コータさんの映画レビュー・感想・評価

コータ

コータ

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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.5

『さんたいよんえっくすじゅうがつ』
めちゃくちゃ面白かった!!

北野武監督第2作目の映画で、企画・脚本から手掛けた初めての作品。キャストにたけし軍団を大量起用したこともあり、たけしの芸術性が自由奔放
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

4.2

エリア・カザン監督、ヴィヴィアン・リー主演、マーロン・ブランド、カール・マルデン共演。


「“欲望”という名の電車に乗って、“墓場”に乗り換え、“天国”で降りる」

先日、テレビでヴィヴィアン・リー
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コンボイ(1978年製作の映画)

4.0

サム・ペキンパー監督による脳筋カーアクション・ムービー。

『戦争のはらわた』などのペキンパー作品で主演を務めたジェームズ・コバーンが、第二監督としてクレジットされているそうです。(気付かなかった)
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

ジュゼッペ・トルナトーレ監督×音楽エンニオ・モリコーネの黄金コンビで送る、格調高いルックが印象的なミステリー作品。

ミステリーやどんでん返しモノは好みではないのだが、大好きな『ニュー・シネマ・パラダ
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.8

抑圧された主婦の不倫を題材にした平凡なメロドラマ。クリント・イーストウッド×メリル・ストリープ共演。

家庭からの解放。ここではないどこか遠くへ。わずか四日間の恋が永遠になる。

信号待ちの別れのシー
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白い巨塔(1966年製作の映画)

4.3

医学界の内幕を描いた山崎豊子の同名小説を田宮二郎主演で映画化。

何度もリメイクされている題材で、私もずっと前に唐沢寿明主演のドラマ版を観たことがありました。内容はすっかり忘れていましたが。

実際の
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.8

今村昌平監督、緒形拳主演、三國連太郎、倍賞美津子共演。

実在した連続殺人犯の犯歴を通して、人間の原罪に迫る物語。三國連太郎演じるクリスチャンの父親との葛藤。

とにかく印象に残ったのは、倍賞美津子の
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八つ墓村(1977年製作の映画)

4.7

800レビュー達成😁

野村芳太郎監督、橋本忍脚本、萩原健一主演、横溝正史原作。

何といっても、横溝正史の原作をオカルトホラー映画に塗り替えてしまった野村芳太郎監督の暴挙!いや功績と表現すべきでしょ
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5

黒沢清監督、役所広司主演のサイコ・サスペンス。日本映画を代表する名作として有名で、黒沢清監督の出世作でもあります。

萩原聖人の配役とキャラクター造形が絶妙。2人きりになった時のあの語り口調には、思わ
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(2000年製作の映画)

4.7

また好きな映画が増えた。
こんなに愛溢れる結末が待っていたとは!

妹殺しの罪を犯した女性の逃亡劇を、人間味たっぷりに描いた異色の犯罪映画。

藤山直美演じる吉村正子は、引きこもりの中年女性。急死した
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.0

紳士の品格を志に生きてきた男の人生の名残り時

カズオ・イシグロ原作。アンソニー・ホプキンス主演、エマ・トンプソン共演。

小説で丁寧に表現されていたものが、映画では淡々と描かれるため、そのぶん感動は
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

4.0

秋にぴったりの甘いラブロマンスを、と思って見たものの、コメディ要素強めの期待にそぐわぬ内容に少し拍子抜け。

とはいえ、キアヌ・リーブスとシャーリーズ・セロンの若かりし初々しい魅力を堪能でき満足。

ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

4.5

すごく、現実的で切実な映画だ。

生きるために、どうして苦しむことがあるのだろうと思う。
生まれてから死ぬまでの間に、人はどれほどの苦しみを味わい、苦しみを誤魔化すための幸せをどれだけ拾い集められるの
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.8

アクション演出や音楽の使い方、カメラの動かし方といった本作のノリに付いていけず。

ただ、ひたすら観客を楽しませようとする製作陣の姿勢は👍️

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

是枝監督作品のエグみというか、彼の特色があまり出ていないのかなと感じました。監督以外のスタッフやキャストがいつもと違うんだから、当たり前の話ですが。

ベイビー・ボックスを話の切り口にすることの斬新さ
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.2

犯罪ミステリーというより、ダイ・ハード的ハチャメチャアクションでしたね。楽しい映画でした。

ブワナ・トシの歌(1965年製作の映画)

4.0

現タンザニアを舞台にしたオール・アフリカ・ロケ作品。渥美清以外の登場人物はすべて現地住民の素人さんの演技で構成されている異色作。

終始ドキュメンタリータッチを貫いており、まるで文化人類学映画を観てい
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ブレスレス(1983年製作の映画)

4.2

ゴダールの『勝手にしやがれ』をリチャード・ギア主演でリメイク。

50年代→80年代、パリ→LA、アメリカ人女学生→フランス人女学生。

誇張気味な演技、アクション、流れる音楽。これはきちんと設計され
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

変わりゆく荒川の町。流れる日常。音のない世界。16ミリの映像で切り取られた、粗さと暖かさが残る世界。

言葉にできない想いを抱える実直なボクサーを岸井ゆきのが好演。ジムの会長役の三浦友和も味わいあるパ
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喜劇 急行列車(1967年製作の映画)

4.2

寝台特急を舞台に巻き起こる騒動を渥美清主演で描いた喜劇映画。

渥美清さんが人情味溢れる車掌役を好演。渥美さんが『男はつらいよ』以前から素晴らしい喜劇人だったことがわかる一本。

寅さんが真面目に労働
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.5

内田けんじ監督お得意のどんでん返しモノ。本作でも、見事な脚本構成とよく計算された細かい演出が光っていました。

この人の映画は、これ見よがしな伏線回収ではなく、点と点の繋げ方がさりげなく上品なのが良い
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サムライ(1967年製作の映画)

4.2

あまり多くを語らない寡黙なタッチの映画。フレンチ・フィルム・ノワールの傑作。

孤独な殺し屋のジェフ・コステロは、中折れ帽にトレンチコートを粋に着こなす己のスタイルを、いつまでも貫き通す。

アラン・
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ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.8

葛藤を抱えながらもくすぶった生活を送っている若者が、自分のプライドをかけて、仲間と共に情熱を燃やして戦いに挑む。そんな、アメリカの田舎を舞台にした青春映画のお手本のような作品。

小さな田舎町、厳格な
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.0

SFホラーの金字塔として名高いリドリー・スコット監督作品。

オープニングが実に見事!
宇宙の暗闇の中をゆっくりと動くカメラが、宇宙船ノストロモ号の姿を捉える。バックに流れるジェリー・ゴールドスミスの
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無法松の一生(1943年製作の映画)

3.8

阪東妻三郎主演の1943年版。
松五郎はとにかく気風のいい男。松五郎が恋慕う夫人役の園井恵子さんが良かったなあ。三船敏郎主演の1958年版も観てみたい。

子役時代の長門弘之が出演していたことには驚い
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.2

『空白』『ヒメアノ~ル』の吉田恵輔監督作品。人間の影の部分を表現することに長けた、唯一無二の個性を持った監督です。本作でも、登場人物の悪意が執拗に描かれていました。

主演はムロツヨシと岸井ゆきの。ム
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シャザム!(2019年製作の映画)

4.3

お気楽ヒーロー・シャザム!
最近のやたらシリアスだったり、凝りに凝っていたりするヒーロー映画から原点回帰を図ったような映画。ヒーロー映画には、これくらい軽くて、楽しくて、心が温まるような体験を求めてい
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

淡々と、記者の取材を描いていくドラマ。
信仰をめぐる背景が、日本とアメリカでは違うんだろうなということも感じさせる。

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.0

スパイク・ジョーンズ×カウフマン!
ある日突然、ジョン・マルコヴィッチの脳内に入れる穴を見つけたら…

とにかく奇妙な映画。他にはないユニークな感性をこのコンビからは感じる。

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.0

デミ・ムーアの美しさ…
ろくろ生成の場面は見ていてうっとりするラブシーンの名場面だった。
主題歌『Unchained Melody』をはじめとする挿入歌がどれも効果的です。

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

デ・ニーロ×ロビン・ウィリアムズ!二人の演技はもちろん素晴らしい。

ゾンビーズの『Time of the Season』が印象的な場面で使われていた。風を感じながらのドライブ、ロック音楽。レナードは
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

4.0

ハリソン・フォード主演。
アーミッシュの生活、サム・クックの『Wonderful World』。文明的で現代的なものよりも大事な何か。
仲間と働いた後に飲むレモネード🍺

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース監督作品。
ロードムービーを通して、人間の弱さについて描いている。

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズなど豪華ゲストの登場と流れる音楽には胸が踊ったが、コメディシーンにはいまいち入り込めなかった記憶。

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

4.2

オリバー・ストーン脚本の脱獄モノ。
トルコの刑務所に投獄された主人公。恋人が面会に来た場面。アクリル越しに自慰をする姿の痛ましさは忘れられない。極限状態における性欲。

明日に処刑を…(1972年製作の映画)

4.0

スコセッシのデビュー作。
1930年代を舞台にしたニューシネマ。
聖俗、暴力など、あらゆるモチーフが後のスコセッシ作品に繋がっていく。

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