風ノ助さんの映画レビュー・感想・評価

風ノ助

風ノ助

映画(103)
ドラマ(1)
アニメ(0)

カラスの飼育(1975年製作の映画)

4.0

『ミツバチのささやき』から2年経って少し大きくなったアナちゃん主演
光の差さない真っ暗で大きな瞳に吸い込まれそうでした

大人になったアナが語る子ども時代の記憶の物語なので幻覚も登場するし時系列も交錯
>>続きを読む

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.0

原作はジョンウェイン主演で映画化もされたポーティスの小説『勇気ある追跡』
映画は観てないけどコグバーンの喋り方はジョンウェインの真似?

父の仇を討とうとする14歳のマティが賢くて肝も据わっててストー
>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.0

大富豪と名前が同じというだけでトラブルに巻き込まれるリボウスキの悲劇

だらしないジェフブリッジス
引っ掻き回すジョングッドマン
話に入れないスティーヴブシェミ(かわいい)
紫色の変態男タトゥーロ
>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

国語教師のロランスは恋人のフレッドに身体と心の性の不一致を告白する

フレッドはなんとか理解して支えようと思ったものの心が折れてしまう

職場からは理解が得られず街中では無神経な人に傷つけられ家族から
>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.5

ディズニーアニメでしか知らなかったピノキオの話
デル・トロ版はファシズムが台頭する社会背景を絡めていて設定もストーリーも説得力があり大人が観ても満足できる作品だった

ゼペットは亡くなった息子カルロの
>>続きを読む

若者のすべて(1960年製作の映画)

4.5

父親が亡くなりイタリアの貧しい南部から長男のいるミラノへ移住した兄弟と母親の悲劇を描く

ミラノで初めて雪を見て雪掻きの仕事にありつけるかもと高揚したシーン以外はずっと息が詰まるようなような重苦しさだ
>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

3.5

ストイックで気品があり独特の美意識を持った誇り高い孤高の殺し屋
監督のイメージするサムライをフレンチノワールに落とし込んでスタイリッシュに仕上げた作品

青みがかった色彩のフィルムも美しい

トレンチ
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

お見合いのための肖像画を依頼された画家マリアンヌとモデルの貴族の娘エロイーズのクィアロマンス
二人の恋愛には関与しない使用人のソフィが絡む事でとても心地よいバランスで成り立っていた

映像も話もとても
>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

第三次世界大戦後、捕虜の男はタイムトラベルの実験台にされる
肉体は残して意識だけ過去に飛ばし物資を調達するという理屈は難しくてよくわからないのですがそういうSFらしいです

動画ではなくモノクロ写真を
>>続きを読む

話の話(1979年製作の映画)

3.5

ノルシュテインが子どもの頃に感じた恐怖心や孤独や幸せな気持ちを表現した私的なお話なので理解するのはとても難しいです

ストーリーの繋がりを追うのではなく、
ミノタウロスみたいな動物と縄跳びする少女と家
>>続きを読む

霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

4.0

ハリネズミがコグマを訪ねる道中で白い馬や巨大なカタツムリなど不思議な生き物たちに出会います

CGを使用せずアナログな手法で水や霧や夜の森をリアルに表現していて美しく幻想的です
独特なキャラデザインも
>>続きを読む

アオサギとツル(1974年製作の映画)

4.0

意地っ張りなツルとアオサギの行ったり来たりの思いのすれ違いをコミカルに描いている
観てるとちょっと切なくなってしまう

背景が何故か野原の中にある廃墟で、抑えた色彩でものすごく緻密に描かれていて美しい
>>続きを読む

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

4.0

キツネにお家を取られたウサギが動物たちの力を借りて家を取り戻すお話

動物たちのデザインがすごく可愛いです
キツネはスカートはいてるしクマは花冠を被っててニワトリは騎士みたいな格好をしています
背景の
>>続きを読む

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.5

ケルジェネツ河のほとりで起こったロシアとタタールの戦争の始まりから勝利までをコルサコフのオペラ曲をモチーフにして描かれた作品

フレスコ画のような美しい絵だなぁと思ってたら実際中世のフレスコ画から起こ
>>続きを読む

25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.5

切り絵を用いたアートアニメーションの巨匠ユーリー・ノルシュテインのデビュー作

ロシア革命最初の日、ショスタコーヴィッチの交響曲が流れる中モノクロの背景に怒れる民衆を炎のように紅く描いていてとても印象
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

「ドラーグ人」と呼ばれる巨人が住む惑星で小さな「ヒト」は虫のように扱われペットにされているものもいる
やがてヒトが知恵を持ちドラーグ人と共生するまでの物語

ボスの『快楽の園』みたいな世界観で不気味で
>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.5

イカサマゲームでハリーから借金を負ったエディと悪友たち
ハリーの部下が雇った強盗のベンツ兄弟と取り立て屋のクリス親子
エディの隣人の麻薬ブローカーのドッグ一味
マリファナ栽培をしているウィンストンと仲
>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

4.0

高所恐怖症の元警官スコティは友人の妻マデリンの素行を調査する依頼を受ける
不可解な行動をするマデリンを尾行するうちにスコティは彼女に惹かれていく

観終わってしまえば案外シンプルな話だったけど、途中で
>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

明け方ジェシカは衝撃音で目が覚める
どうやらその音はジェシカにしか聞こえない音らしい
記憶も周りと食い違っていたりする
ある日ジェシカは森の中で出会った男性と記憶の共有をする体験をする

急な場面展開
>>続きを読む

華氏451(1966年製作の映画)

3.5

書物が禁じられた近未来の社会で情報をテレビで受け取るだけの人たちは虚な顔をしている
そんな中、本の焼却を任務とする消防士のモンターグは偶然出会った女性の影響で本の虜になっていく

原作はレイブラッドベ
>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.0

不倫する上司たちに部屋をホテルがわりに貸し出すバクスター
深夜に追い出されたり近所から騒音の苦情を受けたりと散々だけど出世をエサにされ断ることができない
ある時思いを寄せていたエレベーターガールのフラ
>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.0

歌手のクレオが癌検査の結果を待つ2時間をほぼリアルタイムで追っています

占いをしたりカフェや帽子屋に入ったあとは家に帰り恋人と会い、ミシェル・ルグラン演じる作曲家と歌い、ゴダールとアンナ•カリーナが
>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

4.0

アメリカ空軍司令部で核兵器指令のシステムついての議論が交わされているまさにその時、機械の誤作動で対ソ連編隊へ水爆投下の指令が発信されてしまう

誤発信だと伝えるため大統領は爆撃機の隊長と直接話すが指令
>>続きを読む

モード家の一夜(1968年製作の映画)

4.0

ローマカトリック教徒の主人公はミサで見かけた女性をひと目見て自分の妻になると確信を持ち追いかけ続け話しかける
文字に起こすとちょっとキモいけどスマートに事は進みます

その間に主人公は旧友の知人である
>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

常にマリファナでヘロヘロの私立探偵ドックのもとへ元カノが助けを求めてやってくる

何か事件に巻き込まれているようだけど次々と出てくる情報量と会話量の多さに頭が追いつかない〜
でもこのゴチャゴチャ感も演
>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

戦争のPTSDでアルコールに依存し激昂しやすいフレディはカルト宗教のマスターであるランカスターと出会う

社会に馴染めずにいるフレディは過去のトラウマから解放されるためのカウンセリングを受けるが自分を
>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

4.0

裕福で寛容な夫を持ち、貞淑で夫との性愛には不感症の妻
心の内にマゾヒスティックな欲望を持っていて日常的に男に虐げられる妄想に耽る
そして何かに突き動かされるように娼館で働き始める

トラウマになるよう
>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.0

ユロ氏シリーズ2作目
今作で初めて甥っ子が出てきます

超近代化住宅に住む妹夫婦の家庭とマイペースで庶民的なユロ氏との対比で物質主義をオシャレに軽快に皮肉っています

レトロフューチャーな高級住宅も素
>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.5

ジャーナリストのフィリップ はNYの空港で知り合った9歳の女の子アリスとアムステルダムからドイツへ旅をすることになる

アリスちゃんの生意気で子どもらしいワガママにフィリップは振り回されっぱなしだけど
>>続きを読む

隠された記憶(2005年製作の映画)

4.0

人気キャスタージョルジュの自宅に自分の家を隠し撮りしたテープが投げ入れられる

誰が何のためにと疑心暗鬼になる中、ずっと蓋をしてきた記憶が思い起こされる

やましさからジョルジュは妻に嘘をついたり周り
>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.5

親と暮らせなくなった子どもを保護する施設で働くグレイス

脱走する子どもを全力疾走で追いかけたり現場を知らない管理者の判断が間違っていると思ったらすぐに抗議するような熱い気持ちで子どもたちに寄り添って
>>続きを読む

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.5

トリコロール三部作
テーマは「博愛」

ファッションモデルの仕事をしながら大学に通うヴァランティーヌは困っている人を見ると救いたいと思ってしまう天使のような人です

彼女は近所の電話を盗聴している元判
>>続きを読む

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.5

トリコロール三部作
テーマは「平等」

妻に一方的に別れを告げられた夫カロルの復讐劇で今作だけアイロニカルなコメディになっています
青よりだいぶ観やすかった

愛は平等で均衡のとれたものでなければなら
>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.5

トリコロール三部作
テーマは「自由」

作曲家の夫と幼い娘を亡くしたジュリーは絶望を抱える中で身の回りのものを全て処分して生き直そうとするが、心の中は夫が遺した未完の協奏曲と共に過去に囚われている
>>続きを読む

コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

4.5

レストランのオーナーで泥棒のアルバートはこの上なく下品で暴力的、嫌悪感の象徴みたいな人間で食べることと妻に執着しています
彼から逃げ出せない妻はレストランで出会った夫とは正反対の知的な客に惹かれます
>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.0

誘拐された少女を売春や人身売買の組織から取り戻す仕事を請負っているジョー

仕事のためとはいえハンマーで人を殴る、という暴力行為に対して一切の躊躇がない

そうなってしまった原因をフラッシュバックで何
>>続きを読む

>|