報なしで観ましたが、グルメ映画の名作なんですね。
バベットの料理に、徐々に笑顔になっていく村人たちが微笑ましい。
鳥の羽をむしる所など、丁寧に描かれる料理シーンは、淡々としてはいるが、きっと美味し
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.0

イマジナリーを作り上げる現実世界の子供の話かと思いきや、イマジナリーフレンドの方が主人公。

フランスの制作会社の技術を使って、影の付け方にこだわったそうですが、とても存在感があって、新しさを感じる絵
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

背景が3Dなのに、2Dの質感で、水彩画の様なタッチになっているのが印象的。最近の3Dアニメで手描きのテクスチャーなどたまに見かけますが、ひとつのムーブメントなのでしょうか。

主人公のアーシャは自分の
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ピノキオ(1940年製作の映画)

3.5

幼少期に観たがほとんど覚えてないので、改めて鑑賞。「星に願いを」がピノキオの主題歌だったとは。

ディズニーはこの作品で心の誕生を描きたかったのだそう。
操り人形が主人公というのはユニークだが、ジミニ
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バッタ君町に行く(1941年製作の映画)

3.5

アニメーション界で初めて積極的な性格を持ったキャラクターが描かれたのが、この作品なのだそう。

バケツの中で虫たちが激しく揺さぶられるシーンなどは、今見ても「おおっ」と驚くような臨場感があった。

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

試写会にて鑑賞。

のんびり観れる作品。冬休みにカップルや家族と観たら楽しいかも。

気になったことといえば、桜の木にさくらんぼが実っていたので、「いやいや!」と心の中で突っ込んでしまいました。
やっ
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火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

3.0

火の鳥未読で鑑賞。
物語のスケール感がすごい。星を行き来するし、1300年の歳月が流れるし。
地球を汚染などでダメにしてしまって他の星に居住地を求める人間や、特権階級だけが地球に住めるなど、なんだか近
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白雪姫(1937年製作の映画)

3.0

アニメーション評論家のおかだえみこさん曰く、アニメーションで世界で初めて性格が与えられ、劇的・心理的なキャラクターとして描かれたのが、今作のグランピーとのこと。白雪姫一度も見たことがなかったので、初鑑>>続きを読む