コータさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

コータ

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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.2

台風×思春期のエネルギー。
風雨の中、裸で躍り狂う衝撃シーンは、初めて見た時から脳裏に焼き付いている。

翔んだカップル(1980年製作の映画)

4.0

相米慎二監督デビュー作。薬師丸ひろ子、鶴見辰吾、尾美としのり出演。
いかにも80年代っぽい内容で見ていて楽しい。

野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.0

松田優作と室田日出男の演技!
これに似た映画は山程あるものの、何せこの2人に迫るほどの俳優は、そう簡単に見つからない。

狼よさらば(1974年製作の映画)

4.0

70年代ニューヨーク×ブロンソン。
雰囲気が良い。

ブリット(1968年製作の映画)

4.0

マックィーン主演。
他の方が仰っている通り、ストーリーは弱いがマックィーンのアクションを堪能するには最高の映画。中盤のサンフランシスコを舞台にしたカーチェイスがハイライト。

リオの男(1964年製作の映画)

4.0

ベルモンド主演のアドベンチャー大作。
本作のアクションは、後にスピルバーグ作品やルパン三世へと発展していく。

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.5

いきなり、鹿のクローズアップ映像にストップ・モーション。
ここ数日でハリウッド製の古いアクション映画を何本か見ているが、それらとは一線を画する作品になるぞという予感をひしひしと感じさせるオープニング。
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戦略大作戦(1970年製作の映画)

3.8

クリント・イーストウッド主演の戦争コメディ。ドナルド・サザーランドやテリー・サバラスなど、キャラ濃い目の隊員たちが見ていて楽しい。

『プライベート・ライアン』や『地獄の黙示録』など、後の戦争映画の名
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特攻大作戦(1967年製作の映画)

4.0

ロバート・アルドリッチ監督による戦争アクション大作。リー・マーヴィン主演。チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサヴェテスほか豪華俳優が勢揃い。

映画は全編150分で、訓練パートの前半と作戦決行パートの
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.8

コーエン兄弟による6本のオムニバス西部劇。

ジョン・フォード、セルジオ・レオーネ…西部劇あるあるの連発!

しかしどうしても、オムニバス映画って中盤に差し掛かったあたりで飽きが訪れてしまいます。20
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

時代に翻弄され続けた皇帝の波乱に満ちた生涯。
青年期から老年期までの溥儀を見事に演じたジョン・ローンが圧巻の演技を見せている。

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

芸術という形無き自由の精神が、固まってしまった心の殻を溶かしていく様子は実に美しい。

ワイルドガン(2015年製作の映画)

4.5

傑作正統派西部劇!
原題は『Forsaken』。銃を捨てて故郷へ戻った元ガンマンの償い。

キーファー・サザーランドとドナルド・サザーランドの親子共演は見もの。

冒頭から美しい撮影に心掴まれた。カナ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.7

自然との共生をテーマとし続けてきた宮崎駿が辿り着いた到達点。
設定やテーマは『風の谷のナウシカ』と似通っているが、映画としてさらに洗練された印象を受ける。ジブリのアニメーション表現の進化が目に見えて感
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赤線地帯(1956年製作の映画)

4.0

溝口健二の遺作。
冒頭のクレジットで助監督・増村保造とあって驚いた!
京マチ子、木暮実千代、若尾文子、新藤英太郎ほか豪華共演で送る群像劇。

本作の公開は売春禁止法施行の前年。作品の完成度の高さはもと
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.8

溝口健二監督、山田五十鈴主演作品。1936年公開。

『祇園囃子』が大好きな映画だったので、溝口監督が同じ祇園を舞台に描いた本作を鑑賞。

『祇園囃子』と比較してみて、どうしても物足りない印象を受けま
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炎上(1958年製作の映画)

4.0

三島由紀夫の『金閣寺』を市川崑監督、市川雷蔵主演で映画化。仲代達矢、中村鴈治郎出演。

フラッシュバック、回想シーンへの導入演出が全篇を通して見事。
クライマックスの炎上シーンは、市川崑×宮川一夫の映
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パッチギ!(2004年製作の映画)

4.0

1968年の京都を舞台に、日本人高校生と朝鮮高校の生徒の青春を熱量たっぷりに描く。ヤンキーの喧嘩と関西弁のコミカルなやり取りは井筒監督らしさ全開。後半の湿っぽい展開は好みじゃないかな。登場人物がクドす>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.5

侍ジャパンWBC優勝までの軌跡

スポーツの勝利には、フィジカルや技術だけではなく、最後には人間性が要求されるのだ、という至極当たり前のことに感情を揺さぶられる映画体験だった。

最近、理想の上司とし
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.5

映画館で『君たちはどう生きるか』を見終えて帰宅後すぐ、金曜ロードショーでのオンエアを思い出して鑑賞。

2人の高校生男女の淡い恋模様と学校のカルチェラタン(サークル棟)存続運動を、1960年代の横浜を
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレなし!
その代わり内容もナシ。ご鑑賞の参考にはなりませんが、邪魔にもならないレビューをお約束します。しかしながら、一切の情報を伏せての鑑賞を強くオススメするため、ネタバレ機能を使うことにしまし
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.5

「僕には、サバの缶詰を見ると思い出す少年がいる」
あぁ~久しぶりに泣いた💦

1986年夏、長崎。忘れられないひと夏の思い出。
久ちゃんと竹ちゃんの少年2人の関係性を見て、“あの頃”の幼い自分を思い出
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雁の寺(1962年製作の映画)

4.5

直木賞を受賞した水上勉の同名小説を、川島雄三×若尾文子コンビで映画化。

主演の若尾文子以上に存在感を放っているのが、三島雅夫と高見国一だ。
生臭坊主を演じた三島雅夫のいやらしい演技!こんなに気持ち悪
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殺人者はライフルを持っている!(1968年製作の映画)

4.2

若いスナイパーの殺人犯の物語と引退を決めた老俳優の物語が同時進行で描かれる。やがて2人の物語が交錯する。フィナーレの舞台はドライブ・イン・シアター!

『ペーパー・ムーン』のピーター・ボグダノヴィッチ
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.8

連日のジャック・ドゥミ作品!

カトリーヌ・ドヌーヴ、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、加えてフランソワーズ・ドルレアックと、ミュージカル映画の大物が勢揃い。

『ニュー・シネマ・パラダイス』で主
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.0

約2週間ぶりのレビューはこの作品!

港町シェルブールでささやかに愛を育む若い二人の悲恋を描いたミュージカル映画。

なんと、全編が歌による進行!
初ジャック・ドゥミ作品だったけどこの形式には驚かされ
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山椒大夫(1954年製作の映画)

3.8

人身売買、奴隷労働、女性の犠牲。

ストーリーは正直面白味に欠けるかな。悲劇を描いたお話なので、楽しさや感動は求めるものではない。でも、だいたいこういう映画は、2度目の鑑賞でやっと魅力が分かるんだよ。
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

4.0

建設会社の社長令嬢×建築家を目指す青年の甘い恋愛物語。
昔から親子で忘れっぽい性格の主人公。ある時から物忘れがひどくなり、遂には夫の記憶がなくなっていく。
「肉体的な死よりも精神的な死が先に来る」若年
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麦秋(1951年製作の映画)

4.3

「紀子三部作」の2作目。

冒頭の朝食の場面がまず素敵。ちゃぶ台やおひつから感じられる昔懐かしさ、三世帯が一同に集まり朝食をとるほんのりあたたかさ、それからブルジョワ家庭の優雅さが混合した、何とも心地
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

4.0

小説『小えん日記』を川島雄三が映画化。芸者・小えんが、赤線廃止後の世間を生き抜く姿を若尾文子が演じる。

これといった芸のない小えんは、芸者、ホステス、客のお妾、そしてまた芸者へ…と、職業を転々として
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.2

ゴダール、スコセッシら世界の巨匠がこぞって影響を受けたと語る日本映画の金字塔をこの度初鑑賞しました。


男は夢を見る。無謀にも野心を持つ。その望みのために働く。
女は愛を求める。地道に暮らす幸せを語
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晩春(1949年製作の映画)

4.5

いわゆる「紀子三部作」の一作目。
小津が初めて原節子を起用した作品であり、娘の結婚を描いた初めての作品でもある。「小津調」と呼ばれるスタイルは本作で確立された。

内容は父娘の愛憎劇ともいえるものにな
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.0

アマプラの活弁入りVer.で鑑賞。
小津安二郎のサイレント期を代表する作品。彼のサイレント映画を見るのは初めて。

『東京物語』に代表される、いわゆる「小津調」と呼ばれる映像世界はまだ確立されていなか
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.7

芸妓・美代春(木暮実千代)のもとへやって来たあどけない少女・栄子(若尾文子)。
淋しい身寄りのない女が、汚れた世界の地に根を下ろし、共にたくましく生きていこうとする物語。女性を描く映画作家・溝口健二の
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「A」(1998年製作の映画)

4.2

『A』一一 AUM、荒木浩のA。


オウム真理教広報部・荒木浩に密着した1年間のドキュメンタリー。1998年・森達也監督作品。

マスコミや警察の横暴、世間の教団に対する拒否反応といった記録をオウム
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